令和7年度補正 再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金 再エネ電源併設蓄電システム等導入支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
再エネ電源への蓄電池併設を直接支援
太陽光・風力等の再エネ発電設備に蓄電池を併設する事業を対象とし、補助率は設備区分に応じて1/3以内、1/2以内、2/3以内が設定されています。再エネ発電事業者が出力制御を回避しながら発電量を最大化するための有力な手段です。
FIP制度移行を強力に後押し
FIT(固定価格買取制度)からFIP(フィードインプレミアム)制度への移行を促進します。蓄電池を併設することで市場価格が高い時間帯に売電でき、FIP制度下での収益性向上が期待できます。
出力制御の直接的な削減に貢献
再エネの出力制御が頻発する地域では、蓄電池に余剰電力を貯蔵することで出力制御量を直接的に削減できます。これにより再エネの有効利用率が向上し、事業収益の安定化にもつながります。
電力のフレキシビリティを確保
蓄電池の充放電制御により、電力需給の変動に柔軟に対応できる調整力を確保します。系統安定化への貢献と事業収益の両立が可能な仕組みです。
ポイント
対象者・申請資格
法人要件
- 日本国内で事業活動を営んでいる法人であること
- 補助対象設備の所有者かつ使用者であること(リース等で異なる場合は共同申請)
- 一般送配電事業者は補助対象外
設備要件
- 再エネ電源設備に蓄電池を併設する事業であること
- FIP制度の適用を受ける、または移行を予定している再エネ発電設備であること
経営基盤
- 補助事業を確実に遂行するために必要な経営基盤を有していること
- 事業の継続的な運営が見込まれること
その他の条件
- SPCへの譲渡を予定している場合は事前にSIIに相談が必要
- リース等の場合は所有者と使用者の2者共同申請が必要
- 補助対象設備の実運転の委託先は使用者に該当しない
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備
GビズIDプライムの取得(未取得の場合は2〜3週間必要)と、再エネ発電設備の現状把握・蓄電池導入計画の策定を行います。FIP制度への移行手続きも並行して進めましょう。
ステップ2:技術検討
蓄電池の容量設計、系統連系の技術検討、充放電制御方式の決定など、技術面の詳細を固めます。設備メーカーやEPC事業者との連携が重要です。
ステップ3:申請書類の作成
事業計画書、設備仕様書、収支計画書、再エネ出力制御削減効果のシミュレーション結果等を作成します。FIP移行による収益改善効果も定量的に記載します。
ステップ4:jGrants電子申請
jGrantsポータルから電子申請を行います。申請期間は2026年3月24日から2026年5月29日までです。
ステップ5:審査・採択・事業実施
外部有識者による審査を経て採択が決定。交付決定後に事業を開始し、完了後に実績報告を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
出力制御削減効果の定量的な提示
FIP移行による収益性の明確化
系統接続の実現可能性確保
長期運用計画の策定
ポイント
対象経費
対象となる経費
蓄電池設備費(4件)
- 蓄電池システム本体
- パワーコンディショナー(PCS)
- 蓄電池管理システム(BMS)
- 冷却・温度管理装置
系統連系設備費(3件)
- 受変電設備
- 系統連系保護装置
- 計測・監視装置
工事費(4件)
- 蓄電池設置工事
- 電気配線工事
- 系統連系工事
- 基礎工事
設計費(3件)
- 基本設計費
- 詳細設計費
- 系統連系設計費
制御システム費(3件)
- EMS(エネルギーマネジメントシステム)
- 充放電制御装置
- 遠隔監視システム
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 再エネ発電設備本体の購入費用(蓄電池併設分のみが対象)
- 土地の取得・造成に係る費用
- 建屋の建設費用(蓄電池専用でない場合)
- 消費税及び地方消費税
- 一般管理費・人件費
- 既存設備の撤去・処分費用
よくある質問
Q既存の太陽光発電設備に蓄電池を後付けする場合も対象ですか?
既存の再エネ電源設備への蓄電池の後付け(レトロフィット)も対象となる可能性があります。具体的な要件は公募要領をご確認ください。FIP制度への移行を前提とした計画であることが重要なポイントです。
QFIT制度のままでも申請できますか?
