宮崎県の人材育成補助金・助成金の種類別比較インフォグラフィック
宮崎で従業員を育てたい、スキルアップさせたいって思ってるんですけど、どこから手をつければいいのかわからなくて。
それ、すごく多い相談ですよね。大枠でいうと、使える制度は大きく2種類あります。「国の助成金・補助金」と「宮崎県独自の支援制度」。この2つを組み合わせると、かなりの費用をまかなえますよ。
国の制度のほうが金額は大きいんですが、手続きが複雑なものも多いです。宮崎県独自の制度は規模は小さめですが、相談窓口が近くて使いやすいっていう特徴がありますね。
はい。人材育成で一番使われてる国の助成金は、「人材開発支援助成金」です。厚生労働省が運営していて、社員に職業訓練を実施した場合に、訓練費用と訓練期間中の賃金の一部が助成されます。宮崎労働局(電話 0985-38-8824)が窓口なので、まずそこに問い合わせてみるといいですよ。
コースによって違うんですが、たとえば「人材育成支援コース」だと、訓練費用の45〜75%が助成されます。中小企業は助成率が高くなっていて、社員1人に研修を受けさせると、受講料の半分以上が戻ってくるイメージですね。
あと令和7年4月に制度改正があって、申請がしやすくなりました。「事業展開等リスキリング支援コース」というコースが新設されていて、DXやデジタル化に向けた社員教育に特化した支援も受けられますよ。
賃金を上げながら設備投資もしたい場合ってどうすればいいですか?
そういう場合は業務改善助成金が使えます。これ、名前だけ聞くと何のことかわかりにくいんですけど(笑)、要するに「最低賃金を上げたら設備投資の費用を助成する」という制度です。
ほんとに?賃上げすると設備投資費がもらえるんですか?
そうなんです。事業場内の最低賃金を30円以上引き上げて、生産性向上のための設備投資をすると、その費用の3/4から4/5が助成されます。上限は最大
600万円です。
業務改善助成金の詳細はこちらをご覧ください。
なるほど〜!賃上げのコストを設備で取り戻すイメージですね。
まさに。宮崎は他の都道府県と比べても最低賃金が低いので、この制度で一気に底上げしながら設備投資できる会社が増えてほしいんですよね。
- 補助率 3/4〜4/5(中小企業向け)
- 上限額 最大600万円
- 対象 事業場内最低賃金を30円以上引き上げた中小企業・小規模事業者
- 申請先 宮崎労働局助成金センター(電話 0985-62-3125)
ありますね。「働き方改革推進支援助成金」というシリーズです。いくつかコースがあって、たとえば
勤務間インターバル導入コースは、残業後から翌日の出勤まで一定の休息時間を設けることを就業規則に盛り込んだ会社に、最大600万円が助成されます。
勤務間インターバルってあまり耳慣れない言葉ですね。
「終業から翌日始業まで11時間空ける」みたいなルールのことです。夜10時まで働いたら翌日は朝9時より前に出社させない、みたいな感じですね。社員の健康維持には効果的なんですが、導入するには就業規則の変更が必要で、そのコンサルティング費用なんかも助成されるんです。
人材育成補助金・助成金の申請フロー図
宮崎県が独自でやってる面白い制度が「副業・兼業人材活用促進事業補助金」です。県のプロフェッショナル人材戦略拠点を通じて、他地域のプロ人材を副業・兼業の形で初めて活用する場合に、紹介手数料や報酬の8割(上限50万円)が補助されます。
プロ人材を副業で雇うコストを8割も補助してくれるんですか!それはすごい!
たとえば、東京でマーケティングを長年やってきた人に、週1回宮崎の会社のマーケ支援をお願いする、みたいな使い方です。UIJターン人材の呼び込みにも使えるんですよ。
ICT人材育成も県として力を入れてるって聞きましたが。
そうですね。「みやざきICT産業を担う人材育成事業」という制度があって、IT関連のスキルアップ研修を支援しています。DX推進のための技術習得が対象です。宮崎の産業振興として、ITエンジニアの育成を県が後押しする形ですね。
大手企業が宮崎に参入して、地元の人材不足が深刻になってきてるって話も聞きますよね。
まさにそれが課題なんですよ。宮崎はコールセンターやIT関連企業の進出が続いていて、優秀な人材の取り合いになってます。だから中小企業が自社で人材を育てるか、外からプロを呼んでくる施策が重要になってる。
- 宮崎県産業政策課(企業誘致・人材戦略担当)電話 0985-26-7093
- 宮崎労働局職業対策課(人材開発支援助成金担当)電話 0985-38-8824
- 宮崎労働局助成金センター(業務改善助成金等担当)電話 0985-62-3125
- 宮崎県プロフェッショナル人材戦略拠点(副業兼業人材活用補助等)
あります。「ひなた創生のための奨学金返還支援事業」が有名です。宮崎県内の企業に就職した若者の奨学金を、県と企業が連携して返還支援する仕組みで、奨学金残高の半分、最大300万円が支援されます。
え、300万円!それは就職先として選んでもらいやすくなりますね。
若い人の奨学金問題って深刻じゃないですか。それを支援してくれるなら宮崎の会社を選ぶ動機になりますよね。UIJターンにも対応してるので、地元出身者の呼び戻しにも使えます。
はい、「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金」というのがあって、地方でのIT・起業家人材の育成プログラムを支援するものです。
詳細はこちら。宮崎のようにITエンジニア不足が深刻な地域では、地域でIT人材を育てる仕組みを作る会社にとって活用できる制度です。
もっと大きな投資をしたいって場合はどうすればいいですか?
