神奈川県の脱炭素・省エネ補助金全体マップ 2026年版
神奈川ってメーカーや物流の拠点が多いですよね。省エネとかSDGs関係の補助金ってどこから手をつけたらいいのかなって思いまして。
そうですよね。神奈川は川崎・横浜に大型の重工業・化学プラントがある一方、内陸には中小製造業も多くて、補助金の種類と規模の幅が本当に広いんですよ。
たとえば川崎の大型製造拠点だと、
排出削減が困難な産業向けエネルギー・製造プロセス転換支援事業みたいな最大1,179億円規模の大型国補助があります。一方で中小規模の事業者が現実的に狙えるのは、神奈川県独自の「中小企業省エネルギー設備導入費等補助金」なんですよ。上限500万円で令和8年度は6月1日から受付開始です。
ちょっと待って、1,179億円って(笑)規模が違いすぎますね!
そう(笑)大型案件は基本的に「執行団体」の公募なので、個社が直接申請できるわけじゃないんです。でも中小企業省エネ補助は補助率1/3以上で補助対象は設備購入費・工事費、医療法人・NPOも対象なので使いやすい。
令和8年度の神奈川県の補助、まとまって出てきたんですよね?
そうなんです!令和8年4月30日に神奈川県が「事業者や家庭などの脱炭素化に関する補助金をパッケージで用意しました」という記者発表を出しましてね。事業者向け・家庭向け・EV向けを合計すると15種類以上のメニューが一気に始まりました。
かながわ脱炭素ポータルサイトに全部まとまってます。まずそこをブックマークしておくのが一番確実ですよ。
「事業者向け」と「家庭向け」って具体的にどう違うんですか?
一番大きな違いは申請主体です。事業者向けは法人・個人事業主・NPO等が対象で、設備投資に対して補助率1/3〜1/2で出ます。家庭向けは個人・世帯が対象で、太陽光・蓄電池の導入費用を定額補助してくれるイメージです。
じゃあ会社を経営していても、自宅に太陽光パネル置く場合は家庭向けの方を使う感じですか?
そういうことです。住宅用は「住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」が令和8年5月11日から受付開始で、予算額4億3,000万円。これは太陽光と蓄電池のセット導入が必須条件なんです。
そうなんですよ。電力の安定供給と再エネ導入の両立が目的なので、蓄電池とセットが条件になってます。単体の太陽光パネルだけを設置したい場合は「太陽光発電初期費用ゼロ促進事業(0円ソーラー)」の方が向いてる。こっちは初期費用なしで導入できる仕組みですよ。
| 支援種別 | 対象者 | 主な内容 | 受付開始 |
|---|
| 中小企業省エネ設備導入補助 | 中小企業・法人・個人事業主 | 省エネ設備費 1/3補助、上限500万円 | 令和8年6月1日 |
| 自家消費型再エネ導入費補助 | 事業者 | 太陽光等の導入費補助、予算9.9億円 | 令和8年4月30日 |
| 住宅用太陽光・蓄電池補助 | 個人・世帯 | セット導入、予算4.3億円 | 令和8年5月11日 |
| ZEH補助金 | 個人・住宅事業者 | 上限140万円 | 令和8年5月11日 |
| 事業用EV導入費補助 | 法人(バス・トラック等) | 予算10億円 | 令和8年4月30日 |
この中で「うちは関係ある」って見分けるコツはありますか?
「毎月の電気代・燃料代が年間500万円超えてるか」がひとつの目安ですね。それを超えてたら事業者向け省エネ補助を本格検討する価値があります。それ未満なら診断だけでも無料でやってくれるので、まずかながわ脱炭素ポータルの「省エネルギー診断」(受付中・150件枠)に申し込むのがコスパいいですよ。
事業者向けをもっと詳しく教えてください。まず「省エネ設備」ってどんな設備が対象なんですか?
LED照明、空調(エアコン・冷凍冷蔵設備)、ボイラー、コンプレッサー、EMS(自動制御システム)といったものが典型です。神奈川県の中小企業省エネ設備導入補助は「省エネルギー率が1%以上向上するもの」という条件があるので、事前に省エネ診断を受けておくと申請が通りやすくなります。
神奈川県の省エネ設備補助は非公表ですが、中小企業向けなので採択率は比較的高いと聞いてます。むしろ予算3億7,500万円なので申請が集中すると締め切りより早く終わる可能性がある。令和8年6月1日の受付開始ですぐ動いた方がいいですね。
「かながわ脱炭素チャレンジャー認証」を事前に取得しておくと補助金の増額等のインセンティブが付きます。認証は「2050年脱炭素化」を宣言して削減計画を提出するだけなので、申請の前に取得しておくのが断然有利ですよ。
もうひとつ注目なのが「自家消費型再生可能エネルギー導入費補助金」で予算9.9億円。事業所に太陽光を設置して自家消費するパターンに使えます。送電線経由ではなく自社消費の再エネが対象なので、工場・倉庫・大型商業施設向けですね。
大型製造業向けだと
排出削減困難産業向けエネルギー・製造プロセス転換支援事業が最大1,179億円と巨大です。鉄鋼・化学・紙パルプなど「電気に簡単に切り替えられない」産業が対象なので、川崎の重工業拠点には刺さる内容です。ただし執行団体経由の間接補助なので、業界団体・協会を通じて活用する形です。
業務産業用蓄電システムっていうのもありましたよね?
