室谷さん、今日は酒類業界の方には朗報な補助金があるって聞いて飛んできました!
佐藤さん、お待ちしてましたよ。そうなんです、「令和8年度酒類業振興支援事業費補助金(第4期)」、名前だけ聞くとすごく堅苦しいですけど、中身はめっちゃ熱い制度です!
名前だけで息切れしそう(笑)。でも酒類事業者なら見逃せないですよね?簡単に言うとどんな制度なんですか?
日本産酒類の輸出拡大と、酒類業界全体の経営改革を応援するための補助金です。国税庁が実施していて、製造業者、卸売業者、小売業者、あるいはそれらを含むグループが対象。新たな事業にチャレンジしたい方、海外展開を狙いたい方にピッタリですよ。
なるほど!輸出拡大がキーワードなんですね。でも「第4期」ってことは、もう何回もやってるんですよね?
日本産酒類の輸出が急成長してるんですよ。2025年の輸出金額は過去最高の1,495億円!対前年比プラス11.8%ですからね。
えっ、そんなに伸びてるんですか!でも国内市場はどうなんですか?
そこがポイントで、国内は中長期的に縮傾向なんですよ。清酒の出荷金額はピーク時の約8割まで減ってます。でも単価は上がってきてて、高付加価値化の流れができてる。だからこそ海外も国内も、新たな市場を開拓しよう!って国が本気で支援してるんですね。
なるほど、国内は減ってるけど輸出は伸びてるから、その波に乗れってことか!
この補助金、2つの枠があるんですよね?どう違うんですか?
そう、海外展開支援枠と新市場開拓支援枠の2本立てです。海外展開支援枠は名前の通り、海外販路拡大やインバウンド向けの取組。たとえば酒蔵の観光化とか、海外向けのブランディングですね。
国内外問わず、新しいニーズを獲りに行く取組です。商品の差別化、販売手法の多様化、ICTを活用した製造・流通の効率化など。海外に行くほどじゃないけど、新しいことに挑戦したいって事業者にオススメです!
なるほどー。でも補助額とか補助率も違うんですよね?
そこが大事なところですから、次の章でじっくり見ていきましょう!
ですよね(笑)。まず全体の補助上限は1,500万円、補助率は1/2又は2/3。でも枠によって細かいルールが違います。
はい。補助率は1/2。つまり対象経費の半分が補助されます。補助金額は1件あたり上限1,000万円、下限50万円です。
50万円から1,000万円まで!結構幅広いですね。
そうです。さらに面白いのが、複数の酒類事業者が集まって取組を推進する場合、上限額が増えるんです。
3者で1,200万円、4者で1,300万円、5者で1,400万円、6者以上で1,500万円が上限です!
マジですか!1,500万円までいける!これはグループ申請が熱い!
補助率が1/2又は2/3で、補助金額は1件あたり上限500万円、下限50万円です。
上限500万円か。海外展開支援枠の半分ですね。でも補助率が2/3になるケースがあるって?
そこがポイント!従業員数が20人以下(卸・小売業は5人以下)の小規模事業者なら、補助率が2/3にアップします!
おお!小規模事業者に優しい!つまり経費の3分の2が補助されるってことですよね?
そうです。たとえば300万円の事業をするなら、200万円が補助されて自己負担は100万円で済む。これは大きい!
分かりやすい!でもこれ、返還条件があるって聞いたんですけど…。
いいところに気づきましたね。新市場開拓支援枠は、給与支給の増加計画を達成できない等の場合、補助金額の一部を返還しなきゃいけないんです。
えっ、返還…!それはちゃんと確認しとかないと。公募要領でしっかり読まなきゃですね。
2つの支援枠を比較!| 項目 | 海外展開支援枠 | 新市場開拓支援枠 |
|---|
| 補助率 | 1/2 | 1/2 または 2/3(小規模事業者) |
| 補助上限額 | 1,000万円(グループで最大1,500万円) | 500万円 |
| 補助下限額 | 50万円 | 50万円 |
| 主な取組 | 海外販路拡大、酒蔵ツーリズム、インバウンド | 商品差別化、販売手法多様化、ICT活用 |
| 返還条件 | なし | 給与増加計画未達成等の場合あり |
じゃあ次は対象者ですね。ウチの読者で「申請したい!」って人、たくさんいそうです。
対象は酒類事業者、つまり製造業者、卸売業者、小売業者です。またはそれらを1者以上含むグループですね。
もちろんです!個人事業主の方も酒類事業者なら対象です。製造免許を持っていればOK。
はい。むしろ小規模事業者は新市場開拓支援枠で補助率2/3の優遇がありますから、積極的に狙ってほしいですね。
グループ申請、気になるんですけど。どういう組み合わせが考えられますか?
