室谷さん、「住宅省エネ2026キャンペーン」って最近よく聞くんですけど、これってどんな制度なんですか?
これはね、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施している住宅省エネ化の補助事業の総称なんです! 2050年カーボンニュートラル実現に向けて、住宅の断熱化や省エネ機器の導入を支援するために作られた国の大型キャンペーンですよ。
3省が連携!? 省庁をまたいだ制度なんですね。えっ、ということは補助金もけっこう大きいんですか?
そうなんです! 新築住宅なら最大125万円/戸、リフォームでも最大100万円/戸が出る可能性があって、給湯器の交換だけでも最大17万円の補助が受けられます。これはかなり手厚いですよ!
125万円! マジですか!! それ全部の人がもらえるわけじゃないですよね?
そうです、4つの事業に分かれていて、ご自身の状況に合わせてどれを使うか選ぶ形になります。一つひとつ解説しますね。
住宅省エネ2026キャンペーン 4つの事業まとめ
4つも事業があるんですね! それぞれどう違うんですか?
| 事業名 | 所管省庁 | 対象 | 補助額(目安) |
|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 国土交通省 | 新築・リフォーム | 最大125万円/戸 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 環境省 | 窓断熱改修 | 工事内容による |
| 給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 高効率給湯器導入 | 7〜17万円/台 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 賃貸マンション省エネ給湯器 | 機器により異なる |
なるほど! 新築を建てる人、窓を替えたい人、給湯器を変えたい人、それぞれ別の事業があるんですね。
そのとおりです! たとえば既存住宅を持っていて「窓の断熱と給湯器を両方替えたい」という場合は、「先進的窓リノベ2026事業」と「給湯省エネ2026事業」を組み合わせて申請することもできます。
組み合わせもできるんですね! ただし新築で給湯器も変えたいってなると、みらいエコ住宅と給湯省エネは重複できないんでしたっけ?
鋭い! そうなんです。新築住宅の補助金(みらいエコ住宅2026事業)の交付を受けた住宅と同じ住宅については、先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業の重複申請はできません。リフォームとの組み合わせは別の住宅であれば可能ですが、同一住宅での重複はNGです。
新築住宅(みらいエコ住宅2026事業)の補助を受けた住宅と同じ住宅について、先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業は重複申請できません。
また、国の他の補助制度との重複も原則不可です(地方公共団体の補助制度は国費充当分を除いて併用可能)。
じゃあまず「みらいエコ住宅2026事業」について詳しく教えてください! 最大125万円というのはどういう場合ですか?
みらいエコ住宅2026事業は、新築と既存住宅のリフォームの両方が対象です。新築の場合、住宅の性能区分によって補助額が変わります。
| 補助対象住宅 | 1〜4地域 | 5〜8地域 | 対象世帯 |
|---|
| GX志向型住宅 | 125万円/戸 | 110万円/戸 | すべての世帯 |
| 長期優良住宅 | 80万円/戸 | 75万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯のみ |
| ZEH水準住宅 | 40万円/戸 | 35万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯のみ |
GX志向型住宅ってなんですか? すべての世帯が対象というのは魅力ですね!
GX志向型住宅というのは、グリーントランスフォーメーション(GX)に対応した高性能住宅のことで、GXへの協力表明を行った事業者(GX建築事業者)が建築する住宅が対象になります。長期優良住宅やZEH水準住宅よりさらに高い省エネ性能を持つ住宅ですね。
なるほど〜。長期優良住宅やZEH水準住宅は子育て世帯・若者夫婦世帯限定なんですね。
そうです! 子育て世帯というのは、申請時点で令和7年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯のことです。若者夫婦世帯は、申請時点で夫婦のいずれかが令和7年4月1日時点で39歳以下の世帯です。
ちなみに古い家を壊して新築する場合は加算があるって聞いたんですが?
はい! 長期優良住宅・ZEH水準住宅で古家の除却を行う場合は、最大20万円の加算があります。古家の所在地は必ずしも新築住宅と同じ場所でなくてもOKです。
それはお得ですね! じゃあリフォームの場合はどうなりますか?
