福井県のエコ・SDGs補助金ってどんな種類がある?


佐藤
編集長
室谷さん、福井県でエコ活動やSDGsに取り組んでいる事業者が使える補助金って、ざっくりどんな種類があるんですか?

室谷
代表取締役
大きく3つに分けられますね。まず国の制度として環境省・経済産業省が出している大型補助金があって、次に福井県独自の省エネ設備導入支援、そしてSDGs活動を応援する助成金ですね。令和8年度版でいうと、国だけで400件以上の関連補助金があるんです。

佐藤
編集長
400件以上!それは多いですね。

室谷
代表取締役
そうなんですよ(笑)。ただ全部が今すぐ使えるわけじゃなくて、公募期間が決まっているものや、特定の業種・規模向けがほとんどです。自分の事業に合ったものを絞り込むのが最初のハードルです。

佐藤
編集長
その絞り込みが大変そうですね。どこから手をつければいいですか?

室谷
代表取締役
まず「事業者向け」か「環境保全団体・NPO向け」かで分けることですね。製造業や物流業の経営者なら省エネ設備の補助金が直球で使えます。一方、地域の環境保全活動を行うNPOや任意団体なら、福井県の環境ふくい推進協議会が運営する「環境ふくい未来創造事業」が向いています。

佐藤
編集長
なるほど!その2つを最初に区別するんですね。

室谷
代表取締役
そうです。ここを間違えると「自分が申請できない補助金を一生懸命調べる」という時間の無駄が起きるので(笑)。今日は事業者向けのエコ・SDGs補助金を中心に解説しますね。
今すぐ申請できる!国の主要エコ・SDGs補助金(2026年)

佐藤
編集長
では今使えるもの、教えてください!

室谷
代表取締役
現時点でアクティブな大型補助金だと、まず商用車の電動化が熱いです。令和6年度補正予算 商用車等の電動化促進事業は総予算約295億円で、トラック事業者がEV・PHEV・FCVを導入する費用を補助してくれます。2027年2月28日まで申請できるので、福井県の物流会社にとってはチャンスですよ。

佐藤
編集長
295億円!でかいですね。どのくらいもらえるんですか?

室谷
代表取締役
車両によって違うんですが、公募要領に詳細があります。EVトラックは高額なので、補助なしには導入が難しいですが、この制度があると現実的になります。一般財団法人環境優良車普及機構(LEVO)が窓口です。

佐藤
編集長
プラスチックのリサイクル系もあるって聞いたんですが?

室谷
代表取締役
ありますよ!今まさに公募中なのが令和7年度補正予算の「資源循環高度化設備補助」シリーズです。省CO2型プラスチック高度リサイクル設備導入事業、再生可能資源由来素材の省CO2型製造設備、太陽光パネルリサイクル設備、リチウム蓄電池リサイクル設備、金属破砕・選別設備と5種類あって、いずれも上限30億円、補助率は中小企業1/2・大企業1/3です。

佐藤
編集長
5つも!同時期に公募してるんですね。

室谷
代表取締役
そうなんです。ただし締切が2026年5月8日なので、この記事を見ている時点で迷っている場合じゃないかもしれません(笑)。次の公募も必ず来るので、今から準備しておく価値はありますよ。

佐藤
編集長
製造業の省エネ設備なんかはどうですか?

室谷
代表取締役
省エネ設備は定番ですね。国の制度だと令和6年度先進的省エネルギー投資促進支援事業(上限110億円、補助率10/10)が強力でしたが、これは公募終了しています。ただ毎年度公募されるので、令和8年度版を狙うのがいいですよ。経済産業省資源エネルギー庁のウェブサイトで「省エネ補助金」と検索すれば常に最新情報が出てきます。
福井県独自!押さえておくべきローカル補助金・助成金

佐藤
編集長
国の制度は分かりました。福井県ならではの制度って何かありますか?

室谷
代表取締役
福井県の産業支援は結構手厚くて、事業者向けと団体向けで2系統あります。

佐藤
編集長
具体的に教えてください!

