山梨県の研究開発補助金 比較チャート
室谷さん、山梨で製造業をやっている友人から「研究開発の補助金を探しているんだけど何から手をつけたらいいかわからない」って相談されたんですよね。山梨県って、研究開発に使える補助金ってどのくらいあるんですか?
これが実は山梨、意外と充実しているんですよ!県独自の制度、YISO(やまなし産業支援機構)の制度、それに国の制度を合わせると全部で15〜20本くらいの選択肢があります。制度の構造が「三層」になっていて、自社の規模・フェーズ・研究テーマに合わせて選べるようになっているのが山梨の強みですね。
まず「県の補助金(やまなしイノベーション創出事業費補助金)」が一番大きい、次に「YISO(産業支援機構)の助成金」が中規模、そして「国の補助金(NEDO・SBIR・INPITなど)」が専門特化型です。それぞれ狙い方が違うので、同時並行で複数申請を検討する価値もあります。
へえ、複数申請もできるんですか?重複はダメじゃないですか?
制度によりますね。YISOの助成事業は「他の助成金を受けている事業には応募不可」という制限があります。でも県の補助金とINPIT外国出願補助金は対象経費が別なので併用可能なケースが多い。制度ごとに確認が必要ですが、うまく組み合わせれば研究開発費の実質負担を60〜70%以上軽減することも夢じゃないです。
60〜70%軽減って、かなり大きいですよね!山梨の産業的な背景ってどんな感じなんですか?
山梨って、甲府盆地を中心に精密機械・電子部品・医療機器・水晶デバイスの集積があって、製造業の研究開発需要がもともと高い地域なんです。だから県も研究開発支援に力を入れていて、「成長産業分野」として半導体・電子デバイス、医療機器・ライフサイエンス、航空宇宙・防衛、水素エネルギー・燃料電池、AI・IoT・ロボットを明示しています。
水素エネルギーや航空宇宙まで!山梨ってそういうイメージなかった(笑)
実は山梨大学が燃料電池・水素の研究で全国的に有名でして。YISOには「水素・燃料電池関連産業支援センター」「航空宇宙防衛産業推進センター」「メディカル・デバイス・コリドー推進センター」と、成長産業ごとに専門の支援部署があります。大学との連携も強いので、産学共同研究をするなら山梨は環境が整っているんです。
じゃあまず県直轄の制度から教えてください。「やまなしイノベーション創出事業費補助金」が一番大きいんですよね?
そうです、これが山梨の研究開発補助金の中心的な制度です。令和8年度は一般枠と小規模事業者枠の2本立てで公募されています。一般枠は補助額100万円以上2,000万円以内・補助率1/2 、小規模事業者枠は補助額100万円以上500万円以内・補助率2/3 です。
2,000万円は大きいですね。どんな企業が対象になるんですか?
一般枠の対象は「県内に本店・製造拠点・研究開発拠点を有する中小企業(製造業等は資本金3億円以下または従業員300人以下)」です。ただし重要な条件が2つあって、①対象成長産業分野での研究開発であること、②産業集積形成の基礎になると認められることが必要です。
②の「産業集積形成の基礎になる」ってどういう意味ですか?難しそうですが…
要は「自社だけの話じゃなく、山梨の産業全体に意味がある研究かどうか」という視点ですね。審査は書類審査と面接審査の2段階 で、専門家で構成される検討会議へのプレゼンが必要です。技術の新規性・独自性と、地域経済への波及効果を説得力を持って説明できるかが採否を分けます。
小規模事業者枠(製造業等で常時従業員20人以下)には、商工会・商工会議所等の支援を受けて「経営革新計画」「地域経済牽引事業計画」「中小ものづくり高度化法の研究開発計画」といったいずれかの計画を策定していることが必要です。補助率が2/3と厚いのはそのためですね。
令和8年度の公募期間はいつですか?申し込みはもう始まっているんですか?
一般枠が令和8年4月10日から7月8日まで、小規模枠が令和8年4月10日から5月29日までです。小規模枠はもう締め切っていますが、一般枠はまだ受け付けています。ただし、申請書提出前に必ず事前相談が必要 で、締切の1週間前までに山梨県産業技術センターに相談しないと受付不可になります。これを怠ると申請そのものができなくなるので要注意!