リフォームの場合、躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む幅広いリフォーム工事が対象で、最大100万円/戸の補助が受けられます。ただし対象は原則として平成28年(2016年)12月31日以前に新築された住宅です。2026年5月16日時点でリフォームの申請受付はまだ開始前ですので、早めに情報収集しておくことをおすすめします!
次に「先進的窓リノベ2026事業」について教えてください! 窓を替えるだけで補助が出るんですか?
そうなんです! 既存住宅の窓(ガラス)を断熱改修するリフォーム工事が対象で、登録事業者(窓リノベ事業者)と契約して工事を行えば補助が受けられます。対象工事の種類はこちらです。
- ガラス交換: 既存サッシを活かしてガラスのみを交換
- 内窓設置: 既存窓の室内側に新しい窓を設置
- 外窓交換(カバー工法): 既存の枠を活かして新しい窓に交換
- 外窓交換(はつり工法): 既存の枠ごと撤去して新しい窓に設置
- ドア交換(カバー工法): 玄関ドアの断熱改修
- ドア交換(はつり工法): 玄関ドアのはつり工法での交換
窓だけでなくドアも対象なんですね! これは非住宅(店舗等)も対象になりますか?
実は先進的窓リノベ2026事業は住宅だけでなく、非住宅建築物(建築基準法における第1種・第2種低層住居専用地域に建設を認められた用途の建物など)も対象に含まれています。
それは幅広いですね! 窓リノベの補助額はどのくらいになりますか?
補助額は施工する窓の性能や大きさ、工事種別によって細かく決まっていまして、工事内容によって変わります。ざっくりと言えば、内窓設置が比較的費用対効果が高い工事として人気ですよ。公式サイトで製品ごとの補助額が確認できます。
次は給湯省エネ2026事業ですね! エコキュートとかエネファームが対象なんでしょうか?
そうです! 経済産業省所管の事業で、主に3種類の高効率給湯器が対象です。
| 対象機器 | 補助額(目安) |
|---|
| ヒートポンプ給湯機(エコキュート)A要件 | 7万円/台 |
| ヒートポンプ給湯機(エコキュート)A+B要件 | 10万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 A要件 | 10万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 A+B要件 | 12万円/台 |
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 17万円/台 |
エネファームが17万円! これは一番高いですね。エコキュートもA要件とA+B要件があるんですね。
A要件はDR機能(電力需給に合わせて稼働を調整する機能)付きの機器で7万円、A+B要件はそれに加えてさらに省エネ性能が高い機器で10万円になります。今の給湯器が古くなっている方は、省エネ性能の高いものに替えるいい機会ですよ!
はい! 購入・工事タイプだけでなく、リース利用タイプも対象になっています。リース契約で機器を導入する場合も補助申請できます。リース事業者が登録事業者であることが条件ですね。
さて、ちょっと気になるのが申請期限です。いつまでに申請すればいいんですか?
これが非常に重要なポイントで、予算額に達し次第終了という仕組みになっています! 申請期限として公表されているのは、各事業ともおおむね2026年12月31日が目安ですが、予算上限に達した時点で受付終了になります。
えっ! 予算が先に尽きることがあるんですか? 急がないといけないですね!!
そうなんです。2026年5月16日時点でのみらいエコ住宅2026事業の予算消化率を見ると、GX志向型住宅の第2期で約19%、長期優良住宅・ZEH水準住宅の第2期で約3%となっています。給湯省エネ2026事業は約13%の消化率です。まだ余裕はありますが、早めに動いておくことを強くおすすめします!
各事業とも予算上限に達した時点で交付申請の受付が終了します。特にGX志向型住宅の第1期(2026年3月31日〜5月12日)はすでに終了しています。第2期(2026年5月13日〜)も予算上限に達し次第終了となりますので、工事を検討中の方は早急に登録事業者にご相談ください。
はい! すべての事業共通で、令和7年(2025年)11月28日以降に工事着手したものが対象です。これは令和7年度補正予算案の閣議決定日が11月28日だったためです。
じゃあ実際にどうやって申請すればいいんですか? 自分で役所に行くんですか?
