高知県DX補助金の選択フロー
室谷さん、高知県でDXを進めようとしている経営者から「どこに相談すればいいか分からない」ってよく聞くんですけど、まず何から始めれば良いですか?
そうですね、高知県の場合は県独自の「デジタル技術活用促進事業費補助金」が中心軸になります。ITツール・省力化機械装置どちらも対象で、10万円〜450万円・補助率1/2で使えます。
えっ、機械装置も対象なんですか?ソフトウェアだけじゃなくて?
そこが高知県の補助金の面白いところですよ。ソフトウェアと機械装置を分けずに一本で見てくれるので、例えば農業系の自動化機械をITで管理するシステムとセットで申請したりもできます。
給与支給総額を年1.5%以上増やすか、正規雇用転換を1名以上行うことが条件です。ただ補助申請額が100万円以下の小規模申請は賃上げ要件が免除されます。まず小さく使ってみる、という入り口にもなるわけです。
賃上げ免除なら中小の個人経営者でも入りやすいですね!
ですね。高知って中小企業・小規模事業者が多いので、その点はちゃんと考慮されてると思います。
主要4制度の比較
高知県で使えるDX系の補助金って、大きく分けるとどんな種類があるんでしょう?
大きく3層に分かれています。まず高知県独自の補助金、次に高知県が上乗せできる国の補助金、そして完全な全国制度です。この3つを組み合わせて使うのが王道ですね。
県独自は先ほど話した「デジタル技術活用促進事業費補助金」が中心です。3つの枠に分かれていて、一般枠(10〜450万円)、加速枠(450万円超〜2,500万円)、そして上乗せ枠があります。
加速枠は2,500万円まで使えるんですか!それはかなり大きいですね。
ただし加速枠は要件が厳しくて、給与支給総額を年4.0%以上増やすか、正規雇用転換を2名以上行う必要があります。プレゼン審査もあるので、一般枠とは別物のイメージです。
国のIT導入補助金やものづくり補助金を先に取得した事業者が、さらに高知県補助金を追加で申請できる仕組みです。最大1,000万円まで上乗せできて、国の補助で賄えない経費を県が追加カバーしてくれます。
そうです。ただし同一経費への二重申請は不可。どのコストに国を使って、どこを県で賄うか、事前に整理しておく必要があります。
| 補助金名 | 上限額 | 補助率 | 主な対象 |
|---|
| 高知県デジタル技術活用促進(一般枠) | 450万円 | 1/2 | 県内中小企業 |
| 高知県デジタル技術活用促進(加速枠) | 2,500万円 | 1/2 | 先進的・イノベーション型DX |
| 高知県デジタル技術活用促進(上乗せ枠) | 1,000万円 | 1/12〜1/4 | 国補助金採択済み事業者 |
| DX型CO2削減対策実行支援事業 | 200万円 | 3/4 | CO2削減DXに取り組む中小企業 |
具体的に、高知県の事業者が申請できる補助金を教えてもらえますか?
まず一番使いやすいのが、さっき話した高知県デジタル技術活用促進事業費補助金(県産業振興センターが窓口)系の制度です。ITツールから機械装置まで対象になります。
全国で使えるものでいくと、
DX型CO2削減対策実行支援事業が結構穴場ですよ。補助率が4分の3と高くて最大200万円。CO2削減とDXを同時にやるという条件ですが、製造業や水産業が多い高知県にはちょうど合う制度です。
高いですね(笑)。自己負担が4分の1で済むので、200万円の投資なら自分で50万円出せばいいわけです。環境省の制度なのでDX補助金の文脈で探す人が少なくて、競合が少ない傾向があります。
総務省の
地域社会DX推進パッケージ事業というのがあります。地方公共団体が中心ですが、地域企業がコンソーシアムに参加する形でも申請できます。高知県のような地方で地域課題をデジタルで解決するという文脈に合いやすいです。
高知県に事業所がある中小企業なら、躍進的な設備投資支援も使えますか?
なるほど、DXって一口に言ってもいろんな補助金があるんですね。
そうなんです。IT導入系・CO2削減DX系・設備投資系・地域インフラ系と、目的によってベストな補助金が違います。最初に「何のためのDXか」を明確にしておくと、補助金選びがかなり楽になります。
- GビズIDを事前取得しておく(多くの補助金でオンライン申請に必須、発行まで2〜3週間)
- 賃上げ計画を先に人事部門と合意しておく(高知県補助金の主要要件)
- 申請前に高知県産業振興センターのデジタル相談窓口に一度相談する(無料で方向性を整理できる)
国の補助金と高知県の補助金を組み合わせる「上乗せ申請」って、実際どうやるんですか?
