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やや難しい
準備期間の目安: 約60

令和5年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」

基本情報

補助金額
5億円
補助率: 1/2
0円5億円
募集期間
2023-01-31 〜 2023-02-20
対象地域日本全国
対象業種運輸業 / 郵便業

この補助金のまとめ

本補助金は、国土交通省が推進するAI・IoT等の先進技術を活用した内航海運の革新的な運航効率化を実証するための事業費補助金です。内航船の運航計画・配船計画・荷役の最適化をデジタル技術によって実現し、海上輸送全体の省エネルギー化を図ることを目的としています。補助上限額は5億円、補助率は対象経費の1/2と高水準で設定されており、先端技術導入への大きな後押しとなります。対象となる事業者は運輸業・郵便業に携わる法人で、AIや機械学習、IoTセンサーを用いた運航最適化システムの開発・実証から、省エネ船型や高効率推進システムといったハード面の改良まで、幅広い取り組みが支援対象となります。内航海運の脱炭素化・DX推進の文脈で注目度の高い補助金であり、技術開発と実証をワンセットで支援する点が特長です。中長期的な競争力強化と環境対応を同時に実現したい海運事業者や船舶関連メーカーにとって、活用価値の高い制度といえます。

この補助金の特徴

1

補助上限5億円・補助率1/2の手厚い支援

一件あたり最大5億円、対象経費の2分の1を国が補助する大型支援制度です。AI・IoT導入や実証設備の整備など初期投資が大きい先端技術開発でも、自己負担を抑えながら挑戦できる仕組みになっています。

2

運航最適化からハード改良まで幅広い取り組みが対象

運航計画・配船計画の最適化、荷役効率化といったソフト面のDXだけでなく、省エネ船型や高効率推進システム等のハード面の技術実証も対象になります。複合的なアプローチで総合的な省エネを追求できます。

3

内航海運の脱炭素・DX推進という政策的追い風

カーボンニュートラル実現に向け、海上輸送の省エネ推進は国家的重要課題です。本事業への採択は、行政・業界内での技術先進企業としての認知向上にもつながり、今後の商談・提携活動にも好影響を与えます。

4

実証事業として技術・知見を公的に蓄積できる

単なる導入支援ではなく「実証事業」として位置付けられているため、取得したデータや知見が対外的な技術実績となります。補助事業完了後の事業化・横展開に向けた強力な根拠資料になります。

5

運輸業・郵便業に特化した業種特化型補助金

内航海運に関わる事業者に絞った業種特化型のため、審査において一般的な補助金より業界特有の課題に即した事業計画が評価されやすく、採択の可能性を高めやすいです。

ポイント

最大5億円・補助率1/2という規模は、先端技術の実証フェーズにある海運・船舶技術企業にとって非常に有利な条件です。特にAI開発・センサー実装・試験航行など複数コストが重なる実証段階での資金負担を大幅に圧縮できる点が、この補助金の最大の価値といえます。政策的優先度が高い分野であるため、継続的な後継事業への展開も視野に入れた戦略的活用が求められます。

対象者・申請資格

対象事業者

  • 内航海運業者(自社船舶を保有・運航する事業者)
  • 船舶関連技術の開発・製造メーカー
  • AIシステム・IoTプラットフォームの開発会社(海運分野への応用が明確なもの)
  • 上記事業者とのコンソーシアム参加企業

対象業種

  • 運輸業(海上運送業・内航海運業)
  • 郵便業(船舶を活用した物流関連事業)

対象事業内容

  • AI・機械学習を用いた運航計画・配船計画の最適化システムの開発・実証
  • IoTセンサーを用いた荷役効率化・稼働監視システムの実証
  • 省エネ船型・高効率推進システムの実証試験
  • 複数の対策を組み合わせた統合的な省エネ実証事業

対象外となる事業者

  • 外航海運のみを行う事業者
  • 実証を伴わない机上検討・調査のみの案件
  • 既に商用化が完了しているシステムの単純導入

ポイント

注意すべき点は、本補助金が「実証事業」として設計されているため、既存技術の単純導入は対象外となる可能性が高いことです。採択のカギは「革新性」と「実証計画の具体性」にあります。また、コンソーシアム形式での申請が認められている場合が多く、技術開発企業と海運事業者が連携して申請するスキームが有利に働くケースが多いため、連携先の確保を事前に検討することをお勧めします。

