令和7年度補正 業務産業用蓄電システム導入支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
業務産業用に特化した大型支援
補助率1/3以内、上限1,500万円という手厚い支援が最大の特徴です。業務・産業用蓄電システムは数千万円規模の投資となることが多く、本事業の補助金により初期投資の負担を大幅に軽減できます。事業用施設への大容量蓄電池導入を検討する企業にとって、有力な資金調達手段となります。
DR対応による電力コスト最適化
単なる非常用電源としての蓄電池ではなく、ディマンドリスポンスに活用することで、電力の需給調整に参加し経済的メリットを得られます。ピークカット、再エネ出力制御対策、各種電力市場への調整力供出など、蓄電池を収益源として活用する道が開けます。
アグリゲーター登録制度による事業品質保証
蓄電池アグリゲーターにはSII登録が必要で、遠隔制御能力・サイバーセキュリティ対策・JC-STAR認証機器の使用など厳格な基準が課されます。これにより、導入される蓄電システムの運用品質と信頼性が制度的に担保されています。
幅広い業種・施設に対応
電気・ガス・熱供給・水道業を対象業種としていますが、実際にはアグリゲーターを通じて蓄電池を導入する需要家は製造業、商業施設、オフィスなど幅広い業種の事業者が想定されます。エネルギーコスト削減とBCP対策を両立したい事業者に最適です。
ポイント
対象者・申請資格
蓄電池アグリゲーター
- 日本国内で事業活動を営む法人であること
- 事業を確実に遂行するための経営基盤と継続性があること
- 需要家の蓄電システムを遠隔監視・制御できること
- ERABサイバーセキュリティガイドラインに準拠した対策を実施できること
- JC-STAR★1取得のIoT機器を使用すること
- 経済産業省から補助金等停止措置を受けていないこと
小売電気事業者
- 電気事業法に基づく経済産業大臣の登録を受けた法人
- 事業遂行に必要な経営基盤があること
- DRメニューを需要家に提供可能であること
補助対象事業者(需要家)
- 蓄電池アグリゲーターと連携して蓄電システムを導入する事業者
- 業務用・産業用施設に蓄電システムを設置すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:アグリゲーター登録
SIIに蓄電池アグリゲーターとしての登録申請を行います。遠隔制御能力、セキュリティ体制、事業継続性などの要件を満たす書類を提出し審査を受けます。
ステップ2:需要家との連携体制構築
蓄電池を導入する需要家(工場・商業施設等)を確保し、設置計画を策定します。小売電気事業者との連携によるDRメニューの設計も並行して進めます。
ステップ3:設備選定・見積もり取得
DR対応可能な業務産業用蓄電システムを選定し、設置工事を含む見積もりを取得します。補助対象経費の範囲を確認し、申請書類を準備します。
ステップ4:交付申請・審査
jGrantsを通じて補助金の交付申請を行います。事業計画書、設備仕様書、費用見積もり、アグリゲーターとの連携計画などを提出します。
ステップ5:事業実施・完了報告
交付決定後に設備を導入し、DR対応の運用環境を構築します。事業完了後にSIIへ実績報告を提出し、補助金の確定・交付を受けます。
ポイント
審査と成功のコツ
投資回収シミュレーションの精度を高める
遠隔制御の技術的信頼性を実証する
サイバーセキュリティ体制を文書化する
設置場所の電力負荷特性を分析する
ポイント
対象経費
対象となる経費
蓄電システム設備費(4件)
- 業務産業用蓄電池本体
- パワーコンディショナー
- 変圧器・分電盤
- 関連付属機器
IoT化関連機器費(3件)
- JC-STAR★1取得通信機器
- 遠隔監視・制御装置
- BEMS連携機器
設置工事費(4件)
- 蓄電システム設置工事
- 基礎工事
- 配線・接続工事
- IoT機器設置工事
システム構築費(3件)
- 遠隔制御プラットフォーム構築
- データ連携基盤整備
- DR制御ソフトウェア開発
試運転・調整費(3件)
- システム試運転費用
- 通信環境試験費
- DR動作検証費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地の取得・造成費用
- 建物の建設・改修費用(蓄電池設置に直接関係しないもの)
- 事務所の賃借料・光熱費
- 人件費(自社従業員の給与・賞与)
- 消耗品・事務用品費
- 既存蓄電システムの撤去・廃棄費用
- DR対応に関係しない一般的な電気設備工事
よくある質問
Q家庭用と業務産業用の違いは何ですか?どちらに申請すべきですか?
