岐阜県 設備投資・IT導入 主要補助金 比較表
室谷さん、うちの会社で新しい機械を入れたいんですけど、岐阜だと使える補助金ってどれくらいあるもんですか?
岐阜は製造業と物流業が多い県なので、設備投資系の補助金は結構充実してますよ。国の制度だけで20〜30本は常時動いてますし、岐阜県独自のものも毎年出てきます。
えっ、そんなに!どこから手をつけたらいいんですか?
まずは「ものづくり補助金」と「IT導入補助金」の2本柱を押さえておけば、大半のケースはカバーできます。岐阜県独自の補助金は、その次に確認する感じですね。
そうです。国の制度は予算が大きいし、毎年継続してるから安心感があるんですよね。岐阜の地場産業の会社でも、ものづくり補助金を使って自動化ラインを入れたとか、IoT導入したとかいう事例は山ほどあります。
まさに。関市や岐阜市の刃物・刃物工具メーカー、可児市や美濃加茂市の自動車部品メーカーはこの手の補助金を積極的に使ってますね。「うちは中小だから補助金は無理」と思ってる社長さんほど、実は対象になってたりします(笑)
マジですか!どんな補助金なのか、ひとつずつ教えてもらえますか?
まず「ものづくり補助金」から行きましょう。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。補助上限は最大4,000万円、補助率は1/2か2/3です。
でかいんですよ。CNCマシンとか溶接ロボットとか、大型の機械設備を入れるときにかなり使えます。岐阜の製造業の方が申請してくるケースも多くて、採択率は直近だとざっくり4割前後ですかね。
難しいのは確かですが、「認定経営革新等支援機関」(認定支援機関)と一緒に計画書を作れば、採択率はぐっと上がります。補助金専門の税理士さんやコンサルさんを探してみるといいですよ。詳しい申請要件は
ものづくり補助金のページで確認できます。
IT導入補助金は、会計ソフト・受発注管理システム・POSレジ・クラウドツールなど、ソフトウェア系の導入費を補助してくれる制度です。補助率は1/2以内(通常枠)、2/3以内(複数社連携枠)で、通常枠だと補助上限450万円まで対応してます。
ものづくり補助金は機械装置・ハードウェア寄り、IT導入補助金はソフトウェア・クラウド寄りです。ただ注意点があって、IT導入補助金は必ず「IT導入支援事業者」(ITベンダー)を通して申請しないといけないんです。
そうなんです。使いたいITツールがIT導入補助金の公式ポータルに登録されてるか、まず確認してください。未登録のツールは対象外になります。そこだけ気をつければ、比較的申請しやすい補助金ですよ。
GビズIDとか聞いたことあります。あれも必要ですか?
必要です!IT導入補助金を含め、国の補助金はほぼ全部GビズIDがないと電子申請できません。取得に2〜3週間かかることもあるので、補助金を使いたいと思ったらまず真っ先にGビズIDを申請してください。後回しにすると締め切りに間に合わなくなります(笑)
次は岐阜県独自の制度を見ていきましょう。まず「ぎふ企業成長投資補助金」です。これは2026年度から新設された県の補助金で、補助上限が3,000万円あります。
補助率は通常1/2以内、ただし航空宇宙・ヘルスケア・食品・エネルギー・半導体・データセンター産業は特別枠として2/3以内になります。製造業、物流業、データセンターが対象業種ですね。
製造業に入るので対象になりますよ。機械・設備の導入・改造が対象で、福利厚生施設の設置もセットで使えます。県内の製造業の方はかなり使い勝手いい制度だと思います。
2026年の公募は、令和8年4月3日から令和8年5月20日(中旬)に締め切りがありました。来年度も継続する予定と聞いてますので、岐阜県企業誘致課(058-272-1111)に問い合わせてみてください。岐阜県のホームページにも情報が出ます。
ありますよ。「
ぎふ地域DX推進補助金」です。岐阜県内の法人がデジタル技術を活用して地域課題を解決する事業を支援する制度で、上限1,000万円、補助率1/2です。
過去の採択実績を見ると、医療DX・観光DX・交通DX系の案件が多いですね。
ここが少しポイントで、「市町村と連携した地域課題解決」が要件なんです。単純に「自社の業務効率化」だけだと対象外になる可能性があります。例えば「地元市と組んでスマート農業システムを開発する」とか、地域との関連を出すのがコツですね。
そういうことです。逆にその要件を満たせるなら、国の補助金よりも競合が少ない分採択されやすいという側面もありますよ。
| 補助金名 | 補助上限 | 補助率 | 主な対象 | 特記事項 |
|---|
| ものづくり補助金(19〜22次締切) | 最大4,000万円 | 1/2〜2/3 | 中小企業・小規模事業者全般 | 設備投資・試作品開発 |
| IT導入補助金(通常枠) | 最大450万円 | 1/2以内 | 中小企業全般 | ソフトウェア・クラウド中心 |
| ぎふ企業成長投資補助金 | 最大3,000万円 | 1/2〜2/3 | 製造業・物流業(岐阜県内) | 機械装置・設備導入 |
| ぎふ地域DX推進補助金 | 最大1,000万円 | 1/2 | 岐阜県内法人 | 市町村連携必須 |
| 事業再構築補助金 | 最大5億円 | 公募要領参照 | 中小企業・中堅企業 | 事業転換・新市場進出 |
こうやって並べると分かりやすいですね。どれから選べばいいですか?