事前相談が必須で期限まであるんですね(笑)。提出先と問い合わせ先を教えてください。
提出先は山梨県産業技術センター(管理・連携推進センター)です。甲府技術支援センターが甲府市大津町2094・TEL:055-243-6111、富士技術支援センターが富士吉田市下吉田6-16-2・TEL:0555-22-2100。問い合わせは山梨県産業政策部成長産業推進課 新分野進出担当(TEL:055-223-1565)になります。
YISOの「新製品・新技術研究開発助成事業」はどんな制度ですか?県の補助金より小さいけど使いやすいって聞きましたが。
これは公益財団法人やまなし産業支援機構が年1回公募している助成制度で、上限100万円・助成率2/3 です。「まだ研究の初期段階で予算が大きく取れない」という企業の入口として使いやすい設計になっています。令和7年度は11月4日〜12月19日に公募されていましたね。
100万円×2/3だと最大67万円もらえる計算ですよね。どんな経費が対象ですか?
謝金(外部専門家への謝礼)、旅費、研究開発事業費(構築物費・原材料費・機械装置・外注加工費・技術指導受入費)、庁費(会議費・会場費)、委託費と幅広い。採択の要件は新規性・独自性、研究開発の実現可能性、研究方法の妥当性、成果の事業化可能性の4点です。
重要な制限が2つあります。①国や地方公共団体の別の助成金をすでに受けている事業には応募不可、②採択されると事業テーマ名・事業者名・助成金額が公表されます。また成果により一定以上の収益が出た場合は助成金の返還が求められることもあります。助成金は後払い(精算払い)なので資金繰りも頭に入れて申し込む必要がありますね。
YISOには他にもいろんな支援メニューがありますよね。研究→事業化→海外展開と段階ごとに使い分けられるって聞きました。
まさにそのとおりです!YISOの補助金・助成金メニューを研究フェーズ別に下の表でチェックしてみてください。研究開発の初期から海外展開まで一気通貫でカバーできるんです。
YISO支援メニュー 上限額 助成率 フェーズ 特徴 新製品・新技術研究開発助成 100万円 2/3 研究開発初期 年1回公募、新規性重視 新製品事業化促進助成 要確認 要確認 事業化 開発成果の事業化支援 新分野進出連携促進助成 要確認 要確認 連携・新分野 企業連携を促進 成長分野スタートアップ資金助成 要確認 要確認 創業・初期 成長産業分野の起業 次世代技術活用支援事業 要確認 要確認 DX・次世代技術 AI・IoT活用支援 海外出願支援事業 要確認 要確認 知財・海外 特許の海外出願費用 海外展開支援事業 要確認 要確認 海外展開 海外見本市・商談会 戦略的市場開拓支援事業 要確認 要確認 販路開拓 戦略的な市場開拓
研究開発から海外まで、YISOだけで全部つながるんですね。これは使い勝手がいい!
窓口が一箇所(YISOの甲府市大津町2192-8・TEL:055-242-6383)にまとまっているのも便利なんですよ。「次は何を使えばいいですか」ってそのまま相談できます(笑)
国の研究開発補助金で山梨の企業が使えるものを教えてください。NEDOとかSBIRって名前はよく聞くんですが、正直よくわからなくて…
まずSBIRから説明しますね。
2026年度「SBIR推進プログラム」(連結型) は、スタートアップや研究開発型中小企業を対象にした国家プログラムで、NEDOが事務局を担っています。「連結型」はフェーズ1(POC・初期検証)からフェーズ2(実用化開発)まで連続して支援する仕組みです。全国対象なので山梨の企業でも問題なく応募できます。
Small/Startup Business Innovation Researchの略です。要は「研究開発型の中小企業・スタートアップを、民間投資がつきにくい初期フェーズから国がカバーする」という制度ですね。さらに
一気通貫型のフェーズ1 と
フェーズ2 も別途公募されていて、フェーズ1が研究の探索・実証、フェーズ2が本格的な実用化開発を支援します。
はい、NEDOには研究の性格ごとに3つのプログラムがあります。
フロンティア育成事業 は技術的成熟度が低い革新的シーズ(種)を持つ企業や研究機関向けです。山梨大学と共同研究を考えている企業にはここが入口になりやすいですね。
未踏チャレンジ は文字通り「誰もやっていない破壊的イノベーション」を狙う挑戦的なプログラムで、リスクが高くてもパラダイムシフトにつながる可能性があれば積極的に採択されます。
水素・エネルギー系の研究をしている企業向けはありますか?
