高知県 エコ・SDGs補助金 事業者向けvs個人向け比較表
室谷さん、高知県でエコやSDGsに取り組もうとしている事業者さんから「補助金って実際どれくらいあるの?」って聞かれることが増えてきてませんか?
ありますよ!高知県って実は国全体のSDGs推進のモデルになるような取り組みをしていて、補助金の種類も多いんですよ。事業者向けだと国の脱炭素系から県独自のものまで、全部合わせると数十件はある。
そんなにあるんですか!ちょっと意外です。高知県ってどちらかというと地方のイメージで、補助金が手薄なのかなと思ってました。
逆なんですよ。高知県は2050年カーボンニュートラルに向けた「脱炭素社会推進アクションプラン」を持っていて、林業や水産業の脱炭素化に力を入れてる。木質バイオマスの活用とか、漁船の省エネ化とか、高知県ならではのエコ支援が厚いんです。
なるほど、地域産業の構造に合った補助金があるってことですね。
そうです。エコ・SDGs関連の補助金は大きく「事業者向け」と「個人・住宅向け」の2種類に分かれます。事業者の方は省エネ設備の導入や脱炭素化への支援が中心で、個人・住宅の方は太陽光発電や蓄電池の補助が主軸になる。
両方説明してもらえますか?まずは事業者向けから聞いてみたいです。
事業者向けのエコ・SDGs補助金、具体的にはどんなものがありますか?
まず「ものづくり補助金」は外せないですね。これは製造業やサービス業が省力化や脱炭素化のために設備投資するときに使える国の補助金で、最大1,250万円まで補助されます。補助率は中小企業だと1/2、小規模事業者だと2/3が基本です。高知県でも農業関連の加工機械の導入とか、食品加工の高度化にこれが使われてる事例が多い。
でかいです(笑)。次に「IT導入補助金」ですが、これも実はSDGs対応として使えるケースが多い。高知県のSDGsアクション文書でも「バックオフィス業務の効率化やデータを活用した顧客獲得など生産性向上に繋がるITツールの導入を支援」として明記されています。最大450万円で、補助率はITツールの種類によって異なります。
ちょっと待って、SDGsとITツールってどう関係するんですか?
いい質問です。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」に対応した「デジタル化による業務効率化」として申請できる事例があるんですよ。ペーパーレス化やリモートワーク基盤構築も環境負荷低減につながる、という論理で使えます。
そうです。もっとダイレクトな省エネ系で言うと、環境省の「
SHIFT事業(脱炭素技術等による工場・事業場の省CO2化加速事業)」は高知の製造業・農業・水産加工業にかなり刺さる補助金です。CO2の見える化から設備導入まで一気通貫で支援してくれる。詳細は
SHIFT事業のページをご覧ください。
普通の設備補助ってただ「設備買う費用の半分出します」だけなんですけど、SHIFT事業はCO2排出量の計測・診断から始まって、どんな設備を入れればどれくらい減らせるか、計画策定まで一緒に支援してくれる。高知県の中小企業で脱炭素に取り組んだことない会社でも入りやすいんです。
それいいですね。「何から始めればいい?」が解消されるわけか。
あと高知県は林業が盛んなので、「木質資源利用促進事業費補助金」も重要です。木質バイオマスエネルギーの地域循環利用——バイオマス利用施設や燃料供給施設の整備を県が支援している。これ高知県独自の補助金なんですよ。
そうです、全国4位の森林率なんで(笑)。林業系の事業者さんにとってこれは見逃せない補助金です。#
もっと幅広い省エネ設備投資の話も聞いてみたいです。
経産省系で言うと「先進的省エネルギー投資促進支援事業費」が注目度高いですね。予算規模が110億円と大きくて、工場・事業場の高効率設備導入を支援する。補助率10/10の全額補助が基本なんですが、これは執行団体経由の間接補助なので、申請は経産省が認定した支援機関を通じて行います。詳細は
先進的省エネルギー投資促進支援事業費で確認できます。
ただし対象が工場・大型設備なので、中小事業者でも一定規模の投資が前提になります。ざっくり言うと「省エネ効果が数値で証明できる投資」が対象。コンサルの省エネ診断を受けてから申請するのが定石ですね。
そういう「診断から始まる」パターンは多いんですか?
