室谷さん、今日のテーマめっちゃ気になってるんですけど…「女性活躍情報公開促進奨励金 中止届」って、えっ、もう中止しちゃったヤツですか!? タイトル見た瞬間「間に合わなかった…」って焦りましたよ(笑)
佐藤さん、落ち着いてください!(笑)「中止届」っていうのは、この奨励金の申請様式の名前なんです。「申請を中止する届」じゃなくて、労働基準法とか女性活躍推進法の手続きによく出てくる「中止届」とは全く別物ですからね。
はい、令和8年度(2026年度)に東京都が新しく始めた、まさに今がチャンスの制度です!正式名称は「令和8年度 女性活躍情報公開促進奨励金」。キャッチコピーは「女性が活躍できる職場づくりを全力でサポート」なんですよ。
なるほど!でもなんであんな衝撃的な名前のページが…(笑)まあいいや。で、この制度って簡単に言うと何をするものなんですか?
中小企業の皆さんが、女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」をちゃんと作ったり、男女の賃金差の情報を公開したりする取り組みをすると、奨励金がもらえるんです。目的は女性従業員の処遇や賃金アップを後押しすること。実施主体は公益財団法人東京しごと財団です。
ああ、最近よく聞く「女性活躍推進法」ってやつですね!でも中小企業にはまだハードル高いですよね…
そこを東京都が「やる気ある会社は応援するよ!」と最大20万円の奨励金で後押ししてくれるんです。これは渡りに船ですよ!
補助上限は20万円(200,000円)です!補助率の記載はないので、要するにちゃんと条件をクリアすれば定額で20万円もらえるってことですね。
マジですか!20万はデカい!自己負担とかあるんですか?
それが、この制度は「奨励金」なので、返済不要です。ただし、あくまで「取組を実施したことに対する奨励」なので、先に自分で費用を立て替えて、後で払い戻しを受ける形になります。つまり後払い方式ですね。
なるほど。じゃあ20万円まるまるもらえるってわけじゃなくて、かかった経費の一部ってこと?
いえ、ここがちょっと特殊で、この20万円は「上限」であって、必ずしも全額出るとは限らない…というわけでもないんです。要は、指定された6つの取組を3か月の実施期間内に全部やり遂げれば、20万円が支給される、と。報酬みたいなイメージです。
ふむふむ。じゃあ20万円を狙うなら、やっぱり計画はちゃんとしないとダメってことですね。
で、いつまでに申し込めばいいんですか?締切が怖い…
そこがこの制度の面白いところで、申請期間が令和8年6月~令和9年3月と長く、しかも月ごとに100社の定員制なんです!全部で10回もチャンスがあります。
確かに。でも、年間では最大1,000社採択される可能性があるわけです。1回目:令和8年6月15日~6月30日、2回目:令和8年7月1日~7月31日、3回目:令和8年8月1日~8月31日…と続いて、10回目の令和9年3月1日~3月31日まであります。
おお!6月に申し込めなかったら、翌月とか翌々月にもう一回チャレンジできるってこと?
どんな会社が対象になるんですか?うちは町の小さな工務店なんですが…
業種はほぼ網羅されてますよ。漁業、建設業、製造業、情報通信業、運輸業、卸売・小売業、飲食サービス業、医療、福祉…本当に全業種と言っていいレベルです。
はい、農業、林業、漁業も含まれます。対象業種の一覧を見ると「分類不能の産業」まで入ってるので、本当にほぼ全てです。
一番大事な条件は従業員数です。常用雇用労働者が100人以下の中小企業等が対象です。これは結構厳しいですね。
えっ、じゃあ私の会社は従業員50人だから大丈夫!でも、100人超えてたらアウト?
アウトです。この制度はあくまで「中小企業向け」ですから。ただし、東京都の別の制度で「女性の活躍推進に向けた職場環境改善奨励金」というものがあって、そちらは300人以下が対象になっています。規模に応じて使い分けられますね。
なるほど。じゃあ人数制限に引っかかったらそっちを狙うっていう手もあるんだ。
そうです。ただ、この記事ではあくまで「女性活躍情報公開促進奨励金」の話ですね。
できますよ!この制度は「中小企業等」が対象で、個人事業主も含まれます。ただし、当然ながら常用雇用労働者が100人以下である必要がありますけどね。
よかった。うちは社員が5人だけの小さな会社です。でも、申請には何か書類がいりますよね?
