徳島県 人材育成補助金・助成金 金額比較【2026年度】
室谷さん、うちの会社、徳島県で採用活動をがんばってるんですけど、なかなかコストがかかって大変で。補助金って使えるんですかね?
使えますよ!徳島県って実はかなり手厚くて、令和8年度(2026年度)に入ってから新しい制度もいくつか始まったばかりなんですよね。徳島市内の中小企業さんなら市の補助金も使えるし、県の制度も充実してて、さらに国の助成金も重ねて使える場合がある。
2026年度時点で、徳島市・徳島県独自のものだけで5種類以上、国の制度を加えると優に15件以上あります。しかも国の働き方改革系助成金は補助率が3/4〜4/5と非常に高くて、最大730万円まで出るものもある。
730万円!それはすごいですね。ちょっと全体像を教えてもらえますか?
まず大きく3つに分けると「採用・人材確保系」「人材育成・スキルアップ系」「働き方改革・環境整備系」の3カテゴリです。それぞれで使える制度が違うので、会社の状況によって選び方が変わりますね。
| カテゴリ | 主な制度 | 対象 | 上限額 |
|---|
| 採用・人材確保 | 徳島市人材確保・育成支援補助金 | 徳島市内中小企業 | 10万円 |
| 職場環境整備 | 徳島県魅力ある職場環境整備補助金 | 県内中小企業 | 200万円(施設整備)・20万円(制度整備) |
| 賃上げ支援 | 徳島県賃上げ応援サポート補助金 | 県内中小企業 | 業務改善助成金上乗せ |
| 働き方改革(国) | 働き方改革推進支援助成金 | 全国中小企業 | 730万円 |
| 賃上げ(国) | 業務改善助成金 | 全国中小企業 | 600万円 |
| 人材育成(東京都) | スキルアップ支援事業 | 都内企業 | 150万円/社 |
なるほど。まず徳島市の制度から教えてもらえますか?
徳島市に本社があるんですけど、市のほうで使える制度ってどんなものですか?
令和8年度(2026年度)に徳島市が再び募集を始めた「中小企業等人材確保・育成支援事業補助金」がありますよ。募集期間は令和8年4月14日から令和9年2月5日までで、予算額に達し次第終了なのでなるべく早く動いた方がいいです。
大きく2つのメニューに分かれています。1つ目が「人材確保・定着支援事業」で、採用活動の費用を補助してくれます。県外の合同企業説明会への参加費、求人広告費、職場体験の開催費用、採用ウェブサイトの新規作成なんかが対象です。補助率は2分の1以内で上限10万円です。
2つ目が「人材育成支援事業」で、経営者や社員が研修に参加したり、研修を開催したりするコストを補助します。DX推進に係る研修、経営課題解決の研修、技能承継の研修などが対象で、中小企業大学校の研修やジェトロの「グローバル人材養成塾」なんかも対象に入っています。
事業着手前に必ず市へ交付申請を出すことがポイントです。申請してから交付決定まで約3週間かかるので、研修の申し込みや広告の発注前に動く必要があります。問い合わせ先は徳島市経済政策課です。
- 対象: 徳島市内に1年以上本店を置く中小企業者
- 募集期間: 令和8年4月14日〜令和9年2月5日(予算額達し次第終了)
- 補助率: 2分の1以内
- 上限額: 各メニュー10万円
- 問い合わせ先: 徳島市経済政策課(公式サイト参照)
- 公式ページ
わかりました。ところで「事業着手前に申請」って、具体的にどのくらい前から準備すればいいですか?
最低でも事業着手の3週間以上前ですね。例えば10月に研修を受けさせたいなら、9月上旬には申請が終わっている状態が理想です。実績報告も完了後すぐに出せるよう、領収書や参加証明書はきちんと保管しておいてください。
令和8年度から新しく始まった「魅力ある職場環境整備補助金」が注目株です。物価高が続く中で、人材の確保・定着に悩む徳島県内の中小企業を応援するために作られた制度なんですよね。
上限200万円って書いてありましたけど、何に使えるんですか?
