徳島県の賃上げ補助金——製造業・農業中心の産業構造と人手不足が背景
徳島県の製造業は化学(大塚製薬グループなど)と食品加工が2本柱で、従業員規模30〜100人の中小工場が多い。加えて農業・観光業の就業者比率が高く、最低賃金近辺の雇用が一定数を占める。こうした構造のなかで人材確保競争が激しくなり、単純に給料を上げるだけでは資金が持たないという経営者の声は多い。
そこで注目したいのが「設備投資と賃上げを一体で進める」という補助金の使い方だ。ものづくり補助金や業務改善助成金は、設備投資を通じて生産性を高めた結果として賃上げを実現する設計になっている。賃上げを目的に掲げながら、実態は省力化・コスト削減につながるという二重の効果が得やすい。徳島県でもこの組み合わせを活用する製造業者が増えている。
なお、徳島県は「賃上げ、魅力ある職場づくり、生産性向上等に向けた中小企業・小規模事業者への支援施策」をPDFにまとめて公開しており、国・県・市町村の補助金を横断的に確認できる。まずこのPDFをダウンロードして全体像を把握するところから始めるのが効率的だ。
