室谷さん、和歌山県への移住を考えている友人がいるんですが、空き家を買う前に「家の状態が心配」って言ってて。なにか制度ってあるんですか?
あります!それがまさに「わかやま既存住宅状況調査補助金」ですよ。空き家を購入・賃借する前に、専門家が家の状態を調べる費用を最大5万円補助してくれる制度なんです。
えっ、調査費用を補助!?それはありがたい。そもそも「既存住宅状況調査」って何ですか?
国土交通省の定める講習を修了した建築士が行う、いわば「プロによる住宅健康診断」です。建物の基礎や外壁のひび割れ、雨漏りなどの劣化・不具合を調べます。自分の目では判断できない構造的な問題を、契約前にきちんと把握できるわけです!
なるほど!空き家って見た目はきれいでも、見えないところに問題があったりしますよね。
そうなんですよ。経年劣化で「購入してから知らなかった不具合が発覚してトラブルに」というケースが実際によくあります。和歌山県がこの補助金を作ったのも、まさにそういうトラブルを未然に防ぐためです。移住者が安心して和歌山に来られるよう、県が後押ししてくれているんですよ。
あなたは対象者?チェックリスト
対象になる人って、どんな人なんですか?誰でも使えるわけじゃないですよね?
まず「わかやま住まいポータルサイト(わかやまLIFE)」に登録された空き家が対象住宅の条件です。登録外の物件は残念ながら対象外になります。あと、対象者は売主・貸主・買主・借主のどなたでも申請できます!
ほんとに?売る側でも借りる側でも両方使えるんですか!
そうです。ただし除外条件もあって。3親等内の親族間の売買や賃貸借は対象外です。あと、不動産業者や法人との取引も対象外になります。個人が市場に出ている物件を購入・賃借するケースが基本的な対象ですね。
それ大事なポイントですね!あと住宅の種類の条件も気になります。
集合住宅や長屋の一部のみを取引する場合は対象外です。それと、店舗兼用住宅については、居住部分の床面積が延べ床面積のざっくり半分未満だと対象外になります。あくまで居住用メインの空き家が対象です。
- わかやま住まいポータルサイトに登録された居住用の空き家
- 集合住宅・長屋の一部のみ取引は対象外
- 店舗兼用住宅は居住部分が延べ床面積の概ね1/2以上のもの
- 3親等内の親族間取引・法人・不動産業者との取引は対象外
はい、大事な条件があります。原則として和歌山県知事の登録を受けた建築士事務所に所属する「既存住宅状況調査技術者」でないといけません。もし対象かどうか確認したい場合は、事前に振興局に相談するのがおすすめです。技術者は和歌山県建築士会のホームページから検索できますよ(連絡先:
和歌山県建築士会 073-423-2562)。
シンプルです!調査費用の2分の1(最大50,000円)が補助されます。たとえば調査費用が8万円かかった場合は4万円補助、10万円かかった場合でも上限の5万円です。
| 調査費用 | 補助額 |
|---|
| 2万円 | 1万円 |
| 5万円 | 2万5千円 |
| 8万円 | 4万円 |
| 10万円以上 | 5万円(上限) |
最大5万円か!移住前の大きな安心に使えますね。調査費用ってだいたいいくらくらいかかるものなんですか?
相場はざっくり5〜10万円くらいが多いですね。建物の規模や追加調査の内容によっても変わります。配管や設備、雨樋などの追加調査を含めることもできますよ。国土交通省の標準的な既存住宅状況調査に加えて、こうした部位の調査も補助対象に含まれるので、より包括的な診断を受けることができます。
それが最大5万円補助されるなら、かなり使いやすい制度ですね!申請期限はいつまでですか?
ここが注意点で、予算額に達し次第終了となります。年度の決まった期限がないので、「まだ大丈夫」と思って後回しにしていたら締め切られていた…というケースがあります。早めに動くことをおすすめします!
申請受付は「予算額に達し次第終了」です。年度末まで待たず、空き家を検討し始めたら早めに振興局へ相談を。令和4年4月1日以降に実施した調査が対象経費になります。
既存住宅状況調査補助金 申請の流れ
実際にどうやって申請すればいいんですか?手順を教えてください!
順番が大事な制度なので、ステップをしっかり守ってください。
振興局への事前相談(空き家所在地を管轄する振興局に連絡)
和歌山県建築士会HPで既存住宅状況調査技術者を検索・依頼
調査技術者から修了証等の写しと調査報告書を受け取る
交付申請書兼実績報告書等を振興局へ提出(契約後に申請)
調査は契約の前に実施して、申請は契約の後なんですね!
そこが一番重要なポイントです!調査は必ず売買・賃貸借契約の前に行ってください。契約後に実施した調査は対象外になってしまいます。逆に申請書の提出は、契約後に行います。この順番を守らないと補助金がもらえなくなるので、絶対に覚えておいてください。
それは知らないとやらかしてしまいそう!逆にならないように気をつけないといけないですね。
そうです!「調査→契約→申請」という流れです。「契約してから調査しよう」とならないよう注意してください。最初に振興局へ相談しておくと、手続きの流れを確認できるので安心ですよ。
| 書類 | 備考 |
|---|
| 申請書(交付申請書兼実績報告書) | 振興局で入手 |
| 既存住宅状況調査報告書の写し | 表紙および結果の概要のみでOK |
| 調査技術者講習修了証の写し | 技術者からもらう |
| 売買・賃貸借契約書の写し | 契約後に取得 |
| 登記事項証明書の写し | 法務局で取得 |
| 領収書等(調査費支払いの証明) | 調査費用の領収書 |
| 誓約書兼同意書 | 振興局で入手 |
意外と書類の量がありますね。でも調査技術者からもらうものもあるから、事前に確認しておけばスムーズそう!
