神奈川県 雇用・職場改善 補助金・助成金 活用マップ
神奈川県で人を雇ったり、職場環境を良くしようとしているんですけど、使える補助金や助成金ってそんなにあるものなんですか?
けっこうありますよ!大きく分けると、国の雇用関連助成金と、神奈川県独自の支援奨励金の2ルートがあって、組み合わせると効果がかなり大きくなります。
原則として併用できます。「県の奨励金で職場環境を整備して、同時に国の助成金で転換・賃上げを進める」という二段構えが、神奈川の中小企業でよく使われるパターンですね。
それはうまいやり方ですね。でも神奈川って横浜とか川崎に大企業が多いじゃないですか。中小企業には不利な環境ってこともありますか?
逆に言うと、だからこそ補助金が重要なんです。横浜・川崎の大企業集積で有効求人倍率は全国平均を上回る水準が続いています。大企業との賃金格差・福利厚生の格差が採用競争を激化させていて、中小企業は「採用できても定着しない」という悩みが慢性化してる。補助金を活用して育児・介護支援の拡充や賃上げを先行実施すれば、大企業との差を縮める投資の呼び水になるんです。
まず自社の課題が「採用」「定着・職場改善」「賃上げ」のどれかを絞り込むことです。課題に応じて使う補助金が全然違ってきますから。
具体的にどんな補助金があるか教えてもらえますか?まずは全体感を知りたいです。
大きく4系統あります。キャリアアップ助成金(採用・転換系)、働き方改革推進支援助成金(職場環境整備系)、業務改善助成金(賃上げ系)、そして神奈川県独自の多様人材活躍支援奨励金です。
キャリアアップ助成金って名前はよく聞くんですけど、具体的にいくらもらえるんですか?
正社員化コースの場合、転換1人あたり最大80万円が支給されます。ハローワーク横浜でも相談件数が上位に入る主力助成金ですね。
非正規雇用(パート・アルバイト・派遣など)から正社員に転換した場合が対象です。小売・飲食・物流業で効果が特に大きい。ただし、絶対に守らないといけないのが「キャリアアップ計画書」を転換実施前にハローワークに提出しておくこと。後から提出はダメなので、採用計画と連動したスケジュール管理が必要です。
事前に計画を出しておくんですね。申請先はどこですか?
神奈川労働局の助成金センターです。電話番号は045-650-2859、横浜市中区尾上町にあります。令和7年4月1日から制度が変わっていて、新設コースもあるので確認してみてください。
働き方改革推進支援助成金って何コースかあるんですよね?
1,270万円って相当大きいですね!何に使えるんですか?
労働時間短縮や年次有給休暇の促進、勤務間インターバルの導入などに取り組む際の設備投資やコンサルティング費用です。厚生労働省が所管している国の制度なので、神奈川県のどの企業でも使えます。
| コース名 | 上限額 | 補助率 |
|---|
| 団体推進コース以外(労働時間短縮・年休促進等) | 1,270万円 | 3/4(条件次第で4/5) |
| 業種別課題対応コース | 1,000万円 | 3/4(条件次第で4/5) |
| 団体推進コース | 1,000万円 | 定額 |
| 勤務間インターバル導入コース | 600万円 | 3/4(条件次第で4/5) |
これは賃上げとセットで使う補助金です。生産性向上に資する設備投資を行いながら、事業場内の最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、設備投資費用を最大で補助率4分の3まで助成してくれます。
全国トップクラスですよ。だからこそ、どうせ賃上げするなら業務改善助成金の要件を満たす形で実施するという設計が賢いんです。「コスト増」を補助金採択の有利条件に転換できる(笑)。神奈川中小企業センター(KIPC)で相談しながら、賃上げの時期・幅・対象者を補助金申請に合わせて設計するのをおすすめします。
そういう発想の転換が大事なんですね!令和8年度の受付はいつですか?
令和8年9月1日から受付開始の予定です。神奈川労働局 企画課(
公式サイト)で最新情報を確認してください。
あります!
大規模成長投資補助金は、中堅・中小企業やスタートアップの大規模な設備投資を支援する国の制度で、補助上限が最大
50億円です。
補助率は3分の1以下ですけどね(笑)。工場の拠点新設や大規模投資が対象で、賃上げの実施が採択審査の加点要因になります。神奈川県の大手・中堅製造業で活用実績がありますよ。
これが神奈川の特徴的な奨励金です。「多様な人材が活躍できる職場環境整備支援奨励金」で、最大120万円が支給されます。
| コース名 | 交付額 | 主な取組内容 |
|---|
| 仕事と育児の両立コース | 20万円 | 育児支援制度の整備・就業規則改正 |
| 男性の育児休業取得促進コース | 20万円 | 男性従業員の育休取得(15日以上)促進 |
| 仕事と不妊治療等の両立コース | 20万円 | 不妊治療両立支援制度の整備 |
| 仕事と介護の両立コース | 20万円 | 介護実態把握・相談窓口設置 |
| 外国人労働者の職場環境整備コース | 20万円〜40万円 | 就業規則多言語化・雇用労務責任者選任 |
複数のコースを組み合わせると最大120万円になるということですか?