2つのメニューがあって、1つ目が「快適な職場環境の施設設備等の整備」で上限200万円。休憩室の整備とか、授乳・更衣スペースの設置とか、福利厚生に関わる設備投資に使えます。もう1つが「魅力ある職場づくりに向けた制度の導入・見直し」で上限20万円。就業規則の改定コストや社労士への相談費用みたいなものが対象です。
そうです。公式のアナウンスが2026年4月下旬からで、申請期間は令和8年12月21日まで(施設設備整備メニューは令和8年8月31日まで)と締め切りが設定されています。施設設備整備のメニューは先に締め切られるので要注意です。
「徳島県魅力ある職場づくり事務局」という専用の窓口があります。TELは088-602-1431で、特設ページ(kankyo.tokushima-syokuba.jp)から申請もできます。問い合わせはメール(
contact@tokushima-syokuba.jp)でも受け付けています。
- 快適な職場環境の施設設備等の整備(上限200万円)の申請締切は令和8年8月31日
- 魅力ある職場づくりの制度整備(上限20万円)の申請締切は令和8年12月21日
- 申請前に就業規則の整備が必要な場合あり。要綱を事前確認のこと
ありますよ。「徳島県賃上げ応援サポート事業補助金」という制度で、国の業務改善助成金の上乗せ助成をしてくれます。国の業務改善助成金を先に申請して、交付額確定通知を受けた後に県に申請する流れです。問い合わせ先は同じく徳島県魅力ある職場づくり事務局(TEL 088-602-1431)です。
人材育成補助金 申請の流れ
国の制度もいくつかあるって言ってましたよね。徳島で使えるものを教えてください。
全国どこでも使えるやつをいくつか紹介しますね。まず「業務改善助成金」は厚生労働省の制度で、最低賃金を30円以上引き上げた場合に、設備投資などの費用を最大600万円まで助成してくれます。補助率が3/4〜9/10と高いのが魅力です。
直接的な研修費用ではなく、生産性向上のための設備投資が対象なんですが、ITシステムの導入とか業務改善につながる機器の購入とか、結果として従業員の負担が下がって働きやすくなる投資に使えます。賃上げと生産性向上を両立させたい会社向けです。
これは今でも使いやすい制度で、複数のコースがあります。「勤務間インターバル導入コース」が上限600万円、「労働時間短縮・年休促進支援コース」が上限730万円、「業種別課題対応コース」が上限1000万円。補助率はどれも3/4(条件によって4/5)です。
そうなんですよ(笑)。ただ、これは個々の企業ではなく業界団体(事業主団体)が申請する「団体推進コース」だと最大1000万円です。個社でも730万円まで使えるコースがあるので、まず労務担当者が最新版の公募要領を確認するのがいいですね。
はい、厚生労働省・徳島労働局が窓口になります。最寄りのハローワークや各都道府県の雇用環境・均等室に相談しながら進めるのが実務的なやり方です。
研修や資格取得のための補助金ってどんなものがありますか?
「地域の人事部支援事業」という経済産業省の制度が面白いんですよ。複数の中小企業が連携して、地方公共団体や金融機関と一緒に「地域の人事部」を作るというモデルです。単独企業では人事担当者を雇えないような規模感の会社でも、エリア全体でリソースを共有できるという発想です。
はい、令和7年度の公募では補助上限1300万円、補助率2/3〜1/3でした。令和8年度分も
令和8年度地域の人事部支援事業として公募されています。ただこれは「補助事業事務局」を選ぶ公募なので、事務局として手を挙げる団体や自治体向けの制度です。参加企業として活用したい場合は、地域の商工会議所や産業振興機構に問い合わせるといいですよ。
なるほど、そういう仕組みになってるんですね。直接使えるスキルアップ系の制度は?
令和8年度スキルアップ支援事業というのがあって、東京都の制度ですが、都内に事業所がある企業向けです。事業内研修が1時間800円(上限150万円)、外部研修が費用の1/2〜2/3(上限25,000円/1人1研修)、DXリスキリング研修は費用の3/4(上限75,000円/1人1研修)という手厚い制度です。
徳島県内の企業でも、東京都に事業所があれば使えるってことですか?
