愛媛県で使えるドローン補助金比較
室谷さん、愛媛県ってドローンとの相性が良さそうな気がしてるんですが、実際どうなんですか?
めちゃくちゃ相性いいですよ!(笑)愛媛はみかん産地として有名なんですが、急傾斜地の農地が多くて、人力での農薬散布がかなりきつい。ドローンで散布できると省力化が大きいんです。
ああ、傾斜地の農作業ってしんどいですよね。そこにドローンが刺さると。
しかも愛媛は今治の造船業や製造業のインフラ点検需要もあって、農業以外の産業用ドローン需要も高い。しまなみ海道沿いの橋梁点検なんかも、目視検査からドローン点検に切り替わりつつあります。
農業から産業インフラまでカバーできるんですね。補助金はどういうものがあるんですか?
愛媛だと産業保安系とドローン航路整備系の国の補助金が中心になります。県独自のドローン専用補助金は今のところ限られているんですが、既存の補助金をうまく活用する方法があります。順番に見ていきましょう。
産業保安系って聞き慣れない言葉ですね。どういう制度なんですか?
「スマート保安実証支援事業費補助金」というやつで、ドローンを使った設備点検の実証実験を支援する制度です。対象が電力・ガス・高圧ガスなど産業保安法令の適用設備を持つ会社で、最大5,000万円・補助率2/3というかなり手厚い補助が受けられます。
補助率2/3って大きいですね!愛媛の造船や石油化学系の企業が使える感じですか?
まさにそうです。今治の造船・製造施設の定期点検をドローン化したいとか、愛媛内の工場で危険な高所の点検を自動化したいとか、そういうニーズに直結してます。令和7年度は第1回・第2回と公募が繰り返されていて、継続的な制度です。
継続して公募があるってことは、次の公募を狙って準備できる、と。
そうです。ちなみに令和8年度は執行団体の公募(補助上限1億円・10/10全額補助)も出ていたので、制度自体は今後も続いていく方向性と見ていいと思います。
- 補助上限: 最大5,000万円
- 補助率: 2/3(または1/2)
- 対象: 中小企業・中堅企業・一部地方公共団体
- 対象設備: 電力・ガス・高圧ガス等、産業保安法令の適用を受ける設備
- ドローン活用例: 高所・危険箇所の設備点検自動化、定期巡視の省人化
- 申請先: 日本能率協会コンサルティング(事務局)
はい、そちらで最新の公募情報を確認してください。公募のたびに要件が少し変わることもあるので、必ず最新の公募要領を確認するのが鉄則です。
もう一つ、「デジタルライフライン整備加速事業」というのが気になりました。これはドローンと関係あるんですか?
これ、実はドローン特化型の超大型補助金なんです。経済産業省が「デジタルライフライン全国総合整備計画」に基づいて作った制度で、ドローン航路を全国に整備するための補助です。補助上限がざっくり6億7,000万円!
ろ、6億7,000万円!?それは桁違いですね(笑)
ただし対象が「新たなドローン航路を整備する事業者」なので、ドローン機体を買う補助じゃないです。航路設計やデータ整備を事業として行う企業向けです。愛媛で使うなら、しまなみ海道沿岸の物流ドローン航路開拓とか、松山の観光エリアのドローン配送ルート整備みたいな事業が対象になり得ます。
なるほど、使う側より「ドローン航路インフラを作る側」向けなんですね。
そうです。令和7年度は公募期間が2026年2月4日から3月6日でした。次年度以降も継続公募が見込まれる制度なので、インフラ整備事業を考えてるなら情報収集しておく価値があります。
ぜひ。あと、令和8年度のスマート保安の執行団体公募(ID=24900)も補助上限1億円・全額補助という破格の条件だったので、制度運営側に関わりたい事業者には狙い目でしたね。
令和6年度のスマート保安補助金(第1回〜第5回)もページに載ってますよね。これは申請できるんですか?
令和6年度分は全て締め切り済みです。ただ、令和7年度・令和8年度と毎年続いているので、来期の公募を狙って今から準備するのが正解です。申請書類の準備には1ヶ月半〜2ヶ月かかるので、早めに動くのが鉄則ですよ。
「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」も愛媛で使えるんですか?これ、福島の復興支援の制度ですよね?