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(22次締切) は使えます。革新的な製品・サービス開発への設備投資だけでなく、新製品開発を伴う研究開発も対象になります。補助率は中小企業で1/2、小規模事業者や一定条件下では2/3。山梨の精密機械・電子部品メーカーとの相性がいい制度ですね。ただ、申請者数が増えていて競争率が上がっているので、事業計画書の質が採択率を大きく左右します。
研究開発補助金 申請フロー
研究で生まれた技術を特許で守って、海外に出したいという場合はどんな補助金が使えますか?
海外特許って本当に高くつきますよね。米国だけでも翻訳込みで100万円超えることがあると聞きました。
そうなんです。特に米国・欧州・中国への同時出願だと翻訳費だけで数百万円になることも。1/2補助はかなり助かりますよ。全業種の中小企業者が対象なので、幅広い研究開発型企業が活用できます。
特許は出願したら終わりじゃなくて、審査中に「拒絶理由通知」が来て翻訳して反論する「中間手続き」というプロセスがあるんです。
令和8年度INPIT外国出願補助金(中間手続補助) はその費用も最大50万円・1/2補助してくれます。海外特許は出願後も費用がかかり続けるので、これが使えると継続しやすくなります。
産学連携を促進するような補助金もありますか?山梨大学との共同研究を考えている企業向けに。
産学融合先導モデル拠点創出プログラム が参考になります。大学・高専と企業が連携して産学融合拠点を作ることを支援するプログラムで、上限5,000万円規模の大型支援です。山梨大学との共同研究体制をすでに持っている企業なら応募を検討してみる価値があります。
標準化や規格化を支援するような制度もあると聞いたんですが?
令和8年度国際ルール形成・市場創造型標準化推進事業費補助金 ですね。上限3,000万円・補助率2/3以内です。自社技術を国際標準(ISO・IEC等)にしたい、あるいは業界標準の形成をリードしたいという企業向けの制度です。研究開発の次のステップとして「標準化で市場を取る」という戦略を持っている企業には刺さる制度です。
山梨って医療機器とか航空宇宙とか、独特の産業があると思うんですが、そういう分野向けの特別な制度はありますか?
医療機器系では、YISOの「メディカル・デバイス・コリドー推進センター」が専門の伴走支援をしてくれます。山梨は医療機器や精密加工の企業が多くて、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の事前相談窓口への橋渡しもやってくれます。研究開発補助金の申請でも「医療機器関連」として申請書を書くためのアドバイスをもらえます。
「航空宇宙防衛産業推進センター(YISOの中)」が山梨県内で航空宇宙・防衛分野の部品製造に参入したい企業を支援しています。Tier1・Tier2メーカーとのマッチング、JIS・AS9100(航空宇宙品質マネジメントシステム)認証の取得支援も含まれます。研究開発補助金の活用方法も一緒に相談できます。
水素・燃料電池分野はかなり山梨の得意分野ですよね。
フードテック・食品分野はどうですか?山梨はぶどうや桃が有名で、農業関連の研究もありそうですが。
山梨のワイン産業・フルーツ産業にバイオ技術や食品加工技術を組み合わせた研究に使えるのが、農林水産省所管の「フードテックビジネス実証・実装事業」系の制度です。AI活用食品開発・代替タンパク質・スマート養殖などの先端食品技術が対象で、ワイン醸造技術の高度化・発酵バイオテクノロジーへの応用なども対象になり得ます。
実際に補助金を申請するときって、どんな順番で動けばいいんですか?
