申請フロー図
岐阜県でイベントを開催したり、新しい事業運営の取り組みをしようと思っているんですが、補助金ってどれくらい使えるんですか?
けっこうありますよ!大きく分けると、国が全国向けに出している補助金と、岐阜県が独自にやってる補助金の2種類があります。合わせると岐阜県の事業者が使える制度は30件以上あるんですよ。
そうなんです。「イベント・事業運営」のカテゴリで言うと、普及啓発イベントを開く団体向け、展示会・商談会を企画する事業者向け、海外展開を絡めたビジネスイベント向けなど、目的によってけっこう使い分けが必要になりますね。
なるほど。どういう団体や企業が対象になるんですか?
中小企業・小規模事業者がメインですが、NPO法人、業界団体、地方公共団体なども対象になるケースが多いです。あと岐阜県独自の補助金は「岐阜県内に事業所があること」が要件になるものが多いので、まずそこを確認するといいですね。
岐阜県は製造業が強い県で、刃物(関市)、陶磁器(多治見・土岐)、繊維(大垣周辺)といった伝統的な地場産業がありますね。あと飛騨・高山エリアを中心に観光・コンベンション産業も盛ん。だから地域産業を活かしたイベントや展示会に使える補助金は特に活用しやすいですよ。
補助金比較表
じゃあまず国の制度から教えてください。岐阜県でも使えるやつですよね?
はい、全国どこでも使えます。イベント・事業運営に関連する国の補助金で、特に押さえておきたいのが5つですね。
まず最初は
「デコ活」推進事業(環境省)です。正式名称は「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動推進事業」で、脱炭素をテーマにした普及啓発イベント、キャンペーン活動、地域ぐるみのライフスタイル転換プログラムを支援します。上限額の設定がないというのが最大の特徴で、事業規模に応じた柔軟な申請が可能です。令和8年度版は2026年1月〜2月に公募がありました。詳細は
デコ活推進事業のページでご確認ください。
上限なし!それはすごいですね。どんな団体が使えるんですか?
民間企業、地方公共団体、独立行政法人、一般社団法人などが対象です。「マッチングファンド方式」といって、申請者側も一定の自己資金を出すのがポイント。事業への本気度が問われる設計ですね。「広域規模事業」(2都道府県以上)と「地域規模事業」(1都道府県内)の2タイプがあります。
2つ目は
「共同・協業販路開拓支援補助金」(中小企業庁)です。上限5,000万円で補助率は定額または2/3。地域の商工会・商工会議所・協同組合などが主体となって、10社以上の中小事業者のために展示会・商談会を開催したり、マーケティング拠点を運営したりする取り組みを支援します。
共同販路開拓支援補助金の詳細ページもあります。
10社以上のグループで申請するんですね。岐阜の商工会とかが使えそうですね!
そうですね、まさに岐阜の商工団体向けって感じです(笑)。あと3つ目が
酒類業振興支援事業費補助金(国税庁)。岐阜県はビール、日本酒の酒蔵も多いので、酒蔵ツーリズムや海外販路開拓イベント、ICT活用による製造・流通の効率化に使えます。海外展開支援枠は上限1,000万円(グループで最大1,500万円)。令和8年度第2期の公募は2026年2月〜4月でした。詳細は
酒類業振興支援補助金ページでご覧いただけます。
酒蔵ツーリズムって、そこまで補助金が使えるんですね!
飛騨の酒蔵とかはまさに観光コンテンツになってますからね。4つ目は
「皮革産業振興対策事業費補助金」(経済産業省)です。岐阜は刃物産業で有名ですが、皮革関連もあります。業界団体・グループ向けで上限3,500万円、補助率2/3。展示会出展、デザインコンテスト、人材育成事業に使えます。
皮革産業振興補助金の詳細はこちら。
5つ目が
「日中経済交流等事業費補助金」(経済産業省)です。上限2,000万円・定額補助で、日中間のセミナー・マッチング事業、ハイレベル交流事業が対象です。中国市場への展開を考えている岐阜の製造業者にとっては有力な選択肢ですね。
日中経済交流事業費補助金の詳細もあります。
| 補助金名 | 上限額 | 補助率 | 主な対象事業 |
|---|
| デコ活推進事業(環境省) | 上限なし | 公募参照 | 脱炭素啓発イベント |
| 共同販路開拓支援補助金 | 5,000万円 | 定額または2/3 | 展示会・商談会開催 |
| 酒類業振興支援補助金 | 1,500万円 | 1/2〜2/3 | 酒蔵ツーリズム・海外展開 |
| 皮革産業振興補助金 | 3,500万円 | 2/3 | 展示会・人材育成 |
| 日中経済交流補助金 | 2,000万円 | 定額 | 日中間セミナー・交流 |
岐阜県独自の補助金も教えてください。やっぱり地元の制度の方が使いやすいイメージがありますよね。
そうですね、地元に根ざした事業をやっている方にとっては特に大事な選択肢です。岐阜県独自で目立つのは2つのカテゴリですね。
