大阪府のリスキリング補助金比較
最近「リスキリング」ってすごく聞きますよね。大阪でも使えるお金ってあるんですか?
ありますよ、かなり充実してます(笑)。大阪府独自の補助金が2本あって、さらに国の助成金も複数使える。個人が使えるものと会社が使えるもので、全然種類が違うんですよ。
あるんです!意外と知られてないんですけど、大阪府には会社員や求職者が個人で申請できる「大阪府スキルアップ支援金」という制度があります。会社の人事担当者じゃなく、自分でスキルアップしたい人向けの支援ですね。
そうなんです。使う人によって3つに分かれるんですよ。「自分でスキルアップしたい個人」「雇用保険がない人・使えない人」「中小企業が従業員を研修させたい」の3タイプで、それぞれ使える制度がまるで違う。同じリスキリングでも入口が別々なんです。
メインは2本ですね。大阪府独自の「リスキリング支援補助金」と、国の「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」です。この2本が補完し合ってて、一方が使えない状況でもう一方が使える、という設計になってます。
大阪府の補助金は10時間未満の短い研修が対象で、国の助成金は10時間以上の長い訓練が対象なんです。だからeラーニングで3時間のDX講座を受講させるなら大阪府の補助金、4日間のプログラミング研修を組むなら国の助成金、という使い分けができる。
そうそう。10時間を境に制度が変わるってイメージです(笑)。
正式名称は「大阪府中小企業従業員人材育成支援補助金」です。令和7年度から新設された制度で、中小企業が従業員に外部研修を受講させた場合、費用の一部を補助してくれます。
研修の種類によって変わります。一般的な研修は費用の2分の1、1人につき上限20万円。ただし、運輸・建設関係の研修とデジタルスキル系の研修は補助率が4分の3に上がって、上限額なしなんですよ。
大阪府はDX人材育成に本気を出してますから(笑)。1社あたり延べ10人分まで申請できます。eラーニングや短期の専門講座、資格取得研修など、かなり多様な研修が対象になります。
- 対象: 大阪府内中小企業が従業員に受講させる外部研修(10時間未満)
- 補助率: 一般研修 1/2(上限20万円/人)、運輸・建設・デジタル 3/4(上限なし)
- 1社あたり延べ10人(10件)まで
- 申請: 令和7年4月24日から令和8年3月9日まで(予算上限達成で早期終了あり)
- 申請方法: 専用の申請フォームからオンライン
- 大阪府公式ページ
一番大事なのは「研修前に申請する」こと。研修が終わってから申請しようとしても、対象外になります。これ、本当によくある失敗なんで。研修を決めたらまず申請、という順序で動いてください。
厚生労働省の「人材開発支援助成金」です。事業展開やDX化、グリーン化に伴う新分野の知識・技能を習得させる訓練(10時間以上)が対象で、中小企業は経費の75%が助成されます。
さらに訓練期間中の賃金も、1人1時間あたり1,000円が助成されます。研修中に仕事できない間のコストをある程度カバーしてくれるわけです。これ、他の補助金にない特徴なんですよ。
「新規事業への転換」「DX化」「グリーン・カーボンニュートラル化」のいずれかに関連する訓練です。つまり「今の事業と違う新分野」のための研修。10時間以上の訓練計画を事前に届け出して、訓練実施後に申請する流れです。
電子申請に使います。取得に2〜3週間かかるので、研修計画が固まったら早めに取っておいてください。「必要になってから」では間に合わない場合があります。大阪なら大阪労働局またはハローワーク梅田などに申請します。
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の概要
- 対象: 事業展開・DX・グリーン化に伴う新分野の訓練(10時間以上)
- 助成率: 中小企業75%(大企業60%)
- 賃金助成: 1人1時間あたり1,000円
- 1事業所あたり上限1億円/年度
- 申請先: 大阪労働局・管轄ハローワーク
- 厚生労働省公式ページ
あります!堺市が「DXリスキリング補助金」をやってます。令和8年度も継続されていて、堺市内の中小企業がDX関連の社員研修に使った費用の2分の1、最大20万円まで補助してくれます。
堺市内に事業所がある中小企業が対象です。特徴的なのは、申請前に「堺DX診断」を受診することが必須条件になってること。診断自体は無料ですし、自社のDX成熟度を確認する機会にもなるんで、むしろいい順番だと思いますよ。令和9年3月31日まで受付してます。詳しくは
堺市中小企業DXリスキリング補助金(令和7年度版)のページを参照してください。
これは少し性格が違って、「キャリア相談→リスキリング→転職」という一体型サービスを提供する民間事業者への補助金なんです。その事業者のサービスを使う個人・会社員が無料または格安で活用できる仕組み。
ここからは個人向けの話ですよね。大阪府スキルアップ支援金って何ですか?