たとえば複数の酒蔵が集まって共同で海外イベントを開く、とか。製造業者と卸売業者がタッグを組んで新しい流通チャネルを開拓する、なんてパターンもあります。
なるほど。でもグループにするメリットは金額アップだけじゃないんですよね?
そうです。リソース不足を補えるのも大きい。1社では海外展開のノウハウが無くても、グループに卸売業者がいれば現地事情に詳しかったりする。相乗効果が期待できます。
グループだと上限が上がるし、知恵も出せるし、一石二鳥ですね!
ただし、グループの中に酒類事業者が1者以上含まれていればOKですが、補助金の申請・管理は代表者が行う必要があります。役割分担をしっかり決めておきましょう。
補助金で一番気になるのが「何に使えるか」ですよね。具体的に教えてください!
経費は枠によってちょっと違いますが、共通する部分もあります。まず海外展開支援枠なら、海外販路拡大のための展示会出展費、商談会参加費、パンフレット作成費、通訳費などです。
酒蔵ツーリズムのプラン策定費、多言語対応の看板作成、外国語サイト制作費なども対象になります。
商品の差別化なら、新しいラベルデザインの外注費、試作品開発費、市場調査費。ICT活用なら、販売管理システムの導入費、ECサイト構築費などが対象です。
結構幅広いですね。これって人件費も対象になりますか?
あ、そこは注意が必要です。基本的に補助対象経費は、事業に直接必要な経費で、外部に支払うものが中心です。自社の社員の人件費は基本的に対象外と考えてください。
たとえば、補助事業と関係のない通常の営業活動費、土地や建物の取得費、事業終了後に売却できる設備などは対象外になるケースが多いです。あと、消費税とかも対象経費に含められない場合があります。
そうなんです。あと、グループ申請の場合、グループ内の事業者間で支払う費用も対象外になる可能性があるので、公募要領でしっかり確認してください。
対象経費・対象外経費のイメージ- 展示会出展費・商談会参加費
- パンフレット・カタログ作成費
- 通訳・翻訳費
- Webサイト制作費
- 市場調査費
- 試作品開発費
- ICTシステム導入費(販売管理・ECサイト等)
- 酒蔵ツーリズムプラン策定費
×デメリット
- 自社社員の人件費
- 土地・建物の取得費
- 通常の営業活動費
- 補助事業終了後に売却可能な設備
- 消費税
- グループ内事業者間の支払い(要確認)
全体の流れをお見せしますね。まず最初にやっておかないといけないのが、GビズIDの取得です。
GビズIDって、あの政府の共通認証システムですよね?
そうです。今回の補助金はjGrantsというポータルサイトから電子申請するんですが、ログインにGビズIDが必要なんです。
そうなります。申請期間は2026年7月27日から2026年9月9日まで。意外と短いので、事前準備が超重要です!
あっ、7月27日から9月9日まで!夏の間にやらないといけないんですね。
そうです。しかも公募要領や申請様式は事前にダウンロードできますから、募集開始前から準備を始めましょう。
補助金申請の流れ- 1
GビズIDを取得
電子申請に必須。取得には1〜2週間かかることも。余裕を持って。
- 2
公募要領を入手
国税庁のサイトやjGrantsからダウンロード。隅々まで読む。
- 3
事業計画を策定
何をやるか、いくらかかるか、どの枠でいくかを決める。
- 4
申請書類を作成
事業計画書、収支計画書など。グループの場合は代表者がとりまとめ。
- 5
jGrantsから申請
2026年7月27日〜9月9日の間に電子申請。
- 6
審査・採択
審査を経て採択されれば交付決定。その後事業開始。
- 7
事業実施・実績報告
計画通りに事業を実施し、終了後に実績報告書を提出。
- 8
補助金受領
実績報告が認められれば、補助金が交付される(後払い)。
後払いなんですね。最初に全額自腹でやらないといけないってことか…。
そう、そこがネックですね。資金繰りの計画はしっかり立てておかないと。
分かりました。でもここで一番大事なのは事業計画ですよね?