室谷
代表取締役
まず事業者向けの目玉が「企業における省エネ設備等導入支援事業補助金」です。令和8年度版では補助率1/2、上限600万円という内容で、対象は県内に事業所がある製造業・商業・サービス業の中小企業者。省CO2効果が30%以上の高効率空調・給湯機器・生産設備・冷凍冷蔵設備、またはLED照明の導入が対象です。

佐藤
編集長
600万円ですか。設備投資の費用感として結構大きいですね。

室谷
代表取締役
そうです。600万円の設備を入れれば300万円戻ってくる計算なので、かなりインパクトあります。受付期間が令和8年5月予定で先着順なので、担当の産業技術課工業・繊維グループ(TEL 0776-20-0370)に早めに確認するのが吉です。

佐藤
編集長
もう一つ、SDGs関係の活動支援もあると?

室谷
代表取締役
はい!「サプライチェーン連携脱炭素化支援事業補助金」という福井県の制度があります。代表企業が中心になって関連企業を巻き込みながら脱炭素化を進める活動を支援するもので、採択企業数は3社程度と少数精鋭型です。2026年5月22日が申請締切なので、サプライチェーン全体でSDGsを進めたい中小企業の経営者にはチャンスです。

佐藤
編集長
採択3社か、競争激しそうですね。

室谷
代表取締役
そうですね(笑)。ただ「競合が少ない=通りやすい」という見方もできますよ。具体的な脱炭素計画と数値目標が書けるなら、挑戦する価値はあります。

佐藤
編集長
環境系のNPOや任意団体向けはどうですか?

室谷
代表取締役
環境ふくい推進協議会が運営する「環境ふくい未来創造事業」は、スタート活動応援枠(上限20万円、最長3年)と共働活動応援枠(上限50万円、最長2年)の2種類があります。設立5年未満の団体や新規事業向けがスタート枠、他団体と連携して新たな活動を始める場合が共働枠です。福井県の自然環境保全、里山活動、海洋ごみ削減などをやっているNPOにとって活用しやすい制度ですね。
エコ・SDGs補助金 主要制度の横断比較
| 補助金名 | 補助率 | 上限額 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 商用車等の電動化促進事業 | 公募要領参照 | 295億円(総額) | EV・PHEVトラック事業者 |
| 省CO2型プラスチック高度リサイクル設備 | 中小1/2・大企業1/3 | 30億円 | リサイクル設備導入事業者 |
| 太陽光パネルリサイクル設備導入事業 | 中小1/2・大企業1/3 | 30億円 | 太陽光パネルリサイクル業者 |
| リチウム蓄電池リサイクル設備導入事業 | 中小1/2・大企業1/3 | 30億円 | 蓄電池リサイクル事業者 |
| 金属破砕・選別設備導入事業 | 中小1/2・大企業1/3 | 30億円 | 都市鉱山・金属回収業者 |
| 企業における省エネ設備等導入支援(福井県) | 1/2 | 600万円 | 福井県内製造・商業・サービス中小企業 |
| サプライチェーン連携脱炭素化支援(福井県) | 要問合せ | 要問合せ | 福井県内中小企業(3社程度採択) |
| 環境ふくい未来創造事業(スタート枠) | 定額 | 20万円 | 設立5年未満の環境保全団体 |
| 環境ふくい未来創造事業(共働枠) | 定額 | 50万円 | 他団体と共働する環境保全団体 |
| 福井市SDGs推進サポート資金(融資) | 保証料補給1/2 | 3,500万円(融資) | 福井市内SDGs認定中小企業 |

佐藤
編集長
これだけ見ると、事業者向けと団体向けで別々に考える必要があるんですね。

室谷
代表取締役
まさに。製造業や物流業なら「省エネ設備」と「電動化」に絞る。環境活動をしているNPOなら「環境ふくい」系。経営者でSDGsを経営戦略に組み込みたいなら「サプライチェーン連携」という方向性です。
申請で必ず知っておくべきポイント


佐藤
編集長
補助金の申請って、実際どこが難しいんですか?

室谷
代表取締役
一番ハマるのが「先に発注してしまう」ミスです。補助金は基本的に交付決定後の発注が原則で、採択された時点ですでに設備を買ってしまったら補助対象外になります。「補助金が通るか分からないのに待てない」という気持ちは分かるんですが、これを守らないと全額自己負担になります。

佐藤
編集長
それは痛い!

