コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業 脱炭素型自然冷媒機器の導入支援(令和5年度2次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助対象:自然冷媒機器の導入費用
アンモニア・CO2・炭化水素等の自然冷媒を使用する冷凍冷蔵機器(冷凍機・ショーケース・冷凍冷蔵庫等)の導入費用が補助対象です。既存フロン機器の撤去・廃棄費用も一部対象となります。補助率は1/3以下、上限5億円と大型設備投資にも対応しています。
対象事業者:冷凍冷蔵倉庫・食品製造・食品小売
冷凍冷蔵倉庫業、食品製造業、食品小売業(スーパー・コンビニ等)が主な対象業種です。コールドチェーンを構成する事業者として、フロン冷媒機器を自然冷媒機器に切り替える事業計画が必要です。
環境効果:GWP削減と省エネの両立
HFC冷媒(GWP数百〜数千)から自然冷媒(GWP1以下)への転換により、フロン漏洩による温室効果ガス排出を大幅削減できます。最新の自然冷媒機器は省エネ性能も高く、電気代削減効果も期待できます。
公募期間:2023年9月〜10月(二次公募)
令和5年度の二次公募として2023年9月11日〜10月10日の約1ヶ月間が受付期間です。設備仕様の確定・見積取得を事前に完了させる必要があります。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 冷凍冷蔵倉庫業、食品製造業、食品小売業を営む法人または個人事業主
- フロン冷媒機器を自然冷媒機器に更新する具体的な計画を有すること
- フロン排出抑制法に基づく適切な管理を行っていること
対象設備の要件
- アンモニア・CO2・炭化水素(プロパン等)を冷媒とする冷凍冷蔵機器
- 新規導入機器であること(中古機器は対象外)
- 省エネ性能基準を満たす機器であること
事業規模の要件
- 補助対象費用が所定の下限額以上であること(公募要領で確認)
- 補助率1/3以内、上限5億円
除外条件
- 既に着工・発注済みの設備は対象外
- HFO冷媒等の低GWP合成冷媒機器は対象外(自然冷媒のみ)
- 補助率合計が1/3を超える他の国庫補助との重複は不可
ポイント
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申請ガイド
Step1:設備選定・見積取得(申請前)
導入する自然冷媒機器の仕様を確定し、メーカー・販売業者から正式見積書を取得します。補助対象費用の内訳(機器費・設置費・旧機器撤去費)を明確にしておきます。
Step2:省エネ効果・GWP削減量の算定
既存フロン機器と新規自然冷媒機器の冷媒GWP差・機器台数・充填量から温室効果ガス削減量を試算します。省エネ効果(電力削減量)も併せて算定し申請書に記載します。
Step3:JRECO(日本冷凍空調機器工業連合会)へ提出(9/11〜10/10)
公募期間内に申請書一式をJRECOへ提出します。電子申請システムの利用方法を事前に確認しておくことが重要です。
Step4:審査・交付決定
書類審査後、交付決定通知が届きます。交付決定前の発注・設置着手は補助対象外となるため必ず決定後に着手します。
Step5:設備導入・実績報告
設備の導入後、実績報告書・設備写真・領収書等を提出します。省エネ・GWP削減の実績値も報告に含まれます。
ポイント
審査と成功のコツ
観点1:GWP削減効果を最大化する機器選定
観点2:省エネ性能の高い機器を選ぶ
観点3:フロン管理の適切性を示す
観点4:計画的な設備更新を示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
自然冷媒機器本体費(4件)
- CO2冷凍機・ユニットクーラー
- アンモニア冷凍機
- 炭化水素(プロパン等)冷凍機
- 自然冷媒対応ショーケース(食品小売向け)
設置・工事費(4件)
- 機器設置工事費
- 配管工事費
- 電気工事費
- 断熱工事費
既存機器撤去・廃棄費(3件)
- 旧フロン機器の撤去費
- フロン冷媒の回収・破壊処理費
- 廃棄物処理費
付帯システム費(3件)
- 遠隔監視システム費
- エネルギー管理システム(EMS)費
- 安全装置(アンモニア検知器等)費
設計・調査費(2件)
- 設備設計費
- 省エネ診断費(導入前)
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- HFO冷媒等の低GWP合成冷媒機器の導入費
- 中古機器の購入費
- 建物・倉庫の建設・改修費
- 土地取得費
- 既に発注・設置着手済みの設備費
- 消費税(課税事業者の場合)
- 運転資金・維持管理費
- 冷媒充填費用(運用開始後)
よくある質問
QHFO冷媒(低GWP合成冷媒)への切り替えは補助対象ですか?
対象外です。本事業はアンモニア・CO2・炭化水素等の「自然冷媒」機器への転換が対象であり、HFO(ハイドロフルオロオレフィン)等の合成低GWP冷媒は対象外となります。HFOは自然冷媒ではなく合成冷媒に分類されるためです。導入を検討する機器の冷媒種別を事前にメーカーへ確認してください。
Q食品スーパーのショーケースを全台切り替える場合も申請できますか?