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申請ガイド

1

Step 1: 公募要領の入手と事前確認

国土交通省海事局または委託機関の公式サイトから公募要領・様式一式をダウンロードします。補助対象経費の定義や実証計画の記載要件を必ず確認してください。

2

Step 2: 事業計画の策定

実証する技術・システムの概要、実施体制(コンソーシアム構成)、実証スケジュール、期待される省エネ効果(定量目標)を具体的に記載します。数値根拠のある省エネ目標の設定が採択率向上のポイントです。

3

Step 3: 経費積算と資金計画の作成

補助対象経費を費目別に積算し、自己負担分の資金調達計画も併せて作成します。補助率1/2のため、残り1/2を自己資金・融資等で賄う計画を明示する必要があります。

4

Step 4: 申請書類の作成・提出

申請期間(2023年1月31日〜2月20日)内に必要書類一式を提出します。郵送・電子申請の別は公募要領で確認し、提出期限に余裕を持って準備してください。

5

Step 5: 審査・採択通知の受領

書類審査・ヒアリング等を経て採択結果が通知されます。採択後は交付申請手続きを経て補助金の交付が確定します。

ポイント

申請期間がわずか20日間(1月31日〜2月20日)と非常に短い点が最大のリスクです。公募開始後に準備を始めると間に合わない可能性が高いため、前年度中から技術パートナー・コンソーシアム構成の検討、省エネ効果の試算、経費積算を進めておくことが必須です。類似の後継事業公募に備えて、今から事業計画のドラフトを作成しておくことを強くお勧めします。

審査と成功のコツ

省エネ効果の定量的目標設定
採択審査で最も重視されるのは「どれだけ省エネを実現できるか」の具体性です。燃費改善率(例:10%削減)や CO₂排出量削減量(例:年間○トン削減)などの定量目標を、根拠データとともに提示することが不可欠です。
革新性の明確な説明
「既存技術の組み合わせ」ではなく「革新的運航効率化」として評価されるためには、従来手法との差異・技術的新規性を明確に説明する必要があります。特許出願中の技術や先行研究との比較データがあると説得力が増します。
実施体制・コンソーシアムの強化
海運事業者・技術開発会社・大学・研究機関等の連携により、技術開発力と実証フィールドの両方を確保した体制を示すことが採択率を高めます。各構成員の役割分担と責任体制を明確化してください。
実現可能性の高いスケジュール計画
事業期間内(通常1〜2年)に実証を完了できる現実的なマイルストーン計画が求められます。実証フィールド(船舶・航路)の確保状況、開発フェーズと実証フェーズの切り分けを具体的に示しましょう。
事業化・普及展開の見通し
実証後の商用化計画・水平展開の見通しを示すことで、公的投資としての効果(波及効果)をアピールできます。国内内航海運全体への普及シナリオや、他の船種・航路への展開可能性を記載すると評価が高まります。

ポイント

審査官が最も見ているのは「この事業が日本の内航海運のDX・脱炭素化にどう貢献するか」というマクロ視点です。個社の利益だけでなく、業界全体・社会全体への波及効果を意識した事業設計・記述が採択への近道です。また、過去の類似事業の採択案件を調査し、採択水準の「相場観」を把握した上で事業規模・技術水準を設定することも重要です。

対象経費

対象となる経費

人件費(3件)
  • AI・IoTシステム開発に従事する研究員・エンジニアの人件費
  • 実証試験に従事する技術者の人件費
  • プロジェクト管理担当者の人件費(一部)
機械装置・システム費(4件)
  • IoTセンサー・計測機器の購入費
  • AI・機械学習システムの開発・構築費
  • 省エネ推進システム(高効率推進装置等)の導入費
  • 実証用ソフトウェアのライセンス費
船舶改造・整備費(3件)
  • 省エネ船型実証のための船体改造費
  • 高効率推進システム搭載のための船舶改修費
  • 実証用計測機器の船舶への搭載工事費
委託・外注費(3件)
  • AI・データ解析の専門機関への委託費
  • 実証試験の外部評価・検証委託費
  • システム開発の一部外注費
実証試験費(3件)
  • 実証航行に係る燃料費(実証分)
  • 実証試験場所の使用料
  • 試験計測・データ収集費用
その他経費(3件)
  • 成果報告書・マニュアル等の作成費
  • 普及展開セミナー・成果発表会の開催費
  • 国内旅費(実証現場への移動等)

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 既に商用稼働中のシステムの運用・保守費用
  • 実証と直接関係のない通常の船舶運航コスト(通常燃料費等)
  • 補助事業期間外に発生した費用
  • 土地の取得・賃借料
  • 接待交際費・慶弔費等
  • 税務上の消費税(課税事業者の場合)
  • 汎用性の高いパソコン・タブレット等の一般事務機器
  • 補助事業と直接関係のない間接経費(過度な配賦分)

