室谷さん、今日は「飯塚市海外展開支援事業費補助金」を取り上げるんですが、飯塚市って福岡県の市ですよね。そんな地方の市が海外展開支援をやってるって、ちょっと意外でした!
そうなんですよ、えっ!って思いますよね(笑)でも飯塚市は昔から産業都市として知られてて、近年は地域中小企業のグローバル展開を本気で後押ししてるんです。補助金名もシンプルに「海外展開支援事業費補助金」で、読んで字のごとく海外でビジネスを広げたい企業への支援です。
へー、地方自治体がこういう補助金を出してるのは珍しいですか?
政令市とか県レベルではよくあるんですけど、市単位でこれだけしっかり海外展開支援をやってるのは、飯塚市の本気度を感じますよね。令和8年度(2026年度)版ということで、2026年4月1日から2027年3月31日まで通年で受け付けてるのもポイントです。
通年受付というのはいいですね。急いで申請しなくていい。
そうそう。あとこの補助金、2区分制になっているのが面白くて、「自社独自の活動」か「公的支援機関を活用した活動」かで補助の中身が変わるんですよ。これを知ってるかどうかで、受け取れる金額がぜんぜん違ってくる。
飯塚市海外展開支援事業費補助金 補助率早見表
| 区分 | 補助率 | 補助上限額 | 申請回数 |
|---|
| 自社独自の活動 | 対象経費の1/2以内 | 10万円 | 1回まで |
| 公的支援機関活用(経費2万円未満) | 全額(実費補助) | — | 回数制限なし |
| 公的支援機関活用(経費2〜3万円未満) | 定額2万円 | 2万円 | 回数制限なし |
| 公的支援機関活用(経費3万円以上) | 対象経費の2/3以内 | 10万円 | 回数制限なし |
えっ、公的支援機関を使えば2万円未満の経費は全額補助なんですか!
マジなんですよ!(笑)ジェトロや飯塚商工会議所みたいな公的支援機関のプログラムを活用した場合、2万円未満の経費は実費全額補助なんです。初めての海外展開でコスト抑えたい企業には超有利な仕組みで。
逆に、自社独自で動く場合は1/2というのはわかりやすいですね。
そうです。ざっくりいえば、自社独自なら「かかった費用の半分を出してあげる。上限は10万円ね」という仕組み。20万円の海外出張をしたら10万円が戻ってくるイメージです。ただし申請は1回きりなので、初回の活動はしっかり計画して使いたいですよね。
はい、1事業者あたりの累計補助金交付額の上限が10万円です。自社独自区分と公的支援機関区分の組み合わせで使っても、合計10万円が天井。なのでどっちの区分で何に使うか、事前に計画しておくことが大事ですよ。
補助金を受け取るには、必ず「申請→審査→交付決定」の後に活動を開始してください。先に活動を始めてしまうと、その経費は原則として補助対象外になります。審査には約2週間かかるため、計画は余裕をもって!
基本的な要件は2つで、①中小企業基本法に定める中小企業者であること、②飯塚市内に主たる事業所または事務所を置いていることです。
業種によって変わるんですが、まとめるとこんな感じです。
| 業種 | 資本金 | 従業員数 |
|---|
| 製造業・建設業・運輸業 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
なお、資本金または従業員数のいずれかが基準以下であれば中小企業に該当します。
本社が市外でも、飯塚市に支店があればOKなんですか?
「主たる事業所または事務所」という表現なので、支店や事務所が飯塚市にある場合の扱いは市の窓口に確認するのが確実です。「主たる」という言葉の解釈が鍵になるので、事前相談で必ず確認してください。
3つあって、市税を滞納している企業、暴力団関係者、あと暴力団と密接な関係がある者は対象外です。これはどの行政補助金でも共通の除外要件ですね。
申請前にこの3つを確認しましょう。
- 中小企業基本法の要件: 業種別の資本金・従業員数の基準をクリアしているか
- 所在地要件: 飯塚市内に主たる事業所または事務所があるか
- 市税の納付状況: 市税の滞納がないか(審査で照会される)
補助の対象になる経費って具体的にどんなものですか?
