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やや難しい
準備期間の目安: 約90

令和7年度補正 DRリソース導入のための家庭用蓄電システム導入支援事業

基本情報

補助金額
60万円
補助率: 3/10以内
0円60万円
募集期間
2026-03-24 〜 2026-12-10
残り262
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途新たな事業を行いたい

この補助金のまとめ

令和7年度補正予算で実施される、家庭用蓄電システムの導入を支援する補助金です。2050年カーボンニュートラル・2040年エネルギーミックス達成に向け、再生可能エネルギーの導入拡大と電力需給調整(ディマンドリスポンス=DR)の両立を目的としています。蓄電池アグリゲーターが需要家の蓄電システムを遠隔制御し、電力需給ひっ迫時や再エネ出力制御時に柔軟な電力調整を行う仕組みを構築します。補助率は3/10以内、上限60万円で、IoTを活用したエネルギーマネジメント事業への参入を検討する事業者にとって、初期投資を大幅に軽減できる制度です。SII(環境共創イニシアチブ)が事務局を務め、2026年3月から12月まで受け付けています。

この補助金の特徴

1

DR対応の家庭用蓄電池に特化した支援

本事業は単なる蓄電池導入補助ではなく、ディマンドリスポンス(DR)に活用可能な家庭用蓄電システムに特化しています。蓄電池アグリゲーターが遠隔制御・監視を行い、電力需給ひっ迫時だけでなく再エネ出力制御対策にも活用することで、電力の安定供給と再エネ導入加速の両方に貢献する仕組みです。

2

蓄電池アグリゲーター登録制度による品質担保

補助を受けるには、SIIに登録された蓄電池アグリゲーターを通じて申請する必要があります。アグリゲーターには遠隔制御能力、サイバーセキュリティ対策、JC-STAR★1取得機器の使用など厳格な要件が課されており、事業の品質と信頼性が制度的に担保されています。

3

小売電気事業者との連携スキーム

蓄電池アグリゲーターだけでなく、小売電気事業者も登録制度の対象です。DRメニューを需要家に提供可能な電気事業者と連携することで、蓄電池の活用価値を最大化し、需要家にとっても経済的メリットのある仕組みを構築しています。

4

補助率3/10・上限60万円の家庭向け設計

家庭用蓄電システムの価格帯に合わせた補助設計で、補助率3/10以内、上限60万円となっています。一般的な家庭用蓄電池(100〜200万円程度)に対して実効性のある支援額であり、家庭の初期投資負担を着実に軽減します。

ポイント

本事業の最大の特徴は、単なる蓄電池導入補助ではなく「DR活用」を前提とした設計である点です。アグリゲーター登録制度により事業品質を担保しつつ、家庭の蓄電池を電力システム全体の調整力として活用する次世代型のエネルギーインフラ構築を支援しています。エネルギー事業への参入を考える事業者は、アグリゲーター登録を起点に検討を進めるとよいでしょう。

対象者・申請資格

蓄電池アグリゲーター

  • 日本国内で事業活動を営む法人であること
  • 事業を確実に遂行できる経営基盤と継続性があること
  • 需要家の蓄電システムを遠隔監視・制御できる技術力があること
  • 下げDRは遠隔制御が必須
  • ERABサイバーセキュリティガイドラインに基づく適切な対策を実施できること
  • 新たにIoT化関連機器を設置する場合はJC-STAR★1取得機器を使用すること
  • 経済産業省から補助金等停止措置を受けていないこと

小売電気事業者

  • 電気事業法に基づく経済産業大臣の登録を受けた法人であること
  • 事業を確実に遂行できる経営基盤があること
  • DRメニューを需要家に提供可能であること

ポイント

アグリゲーター登録のハードルは高めですが、特に「遠隔制御・監視能力」と「サイバーセキュリティ対策」が重要な判断ポイントです。既にHEMSやエネルギー管理システムの実績がある事業者は有利です。小売電気事業者は電気事業法の登録が前提となるため、新規参入には相応の準備期間が必要です。