まずスケジュール感からです。国の補助金は4〜6月、7〜9月に公募が集中するので、その3〜6ヶ月前から準備を始めるのが理想です。具体的な順番でいうと↓
1 GビズIDの事前取得(最優先・2〜4週間かかる)
国の補助金はほぼGビズIDが申請に必要。取得まで時間がかかるため、何を申請するか決まる前から取得しておく。GビズIDなしでは申請ページにすら入れないことがある。
2 情報収集と相談窓口へのアクセス(公募3〜4ヶ月前)
まずYISO(よろず支援拠点・055-243-1888)かGrInsに相談して、自社の研究テーマに合う制度を絞り込む。並行してやまなし創出補助金の事前相談予約を入れる。
3 山梨県産業技術センターへの事前相談(やまなし創出補助金のみ・締切1週間前まで)
やまなし創出補助金は事前相談なしで申請書を提出しても受付不可。甲府技術支援センター(055-243-6111)に必ず相談する。計画の方向性・成長産業分野の要件適合性を確認。
4 先行技術調査・競合技術との差別化(申請書作成の前に必ず)
「新規性がない」は最大の不採択理由。特許文献(J-PlatPat)や競合製品を調査して、自社技術の差別化ポイントを言語化する。INPIT知財総合支援窓口(YISO内)が無料でサポート。
5 事業計画書の作成(採択率を大きく左右)
技術の新規性・独自性に加え、誰に・いくらで・いつ売り出すかの具体的な事業化計画が必要。山梨県産業への波及効果も忘れずに記述。YISO専門家派遣事業を使って専門家のレビューを受けるのもおすすめ。
6 電子申請または郵送(制度によって異なる)
国の補助金はJグランツ(gBizID必要)、県・YISOは郵送または持参。締切直前は混み合うので早め提出が鉄則。
7 審査・採択後の資金繰り対策
補助金は基本的に後払い(精算払い)。採択後の実施期間中の資金は自己負担。日本政策金融公庫の「研究開発資金融資」や山梨県の制度融資でつなぎ資金を確保しておく。
かなり多いですね。既存技術の単なる改良を「新製品開発です」と書いても、専門家の目線では一発でわかります。J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で先行特許を調べて「○○の技術は既存、でも△△の組み合わせは世界初」という形で差別化ポイントを明確に書くことが大事です。
新規性の主張が曖昧 : 「独自技術」と書くだけで先行技術との差別化が不明確。J-PlatPatで検索して具体的に「何が新しいか」を書く
事業化計画が甘い : 研究の完成度だけを書いて「いつ・誰に・いくらで売るか」がない。審査員が一番見るポイント
山梨県への波及効果がない : やまなし創出補助金は「産業集積形成の基礎」が条件。自社だけの話ではなく、山梨の産業全体への影響を書かないと通らない
後払いって本当にきついですよね。研究開発って先にお金がかかりますし。
そうなんです、これが研究開発型中小企業の最大のハードルで。日本政策金融公庫の「研究開発資金融資」はまさにそのための制度で、採択後に融資を受けてつなぎ資金にするのが現実的です。あとYISOの設備貸与事業(機械・設備を割賦で使える制度)も組み合わせると、初期投資を抑えられます。
ここまで説明してもらった制度を全部まとめて比べたいんですが。
主要制度を一覧にしましたので確認してみてください!