業務産業用蓄電システム導入支援事業は令和7年度補正で最大1,500万円・補助率1/3以内です。工場や商業施設の大型蓄電池を「電力調整リソース」として活用することが条件で、2026年3月から10月まで受付中。SII(環境共創イニシアチブ)が事務局です。
かながわCO2見える化トライアルは、令和8年4月30日から受付開始で210件枠の無料事業です。CO2排出量管理システムを無料で使えるので、まず自社の排出量を把握したいという中小企業の一歩目として最適ですよ。数値が出ると補助金申請の事業計画書も書きやすくなるんですよね。
- 中小企業省エネ設備導入費等補助金 補助率1/3以上、上限500万円(令和8年6月1日〜)
- 自家消費型再エネ導入費補助金 予算9.9億円(令和8年4月30日〜)
- 事前に「かながわ脱炭素チャレンジャー認証」を取得しておくと補助金増額インセンティブあり
- CO2見える化トライアル(無料)で自社の排出量を把握してから申請計画を立てると有利
神奈川県 脱炭素補助金 申請の流れ 2026年版
家庭向けの補助について整理してほしいんですが、太陽光とか蓄電池って個人でも神奈川県から補助出るんですか?
出ます!令和8年5月11日から「住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」が受付開始です。予算4億3,000万円。セット設置が条件で、1件あたりの補助額は公募要領で確定しますが、過去の類似事業の実績から見ると数十万円台になると思われます。
そうです。「太陽光だけ」の場合は「太陽光発電初期費用ゼロ促進事業(0円ソーラー)」をチェックしてください。こっちは初期費用ゼロで設置できるサービスに対する補助で予算1億2,700万円。初期投資を抑えたい方向けです。
ZEHって聞いたことありますがそれも神奈川でやってるんですか?
あります。「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)導入費補助金」が令和8年5月11日受付開始で予算9,000万円。中小工務店が施工するZEHに適用されます。上限額は公募要領次第ですが、国のZEH補助とも組み合わせられるケースがあるので、
LCCM住宅整備推進事業と一緒に確認するといいですよ。
ライフサイクルカーボンマイナス住宅の略で、ZEHのさらに上のランクです。建設・居住・解体まで含めたCO2排出量をトータルでマイナスにする住宅に、最大140万円の補助がつく国の制度です。ZEHが「ゼロにする」ならLCCMは「マイナスにする」というイメージですね。
「既存住宅省エネ改修事業費補助金」が令和8年5月11日から受付開始で予算6,000万円。窓や断熱材の改修工事が対象です。古い分譲マンションや戸建てで「冬の結露が多い」「冷暖房費が高い」という場合に使えます。
住宅エコリフォーム推進事業(国の制度、最大約51万円)も同時にチェックすると費用負担をさらに抑えられますよ。
デコ活推進事業は国の「脱炭素につながる新しい豊かな暮らし」推進事業で、直接補助というよりは環境配慮型製品の認知・普及を支援するものです。個人への直接補助ではなく、企業や団体が対象なので、個人の方は県の住宅向け補助が中心になりますね。
- 住宅用太陽光・蓄電池補助は「太陽光と蓄電池のセット設置」が必須(太陽光単体は対象外)
- 神奈川県の補助は「かながわ脱炭素ポータルサイト」で公募状況を確認してから動くこと
- 複数の補助金を「重複申請禁止」かどうかは各公募要領を必ず確認すること
手厚いです!神奈川は水素・FCV(燃料電池自動車)に特に積極的なんですよ。令和8年度は8種類のEV・FCV関連補助が出てまして、事業用EV(バス・タクシー・トラック等)から水素ステーションまでカバーしてます。
大半が令和8年4月30日受付開始です。特にユニークなのが「水素ステーション整備費補助金(予算4,200万円)」と「水素ステーション運営費補助金(予算8,000万円)」のセット。川崎・横須賀エリアは水素ステーションの整備が進んでいて、運営コストまで補助する制度は全国でも珍しいです。
そうですよね。だから「乗用FCV導入費補助金」が出てるわけです。ただFCVはトヨタMIRAIくらいしか現実的な選択肢がなくて、価格も700万〜800万円台です。国の補助と神奈川県の補助を組み合わせてもまだ割高なので、普及は商用・大型車の方が先に進む感じですね。
物流会社がトラックをEVやFCVに切り替える場合はどう動けばいいですか?