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申請ガイド

1

ステップ1:アグリゲーター登録申請

SIIに蓄電池アグリゲーターとしての登録を申請します。遠隔制御能力やセキュリティ対策などの要件を満たす書類を準備し、審査を受けます。

2

ステップ2:小売電気事業者の登録・連携

DRメニューを提供する小売電気事業者もSIIへの登録が必要です。アグリゲーターと小売電気事業者が連携し、需要家への提供体制を構築します。

3

ステップ3:補助対象設備の選定

補助対象となる家庭用蓄電システムを選定します。DR対応可能な仕様であること、JC-STAR★1取得のIoT機器を使用することなど、技術要件を確認します。

4

ステップ4:補助金申請・交付決定

jGrantsを通じて補助金の交付申請を行います。事業計画、設備仕様、費用見積もりなどを提出し、SIIの審査を経て交付決定を受けます。

5

ステップ5:事業実施・実績報告

交付決定後に蓄電システムを導入し、DR対応の遠隔制御環境を構築します。事業完了後にSIIへ実績報告を行い、補助金の確定・交付を受けます。

ポイント

申請の成否を分けるのはアグリゲーター登録段階です。遠隔制御の技術実装とセキュリティ体制の整備に時間がかかるため、公募開始前から準備を進めることを強くお勧めします。既存のエネルギー管理実績や、JC-STAR認証機器の調達先を事前に確保しておくと、スムーズに進められます。

審査と成功のコツ

遠隔制御技術の実装品質を高める
アグリゲーター審査では、蓄電システムの監視・制御能力が最重要評価ポイントです。リアルタイムの状態監視、充放電制御の精度、通信の安定性について、具体的な技術仕様と実績を示せるよう準備してください。
サイバーセキュリティ体制を整備する
ERABサイバーセキュリティガイドラインへの準拠が求められます。情報セキュリティポリシーの策定、通信暗号化、インシデント対応体制など、組織的なセキュリティ体制を構築し、書面で説明できる状態にしておきましょう。
DRメニューの経済性を明確にする
需要家にとってのメリット(電気代削減、DR参加報酬など)を具体的な数値で示すことが重要です。蓄電池の投資回収シミュレーションやDR参加による収益モデルを作成し、事業の持続可能性をアピールしてください。
JC-STAR認証機器の確保を早期に進める
IoT化関連機器にはJC-STAR★1の取得が必要です。認証取得済みの機器は限られているため、早期にメーカーと連携し、調達計画を確定させることが採択への近道です。

ポイント

本事業で成功するためには、技術力(遠隔制御)×セキュリティ(ERAB準拠)×経済性(DRメニュー設計)の3軸をバランスよく準備することが鍵です。特にJC-STAR認証機器の調達は供給制約がある可能性があるため、最優先で着手すべきポイントです。

対象経費

対象となる経費

蓄電システム設備費(3件)
  • 家庭用蓄電池本体
  • パワーコンディショナー
  • 関連付属機器
IoT化関連機器費(3件)
  • JC-STAR★1取得通信機器
  • 遠隔監視・制御装置
  • HEMSコントローラー
設置工事費(3件)
  • 蓄電システム設置工事
  • 配線工事
  • IoT機器設置工事
システム構築費(3件)
  • 遠隔制御システム構築
  • 通信環境整備
  • データ連携基盤構築

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得費用
  • 建物の建設・改修費用(蓄電池設置に直接関係しないもの)
  • 事務所の賃借料・光熱費
  • 人件費(自社従業員の給与)
  • 消耗品費
  • 既存設備の撤去費用
  • DR対応に関係しない一般的な電気工事

よくある質問

Q個人の住宅に蓄電池を設置する場合も補助の対象になりますか?
A

本事業は、蓄電池アグリゲーターが需要家(個人住宅を含む)の蓄電システムを遠隔制御・監視する体制を前提としています。個人が直接申請するのではなく、SIIに登録された蓄電池アグリゲーターを通じて申請する仕組みです。アグリゲーターと契約してDR対応の蓄電池を導入する個人住宅も補助対象になり得ますが、具体的な条件はアグリゲーターの提供メニューによります。

Q蓄電池アグリゲーターに登録するための具体的な要件は何ですか?
A

主な要件は、①日本国内で事業活動を営む法人であること、②経営基盤と事業継続性があること、③蓄電システムの遠隔監視・制御能力があること(下げDRは遠隔制御必須)、④ERABサイバーセキュリティガイドラインに準拠した対策が実施できること、⑤JC-STAR★1取得IoT機器を使用すること、⑥経済産業省から停止措置を受けていないこと、です。

Q補助率3/10以内、上限60万円とは具体的にどういう計算ですか?
A

補助対象経費の合計額に対して3/10(30%)を乗じた金額が補助額となり、その上限が60万円です。例えば、対象経費が200万円の場合、200万円×30%=60万円で上限に達するため、補助額は60万円となります。対象経費が150万円の場合は、150万円×30%=45万円が補助額です。