そうですね。特に登記事項証明書は法務局(またはオンライン)で取得が必要なので、時間に余裕をもって準備することをおすすめします。
- 調査報告書は「表紙と結果概要のみ」でOK(全ページ不要)
- 技術者から修了証の写しを必ずもらうこと
- 登記事項証明書はオンライン申請(登記・供託オンライン申請システム)でも取得可能
申請先ってどこに行けばいいんですか?和歌山県の窓口はどこですか?
空き家の所在地を管轄する振興局の地域振興部地域課に申請します。エリアによって異なるんです。以下に主な窓口をまとめました!
| 対象地域 | 振興局名 | 電話番号 |
|---|
| 和歌山市・海南市・紀美野町 | 海草振興局 | 073-441-3373 |
| 紀の川市・岩出市・かつらぎ町・九度山町・高野町 | 那賀振興局 | 0736-61-0014 |
| 橋本市・有田市・湯浅町・広川町・有田川町 | 伊都振興局 | 0736-33-4909 |
| 御坊市・美浜町・日高町・由良町・印南町・みなべ町・日高川町 | 日高振興局 | 0738-24-2905 |
| 田辺市・白浜町・上富田町・すさみ町 | 西牟婁振興局 | 0739-26-7904 |
| 新宮市・那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町 | 東牟婁振興局 | 0735-23-9002 |
市区町村ごとに申請先が違うんですね!住所の市区町村名でどの振興局か確認するんですね。
そうです!まず「自分が検討している空き家の住所はどこか」を確認してから、担当振興局に連絡してください。電話番号もそれぞれ違うので注意してください。
移住定住に関する全般的な問い合わせは和歌山県企画部地域振興局移住定住推進課へ。
電話番号: TEL 073-441-2930
「わかやまLIFEの空き家バンク」に登録されていない物件を見つけたんだけど、そこは対象外ですか?
残念ながら対象外です。この補助金の対象住宅はわかやま住まいポータルサイト(わかやまLIFE)に登録された空き家に限られています。気になる物件があるなら、まず「わかやまLIFEの住まいを探す」ページで登録物件かどうか確認してみてください。
それぞれ申請自体はできますが、実際に費用を支払った人が申請者になります。売主が調査費用を負担したなら売主が、買主が負担したなら買主が申請します。両方が別々に申請するわけではなく、費用負担者が1件申請するイメージです。
令和4年4月1日以降の調査が対象とのことでしたが、今(2026年5月)から申請するなら問題ないですよね?
もちろん問題ありません!令和4年(2022年)4月1日以降の調査が対象なので、今から動いて調査してもらえれば対象になります。ただし繰り返しになりますが、必ず売買・賃貸借契約を結ぶ前に調査を実施してください。順番が逆になると補助金をもらえなくなります!
家屋の状態が悪くて、修繕が必要だとわかった場合はどうなりますか?
調査で問題が見つかった場合は、修繕費用について売主と交渉できますし、場合によっては和歌山県の別の補助制度も使えます。たとえば「移住推進空き家活用事業補助金」なら空き家改修に最大80万円(補助率2/3)の支援があります!調査することで問題を把握し、資金計画をしっかり立てられるというメリットがありますよ。
1つの調査で調査費補助を受けて、さらに改修費補助も受けられるかもしれないんですね!それは移住者にとってとても心強い!
和歌山県は移住を推進していて、複数の補助制度が組み合わせて使えるように整備されています。移住の最初のステップとして、今回の調査補助金を賢く活用してほしいですね。
自治体が補助金支給のためにATMの操作を求めることは絶対にありません。電話で個人情報(口座番号など)を聞くことも正規の手続きではありません。不審な連絡があった場合は、必ず正規の窓口(和歌山県企画部地域振興局移住定住推進課 073-441-2930)に確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助金名 | わかやま既存住宅状況調査補助金 |
| 対象者 | わかやま住まいポータルサイト登録の空き家の売買・賃貸借を予定する者 |
| 補助額 | 調査費用の2分の1(上限5万円) |
| 対象経費 | 令和4年4月1日以降に実施した既存住宅状況調査費用 |
| 申請期限 | 予算額に達し次第終了 |
| 申請先 | 空き家所在地を管轄する各振興局地域振興部地域課 |
| 公式URL | 和歌山県公式ページ |
この補助金と組み合わせて使える他の制度はありますか?
ありますよ!住居確保や移住支援と合わせて確認することをおすすめします。
空き家活用に関しては「移住推進空き家活用事業補助金(改修費最大80万円)」「空き家流動化対策事業補助金(家財撤去最大8万円)」も和歌山県に用意されています。今回の調査補助金で状態を把握した上で、改修が必要なら改修補助金と組み合わせると移住の費用負担をかなり抑えられます。
今回の記事、和歌山への移住を考えている人には本当に役立ちますね!まず「わかやまLIFEで空き家を探して、気になったら振興局に相談する」というのが最初のステップですね。
その通りです!
わかやまLIFEの住まいページには341件の空き家が登録されています(2026年4月時点)。移住の夢を持っている方は、ぜひ早めに動いてみてください。