申請可能です。食品小売業は対象業種に含まれており、店舗のショーケースを自然冷媒対応機器に切り替える費用が補助対象となります。複数店舗の一括申請も可能ですが、各設備の仕様・数量・費用内訳を明確に整理する必要があります。上限5億円の範囲内で申請できます。
Q冷凍倉庫の建設費も補助対象に含まれますか?
建物・倉庫の建設・改修費は補助対象外です。あくまで冷凍冷蔵機器本体・設置工事・旧機器撤去費が対象となります。ただし、自然冷媒機器の設置に必要な断熱工事や安全装置(アンモニア検知器等)は補助対象に含まれる場合があります。詳細は公募要領で確認してください。
Q中古の自然冷媒機器を購入する場合も補助対象ですか?
中古機器は補助対象外です。新規に製造・販売された自然冷媒機器の導入が対象となります。
Q補助率1/3の計算はどのように行いますか?
補助対象費用(機器本体費+設置工事費+撤去費等の対象費用合計)に1/3を乗じた金額が補助額となります。ただし上限は5億円です。消費税は補助対象外(課税事業者の場合)のため、税抜き金額で計算します。
Qアンモニア冷媒機器は安全面で問題ありませんか?
アンモニアは毒性があるため、設置にあたっては高圧ガス保安法に基づく届出・検査が必要です。ただし最新の密閉型アンモニア冷凍機は安全性が大幅に向上しており、食品工場・冷凍倉庫での採用実績も増えています。安全装置(ガス検知器・緊急遮断弁等)の費用も補助対象に含まれます。
Qフロン冷媒の回収・破壊費用も補助対象ですか?
既存フロン機器からの冷媒回収・破壊処理費は補助対象費用に含まれます。フロン排出抑制法では冷媒の大気放出が禁止されており、適切な回収・破壊が義務付けられているため、この費用を補助対象に含めることで適正処理を促進しています。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金と組み合わせ可能な制度として、省エネ設備導入に対する「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」(経済産業省)があります。ただし同一設備への補助率合計が1/3を超えないよう設計が必要です。税制面では、カーボンニュートラル投資促進税制(グリーン投資減税)の対象設備に該当する可能性があり、取得価額の最大10%の税額控除または30%の特別償却が適用できる場合があります。補助金受領後の圧縮記帳と税額控除の選択適用は税理士と相談の上で決定することを推奨します。中小企業の場合は中小企業投資促進税制との組み合わせも検討できます。フロン排出抑制法の定期点検費用削減も副次的なコスト削減効果として試算しておくと投資回収計画が強固になります。
詳細説明
コールドチェーン脱フロン・脱炭素化推進事業とは
本事業は環境省がJRECO(日本冷凍空調機器工業連合会)を通じて実施する補助制度で、冷凍冷蔵倉庫・食品製造・食品小売業が使用するフロン冷媒機器を、アンモニア・CO2・炭化水素等の自然冷媒機器に切り替える費用を支援します。令和5年度の二次公募として2023年9月11日〜10月10日の期間で募集が行われました。
なぜコールドチェーンの脱フロンが重要か
食品の製造・輸送・販売を支えるコールドチェーンには大量のフロン冷媒が使用されており、漏洩した場合の温暖化影響(GWP)は二酸化炭素の数百〜数千倍に達します。特にR404A(GWP3922)やR410A(GWP2088)等のHFC冷媒は規制強化が進んでおり、早期の自然冷媒転換が求められています。
補助の対象となる設備
- CO2冷凍機・ユニットクーラー:食品小売・冷凍倉庫で急速普及中
- アンモニア冷凍機:大型冷凍冷蔵倉庫・食品製造向け
- 炭化水素冷凍機:小規模用途に適した自然冷媒
- 自然冷媒対応ショーケース:食品スーパー・コンビニ向け
補助条件の概要
- 補助率:対象費用の1/3以下
- 上限額:5億円
- 対象業種:冷凍冷蔵倉庫業、食品製造業、食品小売業
- 公募期間:2023年9月11日〜10月10日(二次公募)
投資回収の試算例
例えば、大型冷凍倉庫に1億円のCO2冷凍システムを導入した場合、補助金3,333万円の受領に加え、年間電力費削減200万円・フロン定期点検費削減100万円の効果が期待でき、実質投資額を7〜10年で回収できるケースがあります。具体的な試算は設備メーカーや省エネ診断機関への相談を推奨します。
フロン排出抑制法との関係
自然冷媒機器への転換により、フロン排出抑制法に基づく定期点検(第一種特定製品の管理義務)の対象外となる設備が増え、維持管理コストの削減にもつながります。
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