山梨県エアコン補助金申請フロー
山梨ってすごく暑いイメージがあるんですよね。甲府市って夏の最高気温が全国でも上位だって聞いたことがあって。
そうなんです。甲府市は盆地地形で四方を山に囲まれているから、夏の熱がこもりやすいんですよ。猛暑日の発生日数は全国の観測地点でも上位に入っていて、海に面した都市と比べると冷房負荷がかなり高い。
年によっては40℃近くまで上がるんです。だからこそ、お店や事業所でのエアコン設備の更新は経費削減に直結しやすくて、補助金との組み合わせで投資回収がかなり速くなります。
なるほど。じゃあ2026年度(令和8年度)に山梨県で使えるエアコン補助金って、具体的にどんなものがあるんですか?
大きく分けると4種類あります。①山梨県独自の「省エネ・再エネ設備導入加速化事業費補助金」、②環境省の「クーリングシェルター高効率空調導入支援事業」、③住宅向けの省CO2改修支援、④国の省エネ・非化石転換補助金です。それぞれ対象も補助率もかなり違うので、順番に説明しましょう。
一気に4つ! 整理してもらえると助かります(笑)。
山梨県エアコン補助金 比較表
「省エネ・再エネ設備導入加速化事業費補助金(第7次募集)」ですね。令和8年5月11日から6月30日まで申請を受け付けています。補助率は2/3以内で、省エネ設備なら1事業所あたり上限300万円、下限は15万円です。
そうなんです。たとえば業務用エアコンの更新に150万円かかったとしたら、ざっくり100万円が補助されるイメージです。ただし対象は山梨県内に事業所を持つ中小企業者で、1年以上の事業実績が条件になります。
製造業も含め幅広い業種が対象です。補助対象設備に「高効率空調」が明記されていて、LED照明や産業ヒートポンプなども対象に含まれます。エアコン更新と同時にLEDも交換すると、補助額を最大化しやすいですね。
重要なのが「豊かさ共創スリーアップ実践企業認証制度」への登録です。従業員がいる事業者はこの認証を取得していること(または申請中であること)が必須条件になっています。認証の手続き自体は特設サイトで進められます。
聞いたことない制度だ。事前に動かさないといけないんですね。
補助金の申請よりも前に動かす必要があるので、6月30日締切に間に合わせるには今すぐ手続きを始めてほしいです。郵送申請のみで窓口持参は不可という点も注意ポイントです。
主なものは事業計画書、財務諸表、機器のカタログ・見積書です。それと認証制度の証明書ですね。一つひとつは難しくないんですが、揃えるのに時間がかかるので、遅くとも5月中には動き出してほしいです。
給与支給総額を一定率以上増加させる計画を持っている事業者は、審査で評価が高くなる設計になっています。賃上げと省エネ設備更新を一緒に進める経営者には、特に相性がいい補助金ですね(笑)。
- 補助率: 2/3以内(省エネ設備の場合)
- 補助額: 上限300万円、下限15万円
- 申請受付: 令和8年5月11日(月)〜6月30日(火)
- 対象: 山梨県内で1年以上事業実績のある中小企業者
- 申請方法: 郵送のみ(持参不可)
- 問い合わせ: 055-242-6260(平日9時〜17時)
次は環境省のやつですね。クーリングシェルターって最近よく聞きますけど、具体的にはどういうものなんですか?
