サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(2次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助上限100億円の大型補助金
本事業の最大の特徴は、補助上限額が100億円という極めて大きな規模の補助金であることです。大規模な工場建設や生産設備の導入を伴うサプライチェーン再構築プロジェクトに対し、十分な財政支援を提供できる制度設計となっています。国内回帰投資における資金面のハードルを大幅に引き下げることが可能です。
サプライチェーン強靱化という国家的課題に対応
新型コロナウイルスの感染拡大や地政学リスクの高まりにより、海外に集中した生産拠点のリスクが明らかになりました。本事業は、こうした国家的課題に対応するため、重要な製品・部素材の国内生産体制を確立することを目的としています。政策的な優先度が極めて高く、十分な予算が確保されている制度です。
重要製品・部素材と国民生活必需品の2カテゴリ
対象となる製品・部素材は、サプライチェーンの途絶リスクが大きい重要な製品・部素材と、国民が健康な生活を営む上で重要な製品・部素材の2つに分類されています。半導体、電子部品、医療物資、衛生用品など、幅広い製品分野が対象となり得ます。
製造業・運輸業を幅広くカバー
対象業種は製造業および運輸業・郵便業であり、素材から完成品まで幅広い製造業態をカバーしています。部品メーカーから最終製品メーカー、さらにはサプライチェーンの物流を担う運輸業まで、供給網の強靱化に関わる多様な事業者が活用可能です。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 日本国内に法人格を有する企業
- 製造業または運輸業・郵便業に該当する事業者
- 国内に生産拠点等の整備を行う意思と能力を有する事業者
- 事業計画の遂行に必要な経営基盤を有すること
対象製品・部素材の要件
- 生産拠点の集中度が高く、サプライチェーンの途絶リスクが大きい重要な製品・部素材
- 国民が健康な生活を営む上で重要な製品・部素材
- 国内における安定供給の確保が政策的に重要と認められるもの
事業内容の要件
- 国内の生産拠点等(工場、設備、倉庫等)の新設、増設または改修
- サプライチェーンの強靱化に直接寄与する設備投資であること
- 事業期間内に整備を完了し、生産を開始する計画であること
対象地域・業種
- 対象地域:全国
- 対象業種:製造業、運輸業・郵便業
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象製品の該当性確認
まず、自社が生産を計画する製品・部素材が本事業の対象に該当するかを確認します。サプライチェーンの集中度分析、途絶リスクの評価、国民生活における重要性の整理を行い、対象製品の要件を満たすことを確認します。
ステップ2:事業計画の策定
国内生産拠点の整備計画を詳細に策定します。工場の立地選定、生産設備の仕様、生産能力の計画、雇用計画、事業スケジュールなど、投資計画の全体像を取りまとめます。サプライチェーン強靱化への貢献を定量的に示すことが重要です。
ステップ3:事業費の積算と資金計画
設備投資に必要な費用を詳細に積算します。建設費、設備購入費、据付工事費など、項目ごとの見積もりを取得し、補助金申請額と自己負担額の資金計画を策定します。補助上限は100億円ですが、適正な積算が求められます。
ステップ4:申請書類の作成・提出
経済産業省の公募要領に従い、申請書類一式を作成します。事業計画書、収支計画書、サプライチェーン分析資料、企業の財務情報などを取りまとめ、公募期間内(2021年3月12日~5月7日)に提出します。
ステップ5:審査・採択後の事業実施
外部有識者を含む審査委員会による審査を経て、採択された事業者には交付決定が行われます。交付決定後に事業に着手し、計画に沿って生産拠点の整備を進めます。事業完了後は実績報告を行い、補助金の精算手続きを経て支給されます。
ポイント
審査と成功のコツ
サプライチェーンリスクの定量的な分析を提示
国内生産による波及効果を具体的に示す
技術的優位性と事業の実現可能性を両立
政策との整合性を明確に打ち出す
ポイント
対象経費
対象となる経費
建設費(3件)
- 工場建屋の新設・増設工事費
- 倉庫・物流施設の建設費
- 付帯設備(空調・電気・給排水)工事費
設備費(4件)
- 生産設備・製造装置の購入費
- 検査・品質管理設備の購入費
- 自動化・省人化設備の導入費
- クリーンルーム等の特殊設備費
設備据付費(3件)
- 設備の搬入・据付工事費
- 配管・配線工事費
- 試運転調整費
設計費(3件)
- 工場設計・レイアウト設計費
- 生産ライン設計費
- 環境アセスメント費用
その他(3件)
- 用地造成費
- 外構工事費
- 各種許認可取得関連費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地の取得費用
- 既存設備の単純な更新・リプレース費用
- 研究開発費(基礎研究・応用研究)
- 運転資金(原材料費、人件費等)
- 一般管理費(事務所賃料、光熱費等)
- 車両の購入費
- 交際費・接待費
- 消費税(仕入税額控除が可能な場合)
よくある質問
Qサプライチェーン対策補助金の補助上限額はいくらですか?