「何に使うか」から選ぶのが正解です。生産ライン自動化→ものづくり補助金、会計・受発注のデジタル化→IT導入補助金、大型設備を岐阜県内の工場に→ぎふ企業成長投資補助金、という感じで整理しておくといいですよ。
同じ経費への二重申請は禁止されてます。ただ同じ年度に別の経費で別の補助金を使うのはOKなケースが多いです。例えば機械装置にはものづくり補助金を使いつつ、同時に社内ソフトウェアにはIT導入補助金を申請する、という組み合わせは実際によくありますよ。
補助金申請 ステップフロー
1GビズIDを取得する(e-Gov経由。取得に2〜3週間かかることも)
2補助金の公募要領を確認する(締め切りと対象経費を必ずチェック)
3認定支援機関に相談する(ものづくり補助金は必須、IT導入補助金はIT導入支援事業者と組む)
6採択後に設備を発注・導入する(事前発注は原則NG)
一番大事なのは「採択前に発注・購入してはいけない」ことです。申請と同時に発注してしまって補助金が使えなくなった、という失敗談はよく聞きます。補助金は後払いが基本なので、採択通知→交付決定の後に動き始めるのが鉄則です。
そこは要注意ポイントですね。補助金が実際に振り込まれるのは、採択から数ヶ月後になることがほとんどです。設備代金を立て替える期間の資金繰りを計画に入れておかないと、中間で詰まる会社もあります。必要なら政策金融公庫や県の制度融資と組み合わせるのが賢いやり方ですよ。
- 補助金は原則として後払い。先に設備を購入・発注すると対象外になることがある
- GビズIDは取得に時間がかかるため、早めに申請する
- 国・県・市の補助金は締め切りが異なる。公募期間を必ず確認する
- 同一経費への複数補助金の重複申請は禁止
- 岐阜県産業経済振興センター(岐阜市薮田南1丁目)
- 岐阜市商工会議所(中小企業相談センター)
- 岐阜県よろず支援拠点(無料相談、要予約)
- 中小企業基盤整備機構 中部本部(名古屋市)
岐阜は製造業の裾野が広い分、「業界団体の補助金情報」も見逃せないです。岐阜県機械金属工業会や岐阜県商工会連合会を通じた補助金情報は、一般向けより早く出ることがあります。会員になってたら積極的に活用するといいですよ。
まさに。あと岐阜市内の中小企業だと、岐阜市単独の補助金(デジタル化促進系)が別にある場合もあります。市の産業振興担当課にも問い合わせてみることをおすすめします。
そういうことです。見落としがちなのが市区町村レベルの独自補助金です。補助額は小さくても50〜300万円くらいのものが結構あって、申請競争が緩いから採択されやすい傾向がありますよ。
最後にまとめると、岐阜で設備投資やIT導入を考えているなら、補助金から逆算して計画を立てるのが一番スマートです。補助金が使えるタイミングに合わせて導入時期を決める、というやり方ですね。
そう、「補助金があるから申請する」じゃなくて「○月に設備を入れたいから、逆算してN次締切に合わせて計画書を作る」という発想です。そのためには1年前から情報収集しておくのが理想的です。
岐阜県の設備投資・IT導入補助金のポイントは3つ。1つ目、まずGビズIDを取得する。2つ目、国の「ものづくり補助金」か「IT導入補助金」をメインにする。3つ目、岐阜県独自の「ぎふ企業成長投資補助金」も並行チェックする。この3ステップで外さないです!