本事業はFIP制度への移行を促進することを目的の一つとしています。FIT制度の適用を受けている発電設備であっても、FIP制度への移行を計画している場合は申請対象となる可能性があります。具体的な要件は公募要領でご確認ください。
Q蓄電池の容量に制限はありますか?
蓄電池の容量要件については公募要領に詳細が記載されています。再エネ電源設備の出力規模に対して適切な蓄電池容量であることが求められます。過大・過小な容量設計は審査で不利になる可能性があるため、出力制御実績を基にした最適容量の設計が重要です。
Q一般送配電事業者は申請できますか?
一般送配電事業者は本事業の補助対象外です。これは事業の目的が、発電事業者側での蓄電池導入を通じた再エネの市場統合と出力制御削減にあるためです。
Qリース方式での導入は可能ですか?
リース方式での導入も可能です。蓄電池の所有者(リース会社)が主の申請者、使用者(発電事業者)が共同申請者として2者共同で申請する必要があります。リース会社との事前協議で、補助金の帰属や契約条件を明確にしておきましょう。
Q風力発電設備への併設も対象ですか?
太陽光発電設備だけでなく、風力発電設備への蓄電池併設も対象となります。風力発電は出力変動が大きく、蓄電池併設による平滑化効果が高いため、政策効果の観点からも有力な申請テーマといえます。
Q「大規模業務産業用蓄電システム等導入支援事業」との違いは何ですか?
同じ親事業の下にある別メニューです。「大規模業務産業用」は需要家側での大規模蓄電池導入(DR活用等)を支援するのに対し、本事業は再エネ電源設備への蓄電池「併設」に特化しています。再エネ発電事業者は本事業、需要家・アグリゲーターは大規模業務産業用を選択するのが一般的です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省資源エネルギー庁が所管する再エネ電源併設蓄電池導入支援事業です。同じ親事業である「大規模業務産業用蓄電システム等導入支援事業」とは申請メニューが異なりますが、同一設備に対する二重申請はできません。国の他の補助金(環境省のZEB補助金、GX推進関連補助金等)との併用も、同一設備に対しては原則不可です。ただし、補助対象経費が明確に区分できる場合は併用可能なケースもあるため、事前にSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に確認することを推奨します。地方自治体の再エネ・蓄電池関連の独自補助金については併用が認められる場合が多く、所在地の自治体制度を確認して補助金の最大活用を図りましょう。
詳細説明
事業の背景と目的
2050年カーボンニュートラル及び2040年エネルギーミックスの達成に向け、再生可能エネルギーの最大限の導入・活用が必要不可欠です。しかし、北海道や九州など再エネ導入が先行する地域では、変動再エネのシェアが全需要の7割以上に達する時間帯もあり、出力制御が常態化しています。
本事業は、再エネ電源設備への蓄電池併設を支援することで、FIP制度への移行による再エネの電力市場への統合と、出力制御量の直接的な削減を促進し、電力のフレキシビリティを確保します。
補助率と対象
補助率は設備区分に応じて1/3以内、1/2以内、2/3以内が設定されています。日本国内で事業活動を営む法人が対象で、再エネ電源設備に蓄電池を併設する事業が補助対象となります。
FIP制度移行との関係
FIT(固定価格買取制度)からFIP(フィードインプレミアム)制度への移行が進む中、蓄電池を併設することで以下のメリットが期待できます。
- 市場価格が高い時間帯に売電し、収益を最大化
- 出力制御時に余剰電力を蓄電池に貯蔵し、有効利用率を向上
- 需給調整市場等への参入による新たな収益源の確保
対象となる再エネ電源設備
- 太陽光発電設備
- 風力発電設備
- その他のFIP対象再エネ電源設備
申請スケジュール
- 公募開始:2026年3月24日
- 公募締切:2026年5月29日
- 申請方法:jGrantsポータルからの電子申請
審査のポイント
審査では、出力制御削減効果の定量性、FIP移行による経済的メリット、事業の技術的実現可能性、長期的な事業継続性などが総合的に評価されます。
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