QJC-STAR★1とは何ですか?
A

JC-STAR(Japan Cyber Security Testing and Rating)は、IoT機器のサイバーセキュリティ適合性を評価する日本の制度です。★1は最低限のセキュリティ要件を満たすレベルを示し、通信の暗号化やアクセス制御など基本的なセキュリティ機能を備えていることを認証するものです。本事業ではIoT化関連機器にこの認証取得が求められています。

Q既に設置済みの蓄電池にIoT機器を追加してDR対応にする場合も対象ですか?
A

本事業は「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム導入支援」が目的であり、新規に蓄電システムを導入する場合が主な対象です。既設蓄電池のIoT化については、同じ令和7年度補正の「ディマンドリスポンスの拡大に向けたIoT化推進事業」(ID: 66600)が適している可能性があります。詳細はSII事務局にお問い合わせください。

Q太陽光発電と併設する場合、太陽光パネルも補助対象になりますか?
A

本事業の補助対象は家庭用蓄電システムに限定されており、太陽光発電パネル自体は対象外です。ただし、太陽光発電と蓄電池を併設するケースは多く、太陽光発電については別途の補助制度(FIT/FIP、ZEH補助金など)との組み合わせが可能な場合があります。

Q申請から補助金受領までどのくらいの期間がかかりますか?
A

まず蓄電池アグリゲーターのSII登録が必要で、これには審査期間を含めて数週間〜数ヶ月かかります。その後、補助金交付申請・審査・交付決定を経て設備導入を行い、実績報告後に補助金が交付されます。全体のスケジュールは公募期間(2026年3月〜12月)内に事業を完了する必要があるため、早期の着手が望ましいです。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は経済産業省所管の蓄電池導入支援事業であり、同一設備に対する国の他の補助金との併用は原則として認められません。ただし、地方自治体が独自に実施する蓄電池補助金や、再エネ設備(太陽光発電など)に対する別途の補助金との組み合わせは可能な場合があります。具体的には、環境省のZEH補助金で太陽光パネルを導入し、本事業で蓄電池を導入するといった役割分担型の活用が考えられます。また、FIT/FIP制度との関係では、蓄電池を活用したDR参加と売電は両立可能ですが、補助対象設備の運用ルールに従う必要があります。併用を検討する場合は、各補助金の交付要件を確認し、SII事務局に事前相談することを推奨します。

詳細説明

事業の背景と目的

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの最大限の導入・活用が求められています。2040年の電源構成では再エネ比率4〜5割が目標とされ、蓄電池は再エネの変動性を吸収する重要なインフラとして位置づけられています。

本事業は、家庭用蓄電池をディマンドリスポンス(DR)リソースとして活用し、電力需給ひっ迫対策と再エネ出力制御対策の両方に貢献する体制を構築することを目的としています。

ディマンドリスポンス(DR)とは

DRとは、電力の需給バランスに応じて需要側(消費者側)の電力使用量を調整する仕組みです。蓄電池を活用することで、電力が余っている時間帯に充電し、不足時に放電するなど、柔軟な電力調整が可能になります。

  • 上げDR:電力不足時に蓄電池から放電し、系統への供給を増やす
  • 下げDR:電力余剰時(再エネ出力過多時)に蓄電池に充電し、需要を増やす

蓄電池アグリゲーターの役割

蓄電池アグリゲーターは、複数の需要家が所有する蓄電システムを束ねて遠隔制御し、一つの大きなエネルギーリソースとして電力市場に参加する事業者です。

  • 蓄電システムの状態をリアルタイムで監視
  • 電力需給状況に応じた充放電の遠隔制御
  • 各種電力市場への調整力供出
  • サイバーセキュリティの確保

補助内容

補助率は対象経費の3/10以内、補助上限額は60万円です。家庭用蓄電システムの導入に必要な設備費・工事費等が対象となります。

申請スケジュール

公募期間は2026年3月24日から2026年12月10日まで。ただし、予算の執行状況により早期に終了する場合があります。事業完了期限までにシステムの設置・稼働確認を完了する必要があります。

セキュリティ要件

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス(ERAB)に関するサイバーセキュリティガイドラインへの準拠が必須です。IoT化関連機器を新たに設置する場合は、JC-STAR★1を取得した機器の使用が求められます。

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