そうですね。基本は**Jグランツ(jGrants)**という政府の電子申請システムを使います。事前に「GビズID(gBizID)」のアカウントを取得しておく必要があります。これがないと始まらないので、今のうちに準備しましょう!
じゃあ、具体的にどんなことをすれば20万円もらえるんですか?
6つの取組を3か月の実施期間内に全て完了する必要があります。これがなかなか大変ですよ。
えっ、6つも!?ちょっと聞いただけでハードル高そう…
でも、一つひとつはそこまで重くないんです。順番に見ていきましょう。
1. 自社の女性活躍に関する状況把握・課題分析
そうです。自社に女性社員は何人いるのか、管理職は何人か、男女で賃金差があるのか、といったデータを集めて分析します。これがベースになります。
2. 数値目標を定めた行動計画の策定・社内周知・公表
はい。例えば「3年後に女性管理職を2人増やす」「育児休暇取得率を100%にする」など、具体的な数値目標を定めた計画を策定します。そして、社内に周知し、さらに外部にも公表する必要があります。
3. 行動計画を策定した旨の都道府県労働局への届出
そうです。各都道府県にある労働局に届け出ます。この届出自体は結構簡単で、所定の様式に記入して提出するだけです。
4. 男女間賃金差異及び女性管理職比率に加えて、1項目以上を公表
ここが一番センシティブなところですよね…賃金の差を公表するなんて。
そうなんです。でも、これがこの制度の肝です。少なくとも「男女間賃金差異」と「女性管理職比率」の2つは必須で、さらにプラス1項目(例えば「女性採用比率」など)を公表する必要があります。
うーん、賃金差って結構シビアな数字が出ちゃうこともあるじゃないですか。それを見られるのは嫌だなあ…
そこは覚悟が必要ですね。ただ、この制度は「見える化」して改善していこう、というのが目的なので、現状が悪くてもそれを正直に公表することがスタート地点です。むしろ、今から改善策を打てば、未来は明るくなりますよ!
5. 専門家の支援を受ける(1回)
この制度では、専門家派遣サービスが用意されているはずです。社会保険労務士や中小企業診断士など、女性活躍推進のプロにアドバイスをもらいながら進められます。これがあるから、中小企業でも安心して取り組めるんですよ。
6. 社内の幹部等向けの研修を行う
そうです。幹部が「女性活躍ってなぜ大事なのか」を理解しないと、現場は動きませんからね。この研修を実施することも必須条件です。
ふう…6つもあるけど、どれもこれも「やればできる」って感じですね!
室谷さん、ここで一つ疑問が。この20万円って何に使えるんですか?例えばコンサル代とかセミナー代とか?
これがこの制度の一番ユニークなところで、特定の経費に使うものではないんです。他の補助金だと「この機械を買うのに使ってください」みたいに使途が決まってますよね。でもこの奨励金は、6つの取組を実施したことへの報酬という位置づけなんです。
え、じゃあ20万円もらっても、何に使っていいかわからないってこと?
いや、基本的には「会社の事業や人材育成、雇用環境改善のために自由に使ってください」という感じです。要は、取組をやり遂げたご褒美として、会社の運転資金にしてもいいし、従業員の待遇改善に回してもいい。そこは自由なんです。
なるほど!だから「使途」の欄が「新たな事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 雇用・職場環境を改善したい」になっているんですね。つまり、取組を通じて「雇用・職場環境を改善したい」という意思があれば、もらったお金で社員を旅行に連れて行くのもありってこと?
理論上はありですが、そこは事業の目的に沿った使い方をしてくださいね(笑)。少なくとも、取組そのものにかかった費用(専門家の交通費や研修会場費など)は自腹ですから、その補填に使うのが一番合理的でしょう。
この制度のメリットと注意点- 返済不要で最大20万円がもらえる
- 6つの取組をクリアすれば、会社の女性活躍が確実に進む
- 専門家の支援を受けられるので、初心者でも安心
- 公表することで企業イメージが向上する
×デメリット
- 6つの取組全てを3か月で完了しないといけない(後払い)
- 賃金差異の公表は抵抗がある経営者もいる
- 月100社の定員制で競争がある
- 事前にGビズIDの取得が必要
じゃあ、実際の流れを教えてください。何から始めればいいですか?