そういう場合は国の大型補助金が使えます。「中堅・中小・スタートアップの賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は、上限が最大
50億円で補助率1/3です。さすがに50億円は中小企業には大きすぎますが(笑)、数億円規模の設備投資なら十分活用できます。
詳細はこちらをご覧ください。
あと「中小企業成長加速化補助金」も注目ですね。将来の売上高100億円を目指す中小企業向けで、上限5億円、補助率1/2以内です。
詳細はこちら。宮崎の成長企業で「次のステージに行きたい」という会社にはぴったりの制度ですよ。
これは人材育成という感じとはちょっと違う気もしますが、会社が成長すれば自然と人材投資も増えますよね。
そうなんです。設備投資と人材投資はセットで考えるといいんですよ。機械を入れたらその機械を使える人を育てないといけない。省力化投資と人材育成を組み合わせると相乗効果が出ます。
| 制度名 | 上限額 | 補助率 | 主な対象 |
|---|
| 人材開発支援助成金(人材育成支援コース) | 訓練費用の45〜75% | 45〜75% | 全業種中小企業(社員訓練) |
| 業務改善助成金 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 最低賃金引上げ+設備投資する中小企業 |
| 働き方改革推進支援助成金(インターバル) | 600万円 | 3/4 | 勤務間インターバル導入の中小企業 |
| 副業兼業人材活用促進補助(宮崎県独自) | 50万円 | 8/10 | 初めてプロ人材を副業活用する県内企業 |
| ひなた創生奨学金返還支援 | 300万円 | 1/2 | 宮崎県内企業に就職した若者 |
| 中小企業成長加速化補助金 | 5億円 | 1/2 | 成長投資する中小企業 |
| 大規模成長投資補助金 | 50億円 | 1/3 | 大規模省力化投資をする中堅・中小 |
一番大事なのは「事前に相談する」ことですね。特に助成金は「先に事業をやってしまうと対象外」というケースが多いので、取り組みを始める前に窓口に相談するのが鉄則です。
そうなんです。たとえば人材開発支援助成金は、訓練の実施前に「訓練実施計画書」を届け出ないといけません。「研修受けました、さて助成金申請しよう」では受け付けてもらえないんですよ。
- 事業実施後の遡及申請はほぼ不可。必ず「交付決定前」に申請窓口に相談すること
- GビズIDの取得に2〜3週間かかる場合がある。jGrants(電子申請)を使う予定なら早めに取得を
- 助成金の支給は「後払い」が基本。事業実施後に実績報告をして審査が通ってから支払われる
法人・個人事業主向けの電子申請用アカウントです。国の補助金や助成金の電子申請(jGrants)を使う場合に必要で、取得に2〜3週間かかることがあるので早めの準備が必要です。
まず「どんな人材育成をしたいか」を明確にする(研修目的、対象社員、期間など)
宮崎労働局または県の産業政策課に相談する(電話1本で大枠がわかります)
申請に必要なGビズIDを取得する(gBizID.go.jp から申請)
申請書類を準備する(事業計画書、見積書、就業規則など)
申請書を提出し、交付決定を待ってから事業を開始する
そうですね。補助金・助成金は「申請期間が決まっている」ものが多いですし、予算に上限があるので早い者勝ちの面もあります。「来年度使おう」と思ってたら募集が終わってたということも珍しくないので。
宮崎の特性として、農業や観光業の企業が多いと思うんですが、そういう業種でも使えますか?
もちろんです。国の助成金はほぼ全業種対象で、農業分野でも人材育成の補助は使えます。特に農業と観光の人材不足は宮崎の課題なので、業種横断的な支援制度を積極的に活用してほしいですね。
宮崎で使える人材育成系の補助金・助成金は、DBで確認しただけで国・県・市区町村合わせると100件を超えます。入口として使いやすいのは、人材開発支援助成金(研修費の助成)と業務改善助成金(賃上げ+設備投資)の2つですね。これを押さえてから、会社の方向性に合わせて他の制度も組み合わせていくといいですよ。
組み合わせって、複数の制度を同時に使えるんですか?
同一事業への重複助成は禁止されてますが、別々の取り組みに別々の制度を使うのはOKです。「研修費に人材開発支援助成金、設備投資に業務改善助成金、働き方改革にインターバル導入コース」みたいな組み合わせは普通にやってる会社がありますよ。
今すぐできることとしては、まず相談窓口に電話してみる感じですか?
そうですね。宮崎労働局の助成金センター(0985-62-3125)に電話して「人材育成に使える助成金を教えてほしい」と言えば、担当者が丁寧に教えてくれます。電話一本で全体像がつかめますよ。
ありがとうございます!思ったより使える制度がたくさんあって安心しました。
人材育成は宮崎県全体の課題でもあるので、支援制度も充実してるんですよ。ぜひ使い倒してください(笑)。