そうです。全部申請したら最大120万円という計算ですね。外国人が多く働く川崎・相模原の製造業や、IT系スタートアップが多い横浜みなとみらいエリアの企業が積極的に活用しています。
令和7年度は6月11日から12月1日まで受付で、人気のコースは予算に達し次第終了します。令和7年度は「仕事と育児の両立コース」が8月26日に締め切られました。令和8年度は例年6月ごろから募集が始まると思われるので、年度替わりをめどにチェックしてください。
かながわサポートケア企業という認証が必要なコースもあるんですよね?
介護系のコースで関係します。「かながわサポートケア企業」認証は仕事と介護の両立を支援する優良企業の認証制度で、認証自体が採用広報でも使えるブランドになります。認証取得と奨励金申請を年間スケジュールで逆算して設計するのがポイントです。
外国人労働者のコースは、日本語教育をやると加算があるんですか?
そうなんです。外国人に対する日本語教育の実施など、追加の取り組みをすると20万円から40万円に加算されます。川崎・相模原の製造業で特に活用しやすいですよ。
ただし個社単独ではなく、事業主団体が傘下の中小企業をまとめて申請する仕組みです。産業医や保健師を個別に確保が難しい中小企業を団体でカバーする制度ですね。業界団体や商工会経由で活用するのが現実的です。
個人ばく露測定定着促進補助金(
詳細)は、化学物質リスクアセスメントの費用を上限10万円まで補助します。製造業・建設業で実施義務が強化されているので、神奈川の製造業には関係する話ですよ。
ここまでいろんな補助金が出てきたんですけど、まとめて比較できますか?
| 補助金・助成金名 | 上限額 | 補助率 | 対象 | 申請先 |
|---|
| キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 80万円/人 | 定額 | 非正規→正社員転換 | 神奈川労働局 |
| 働き方改革推進支援助成金(団体推進コース以外) | 1,270万円 | 3/4 | 労働環境改善 | ハローワーク |
| 働き方改革推進支援助成金(業種別課題対応) | 1,000万円 | 3/4 | 業種別課題対応 | ハローワーク |
| 業務改善助成金 | 要確認 | 3/4以上 | 賃上げ+設備投資 | 神奈川労働局 |
| 多様人材活躍支援奨励金 | 120万円 | 定額 | 職場環境整備5コース | 県産業労働局 |
| 大規模成長投資補助金 | 50億円 | 1/3 | 大規模設備投資+賃上げ | 中小企業庁 |
| 産業保健活動推進助成金 | 1,000万円 | 9/10 | 産業保健(団体経由) | 労働基準監督署 |
雇用関連助成金 申請の流れ(神奈川県中小企業向け)
一番多いのが「事後申請」です。多くの雇用系助成金は、採用・転換・設備投資などの取り組みを実施する前に計画書を提出する必要があります。後から申請しようとしても受け付けてもらえないんです。
キャリアアップ助成金は「キャリアアップ計画書」、働き方改革助成金は「労働時間短縮等計画」を、取り組み実施前にハローワークへ提出しなければなりません。取り組みを始めてから計画を出しても不支給になります。
それは知らなかった人は損しますね。他にも気をつけることはありますか?
社会保険・雇用保険への加入が必須要件になっていることが多いです。加入していない場合は申請できないので、事前チェックを必ずしてください。あとはGビズIDの事前取得ですね。電子申請が義務化されてきているので、IDを持ってないと申請できない補助金が増えています。
書面申請だと2〜3週間かかります。公募スタートの1ヶ月前には申請しておきたいです。オンライン申請(gBizIDプライム)は即日発行も可能なのでそちらをおすすめします。
1ハローワーク横浜 or 社労士に相談(課題整理・使える助成金の特定)
3取り組みの実施(採用・転換・設備導入・制度整備など)
5審査後に助成金支給(審査期間は1〜3ヶ月が目安)
多様人材活躍支援奨励金は神奈川県産業労働局が窓口です。国の助成金はハローワーク・神奈川労働局、県の奨励金は県産業労働局と申請先が異なるので、それぞれ確認してください。
- 神奈川労働局 助成金センター: キャリアアップ助成金・働き方改革助成金の相談(電話: 045-650-2859)
- ハローワーク横浜: 雇用保険・採用支援から助成金まで総合相談
- 神奈川中小企業センター(KIPC): 補助金活用・経営全般の無料相談
- 神奈川県産業労働局 雇用・就業支援: 県独自奨励金・多様人材活躍支援
改めて、神奈川の中小企業はどの補助金から検討するのが良いですか?
まずキャリアアップ助成金(正社員化コース)から見てほしいです。非正規スタッフが1人でも正社員に転換できるなら最大80万円という効果が大きく、ハローワーク横浜でも一番相談が多い助成金です。次に神奈川県独自の多様人材活躍支援奨励金。最大120万円で、育児・介護・外国人と複数コースを組み合わせると効果が出やすい。この2つで足場を固めてから、投資規模に応じて働き方改革助成金や業務改善助成金を重ねていくのが王道のパターンですよ。
助成金申請は社労士の専門領域なので、複数の助成金を組み合わせる場合は社労士への相談をおすすめします。成功報酬型の社労士も多いので、費用を心配する必要は最初はそんなにないですよ。ハローワーク横浜や神奈川中小企業センター(KIPC)に無料相談してみるのが最初の一歩としてはベストです!
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