海外展開に必要な経費は、ほぼ全てカバーされています。
| 経費カテゴリ | 対象経費の例 |
|---|
| 渡航・滞在費 | 航空券・海外交通費・宿泊費 |
| 展示会関連 | 出展料・出展小間料・セミナー出展費 |
| コミュニケーション費 | 通訳料・翻訳料・通信運搬費 |
| プロモーション費 | 海外向け広告費・パンフレット印刷費 |
| 参加・登録費 | 商談会参加費・登録料・申請費用 |
| 外部委託費 | 市場調査委託費・公的支援機関のプログラム参加費 |
そうなんです。ほんとに、えっ、これも対象!みたいなものが多くて。パンフレットの翻訳費も通訳費も、海外展示会の出展料もぜんぶ1つの補助金でカバーできる。初めて海外に出る中小企業にとっては、一番最初にかかる典型的なコストがだいたい対象経費に入ってます。
以下は対象外です。申請前に確認しておきましょう。
- 交付決定前に発生した経費
- 国内市場向けの広告宣伝費・販促費
- 設備投資・機械装置の購入費
- 社員の人件費(給与・賞与等)
- 飲食費・接待交際費
- 課税事業者の消費税
- 補助対象活動に直接関係しない一般的な経費
人件費が対象外なのは多くの補助金でそうですよね。あと消費税が課税事業者はダメっていうのは忘れがちですね。
そこは要注意です!免税事業者なら消費税ごと申請できますが、課税事業者の場合は税抜きで計算した経費が対象になります。消費税を含めて計上すると後で指摘を受けるので気をつけて。
飯塚市海外展開支援事業費補助金 申請の流れ
STEP5で2週間かかるというのは、展示会の日程と逆算して申請しないといけないですね。
そこが本当に大事!海外展示会に出展しようとしてるなら、展示会の開催日から最低2〜3週間前には申請書を出す必要があります。でも実際は申請書類の準備もあるから、1ヶ月前には動き始めたほうがいい。
はい!
飯塚市の国際政策課のページから様式をダウンロードできます。申請書(様式第1号)、変更承認申請書(様式第4号)、実績報告書(様式第8号)、補助金交付請求書(様式第10号)の4種類がWordファイルで公開されてます。
いくつかポイントがあって、まず公的支援機関との連携を最初に検討すること。ジェトロや飯塚商工会議所の海外展開プログラムは無料相談や低コストのセミナーが充実してて、これを活用すると「公的支援機関を活用した活動」区分が使える。
ジェトロって具体的にどんなサービスがあるんですか?
ジェトロには海外ビジネス相談、バイヤー紹介、海外展示会への集団出展支援など色々あります。例えばジェトロのセミナーに参加した費用が2万円未満なら、この補助金で全額戻ってくる計算になりますよね。コスパ最高じゃないですか!
ほんとに!じゃあ最初の海外展開ステップとしては、まずジェトロに相談して、そのプログラムに参加してみるっていう流れがいいですね。
完璧なコンボですよ(笑)あと経費の見積もり精度もかなり重要で、経費の合計によって補助率が変わるので、ちゃんと事前に整理してみてください。
- 公的支援機関と連携する: ジェトロ・飯塚商工会議所のプログラムと組み合わせると「公的支援機関活用」区分が使えて、2万円未満経費は全額補助
- 経費見積もりを正確に: 2万円/3万円の閾値で補助率が変わるので、対象経費を事前に正確に積算する
- 領収書管理を徹底する: 旅費・通訳料・出展料など全ての対象経費について、発生時から領収書を確実に保管する
なるほど、経費の見積もり精度が大事なんですね。じゃあ次は、他の補助金と組み合わせる話も聞かせてください。
他の補助金と組み合わせて使うことはできるんですか?
同一経費への二重申請はNGなんですが、異なる経費に対して別々の補助金を使うのは可能な場合があります。ただし要確認です。
福岡県レベルや国レベルで似たような補助金はありますか?
そうです!海外で商標や特許を取るコストは結構高いので、その費用を補助してくれる制度ですね。海外展開の中で知的財産も守りたい企業には、飯塚市の補助金で販路開拓、福岡県の補助金で知財保護、という使い方が考えられます。
小規模事業者持続化補助金も海外展開に使えると聞きましたが?