熱中症特別警戒アラートが発令されたときなどに、地域の方が無料で涼みに来られる施設として市区町村に登録された施設のことです。この指定を受けた施設が高効率空調を導入する際に補助が出るんです。
商業施設、飲食店、コンビニ、オフィスビル、公共的な施設が主なターゲットです。「お客様が自由に入れる場所を一定時間開放する」という条件が必須なので、一般の方が来訪する前提の事業者に合っています。マクドナルドやスーパーみたいに普段から来客があるお店は相性がいいですね。
まず市区町村に「クーリングシェルター」として指定登録してもらう必要があります。その後に補助金申請という流れです。甲府市や山梨市など各市区町村の担当窓口に最初に相談するのが近道です。
はい、あくまで店舗・施設向けです。自宅のエアコン交換とはまったく別の話になります。その点は後で詳しく話しましょう。
経済産業省・環境共創イニシアチブ(SII)が実施している「省エネ・非化石転換補助金」が業務用エアコンの更新に使えます。「設備単位型」の「従来枠」でLED照明や空調など汎用的な設備の更新が対象です。
設備単位型の従来枠だと、補助率は1/3以内が基本で、補助上限は設備規模によりますが数百万から数千万円の規模感です。2026年度は1次公募が3月末から始まって、2次公募は2026年6月上旬から予定されています。
山梨県の補助金と国の補助金って同時に使えるんですか?
同一設備への重複補助は原則できません。ただ「A棟のエアコンは山梨県補助金で更新、B棟は国の補助金で更新」という使い方はあり得ます。どちらの補助金も申請前の発注・契約は補助対象外になるので、順序だけは絶対に間違えないようにしてください。
申請前に契約すると全額自腹になってしまうと(笑)。
それが最大の落とし穴です! 採択通知が来てから初めて正式発注するのが鉄則です。
| 補助金名 | 補助率 | 上限額 | 対象 | 申請期間 |
|---|
| 山梨県省エネ・再エネ設備補助金(第7次) | 2/3以内 | 300万円 | 中小企業・事業所 | 2026/5/11〜6/30 |
| クーリングシェルター高効率空調支援 | 1/3 | 1,000万円 | 一般開放施設 | 令和8年度継続見込み |
| 省エネ・非化石転換補助金(SII)設備単位型 | 1/3以内 | 設備規模による | 事業者全般 | 2次公募2026年6月上旬〜 |
| 住宅エコリフォーム推進事業(複数年計画) | 定額 | 約51万円 | ZEH基準改修住宅 | 要問い合わせ |
個人で自宅のエアコンを買い替えたい場合はどうなりますか? 山梨では使える補助金がありますか?
正直に言うと、山梨県単独では自宅の家庭用エアコン単体交換に特化した補助金が現状は手薄です。他の都府県のような「省エネ家電キャンペーン」(ポイント還元型)は、2026年5月時点では山梨県では実施が確認できていない状況です。
ただ住宅の断熱改修やZEH化を行う場合は話が変わります。環境省の「住宅の脱炭素化促進事業(ZEH化・省CO2化促進事業)」は全国対象で、断熱改修や高効率設備を組み合わせたZEH水準への改修に使えます。
エアコンだけじゃなくて断熱も一緒にやる、ってことですね。
甲府市のクリーンエネルギー機器普及助成金は、太陽光発電・蓄電池・木質ペレットストーブが対象で、エアコン単体は含まれていません。富士吉田市や甲州市など他の市町村も、2026年5月時点で家庭用エアコン専用の補助金は把握できていない状況です。
別荘や民泊施設のエアコン更新はどうですか? 富士五湖とか八ヶ岳の別荘需要って大きいですよね。
それは事業として運営しているかどうかが分かれ目です。民泊として旅館業の許可を取って事業運営しているなら、事業者向け補助金の対象になり得ます。個人所有の別荘で自分たちが使うだけなら、一般住宅と同じ扱いになります。
- 補助対象機種のAPF(通年エネルギー消費効率)基準を満たしているか
- 既存機器の廃棄・処分費用は補助対象外であることを確認
- 採択決定前の発注・契約は補助金全額の不支給リスクがある
室谷さん、山梨ってちょっと特殊で、東京から新宿〜甲府間が特急あずさで1時間20分くらいで着くじゃないですか。首都圏からの移住や2拠点居住が増えてる地域ですよね。
そうなんです。特に北杜市や甲州市は東京通勤圏として人気が高まっていて、ワーケーションや2拠点生活のニーズが増えています。夏は甲府盆地と山沿いで気温差が10℃近くあることもあって、エアコンの使い方が地域によって全然違います。
清里や八ヶ岳エリアは標高1,000m以上の場所も多くて、真夏でも涼しい日が多い。一方で甲府市内は全国で最も暑い日に40℃に迫ります。同じ山梨県内で用途がまったく違うエアコン需要がある、という意味では面白い地域なんです。
そういう地域差を踏まえた上で、補助金を選ぶポイントってどこになりますか?