補助上限額は100億円です。これは国内の補助金制度の中でも非常に大きな規模であり、大規模な工場建設や生産設備の導入を伴う国内投資プロジェクトに十分に対応できる金額です。ただし、上限額まで補助されるわけではなく、事業計画の内容や規模に応じて補助金額が審査・決定されます。また、補助率についても公募要領で定められた範囲内で適用されますので、詳細は公募要領をご確認ください。
Qどのような製品が対象になりますか?
対象となるのは、大きく2つのカテゴリに該当する製品・部素材です。第一に、生産拠点の集中度が高くサプライチェーンの途絶リスクが大きい重要な製品・部素材です。半導体、電子部品、高機能素材、レアアース関連材料などが該当し得ます。第二に、国民が健康な生活を営む上で重要な製品・部素材です。医療用マスク、防護服、医療機器、衛生用品、医薬品原料などが含まれます。具体的な対象品目のリストは公募要領に記載されていますので、自社製品の該当性は公募要領で確認してください。
Q中小企業でも申請できますか?
はい、中小企業でも申請可能です。企業規模による制限はなく、大企業から中小企業まで幅広い事業者が対象となります。ただし、補助上限100億円という規模が示す通り、本事業は比較的大規模な設備投資を想定しています。中小企業の場合は、事業計画の実現可能性(技術力、資金調達能力、人材確保等)をより丁寧に説明することが求められます。なお、中小企業向けにはものづくり補助金など別の制度もありますので、投資規模に応じた最適な制度を検討することをお勧めします。
Q海外に生産拠点を持つ企業が国内回帰する場合も対象ですか?
はい、海外に集中している生産拠点を国内に回帰させる投資は、本事業の典型的な対象パターンです。サプライチェーンの脆弱性を解消するために、海外生産の一部または全部を国内に移転し、国内生産体制を確立する投資が支援対象となります。ただし、海外拠点の閉鎖や撤退を条件とするものではなく、国内に新たな生産拠点を整備してサプライチェーンの冗長性を確保する形での投資も対象です。重要なのは、国内生産体制の整備によりサプライチェーンの強靱化が図られることです。
Q申請から補助金受領までの流れを教えてください。
まず公募期間中(2021年3月12日~5月7日)に申請書類を提出します。外部有識者を含む審査委員会による審査を経て、採択結果が通知されます。採択された事業者には交付決定が行われ、その後に事業に着手します。工場の建設や設備の調達・設置を計画に沿って実施し、事業完了後に実績報告書を提出します。実績報告に基づいて補助金額が確定し、精算払いで補助金が支給されます。大規模事業の場合は概算払い(中間払い)が認められるケースもあります。
Q運輸業・郵便業が対象業種に含まれている理由は何ですか?