多いです。「中小企業等エネルギー利用最適化推進事業費」なんかも診断セットですね。
地域エネルギー利用最適化取組支援事業と
エネルギー利用最適化診断等事業がセットになってて、まず診断で「どこが無駄か」を見える化してから、設備投資の提案につなぐ構造です。
:::pointbox{title="省エネ補助金活用の鉄則"}- 省エネ診断を先に受ける → 改善数値が出る → 補助金申請で説得力が増す- 高知県には「省エネアドバイザー派遣事業」があり、専門家を無料で呼べる- 診断結果があると採択率が上がる(申請実績から見えてきているパターン)
:::
なるほど。診断→申請というルートが重要なわけですね。高知県で相談できる窓口はありますか?
高知県の場合、「高知県SDGs推進アドバイザー制度」という独自の専門家派遣制度があります。SDGsに取り組む際の課題に対してアドバイザーが助言してくれる。これ補助金じゃなくて専門家派遣ですけど、どの補助金を使えばいいかの整理にも使えます。
無料で相談できるんですか?それは先に使いたいですね。#
建物の省エネってどうですか?オフィスビルとか倉庫とかでも補助金ありますか?
あります。「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」ですね。ZEBっていうのはネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略で、断熱・高効率設備・再エネで建物全体の一次エネルギー消費量をゼロ以下にしようっていう概念。この補助金はそのZEB化をサポートしてくれます。高知市内でも事務所ビルや宿泊施設でZEB対応を検討しているケースが増えていますよ。詳細は
ZEB化・省CO2化普及加速事業で確認してください。
なります!「サステナブル倉庫モデル促進事業」が倉庫専用の補助金として存在しているくらいで、上限1億円の補助が受けられます。冷凍・冷蔵倉庫の省エネ化とか、太陽光パネル設置とかが対象になります。
リサイクル・循環経済関係も熱いです。「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」とか「省CO2型プラスチック高度リサイクル設備導入事業」とか。高知県の製造業や食品加工業でも使えるものが多い。
しますよ。農業系で言うと、高知のハウス農業でよく使われるのが「ヒートポンプ等の省エネ加温機の導入支援」ですね。高知県の脱炭素アクションプランに「ヒートポンプ等の重油代替加温機の導入支援を継続する」って明記されているくらい重要視されている。燃油代が高騰しているから、農業経営の改善にもつながります。
なるほど、農業と脱炭素が直結している視点、面白いですね。
高知県エコ・SDGs補助金 申請の流れ
個人や家庭向けのエコ補助金はどんなものがありますか?
高知県の住宅向けエコ補助金で一番有名なのが、住宅用の太陽光発電・蓄電池への補助金ですね。高知県は県が直接個人に補助するんじゃなくて、市町村を介した間接補助の仕組みを取っています。多くの市町村で太陽光4万円/kW(上限20万円)、蓄電池4万円/kWh(上限40万円)という共通パターンが設定されている。
やってないところもありますが、土佐市・四万十市・土佐清水市・いの町・佐川町・越知町・日高村・芸西村・大月町などで実施されています。大月町は上限が太陽光で60万円と高めなんですが、予定基数が2件分と少ないので早めの申請が重要です(笑)。
あ、枠がある(笑)。じゃあ南国市とか高知市はないんですか?