室谷
代表取締役
知らずにやっちゃった人、実際いますよ(笑)。なので補助金申請を検討したら、まず「今すぐ動かない」ことが大事です。

佐藤
編集長
GビズIDってよく聞くんですが、何ですか?

室谷
代表取締役
jGrants(政府の補助金申請システム)で申請するときに必要なIDです。法人だと登記情報との照合があるので、取得に1〜2週間かかることもあります。公募締切の直前に申請しようとして「GビズIDがない!」と焦るケースが多いので、補助金を検討したらまず取得しておくことをおすすめします。完全無料で取れます。

佐藤
編集長
1〜2週間ですか。余裕を持たないとダメですね。

室谷
代表取締役
そうです。それと省エネ設備の場合は「省エネ診断」を事前に受けると、補助金の採択率が上がるケースがあります。ふくい産業支援センターなどで無料相談ができるので、活用してみてください。
申請前の絶対ルール
- 補助金は「交付決定前の発注」は原則補助対象外
- GビズID取得は1〜2週間かかる。早めの準備を
- 先着順の制度(福井県省エネ設備補助など)は受付開始直後に申請
- 申請書類は「この補助金で何をしてCO2を何%削減するか」が問われる

佐藤
編集長
採択率を上げる方法ってほかにもありますか?

室谷
代表取締役
数値目標を具体的に書くことです。「省エネになります」じゃなくて「LED化で年間電力消費量を40%削減、CO2換算で年間5トン削減」のように書く。審査員は数字で判断するので、あいまいな表現は不利です。

佐藤
編集長
なるほど、数字の裏付けが大事なんですね。

室谷
代表取締役
そうです。そのためにも、機器メーカーから「現行設備との比較スペック表」をもらっておくといいです。カタログ値で良いので、申請書に添付できる資料を事前に集めておきましょう。
1自社の省エネ・SDGs目標を明確にする(どんな設備を入れたいか)
2GビズIDを取得する(jGrants使用に必須)
3ふくい産業支援センターで無料相談・省エネ診断を受ける
5公募開始後、交付申請書類を準備・提出(先着順制度は早急に)
6採択・交付決定後に発注・施工開始
7完了後に実績報告書を提出(証拠書類一式を保管)
福井県のエコ補助金 相談窓口
- 福井県 産業技術課 工業・繊維グループ(省エネ設備補助)TEL:0776-20-0370
- ふくい産業支援センター(省エネ診断・補助金申請支援)
- 環境ふくい推進協議会(環境保全団体向け支援)
- 国の補助金: jGrants(jgrants-portal.go.jp)で検索

佐藤
編集長
相談窓口が複数あるんですね。どこが最初の窓口として使いやすいですか?

室谷
代表取締役
事業者ならふくい産業支援センターが一番使いやすいです。ここは省エネ診断から補助金の申請支援まで一貫してサポートしてくれるので、「どの補助金を使えばいい?」という最初の疑問から相談できます。
まとめ: 福井県のエコ・SDGs補助金を使う3つのステップ

佐藤
編集長
今日の話、最後に手順でまとめてもらえますか?

室谷
代表取締役
簡単に言うと3ステップですね。まず「自分は事業者向けか団体向けか」を区別する。事業者なら「省エネ設備系(国・県)」と「電動化(国)」、団体なら「環境ふくい未来創造事業」を最初に見る。そしてGビズIDを今すぐ取得する。これが一番大事な先手です。

佐藤
編集長
3ステップ!分かりやすい。補助金の数が多くて圧倒されていたんですが、整理できた気がします。

室谷
代表取締役
数が多いのが日本の補助金の特徴でもあるんですよ(笑)。でも絞り込む基準を持てば、意外とスムーズに動けます。福井県は省エネ設備補助が手厚いので、製造業や物流業の経営者はぜひ活用してみてください。

佐藤
編集長
ありがとうございました!福井県のエコ・SDGs補助金、積極的に使っていきたいですね。

室谷
代表取締役
省エネ・環境以外の支援制度も多数ありますよ。福井県全体の補助金を調べたい場合は福井県の補助金・助成金一覧もぜひご覧ください。