よくある質問

Qコンソーシアムを組まずに単独企業で申請できますか?
A

公募要領の規定によりますが、本事業のような実証型補助金は、技術開発企業と実証フィールド(船舶・航路)を保有する海運事業者の双方が必要なケースが多く、コンソーシアム形式が事実上必須または有利になる場合がほとんどです。単独申請を検討する場合は、自社が技術開発と実証フィールドの両方を保有しているかを確認してください。海運事業者が自社開発チームと共同で申請する形が最もシンプルです。

QAI・IoTの技術開発が主体のITベンチャー企業でも申請できますか?
A

海運分野のAI・IoT技術を開発するITベンチャーも申請主体または共同申請者として参加できる可能性があります。ただし、対象業種が「運輸業、郵便業」とされているため、申請主体が内航海運事業者であり、IT企業がコンソーシアムメンバーとして参加する形式が多いと考えられます。IT企業単独での申請可否は公募要領で確認し、必要に応じて海運事業者との連携を検討してください。

Q補助率1/2の自己負担分は銀行融資で賄っても問題ありませんか?
A

補助金の自己負担分を融資で賄うことは一般的に認められています。日本政策金融公庫の「環境・エネルギー対応融資」や民間銀行のグリーンローンは、省エネ・脱炭素化に資する実証事業への融資として適用できる可能性が高いです。ただし、補助金交付決定前に融資を実行する場合は、採択が前提の条件付き融資契約が必要になる場合があります。資金計画は早めに金融機関に相談することをお勧めします。

Q申請期間がわずか20日ですが、間に合わせるためのポイントは何ですか?
A

申請期間が2023年1月31日〜2月20日と非常に短いため、公募開始前から準備を進めることが必須です。具体的には、①コンソーシアム構成メンバーの決定と役割分担の合意、②実証技術の概要と省エネ効果の試算、③経費積算の大枠策定、④必要な添付書類(法人登記、財務諸表等)の収集を事前に済ませておく必要があります。公募要領の公開タイミングを注視し、公開と同時に申請書類の本格作成に着手できる体制を整えてください。

Q実証事業完了後のデータは自社で独占利用できますか?
A

国の補助金による実証事業では、一般的に取得したデータや研究成果の一部について国への報告義務や成果公開の要件が課される場合があります。ただし、商業的に価値の高い技術ノウハウや特許については、適切な範囲での知的財産権の確保が認められるケースがほとんどです。公募要領の「知的財産の取り扱い」に関する条項を必ず確認し、自社の事業戦略と整合的な知財管理計画を事前に策定することをお勧めします。

Q省エネ効果の目標値はどの程度に設定すべきですか?
A

採択審査において省エネ効果の定量目標は最重要評価項目の一つです。一般的な内航船の省エネ実証では、燃費改善率5〜15%程度が実現可能な範囲として示されるケースが多いです。AIによる運航最適化で3〜8%、ハード面の改良(高効率推進システム等)で5〜12%の改善が技術的に期待できるとされています。過度に楽観的な目標は審査で信頼性を損ないますが、現状維持に近い低い目標では採択が難しくなります。根拠のある現実的な数値を、シミュレーション結果や文献データとともに提示することが重要です。

Q後継事業は存在しますか?令和6年度以降も同様の補助金はありますか?
A

国土交通省は内航海運のDX・脱炭素化を継続的な政策課題として位置付けており、本補助金と同様の趣旨の事業は令和6年度以降も継続して公募される可能性が高いです。海事局の予算動向や政策動向を定期的にウォッチし、後継事業の公募情報を早期に入手することをお勧めします。また、本事業の採択実績は後継事業への申請において有利に働くため、採択・実証実績の積み上げが中長期的な支援獲得につながります。