基本的には福島浜通り地域の復興を目的とした制度です。ただ「地元企業と連携する企業」なら域外の企業でも申請できるケースがあります。愛媛の企業が福島の企業と共同でロボット・ドローン分野の実用化開発を行う場合、対象になりえます。
なるほど。愛媛から東北の復興プロジェクトに参加する形で使える可能性がある、と。
ドローン・ロボットの6重点分野の1つなので、ドローン技術開発の文脈では要注目の制度ですね。
詳細はこちらで確認できます。最大7億円と大型ですが、申請前の「提案希望届」の提出が必須なので、それだけ早めに動く必要があります。
ドローン補助金申請フロー(愛媛県向け)
愛媛県独自のドローン補助金ってあるんですか?国の補助金ばかりで県独自がないのかな、と思って。
産廃処理業者向けなら愛媛県の補助金がありますよ。「愛媛県優良産業廃棄物処理業者支援事業費補助金」のドローン枠で、県内の産廃処理業者がドローンを購入する費用の1/2・上限50万円を補助する制度です。
そうなんです。ただこれ、公式サイトを確認したら令和8年度は予算上限到達で募集が終了していました。令和9年度に向けて改めて公募される可能性が高いので、産廃処理業の方は早めに愛媛県の循環型社会推進課(089-912-2355)に問い合わせてみてください。
今治市の「近未来技術等実証実験プロジェクト事業費補助金」は上限50万円・補助率1/2以内で、ドローンを含む近未来技術の実証実験を支援します。民間企業・大学・研究機関が対象で、今治市に実証フィールドを設けたいなら有力な選択肢です。現時点では当サイトのデータベースには掲載されていませんが、
今治市の公式サイトで最新情報を確認できます。
小規模な実証実験でも申請できるのはありがたいですね。
そういう小粒な補助金を積み上げて実績を作り、次のステップで大型の国補助金に挑戦する——そういうステップアップ戦略が現実的です。
- 愛媛県優良産廃処理業者支援(ドローン枠): 令和8年度は予算上限到達で終了。次年度公募予定。問い合わせ先 089-912-2355
- 今治市近未来技術実証補助金: 上限50万円・補助率1/2。当サイト未掲載のため公式サイトを確認
- 農業用ドローン補助(強い農業づくり総合支援交付金など): 農業支援サービス事業体向けが中心。JAえひめへの相談が第一歩
ドローン補助金って申請がむずかしそうなイメージがあるんですが、実際どうですか?
スマート保安系は産業保安法令の適用設備を持っていることが前提になるので、製造業・エネルギー業でないと入口で弾かれる面があります。でも要件に合えば補助率2/3は魅力的で、申請代行業者も多いです。
そうです!GビズIDの取得に2週間かかるので、申請したいと思ったらまずそこから動いてください。公募開始してから慌てて取りに行くと間に合わないケースが多いです。あとjGrantsの電子申請に慣れていない方は事前に操作感を確認しておくことをおすすめします。
事業用途を明確にする(農業用?産業点検?航路整備?)
公募要領を入手して要件確認(対象設備・対象経費の確認が最重要)
事業計画書・見積書等の書類を準備(目安1ヶ月半〜2ヶ月)
えひめ産業振興財団って、愛媛の中小企業支援の窓口ですよね。
産業用ドローン(点検・測量・配送)ならえひめ産業振興財団への相談が実用的です。農業用ドローン(農薬散布・センシング)ならJAえひめや愛媛県農林水産部への相談が近道。どちらの窓口も、補助金申請の書類作成サポートを受けられるケースがあります。
人材開発支援助成金を使えば、従業員がドローン操縦の職業訓練を受ける場合に訓練費用の一部が助成されます。個人農家の資格取得費用は制度によって異なりますが、農業支援サービス事業体(農作業受託を行う会社)の人材育成費用なら対象になり得ます。JAえひめに確認するのがベストです。
- えひめ産業振興財団: 産業用ドローン(点検・測量・配送)の補助金相談
- JAえひめ: 農業用ドローン(農薬散布)の補助申請サポート
- 愛媛県農林水産部: 農業支援サービス事業体向けの補助金情報
- 今治市・市民が真ん中課: 今治市近未来技術実証補助の問い合わせ(0898-36-1503)
- 愛媛県循環型社会推進課: 産廃処理業者向け補助金の問い合わせ(089-912-2355)
愛媛のドローン補助金は、産業保安分野のスマート保安実証支援補助金(最大5,000万円・補助率2/3)が最も活用しやすい国の補助金です。電力・ガス・製造設備のドローン点検自動化を考えてる会社は、次の公募が始まる前にGビズIDを取得して準備しておくのが鉄則。
デジタルライフラインは約6.7億円の大型補助金ですが、航路整備事業者向けなので全員が使えるわけじゃない。自分のビジネスが「ドローンを使う側」か「航路インフラを整備する側」か、まずそこを整理してから補助金を選んでほしいですね。
ドローン活用のために補助金を活用するなら、まずえひめ産業振興財団かJAえひめへの相談を一本入れてみてください。「自分の事業は対象になるのか?」という入口の壁を最初にクリアすることが、申請成功への一番の近道ですよ!