持続化補助金は「販路開拓」目的なら海外展開にかかる費用も対象になることがあります。ただし同一経費への二重申請は絶対NG。どの補助金でどの経費を申請するかを事前にしっかり整理して、各窓口に確認してから使うのが鉄則です。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 飯塚市海外展開支援事業費補助金 |
| 実施機関 | 飯塚市 経済部 国際政策課 国際経済推進係 |
| 対象地域 | 福岡県飯塚市 |
| 補助上限額 | 10万円(累計) |
| 補助率 | 区分・経費額により異なる(本文参照) |
| 申請期間 | 2026年4月1日〜2027年3月31日 |
| 申請方法 | メール・郵送・持参 |
| 問い合わせ先 | TEL 0948-22-5521(直通) |
| 公式ページ | 市公式サイト |
飯塚市役所 経済部 国際政策課 国際経済推進係
住所: 〒820-8501 福岡県飯塚市新立岩5番5号(市役所本庁舎4階)
TEL 0948-22-5521(直通)
メール: kokusai@city.iizuka.lg.jp
受付時間: 平日 8時30分〜17時15分(持参の場合は事前連絡要)
2027年3月31日まで受け付けてるので、余裕がありますね。
そうなんですが、海外展開活動を実際に行う期間も考えると、なるべく早めに動いた方がいいです。交付決定後でないと活動できないので、実質的には活動したい時期の1ヶ月以上前に申請を出す必要があります。
この補助金を検討している企業からよく出る質問をまとめてみましょうか。
いいですね!実際よく聞かれることがあるので、一通り答えておきますよ。
まず「飯塚市外に本社があるけど、市内に支店があれば申請できますか?」という質問。
これは「主たる事業所または事務所」という条件なので、支店・営業所でも「主たる」と認められるかどうかが鍵になります。本社機能ではなく事業活動の主たる拠点が市内にあるかどうかという解釈もあるので、必ず市の担当窓口に事前確認してください。
「自社独自の活動と公的支援機関活用、どちらを選べばいいですか?」という質問も多そうですよね。
判断ポイントは2つで、まず「ジェトロや商工会議所のプログラムを使うかどうか」。公的機関のプログラムを使うなら公的支援機関活用区分の方が有利になるケースが多い。次に「経費がいくらになるか」。2万円未満なら公的機関活用で全額補助なので断然有利。3万円以上なら自社独自1/2か公的機関2/3か比較してみる価値があります。
「海外展示会の出展費用はどこまで対象になりますか?」という疑問も当然ありますよね。
出展料・小間料・セミナー出展費は明示的に対象経費に含まれています。旅費・宿泊費・通訳費・パンフレット印刷費も対象。ただしブース装飾の特注制作費や大型展示物の輸送費については市の担当窓口に個別確認をおすすめします。
「補助金の上限10万円はすべての区分で同じですか?」という質問はどうですか?
ちょっとわかりにくいんですが、累計の上限が10万円という話と、各区分の補助上限の話が混在してます。公的支援機関活用の2万円未満経費は全額ですが、累計で10万円を超えることはできません。自社独自は補助上限10万円かつ申請1回のみ。全部合わせて1事業者あたり10万円が最大です。
一連の活動をまとめて1申請することは可能な場合が多いですが、活動が複数の種類にまたがる場合(自社独自と公的機関活用の両方)は事前に担当窓口に確認を。1申請で上手くまとめる方法を教えてもらえることが多いです。
「実績報告にはどんな書類が必要ですか?」も聞かれそうですね。
様式第8号(実績報告書)に加えて、経費の領収書コピー、活動の成果を示す書類が必要です。展示会なら参加証明書や名刺交換の記録、商談結果報告書なども揃えておくと安心です。領収書は活動開始前から丁寧に保管しておくことが大切です。
令和8年度(2026年度)版としての案内なので、来年度以降も継続されると思いますが確認が必要です。ただし、累計の補助上限が10万円なので、既に10万円を受け取った企業は追加申請できないことになります。複数年にわたって少しずつ使うのがうまい活用法ですね。
最後に、この補助金をこれから使おうと思っている企業へのメッセージをお願いします!
上限10万円という規模は大きくないですが、初めての海外展開に必要なコストを実質的にゼロに近づけてくれる制度なんですよ。ジェトロの無料相談に行って、そのプログラム参加費が2万円未満なら全額戻ってくる。最初の一歩を踏み出すコストを市が負担してくれるイメージです。
なるほど、「まず試してみる」ための補助金ということですね。
まさにそう!海外市場の調査をしてみたい、海外展示会に1回出てみたいっていう段階の企業にとって、リスクを最小化しながら挑戦できる仕組みです。10万円全部使い切れなかったとしても、海外展開の経験値とコネクションが得られれば十分元は取れます。
そうです!特に初めての補助金申請なら、書類の書き方含めて担当者が丁寧に教えてくれます。飯塚市国際政策課は電話番号 0948-22-5521 で直接つながるので、気軽に連絡してみてください。
ありがとうございました!飯塚市の中小企業がどんどん海外に出ていくといいですよね。
えっと、実は以前に飯塚の企業さんが初めてのASEAN展示会出展でこの補助金を使った事例を聞いたことがあって、見事に現地バイヤーと契約を結んだんですよ。10万円が何千万円のビジネスに変わることもある。補助金って起爆剤としてすごく機能するんですよね!
いい話ですね!福岡県内で海外展開を検討している方は
福岡県の補助金一覧もあわせてチェックしてみてください。