Q外航船や海外航路は対象になりますか?
A

本補助金のタイトルに「内航船」と明記されているとおり、対象は日本国内の港湾間を航行する内航船に限定されます。外航船(国際航路を運航する船舶)は対象外です。外航海運事業者向けには別途、国際海運脱炭素化関連の支援制度が設けられている場合があるため、外航海運事業者は国土交通省海事局の別の補助金・支援制度を確認してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金と組み合わせることで、より効果的な資金調達が可能な制度を紹介します。 **環境省の脱炭素化支援制度との併用**:環境省が推進する「脱炭素化支援機構(JICN)」や「GXリーグ」関連の支援制度は、本補助金の実証成果を活用したCO₂削減の取り組みに対して追加的な支援が受けられる可能性があります。省エネ実証→脱炭素認定→排出権取引というバリューチェーンを構築することで、事業の経済性を高められます。 **中小企業向け設備投資支援との組み合わせ**:省エネ設備投資に対しては、中小企業庁の「ものづくり補助金」や「省エネ補助金(省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金)」との連携も検討できます。ただし、同一経費への重複補助は禁止されているため、対象経費を分けて申請する必要があります。 **日本財団・笹川平和財団の海事助成**:民間財団による海事・海洋技術への助成制度も活用できます。補助金の自己負担分(1/2)の一部を財団助成でカバーするスキームが考えられます。 **融資との組み合わせ**:日本政策金融公庫の「環境・エネルギー対応融資」や、民間金融機関のグリーンローンと組み合わせることで、自己負担分の資金調達を低コストで行えます。補助金採択実績は融資審査でもプラス評価されます。

詳細説明

事業の背景と政策的意義

日本の内航海運は、国内貨物輸送の約4割を担う基幹インフラでありながら、船員の高齢化・燃料コスト上昇・CO₂排出規制強化という三重苦に直面しています。特に2023年以降、IMO(国際海事機関)による温室効果ガス削減目標の強化を受け、内航船の省エネ・脱炭素化は喫緊の課題となっています。

本補助金は、こうした課題に対してAI・IoT等のデジタル技術とハード面の革新を組み合わせた「革新的運航効率化」を実証する取り組みを国が直接支援するものです。単なる技術開発助成にとどまらず、実際の海上輸送環境での実証を通じて、将来の標準化・普及につながる知見の蓄積を目指しています。

支援対象となる技術・取り組み

本補助金では、大きく「ソフト面」と「ハード面」の両軸で革新的取り組みが対象となります。

  • 運航計画の最適化(ソフト面):気象・海象データ、荷物情報、港湾混雑状況等をAIで統合分析し、最適な航路・速力・出発時刻を自動算出するシステムの開発・実証
  • 配船計画の最適化(ソフト面):複数船舶・複数航路を対象に、IoTによるリアルタイム位置情報と需要予測AIを組み合わせた最適配船アルゴリズムの実証
  • 荷役の最適化(ソフト面):港湾での積降ろし作業をセンサーとAIで効率化し、停泊時間短縮による燃費改善を実証
  • 省エネ船型の実証(ハード面):船体抵抗を低減する新船型・塗料・付加物の海上実証試験
  • 高効率推進システムの実証(ハード面):電気推進・ハイブリッド推進・可変ピッチプロペラ等の省エネ推進技術の実船実証

補助金の仕組みと資金計画

補助上限額は5億円、補助率は対象経費の1/2です。例えば総事業費が8億円の場合、補助金は最大4億円(自己負担4億円)となります。総事業費が10億円を超える場合でも補助額は5億円が上限となるため、大規模案件では相対的な補助率が下がる点に注意が必要です。

自己負担分(1/2以上)については、自社資金のほか、日本政策金融公庫のグリーン関連融資や民間金融機関のサステナブルファイナンスを活用することで、事業全体のキャッシュフローを最適化できます。

申請の流れと重要スケジュール

本事業は申請期間が2023年1月31日〜2月20日と非常に短期間です。採択後は交付申請→事業実施→実績報告→補助金精算という流れで進みます。実証事業の性格上、事業期間は1〜2年程度が想定されますが、詳細は公募要領で確認が必要です。

  • 公募開始:2023年1月下旬
  • 申請締切:2023年2月20日
  • 採択発表:2023年春頃(予定)
  • 事業開始:採択・交付決定後

採択に向けた事業計画作成のポイント

審査では以下の観点が重視されます。

  • 技術の革新性:既存技術との差別化、特許・論文等の技術的根拠
  • 省エネ効果の定量性:燃費改善率・CO₂削減量の具体的な数値目標と算出根拠
  • 実施体制の適切性:技術開発と実証フィールドを確保した実効性ある体制
  • 事業化の見通し:実証後の普及・商用化計画の具体性
  • 費用対効果:補助金額に見合う社会的便益の大きさ

後継事業への活用

本補助金は令和5年度事業ですが、国土交通省は内航海運のDX・脱炭素化支援を継続的に実施しています。本補助金の採択実績は、後継事業や関連補助金への申請において強力な実績として活用できます。また、実証データは国際的な海事技術標準化に向けた提案にも活用可能です。

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