女性活躍情報公開促進奨励金 申請の流れ- 1
Step1: GビズIDを取得
政府の電子申請システム「Jグランツ」を使うために必須。事前に取得しておきましょう。アカウント発行まで数週間かかることも。
- 2
Step2: 募集要項を読む
事業専用サイト(https://jyokatsu-project.jp)から募集要項(PDF)をダウンロード。対象要件・実施期間を確認。
- 3
Step3: 申請書類を作成
公募要領と申請様式に従い、行動計画案などを準備。
- 4
Step4: Jグランツで電子申請
申請期間内にJグランツから申請。月ごとに異なるフォームなので注意。
- 5
Step5: 支給決定(審査)
申請が通ると「支給決定通知書」が届く。ここから3か月の実施期間スタート。
- 6
Step6: 6つの取組を実施
3か月以内に専門家支援・研修など全ての取組を完了。
- 7
Step7: 実績報告書を提出
取組終了後、実績報告書類をJグランツで提出。
- 8
Step8: 奨励金請求・受取
実績が確認されると奨励金額が確定。請求して、後日支給。
ステップ数が多い!でも、一つひとつは大変そうに見えないですね。特にStep4の電子申請が鬼門って聞いたんですけど、Jグランツって難しいんですか?
最初は戸惑うかもしれませんね。特に「各回申請ごとに申請フォームは異なります」と明記されているので、毎回違うリンクから入らないといけないんです。事業専用サイトでしっかりチェックしてください。
ああ、ややこしい!じゃあ、うっかり6月のフォームで7月に申請しちゃうとアウトってことですね。
そういうことです。くれぐれも注意してください。あと、申請の時期によって実施期間や実績報告の受付期間が変わるので、募集要項で必ず確認を。
審査ってどんな基準で行われるんですか?やっぱり「女性活躍推進に本気度が高い」とアピールしないとダメですか?
この制度は「審査」というより「要件確認」に近いです。6つの取組を全て実施したかどうかが基本的な判断基準で、審査で落とされるリスクは低めです。ただし、申請書類の不備や、実施期間内に取組が完了していないと、当然不支給になります。
じゃあ、一番大事なのは「期日までに全部やる」ってことですね。
そうです!特に3か月の実施期間はかなりタイトです。申請が通ってから「さあやろう!」と思っても、専門家のスケジュール調整や研修の準備に時間がかかります。だから、申請前に準備をできるだけ進めておくことが攻略のポイントです。
例えば、行動計画の素案を作っておく、社内の女性活躍に関するデータを集めておく、研修をしてくれる講師の候補をリストアップしておく、といったことです。申請が通ったらすぐに動き出せるように、事前準備を怠らないことですね。
なるほど。それと、やっぱり専門家の支援(1回)は絶対条件ですから、誰に頼むかも重要ですね。
そうですね。専門家の派遣は制度に組み込まれているので、自分で探す必要はないかもしれませんが、どんな人か事前に情報を得ておくと安心です。
ここでいくつか、読者の皆さんが気にしそうな質問をぶつけてみますね。まず、「この制度と他の補助金は併用できますか?」
この奨励金は、同じ東京都の「女性の活躍推進に向けた職場環境改善奨励金」とは併用できません。どちらか一方を選ぶ必要があります。ただし、国の補助金など、全く別の制度との併用については、各制度のルールを確認してください。基本的には、目的が異なれば併用可能なケースが多いですが、必ず公募要領で確認しましょう。
次に、「申請は会社の代表者じゃないとダメですか?社労士とか代行してもらえますか?」
基本的には、申請者は会社の代表者(法人の場合は代表取締役、個人事業主の場合は本人)です。Jグランツのアカウントも代表者名義で取得します。代行申請は「不可」と明記されています。ただし、書類作成を社労士に依頼するのは問題ありません。あくまで申請ボタンを押すのは経営者自身です。
なるほど。最後に、「もし3か月以内に取組が終わらなかったらどうなりますか?」
残念ながら、不支給になります。奨励金は後払いなので、取組が完了しなければお金はもらえません。ただし、やむを得ない事情がある場合は、事前に事務局に相談すれば、期間延長や中止の手続きができるかもしれません。トラブルが起きたら、すぐに連絡しましょう。問い合わせ先は、女性の活躍推進に向けた職場改善プロジェクト事務局:03-6744-6539(平日午前9時~午後5時)です。
最後に、この制度の基本情報を表でサクッとまとめてください!
ありがとうございます!これで申請のための準備がバッチリできそうです。室谷さん、今日は本当にありがとうございました!
どういたしまして!この制度は、女性活躍の大きなチャンスです。ぜひ皆さんも、20万円の奨励金を活用して、働きやすい職場づくりに挑戦してみてくださいね!