そういうことですね。東京都内に事業所を持っている徳島の会社なら対象になります。都内に営業所や支社を持っているケースも少なくないので、確認してみる価値はあります。
- 徳島市内企業限定: 令和8年度徳島市中小企業等人材確保・育成支援補助金(上限10万円、2/1補助)
- 徳島県全域: 令和8年度魅力ある職場環境整備補助金(施設整備は上限200万円、制度整備は上限20万円)
- 賃上げセット: 徳島県賃上げ応援サポート補助金(業務改善助成金の上乗せ)
- 全国共通: 働き方改革推進支援助成金(最大730万円、3/4補助)
- 全国共通: 業務改善助成金(最大600万円、3/4〜9/10補助)
いくつも制度があるんですけど、重ねて使えるんですか?
原則として同じ事業・費用に2つの補助金を重複させることはできません。ただ、異なる事業・費用の項目に別々の補助金を使うのは問題ないんです。例えば「採用広告費用には徳島市の補助金」「研修費用には働き方改革助成金」というような使い分けはOKです。
そうです。ただし各制度の要件をしっかり確認しないといけないし、申請の順番や申請時期も絡んでくるので、社労士や中小企業診断士に相談しながら設計するのが現実的です。徳島県内だとよろず支援拠点(とくしま産業振興機構内)で無料相談ができます。
GビズIDって最近よく聞きますけど、これ関係ありますか?
国の電子申請系の補助金を使う場合はGビズIDが必要になるケースが多いです。特にものづくり補助金系はほぼ必須で、取得に1〜2週間かかるので先に作っておくといいですよ。徳島での申請も、Jグランツというポータルからオンライン申請するものはGビズIDが必要です。
主な窓口をいくつか挙げますね。まず「とくしま産業振興機構」が徳島県の産業支援の中心で、よろず支援拠点も設置されています。人材育成や採用に関する無料相談を受けてくれます。
徳島県中小企業団体中央会や、徳島商工会議所も経営相談を受け付けています。働き方改革系の助成金は徳島労働局(雇用環境・均等室)が専門窓口です。電話やメールでも対応してくれるので、最初の相談のハードルはそんなに高くないですよ。
採択率という観点では、国の「業務改善助成金」や「働き方改革推進支援助成金」は審査型ではなく要件を満たせば原則受け取れる「助成金」タイプなので、応募者全員が対象になりやすいです。補助金タイプ(競争あり)と助成金タイプ(要件達成型)を混同してる方が多いので注意が必要です。
申請するときに失敗しないために、何を確認したらいいですか?
現場でよく見る失敗を何点かお伝えしますね。まず「事業着手前に申請」のルールを守れていないケース。研修に先に申し込んでから「補助金使えないか」と来られる方が多いんですが、交付決定前に着手したものは基本的に対象外になります。
もう1つは対象経費の確認不足です。例えば「従業員の資格取得費用全般が対象」と思って申請したら、実は公的機関が主催する研修のみが対象だったとか。要綱を隅々まで読むか、事前に窓口に電話で確認するのが一番です。あと、各制度で税込・税抜の扱いが違うのでその確認も忘れずに。
自社の課題と目的を明確にする(採用強化?人材育成?環境整備?)
GビズIDが必要な制度は事前に取得する(1〜2週間かかる)
補助金タイプ(競争あり)の場合は、事業計画書の「なぜ徳島でこの事業か」「どんな効果が出るか」の説得力が重要です。数値目標(採用1名増、研修受講率80%達成等)を具体的に入れると審査員の評価が上がる傾向があります。助成金タイプは要件を正確に満たすことが全てです。
今日いろいろ教えてもらいましたが、徳島で人材育成に取り組む会社へのアドバイスをまとめると?
3点です。1つ目、まず徳島市・徳島県の独自制度を確認すること。「魅力ある職場環境整備補助金」は2026年度からの新設で、早期に使い切られる可能性があります。2つ目、国の助成金(業務改善助成金・働き方改革助成金)との組み合わせ。異なる費用項目であれば重複して使えます。3つ目、申請前にとくしま産業振興機構や労働局の無料相談を活用すること。専門家のアドバイスで書類不備を防げます。
室谷さん、今日は詳しく教えていただいてありがとうございました!
徳島県の中小企業は人材確保が本当に課題になっているので、使える制度を最大限活用してほしいです。迷ったらとりあえず相談窓口に電話してみるのが一番早いですよ(笑)。