家庭用は住宅に設置する比較的小容量の蓄電池(補助上限60万円)、業務産業用は工場・オフィス・商業施設等に設置する大容量蓄電池(補助上限1,500万円)が対象です。設置場所と蓄電池の容量・用途に応じて選択してください。事業所に導入する場合は本事業(業務産業用)が適しています。
Q蓄電池の容量に制限はありますか?
公募要領で定められた容量要件がありますが、業務産業用として一定以上の容量が求められます。具体的な要件はSIIの公募要領をご確認ください。DR対応として実効的な調整力を提供できる容量であることが重要です。
Q既にVPP事業を行っている事業者ですが、追加の蓄電池導入に使えますか?
既存のVPP事業者がアグリゲーターとしてSIIに登録し、新規に蓄電システムを導入する場合は対象となり得ます。既存の遠隔制御インフラを活用できるため、アグリゲーター登録のハードルも低くなるでしょう。ただし、既に他の補助金で導入済みの設備との重複は認められません。
Qリース方式での蓄電池導入も補助対象ですか?
補助対象事業者は蓄電システムの所有者であることが求められます。リース方式の場合、リース会社が所有者となるため、リース会社が補助対象事業者としての要件を満たす必要があります。詳細はSII事務局に確認してください。
Q複数の拠点に蓄電池を導入する場合、それぞれ別に申請が必要ですか?
複数拠点への導入は、同一のアグリゲーターの下で一括申請できる場合と、拠点ごとに個別申請が必要な場合があります。公募要領の申請単位を確認し、SII事務局に事前相談することを推奨します。
Q補助金の交付はいつ頃になりますか?
交付申請・審査・交付決定を経て、事業実施後に実績報告を行い、内容確認後に補助金が確定・交付されます。精算払い方式のため、事業者が一旦全額を負担し、完了後に補助金が支払われる形です。資金繰りを計画に織り込んでおく必要があります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は経済産業省所管の蓄電池導入支援であり、同一設備に対する国の他の補助金との併用は原則として認められません。ただし、太陽光発電設備など蓄電池とは別の設備に対する補助金との組み合わせは可能な場合があります。例えば、環境省の「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」で太陽光パネルを導入し、本事業で蓄電池を導入するといった活用が考えられます。また、自治体独自の蓄電池補助金や省エネ設備補助金との併用可否は自治体ごとに異なるため、事前確認が必要です。FIT/FIP制度との関係では、蓄電池を活用したDR参加は両立可能ですが、補助対象設備の運用条件に従う必要があります。
詳細説明
事業の背景
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの導入拡大が急務となっています。2040年のエネルギーミックスでは再エネ比率4〜5割が目標とされ、蓄電池は再エネの変動性を吸収し電力の安定供給を支える基盤技術として位置づけられています。
業務産業用蓄電池の重要性
家庭用に比べて大容量の業務産業用蓄電池は、工場やオフィスビル、商業施設などの大規模な電力需要に対応できます。これらの蓄電池をDRリソースとして束ねることで、大きな調整力を電力システムに提供することが可能になります。
補助内容の詳細
補助率は対象経費の1/3以内、補助上限額は1,500万円です。業務産業用蓄電システムの設備費、設置工事費、IoT化関連機器費などが対象となります。
- 対象経費4,500万円の場合:4,500万円×1/3=1,500万円(上限額)
- 対象経費3,000万円の場合:3,000万円×1/3=1,000万円
申請スケジュール
公募期間は2026年3月24日から2026年10月30日まで。予算の執行状況により早期終了の可能性があるため、早めの申請を推奨します。
アグリゲーター制度について
蓄電池アグリゲーターは、複数の需要家が保有する蓄電システムを束ねて遠隔から統合的に制御・運用する事業者です。電力需給の状況に応じて充放電を最適制御し、各種電力市場への調整力供出や再エネ出力制御への対応を行います。
期待される効果
- 電力コスト削減:ピークカットによるデマンド料金の低減
- DR収益:電力市場への調整力提供による収益獲得
- BCP強化:停電時のバックアップ電源としての活用
- CO2削減:再エネの有効活用による環境負荷低減
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