南国市と香南市・香美市は令和7年度に予算枠に達して受付を終了しています。高知市は市独自の補助金について令和8年度の情報がまだ公表されていないケースもあるので、最新情報は各市のホームページを確認してもらうのが確実ですね。
これは絶対に覚えておいてほしいポイントです。多くの市町村で「交付決定の前に工事契約してはいけない」という条件があります。先に業者と契約して工事を始めてしまうと補助対象外になってしまう。補助金の交付決定通知が来てから契約・工事着手、という順序を守らないといけない。
います(笑)。あとは国の制度で「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」があって、エコキュートや省エネガス給湯器への交換を支援してくれます。詳細は
高効率給湯器導入促進補助金で確認できます。
エコキュートって補助金があるんですか?知らなかった。
ありますよ。家庭の給湯エネルギーってかなりの割合を占めるので、国も力を入れてる分野なんです。高知市の「事業者用高効率機器導入促進事業費補助金」は事業者向けですが、高効率照明・空調・給湯機器への交換で上限50万円・補助率1/2の補助を受けられます。補助対象経費の合計が20万円以上の事業が対象です。
事業者だと50万円まで出てくれるんですか、それは使いやすいですね。
令和8年度から新たに「チェックリスト」の提出が必要になったので、以前より手続きが増えましたが、支援内容は手厚いですよ。申請したい方は高知市の新エネルギー・環境政策課に問い合わせてみてください。
- 高知市 新エネルギー・環境政策課: 高知市事業者用高効率機器導入促進事業費補助金の申請相談
- 高知県産業振興センター(よろず支援拠点): 補助金申請書類の作成サポート(無料)
- 高知県SDGs推進アドバイザー制度: SDGs取り組みの専門家派遣(無料)
:::warning{title="補助金申請の注意点"}- 「補助対象経費について、別途国等の補助金の交付を受けている場合は対象外」というルールが多い → 複数の補助金を同じ設備に重ねる「二重取り」は不可- 契約前申請が必須の場合、業者に見積もりだけ出してもらって申請→交付決定後に正式契約という順序を取る- テナント(借り物件)は多くの補助金で対象外 → 自社所有の建物が前提
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実際に申請するときに、どんなことを意識すればいいですか?
まず「GビズID」の事前取得は絶対やってください。国の補助金はほとんどjGrants(Jグランツ)というオンラインシステムで申請するんですが、そのログインにGビズIDが必要。発行まで2〜3週間かかることがあるので、補助金を使おうと思ったらまず申請前にGビズIDを取る。
法人・個人事業主向けの政府統一認証システムです。一回取得すれば様々な行政手続きのオンライン申請に使える。最寄りの税務署でマイナンバーカード使って登録できます。これがないと補助金申請ができないケースが多いので、本当に先に取っておいてほしい(笑)。
:::steps1. GビズIDを取得する(申請の2〜3週間前に手続き開始)2. 使いたい補助金の公募要領をダウンロードして要件確認3. 高知県SDGs推進アドバイザーへの相談(省エネ診断を受けると加点になる)4. 申請書類の準備(事業計画書・見積書・決算書等)5. jGrantsでオンライン申請(交付決定前に工事着手はNG)6. 採択通知が届いてから工事・設備購入開始7. 実績報告書を提出して補助金受取
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大変なんですけど、1回やると次からはスムーズです。あと高知県の中小企業向けには「高知県よろず支援拠点」があって、補助金申請の書類作成を無料でサポートしてくれます。一人でやろうとせずに相談窓口を活用するのが申請成功の近道ですよ。
無料です。国のよろず支援拠点という全国展開の制度で、高知県では高知県産業振興センターが窓口になっています。事業計画書の書き方から補助金の選び方まで相談できます。
高知県でエコ・SDGsに取り組むなら、事業者と住宅の2ルートがあります。事業者は国の脱炭素・省エネ系補助金が主力で、高知県の特色ある林業・農業・水産業向けの補助金も見逃せない。住宅向けは市町村経由の太陽光・蓄電池補助金が充実している。どちらも「契約前申請」「GビズID事前取得」がキモです。SDGs推進アドバイザーや高知県よろず支援拠点を活用して、まず相談から始めてみてください!高知県内の補助金・給付金の詳細一覧は
高知県の補助金・助成金一覧から確認できます。エコ・SDGs以外の目的別補助金も豊富にありますよ。