1つ目が岐阜県イベント・コンベンション誘致推進事業費補助金(岐阜県地域振興課)です。岐阜県内でコンベンションや学会、大型イベントを開催・誘致する費用の一部を補助します。岐阜県の観光コンベンション協会(岐阜市)、下呂市コンベンションビューロー、飛騨・高山観光コンベンション協会などのネットワークを通じた申請が可能です。お問い合わせは岐阜県地域振興課(電話 058-272-8197)へ。ただし注意点として、開催年度の前年度6月までに地域振興課に相談が必要です。たとえば2026年10月に開催するイベントなら、2025年6月末までに相談しないといけません。
1年以上前から動かないといけないんですね!それは知らないと焦りそう(笑)
そうなんです(笑)早め早めが鉄則です。もう1つが
ぎふ地域DX推進補助金で、令和7年度版は上限1,000万円・補助率1/2。事業運営のデジタル化に使えて、イベント管理システム導入、オンライン商談プラットフォームの構築なども対象になります。岐阜県の地場産業がDXを進めるための重要な資金源ですね。
ぎふ地域DX推進補助金の詳細はこちら。
そうです。あとは岐阜県の
海外出願支援補助金も見逃せません。外国特許・商標の出願費用の1/2を補助、上限300万円(特許1件150万円)。岐阜の刃物メーカーが商標を海外登録する際などに活用できます。令和8年度版もリリースされています。
岐阜県海外出願支援補助金の詳細でご確認ください。
海外での知的財産保護にも補助金があるんですね。岐阜の地場産業にピッタリですね。
まさにです。関市の刃物、土岐・多治見の陶磁器ブランドを海外で守るために使っている事業者が実際にいますよ。
補助金を申請するときって、どこに相談すればいいんですか?
岐阜県にはいくつか頼りになる相談窓口があります。まず第一に岐阜県産業経済振興センターです。ここは補助金の相談から書類作成サポートまでやってくれる総合窓口です。特に海外出願支援補助金の窓口になっています。
イベント・コンベンション系なら岐阜観光コンベンション協会(岐阜市)も強い味方です。また高山・飛騨エリアなら飛騨・高山観光コンベンション協会があります。地域によって相談先が変わるので、まず自分の事業所がある地域の窓口に連絡するのがベストですね。
DX関連は岐阜県商工労働部が管轄していることが多いです。ぎふ地域DX推進補助金の事務局も兼ねています。あとJグランツ(電子申請システム)を使う国の補助金申請にはGビズIDが必要なので、GビズIDは早めに取得しておくことを強くすすめます。
- 岐阜県産業経済振興センター(海外展開・知財)
- 岐阜観光コンベンション協会(イベント・コンベンション)
- 飛騨・高山観光コンベンション協会(高山・飛騨エリア)
- 下呂市コンベンションビューロー(下呂エリア)
- 岐阜県地域振興課(TEL 058-272-8197、コンベンション誘致補助)
いくつかあります。一番大事なのはJグランツ経由の申請にはGビズIDが必須という点です。GビズIDの取得には2〜3週間かかるので、申請を思い立ってからすぐに取れるものではないんですよ。
そうなんです(笑)だから補助金の公募を見てから動き始めると間に合わないケースが出てきます。「補助金を使う予定がある」と思ったら、まずGビズIDだけは先に取る、というのが鉄則です。
岐阜県イベント・コンベンション誘致補助金の場合、前年度6月までに相談が必要という話をしましたが、これ以外にも多くの補助金は「補助対象経費は交付決定後に発生した費用のみ」というルールがあります。つまり、採択される前に払った費用は補助対象外になるので、見切り発車で発注・支払いをしてはダメです。
補助金の交付決定前に発生した費用は原則として補助対象外です。契約・発注・支払いは必ず採択・交付決定後に行ってください。
それは大事ですね。あとイベント系で複数の補助金を重ねて使えたりするんですか?
基本的に同じ経費に対して複数の補助金を使う「二重受給」は禁止されています。ただし、経費を分けることで複数の制度を使うことは可能な場合があります。たとえば、イベントの広報費には国の補助金を使い、海外展開の知財費には岐阜県独自補助を使う、という感じです。詳細は各補助金の公募要領を確認するか、相談窓口に聞くのが確実ですね。
対象の補助金公募を確認(Jグランツ・岐阜県HPで定期チェック)
コンベンション系は前年度6月までに地域振興課へ相談
いろいろ聞いてきましたが、最後にまとめてもらえますか?
そうですね。岐阜県でイベントや事業運営に使える補助金は、国の制度と岐阜県独自制度を合わせると30件以上あります。特に押さえておきたいのが、普及啓発活動向けの「デコ活」推進事業、展示会・商談会向けの共同販路開拓補助金、そして岐阜県特有のコンベンション誘致補助金です。
まさにです!岐阜の刃物、陶磁器、繊維、酒蔵という地場産業の強みを活かしたイベントや海外展開には、補助金が使いやすい設計になっています。事業の内容と補助金の目的をうまく合わせることが採択のカギですよ。
相談窓口も充実してるんですね。一人で悩まずに動けそうです!
そうですよ(笑)まずはGビズIDの取得と、地域の商工会や産業経済振興センターへの相談から始めてみてください。岐阜県全体の補助金・助成金の一覧は
岐阜県の補助金・助成金一覧ページでも確認できますよ。