間違いないです!審査では事業計画の質が問われますから。
じゃあ審査のポイントを教えてください!どうすれば採択されやすくなりますか?
まず大事なのが、優先採択されるテーマに合致しているかどうか。今回、令和8年度第4期は特に2つのテーマが評価されます。
1つは酒米の価格高騰等の影響への対応。もう1つは米国関税措置の影響への対応です。
ああー!最近ニュースで米国関税が話題になってますもんね。
そう。日本産酒類にとって米国は重要な輸出先です。関税の影響を受けている事業者の取組を、国として重点的に支援したいってことでしょう。
なるほど。じゃあ申請書には「米国関税の影響を受けて、新たな販路を開拓します」って書いた方が良い?
そういうストーリーが評価されますね。ただし、無理に関連付けるのはNG。あくまで事業内容としっかりリンクさせることが大事です。
まず事業の目的が明確かどうか。何を達成したいのか、なぜその取組が必要なのかが伝わらないとダメです。
そうです!KPI(重要業績評価指標)を設定して、補助事業終了後にどう評価するかを具体的に書く。たとえば「輸出額を年20%増やす」「新規取引先を5社開拓する」など。
なるほど。でも実際に達成できなかったらどうなるんですか?
新市場開拓支援枠は返還リスクがあるので、無理な目標は設定しない方がいいですね。でも低すぎても評価が下がる…そこはバランスが大事。
難しそうだな…。プロの支援を受けた方がいいですか?
初めての方は、税理士や中小企業診断士などの専門家に相談するのも手ですよ。
ここからは読者からよくありそうな疑問を聞いていきます!
新市場開拓支援枠の返還条件、もう少し詳しく教えてください。
申請時に給与支給の増加計画を立てるんですが、その計画が達成できない場合に、補助金額の一部返還が発生する可能性があります。
ただし、全額返還ではなく一部です。あと、やむを得ない事情があれば考慮されるケースもあるみたいなので、公募要領の該当部分をよく読んでください。
提示された情報には記載が無いですね。ただ、どの補助金も実績報告が不適切だった場合は返還対象になりますから、その点は注意が必要です。
この補助金、過去に採択されたことある事業者でもまた申請できますか?
公募要領の情報が無いので、詳細は要確認です。ただ一般的には、別の事業計画であれば申請できるケースが多いですね。
分かりました。実際に申請する前に公募要領を隅々まで読め、と。
募集期間が7月27日から9月9日までで約1ヶ月半ですよね。結構短くないですか?
短いです!だから今から準備を始めましょう。まずGビズIDは今すぐ取得を。申請書類の作成も、募集開始前から着手できます。
国税庁のサイト(nta.go.jp)やjGrantsのページからPDFがダウンロードできます。申請様式も事前に公開されてますよ。
もし疑問が生じたらどこに問い合わせればいいですか?
基本的には各国税局です。沖縄県の方は沖縄国税事務所ですね。担当窓口が決まってますから、お近くの国税局に電話してみてください。
国税局か…敷居が高そうだけど、ちゃんと教えてくれるんですかね?
補助金の担当部署は親切に対応してくれるはずですよ。遠慮せずに聞いてみましょう。
ではまとめますね。この補助金は酒類事業者の海外展開と新市場開拓を支援するもので、最大1,500万円(海外展開支援枠・グループの場合)まで補助が受けられます。
対象は酒類の製造・卸・小売事業者、またはそれらを含むグループ。募集期間は2026年7月27日〜9月9日。まずはGビズIDを取得して、公募要領をチェックしましょう!
優先テーマに合った事業計画を作れば、採択の可能性が高まる!そして新市場開拓支援枠には返還リスクがあるから、計画は現実的に!
完璧です!それでは皆さん、申請準備を始めてくださいね!