大前提として「自分は事業者か、個人か」を確認することです。事業者なら山梨県の省エネ補助金や国の補助金が候補になります。観光業なら環境省のクーリングシェルター補助金も選択肢になる。個人で自宅のエアコン更新を考えているなら、国のZEH支援か市区町村の制度を確認するルートになりますね。
全体像が見えてきました! では申請の流れを改めて教えてもらえますか?
補助金の選び方がわかったところで、実際の申請の流れを整理しましょう。
ありがとうございます。具体的にどういう手順で動けばいいですか?
山梨県の省エネ補助金(第7次)を例にとると、こんな順序になります。
認証制度が必要というのが、申請の最初のハードルになりそうですね。
まさにそこです。認証取得から補助金申請まで逆算すると、6月30日の締切に間に合わせるには今月中(2026年5月中)に認証手続きを始めないといけない計算になります。
はい。補助金申請に必要な事業計画書の作成支援や、よろず支援窓口による無料相談を受け付けています。書類が多くて何から手をつけていいかわからない、という方はここに相談するのが一番効率的です(笑)。
省エネ・非化石転換補助金(SII)の方は、別途申請が必要ですよね?
そうです。SIIのウェブサイトでアカウント作成から始まる電子申請になります。設備単位型の従来枠はLEDや空調など汎用設備の更新に対応していて、2次公募は2026年6月上旬からの予定です。山梨県の補助金と同時並行で申請することはできないので、どちらを優先するかを最初に判断してください。
投資規模が300万円以内なら補助率が高い山梨県補助金(2/3)が有利です。300万円を超えるような大型更新や、複数設備を一括更新するなら国の補助金の方が補助上限が大きいので有利になります。また、工場や大型事業所の省CO2化を徹底したいなら、環境省の
SHIFT事業(脱炭素技術等による工場・事業場の省CO2化加速事業)も選択肢に入れてみてください。補助上限が大きく、複合的な設備更新に向いています。
SHIFT事業って初めて聞きました。どんな事業者向けですか?
工場・事業場での脱炭素化を加速したい事業者がメインターゲットです。エアコンだけじゃなくて、省CO2型の空調や換気システムを含む複合的な設備投資に対応しています。大規模リニューアルを検討している方には、山梨県補助金と組み合わせられないか最初にチェックする価値があります。
- 投資額300万円以内 + 山梨県内中小企業: 山梨県省エネ補助金(補助率2/3)
- 飲食店・商業施設で地域開放OKなら: クーリングシェルター補助金(上限1,000万円)
- 大規模設備更新または複数設備一括: 国の省エネ補助金(SII)または組み合わせ
- 自宅の省エネ改修(断熱+高効率設備): 住宅ZEH支援制度
山梨県の省エネ補助金は令和5年度から継続して第7次まで実施されているので、令和9年度以降も継続される可能性は高いです。ただ毎回「予算額に達した場合は早期終了」という条件がついていて、過去の募集でも早期終了したケースがあります。使える補助金は使える時に動かす、が基本姿勢ですね。
ありがとうございます! 山梨県でエアコン補助金を使いたい方は、まず山梨県エネルギー政策課への問い合わせから始めてほしい、ということでしたね。
そうです。特に今月中に動き出せば第7次募集の締切(6月30日)に間に合う可能性があります。他の都道府県のエアコン補助金の状況は
山梨県以外の空調・エアコン補助金一覧でも確認できますので、比較してみてください!