まず「事業用等EV導入費補助金(予算10億円)」の対象に自社のトラック・バスが入るか確認。次に
低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業も並行チェックです。これは「すぐにはEVに切り替えられない」中小トラック事業者向けで、燃費改善型ディーゼルに最大75万円/台の補助が出ます。1事業者4台まで申請可です。
そうです。「EV急速充電設備整備費補助金(予算1.4億円)」「EV普通充電設備整備費補助金(予算1,500万円)」の両方がありまして、共同住宅・事業所・公共用など用途に応じて選べます。マンション管理組合でも使えるので、神奈川の大型マンションは活用余地が大きいですよ。
| 補助金名 | 対象者 | 補助額/率 | 申請時期 | 問い合わせ |
|---|
| 中小企業省エネ設備導入費等補助金 | 中小企業・法人・NPO | 上限500万円 1/3以上 | 令和8年6月〜 | かながわ脱炭素ポータル |
| 自家消費型再エネ導入費補助金 | 事業者 | 予算9.9億円 | 令和8年4月30日〜 | 神奈川県環境農政局 |
| 住宅用太陽光・蓄電池補助金 | 個人・世帯 | 予算4.3億円 | 令和8年5月11日〜 | 神奈川県環境農政局 |
| ZEH導入費補助金 | 中小工務店・施主 | 予算9,000万円 | 令和8年5月11日〜 | 神奈川県環境農政局 |
| 既存住宅省エネ改修補助金 | 個人・世帯 | 予算6,000万円 | 令和8年5月11日〜 | 神奈川県環境農政局 |
| 事業用EV導入費補助金 | 法人(バス等) | 予算10億円 | 令和8年4月30日〜 | 神奈川県環境農政局 |
| 水素ステーション整備費補助金 | 水素ステーション事業者 | 予算4,200万円 | 令和8年4月30日〜 | 神奈川県環境農政局 |
神奈川県の補助と国の補助って一緒に使えるんですか?
基本的には使えます!ただし同じ経費への「重複申請は禁止」なので、それぞれの公募要領で確認が必要です。省エネ設備なら神奈川県の中小企業補助+国のものづくり補助金(省エネ枠)という組み合わせを狙う事業者もいますよ。
国の制度で神奈川に住む人・会社が使えるものって何があります?
これ、記事単位で見るんじゃなくてDBで全件検索できると便利そうですね。
そのために一覧ページがあるわけです(笑)。ここで紹介した補助金はほんの一部で、神奈川のエコ・SDGs補助金は実際には400件超が掲載されています。業種・設備・補助額でフィルタリングして探せますよ。
かながわ脱炭素ポータルをまず確認する
神奈川県の全脱炭素補助金・支援が一元化されているポータルサイト(pref.kanagawa.jp)を最初のブックマークにすること。公募開始情報や締切も全部ここで確認できる。
GビズIDを事前取得しておく
国の補助金(ものづくり補助・省エネ補助等)はjGrants(補助金申請システム)経由になる。GビズIDの取得には2〜3週間かかるので、申請タイミングの前に準備すること。
「かながわ脱炭素チャレンジャー」認証を先に取る
宣言して計画書を出すだけで補助金増額インセンティブが付く。申請時点で認証済みの方が審査で有利になる。
省エネ診断で数値を出してから申請書を書く
補助金の事業計画書に「現状の消費量」「導入後の削減量」を書く必要があるので、診断を先に受けておくと書類作成が大幅に楽になる。無料枠(150件)が埋まる前に申し込もう。
複数の補助金の重複禁止範囲を確認する
県と国の補助を合わせる場合、同一設備への二重補助が禁止されているケースがある。事前に各公募要領の「他の補助金との関係」を確認し、顧問税理士・中小企業診断士に相談すると確実。
「神奈川のエコ・SDGs補助は令和8年度から本格始動、事業者も家庭も動くなら今すぐかながわ脱炭素ポータルをチェック」ですね。特に中小企業の省エネ設備補助は令和8年6月1日から受付開始で予算に限りがあります。「脱炭素チャレンジャー認証」を取得してGビズIDも準備しておくと申請がスムーズです。
家庭向けも太陽光・蓄電池・ZEHと令和8年5月11日から一斉スタートなんですよね。
そうです。住宅向けはセット設置が条件のものが多いので、「太陽光だけ」ではなく蓄電池込みで見積もりを取るのがスタート地点ですね。リフォームついでに省エネ改修補助も使えますから、工事計画を立てるときは複数のメニューをまとめて確認しましょう。
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