令和4年度第2次補正「モバイル決済モデル統一規格・海外連携事業費補助金(統一QRコード決済の相互運用に係るシステム構築事業)」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
JPQR×東南アジア決済規格の相互運用システム構築
日本のJPQRと東南アジア諸国(シンガポール・タイ・マレーシア等)のQRコード決済統一規格を接続するシステムを構築します。これにより、国境を越えたシームレスなQRコード決済が実現し、決済インフラのグローバル標準化が加速します。
補助率最大2/3・上限7,300万円の大型支援
システム構築に必要な開発費用の最大2/3が補助される手厚い支援制度です。決済システムの開発・テスト・運用基盤の整備に幅広く活用でき、事業者の初期投資負担を大幅に軽減します。
インバウンド消費拡大への直接的効果
訪日外国人が自国のQRコード決済アプリをそのまま日本で利用できるようになることで、決済の利便性が飛躍的に向上します。キャッシュレス決済の普及促進とインバウンド消費額の増大に直結する施策です。
アウトバウンド市場開拓の基盤構築
日本人旅行者が東南アジアでJPQR対応アプリを使って決済できる環境が整い、日本の決済サービスの海外展開が加速します。決済事業者にとって新たな収益機会の創出につながります。
ポイント
対象者・申請資格
本補助金の対象は、JPQRの統一規格と海外QRコード決済規格との相互運用に必要なシステム構築を行う事業者です。具体的には、決済代行事業者、QRコード決済サービス提供事業者、決済ネットワーク運営事業者など、キャッシュレス決済インフラに関わる民間企業が対象となります。申請にあたっては、JPQRの仕様に準拠したシステム開発能力を有すること、東南アジア各国の決済事業者との連携体制が構築できること、事業完了後も持続的にサービスを提供する体制があることが求められます。コンソーシアム形式での共同申請も認められる場合があります。
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申請ガイド
申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行います。GビズIDプライムアカウントの事前取得が必要です。主な申請書類として、事業計画書(システム構成図・開発スケジュール・連携先の決済規格詳細を含む)、経費明細書、事業者の技術力を証明する資料、東南アジア側パートナーとの連携体制に関する書類(MOU等)を準備します。システム開発の実現可能性と費用の妥当性が審査の重要ポイントとなるため、技術的な裏付けのある計画書の作成が不可欠です。公募期間は約5週間ですが、海外パートナーとの調整も含めると準備に相当な時間を要します。
審査と成功のコツ
採択を勝ち取るためには、まず「技術的実現可能性の明確化」が最重要です。JPQRと接続先の東南アジア決済規格のプロトコル差異をどう吸収するか、セキュリティをどう担保するかを技術的に具体的に示してください。次に「相互運用による経済効果の定量化」が求められます。インバウンド・アウトバウンドそれぞれの決済件数・金額の予測を市場データに基づいて算出し、投資対効果を明示しましょう。また「持続可能なビジネスモデル」の提示も重要で、補助事業終了後の収益化計画やシステム運用体制を具体的に記載することで、事業の継続性を評価されます。さらに、東南アジア側のパートナー企業からのレター・オブ・インテントなど、連携の実現性を裏付ける資料を添付すると説得力が大幅に増します。
対象経費
対象となる経費
システム開発費(4件)
- 相互運用システムの設計・開発費
- API連携モジュール開発費
- 決済処理エンジン構築費
- テスト・品質保証費
インフラ構築費(3件)
- サーバー・クラウド環境構築費
- ネットワーク機器購入・設定費
- セキュリティ対策設備費
外部委託費(3件)
- 海外決済規格の技術調査費
- セキュリティ監査費
- 法規制対応コンサルティング費
人件費(3件)
- プロジェクトマネージャー人件費
- システムエンジニア人件費
- 品質管理担当者人件費
試験運用費(3件)
- パイロットテスト実施費
- 海外連携テスト渡航費
- 実証実験運営費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 既存決済システムの通常保守・運用費用
- JPQR相互運用に直接関係しない社内システム開発費
- 汎用的なオフィス機器・備品の購入費
- 消費税および地方消費税
- 他の国庫補助金と重複する経費
- 広告宣伝・マーケティング費用
- 事業完了後の通常運用に係る費用
よくある質問
QJPQRとは何ですか?
JPQRは、総務省が推進する日本国内のQRコード決済の統一規格です。従来、各決済事業者が独自のQRコードを使用していたため、店舗側は複数のQRコードを掲示する必要がありましたが、JPQRにより1つのQRコードで複数の決済サービスに対応できるようになりました。本補助金は、このJPQRを海外の決済規格と接続するシステム構築を支援するものです。
Q東南アジアのどの国の決済規格が対象ですか?