制度名 上限額 補助率 対象 特徴 やまなし創出補助金(一般枠) 2,000万円 1/2 県内中小企業 書類+面接審査、事前相談必須 やまなし創出補助金(小規模枠) 500万円 2/3 県内小規模企業 経営計画等の策定が要件 YISO新製品・新技術研究開発助成 100万円 2/3 県内中小企業 年1回公募、他助成との重複不可 YISO新製品事業化促進助成 要確認 要確認 県内中小企業 研究→事業化のつなぎ YISO成長分野スタートアップ資金助成 要確認 要確認 県内スタートアップ 成長産業分野限定 ものづくり補助金(22次) 枠次第 1/2〜2/3 全国中小企業 設備投資・新製品開発対象 SBIR推進プログラム(連結型) 要確認 - スタートアップ・中小 POCから実用化まで SBIR一気通貫型(フェーズ1) 要確認 - スタートアップ・中小 初期検証フェーズ SBIR一気通貫型(フェーズ2) 要確認 - スタートアップ・中小 実用化開発フェーズ NEDO先導研究(フロンティア) 要確認 - 企業・研究機関 革新的シーズ育成 NEDO先導研究(未踏チャレンジ) 要確認 - 研究者・スタートアップ 破壊的イノベーション NEDO先導研究(エネルギー・環境) 要確認 - エネルギー系研究者・企業 水素・脱炭素 INPIT外国出願補助金(R8第1回) 300万円 1/2 全国中小企業 海外特許出願 INPIT外国出願補助金(R8第2回) 300万円 1/2 全国中小企業 海外特許出願(第2回) INPIT外国出願補助金(中間手続) 50万円 1/2 全国中小企業 拒絶理由通知への応答費用 INPIT事業再編計画支援補助金 650万円 1/3以内 特定中堅企業者 M&A・事業再編時の知財DD 産学融合先導モデル拠点創出 5,000万円 公募参照 企業・大学・高専 産学連携拠点形成 国際標準化推進事業費補助金 3,000万円 2/3以内 全国事業者 ISO/IEC等の国際標準化
18制度!これだけ揃っていれば確かに組み合わせる選択肢がたくさんありますね(笑)
合計で紹介した補助金の上限額を足すと、うまく組み合わせれば研究→事業化→国際展開の全フェーズを公的資金で後押しできる体制が整っています。ただし「全部同時に申請する」ではなく「自社の今の研究フェーズに合った1〜2本に絞り込む」のが現実的ですね。
補助金の申請以外に、山梨で研究開発をサポートしてくれる機関ってどこがありますか?
やまなし産業支援機構(YISO) : よろず支援拠点・INPIT窓口・GrIns・各産業推進センターを一元提供。甲府市大津町2192-8。TEL 055-242-6383。補助金相談→専門家派遣→申請支援まで完全無料でつなぐ
山梨県産業技術センター(甲府技術支援センター) : 技術相談・試験研究設備の共同利用・分析機器の開放。やまなし創出補助金の申請受付窓口でもある。甲府市大津町2094。TEL 055-243-6111
山梨大学 研究・産学連携推進機構 : 燃料電池・水素研究・医療機器・半導体等の共同研究受け入れ。産学連携コーディネーターが橋渡し。SBIR・NEDO系応募の共同体制構築にも協力
GrIns(グリンス)ってよく聞くんですが、どういう組織ですか?
GrInsはGrowth Industry Support Centerの略で、YISOの中に設けられた成長産業総合支援センターです。半導体・電子デバイス、医療機器・ライフサイエンス、航空宇宙・防衛、水素燃料電池、AI・IoT・ロボットの5分野を重点支援分野として、専門のコーディネーターが伴走してくれます。補助金の活用だけでなく、大型プロジェクトへの参画機会の紹介や、県外・海外企業とのマッチングまでサポートしてくれます。
今日本当にいろんな制度を教えてもらいました。山梨の研究開発補助金、かなり充実しているんですね。最後に室谷さんのおすすめの使い方を教えてください。
ざっくりロードマップを言うと、①まずYISOのよろず支援拠点かGrInsで現状相談、②自社の研究フェーズ・規模に合った制度を1〜2本に絞り込む、③「初期段階でスモールスタート」ならYISO助成事業(上限100万円・2/3補助)、「大規模で本格的」ならやまなし創出補助金(上限2,000万円・1/2補助)か国の制度(SBIR・NEDO)、④特許が出たらINPIT外国出願補助金で海外展開、という流れです。
一つ申請して採択されたら、次の段階の補助金に進んでいくイメージですね。
そうです。補助金は「一発当てる」というよりも「研究→事業化→海外の各ステージで継続的に活用する」という発想が大事です。山梨はその一貫した支援体制が整っているので、うまく使いこなせれば研究開発コストを大幅に下げながら事業を成長させられます。まず相談窓口に行くことが一番の近道ですよ!