この制度の大きな特徴は、消費者が直接申請するのではなく、
登録事業者(施工業者等)を通じて申請する仕組みになっているところです!
住宅省エネ補助金 申請の流れ
なるほど! 消費者が直接申請するんじゃないんですね。それは楽ですね。
そうです。ただし、登録していない事業者との契約は補助対象外になります。工事を依頼する前に、必ず登録事業者かどうかを公式サイトで確認することが大切です!
主に工事前後の写真、工事請負契約書の写し、領収書などが必要です。具体的な書類は各事業ごとに異なりますので、登録事業者から案内を受けるのが確実です。
よくある疑問にも答えてもらえますか? まず「自分でリフォーム工事をした場合は補助が出るのか?」というのを聞いてみたいです。
これはNGです! 補助対象は必ず「登録事業者と契約して施工した工事」になりますので、DIYによる工事は対象外です。
賃貸入居者は基本的に自分では申請できません。建物オーナー(賃貸オーナー)が登録事業者と契約して申請する形になります。賃貸集合給湯省エネ2026事業は既存賃貸マンションのオーナー向けの事業ですね。
複数の機器(たとえばエコキュートと窓の断熱改修)を同時にやる場合は?
給湯省エネ2026事業と先進的窓リノベ2026事業を組み合わせての申請は可能です! 同一住宅に対して、新築系(みらいエコ住宅の新築)との重複はNGですが、リフォーム系同士の組み合わせは可能なケースがあります。詳細は各事業の公式サイトで確認してください。
住んでいる地域によって補助額が違うというのはどういうことですか?
みらいエコ住宅2026事業の新築の場合、建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律に基づく「地域の区分」(1〜8地域)によって補助額が変わります。1〜4地域は寒冷地(北海道・東北など)で補助額が高く、5〜8地域(本州・四国・九州・沖縄など)は補助額がやや少ない設定になっています。
- 1〜4地域(高補助額): 北海道・東北・長野など寒冷地
- 5〜8地域(標準補助額): 関東・東海・関西・四国・九州・沖縄など
GX志向型住宅の場合、1〜4地域125万円 / 5〜8地域110万円の差があります。
非常に重要な点です! 国の補助金制度に便乗した詐欺が出てきやすいので、絶対に気をつけてほしいことを確認しておきましょう。
- 公的機関が電話やメールで「補助金を受け取るために個人情報を教えてください」と求めることはありません
- ATMで補助金の手続きをすることは絶対にありません
- 登録事業者の確認は必ず公式サイト(jutaku-shoene2026.mlit.go.jp)で行ってください
- 不審な業者から「補助金が使えます」と勧誘を受けたら、まず合同窓口(電話番号 0570-081-789)に相談してください
そうです。怪しいと思ったら必ず公式窓口に問い合わせてください!
最後に問い合わせ先や基本情報をまとめてもらえますか?
もちろんです! 4つの事業をまとめて問い合わせできる合同窓口があるので便利ですよ。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 住宅省エネ2026キャンペーン |
| 所管省庁 | 国土交通省・経済産業省・環境省(3省連携) |
| 対象者 | 住宅の新築・リフォーム・省エネ機器導入を行う方 |
| 補助額目安 | 新築最大125万円/戸、リフォーム最大100万円/戸、給湯器7〜17万円/台 |
| 工事着手要件 | 2025年11月28日以降に着手した工事 |
| 申請期限 | 予算額に達し次第終了(2026年12月31日が目安) |
| 申請方法 | 登録事業者を通じて申請(消費者の直接申請は不可) |
| 問い合わせ | 0570-081-789(9時〜17時、土日祝含む) |
| 公式URL | jutaku-shoene2026.mlit.go.jp |
これだけ充実した補助制度があるなら、住宅の省エネリフォームを検討している方は絶対に使いたいですね! 早めに登録事業者に相談するのがカギですか?
そのとおりです! 予算が尽きる前に動くことが最重要です。各事業の予算消化率は毎日公式サイトで更新されていますので、定期的にチェックして早めに動いてください!
都道府県別の省エネ・住宅補助制度もチェックしたい場合はどこを見ればいいですか?