サプライチェーンの強靱化は、製品の生産だけでなく、物流・輸送インフラの整備も不可欠な要素です。製品を安定的に供給するためには、原材料の調達から製品の出荷・配送まで、サプライチェーン全体の強靱化が必要です。運輸業・郵便業が対象に含まれているのは、物流拠点の整備や輸送能力の強化が、サプライチェーン全体の強靱化に直結するためです。倉庫・物流センターの整備、輸送設備の導入など、物流面でのサプライチェーン強化投資も支援対象となります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金は経済産業省所管の大型補助金であり、同一の設備投資に対して他の国庫補助金との重複受給は原則認められていません。ただし、サプライチェーン強靱化や国内生産体制の確立に関連する以下の制度との組み合わせを検討することは有益です。 事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換を支援する制度ですが、サプライチェーン対策補助金と同一の設備を対象とすることはできません。ただし、生産拠点整備(本補助金)と販路開拓・業態転換(事業再構築補助金)を別々の事業として組み合わせることは検討に値します。 地方自治体が独自に実施する企業立地促進補助金や工場誘致助成金との併用は、制度によっては可能な場合があります。国の補助金と地方の補助金は対象経費が重複しない範囲で活用できるケースがありますが、個別に確認が必要です。 税制面では、地域未来投資促進税制や中小企業投資促進税制など、設備投資に対する税制優遇措置を補助金と併用することが可能です。補助金で取得した設備の減価償却については、補助金相当額を圧縮記帳することで課税の繰り延べが可能です。
詳細説明
サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金の概要
サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金は、経済産業省が実施する大型の補助金制度です。新型コロナウイルスの感染拡大や国際情勢の変化により、特定の国や地域に生産拠点が集中するサプライチェーンの脆弱性が世界的に顕在化しました。マスクや医療物資の調達困難、半導体不足による自動車生産の停滞など、サプライチェーンの途絶が国民生活や産業活動に深刻な影響を及ぼすことが明らかになりました。
本事業は、こうした課題に対応するため、重要な製品・部素材の国内生産拠点の整備を支援します。補助上限額は100億円と非常に大きく、大規模な設備投資を伴う国内回帰プロジェクトを強力に後押しする制度です。
対象となる製品・部素材
本事業の対象となるのは、以下の2つのカテゴリに該当する製品・部素材です。
- サプライチェーン途絶リスクが大きい重要製品・部素材:生産拠点の集中度が高く、供給途絶時の代替調達が困難な製品。半導体、電子部品、レアアース関連材料、高機能素材などが該当し得ます。
- 国民の健康な生活に不可欠な製品・部素材:医療用マスク、防護服、医療機器、衛生用品、医薬品の原料・中間体など、国民の生命・健康に関わる製品が対象です。
補助内容
- 補助上限額:100億円
- 対象業種:製造業、運輸業・郵便業
- 対象地域:全国
補助対象は国内における生産拠点等(工場、設備、倉庫等)の新設・増設・改修に要する費用です。
申請スケジュール
2次公募の応募期間は2021年3月12日から5月7日までです。約2か月の公募期間が設けられていますが、大規模な事業計画の策定には相応の準備期間が必要です。
サプライチェーン強靱化の背景
日本の製造業は長年にわたり、コスト競争力を求めて生産拠点の海外移転を進めてきました。しかし、以下のリスクが顕在化したことで、国内生産の重要性が改めて認識されています。
- パンデミックリスク:新型コロナウイルスの感染拡大により、海外工場の操業停止や物流の混乱が発生
- 地政学リスク:国際的な政治対立や貿易摩擦により、特定国からの調達が制限されるリスク
- 自然災害リスク:地震、洪水、台風など、海外生産拠点における自然災害リスク
これらのリスクに対応するため、政府は「経済安全保障」の観点から、重要物資の国内生産体制の確立を政策的に推進しています。本補助金はその中核を担う支援施策です。
申請時の留意点
- サプライチェーン分析の重要性:対象製品のサプライチェーンにおける集中度やリスクを定量的に分析し、国内生産の必要性を説得力をもって示す必要があります。
- 事業の実現可能性:大規模投資であるため、技術力、資金力、人材確保、販路見込みなど、事業の実現可能性が厳しく審査されます。
- 経済安全保障との整合性:政府の経済安全保障戦略やサプライチェーン強靱化方針との整合性を明確に示すことが求められます。
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