主にシンガポール(SGQR/PayNow)、タイ(PromptPay)、マレーシア(DuitNow)、インドネシア(QRIS)など、QRコード決済の統一規格を整備している東南アジア各国が対象です。具体的な連携対象国は、申請者の事業計画に基づいて決定されますが、複数国との同時連携を提案することで事業の波及効果を高められます。
Qどのような企業が申請できますか?
決済代行事業者、QRコード決済サービス提供事業者、決済ネットワーク運営事業者など、キャッシュレス決済インフラの構築・運営に実績のある民間企業が対象です。JPQR仕様に準拠したシステム開発能力と、東南アジア側のパートナーとの連携体制が求められます。複数企業によるコンソーシアム形式での申請も認められる場合があります。
Q補助率と補助上限額を教えてください。
補助率は最大2/3、補助上限額は7,300万円です。つまり、総事業費が1億950万円の場合、最大7,300万円の補助を受けられます。システム開発費、インフラ構築費、外部委託費、試験運用費など幅広い経費が補助対象となりますが、通常の運用保守費や汎用的な設備費は対象外ですのでご注意ください。
Qセキュリティ基準への対応はどの程度求められますか?
国際決済システムとして、PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)等の国際セキュリティ基準への準拠が求められます。また、各国の金融規制・個人情報保護法制への対応も必要です。セキュリティ監査の実施計画やインシデント対応体制の構築も審査のポイントとなりますので、事業計画書に明記してください。
Q事業期間はどのくらいですか?
公募要領に定められた事業期間内にシステム構築・テストを完了させる必要があります。国際連携を伴うシステム開発は通常6ヶ月〜1年程度を要しますが、海外パートナーとの調整に想定以上の時間がかかるケースもあるため、早期の着手と綿密なプロジェクト管理が重要です。事業期間の延長は原則として認められません。
Q補助事業終了後のシステム運用費用はどうなりますか?
補助事業終了後のシステム運用・保守費用は補助対象外となり、事業者自身で負担する必要があります。そのため、申請時に補助事業終了後の持続可能な収益モデル(決済手数料収入、加盟店管理料等)を提示することが求められます。長期的な事業採算性を示すことが、審査での高評価につながります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は国の補助金との重複申請はできませんが、地方自治体が独自に実施するキャッシュレス推進事業や観光振興事業の補助金との併用は可能な場合があります。また、経済産業省の「IT導入補助金」は対象が異なるため別事業として申請可能です。税制面では、ソフトウェア投資に対する中小企業投資促進税制や研究開発税制の適用も検討できます。さらに、JETRO(日本貿易振興機構)の海外展開支援プログラムや、各国の決済インフラ整備支援制度との連携により、海外側の開発コストを分担するスキームも構築可能です。
詳細説明
JPQR海外連携事業の背景と目的
日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%に引き上げる目標を掲げており、QRコード決済の統一規格「JPQR」の普及を推進しています。一方、東南アジア各国でもシンガポールのSGQR、タイのPromptPay、マレーシアのDuitNowなど、各国独自のQRコード決済統一規格の整備が進んでいます。
相互運用システムの全体像
本事業で構築するシステムは、日本のJPQRと東南アジア各国の決済規格を接続する国際決済ゲートウェイです。具体的には以下の機能を実装します。
- プロトコル変換機能:各国の決済プロトコルの差異を吸収し、シームレスな決済処理を実現
- 為替処理機能:リアルタイムの為替レートに基づく通貨変換と精算処理
- セキュリティ機能:国際基準に準拠した暗号化・認証・不正検知の仕組み
- 加盟店管理機能:国内外の加盟店情報を一元管理するデータベース
期待される経済効果
本システムの稼働により、以下の経済効果が見込まれます。
- インバウンド消費の拡大:訪日外国人(年間約3,000万人)が自国のQRコード決済をそのまま利用可能に。現金両替の手間が解消され、消費機会が増大
- 中小店舗のインバウンド対応:新たな端末導入不要で、既存のJPQR対応QRコードで海外決済を受け付け可能に
- アウトバウンド市場の開拓:日本人旅行者が東南アジアでJPQR対応アプリを使って決済でき、日本の決済サービスの国際競争力が向上
対象となる連携先規格
東南アジアを中心に、以下の決済規格との相互運用が想定されています。
- シンガポール:SGQR(PayNow QR)
- タイ:PromptPay QR
- マレーシア:DuitNow QR
- インドネシア:QRIS
申請にあたっての重要ポイント
本事業は技術的難易度が高く、国際連携を伴う大規模プロジェクトです。申請にあたっては、決済システム開発の実績、国際的なセキュリティ基準への対応能力、海外パートナーとの連携体制の構築状況が重要な審査ポイントとなります。特に、PCI DSS等の国際セキュリティ基準への準拠計画は必須で記載してください。
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