順番があります。まず国の補助金(IT導入補助金、ものづくり補助金、省力化投資補助金のいずれか)の交付決定を先に受ける。その後、高知県の上乗せ枠に申請します。
そうです。同一経費への二重申請は絶対ダメなので、コスト配分を最初に整理しておくのが大事です。例えば「ソフトウェア費用はIT導入補助金で、機器の設置・調整費は高知県補助金で」という感じに分けます。
初めてだと難しいですね。高知県商工会議所や高知県産業振興センターに相談するのが実務的には一番早いです。「国と県の組み合わせ申請をしたい」と最初に伝えれば、対応できる担当者を紹介してもらえます。
相談窓口が複数あるとどこに行けばいいか迷いそうですが。
迷ったら高知県産業振興センターに行くと良いです。デジタル化相談窓口が設置されていて、補助金の種類から申請書類の作り方まで一気通貫で相談に乗ってもらえます(088-846-7087)。
- 国の交付決定前に上乗せ枠に申請してしまう(受理されない)
- 同一経費に国と県の両方を申請してしまう(二重申請は不可)
- 上乗せ枠の申請期限を見逃す(国の確定通知を令和8年1月31日までに受けること が条件)
何のためのDXかを明確にする(IT効率化・CO2削減・設備自動化など目的を一文で)
GビズIDを取得する(申請前2〜3週間かかるので早めに)
高知県産業振興センターに相談し、使える補助金の組み合わせを確認
事業計画書を作成(補助金の加点項目を意識した内容に)
国の補助金(必要に応じて)に先に申請・交付決定を得る
高知県補助金に申請(上乗せ枠の場合は国の交付決定後)
高知県でDX補助金を活用した具体的な業種ってどんなイメージですか?
高知って農業・水産業・観光業が強いので、そのあたりが多いですね。例えば水産加工業者がIoTセンサーを使って鮮度管理をシステム化するとか、農業法人がドローンと管理ソフトを一体で導入するとか。
なるほど、ITソフトだけじゃなくて農機具・漁業設備も対象になるから高知向きですね。
そうなんです。高知のように一次産業が強い地域では、他の都道府県のDX補助金より高知県の補助金の方が使いやすい設計になってると思います。機械装置が補助対象に入っているのはそのためです。
使えます。POSシステムの導入やEC化、予約管理システムへの移行なんかも対象です。ただしIT導入補助金の方が細かくソフトウェアに特化していて使いやすいケースもあるので、両方比較してみることをおすすめします。
建設業は
建築GX・DX推進事業という専用の補助金があります。BIM(建物の3Dモデリング)やICT建機の活用費用が対象になるので、高知県内の建設会社にはぴったりの制度ですよ。
そこが補助金の面白いところです(笑)。横断的に使える汎用補助金と、特定業種専用補助金を組み合わせるのが実務のコツです。
| 補助金名 | 主な対象 | 上限額 | 補助率 | 窓口 |
|---|
| 高知県デジタル技術活用促進補助金(一般枠) | 県内中小企業 | 450万円 | 1/2 | 高知県産業振興センター |
| 高知県デジタル技術活用促進補助金(加速枠) | 先進的DX | 2,500万円 | 1/2 | 高知県産業振興センター |
| 高知県デジタル技術活用促進補助金(上乗せ枠) | 国補助採択済 | 1,000万円 | 1/12〜1/4 | 高知県産業振興センター |
| DX型CO2削減対策実行支援事業 | CO2削減DX | 200万円 | 3/4 | 環境省SHIFT事業事務局 |
| 建築GX・DX推進事業 | 建設・建築業 | 上限なし | 1/2 | 国土交通省 |
| 躍進的な設備投資支援事業 | 大型設備投資 | 1億円 | 1/2〜2/3 | 都道府県 |
| 地域社会DX推進パッケージ事業 | 地域・インフラ | 上限なし | 1/2 | 総務省 |
| DX推進人材育成講座(高知県) | DX人材育成 | 350万円 | 定額 | 高知県産業デジタル化推進課 |
補助金申請って採択されるかどうか不安ですよね。採択率を上げるコツってありますか?
高知県の補助金は書面審査なので、事業計画書の中身が全てです。「この投資でどう生産性が上がるか」を数字で示すと採択率が上がります。
「月X時間削減できる」「年間売上がY%向上する見込み」のような、定量目標が入っていると審査員に伝わりやすいです。加点項目も公募要領に書いてあることが多いので、必ず確認しましょう。
書けますよ。ただ最初は商工会議所や中小企業診断士に一度見てもらうのが実務的です。「補助金申請書のレビューをお願いしたい」とそのまま伝えれば対応してもらえることが多い。よろず支援拠点(高知産業振興センター内)は無料で相談できます。
そういう場合はDX推進支援者(ITベンダー・コンサル)への費用も補助対象になる補助金を選ぶのがポイントです。高知県の補助金は「デジタル化計画書」の作成が必要なので、外部専門家に費用をかけても補助で回収できます。
なるほど!専門家費用も補助されるなら、ハードルが一気に下がりますね。
「DXは大企業のもの」と思っている高知県の中小事業者の方が多い印象ですが、むしろ今が補助金を一番活用しやすいタイミングです。国も県も両方から支援しているので、動かないのがもったいない状況です。
- 定量目標(削減時間・コスト・売上向上などを数値化)
- デジタル化計画書(高知県補助金必須。外部専門家に依頼可)
- 賃上げ・雇用転換の具体的計画(加点になる要件を漏れなく対応)
今日の話を振り返ると、高知県のDX補助金って国と県の組み合わせがポイントなんですね。
そうですね。最初に高知県産業振興センターに相談して、どの補助金をどの順番で使うかを確認する。それだけで動き方がクリアになります。GビズIDの取得とデジタル化計画書の準備、この2つを早めにやっておけば、申請のタイミングを逃しません。
高知県の中小企業の方、ぜひ動いてみてほしいですね!
補助金って申請しないと絶対もらえないですから(笑)。一歩踏み出すコストが一番高いので、まずは相談窓口に電話するところから始めてみてください。
高知県全体の補助金・助成金一覧は
高知県の補助金・助成金一覧でまとめて確認できます。DX以外の目的で使える制度もあるので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。