大阪府が令和8年度も継続している制度で、物価高騰の影響を受けている求職者や在職者が教育訓練を受けた場合に、受講費用の一部を支給してくれます。
「今まで雇用保険に加入したことがない方」「離職して1年以上経過している方」「雇用保険の加入期間が1年未満の方」などが主な対象です。つまり、国の教育訓練給付制度を使えない人のためのセーフティネットとして設けられた制度なんですよ。
国の制度と大阪府の制度でカバーし合ってるんですね!
まさに。補助率は研修の種類で変わります。一般的な講座は2分の1(50%)かつ上限20万円。デジタル関係や運輸・建設関係の講座は4分の3(75%)に引き上がります。申請は1人あたり1回まで。令和9年3月10日まで受付してます。
厚生労働省の「教育訓練給付制度」の指定を受けている教育訓練が対象です。令和8年4月1日以降に開講し、令和9年2月28日までに修了するもの。資格取得講座やeラーニング系が多いですね。
- 対象者: 教育訓練給付制度が使えない求職者・在職者(雇用保険未加入者など)
- 補助率: 一般講座 1/2(上限20万円)、デジタル・運輸・建設 3/4
- 申請は1人1回まで(対象講座は1講座のみ)
- 受付期限: 令和9年3月10日まで
- 問い合わせ: 大阪府スキルアップ支援金事務局 コールセンター 06-6966-1030(平日9時00分〜18時00分)
- 大阪府公式ページ
ありますよ!厚生労働省の「教育訓練給付制度」です!雇用保険に加入した期間に応じて受講費の20〜70%が給付されます。大阪府の支援金はこれを使えない人向けなので、使える人はこちらの方が使いやすい。
一般教育訓練は受講費の20%(上限10万円)。専門実践教育訓練は最大70%(上限56万円/年)まで給付されます。IT資格や語学、簿記などの講座が多く、全国の指定講座から選べます。
まず雇用保険の加入状況を確認してください。加入していてかつ1年以上の加入実績があれば教育訓練給付制度。加入してない・加入期間が短い場合は大阪府スキルアップ支援金。順番としては「まず自分が対象かチェック」ですね。
| 制度名 | 対象者 | 補助率 | 上限額 | 申請先 |
|---|
| 大阪府リスキリング支援補助金 | 大阪府内中小企業 | 1/2〜3/4 | 20万円/人(一般)、なし(運輸・建設・DX) | 大阪府 |
| 人材開発支援助成金(リスキリングコース) | 雇用保険適用事業所 | 75%(中小) | 1億円/事業所 | 大阪労働局 |
| 堺市DXリスキリング補助金 | 堺市内中小企業 | 1/2 | 20万円 | 堺市 |
| リスキリングキャリアアップ支援補助金 | 民間事業者(個人利用) | 1/2〜8/15 | 個別要件による | 経済産業省 |
| 大阪府スキルアップ支援金 | 個人(雇用保険使えない方) | 1/2〜3/4 | 20万円 | 大阪府 |
| 教育訓練給付制度 | 個人(雇用保険加入者) | 20〜70% | 56万円/年 | ハローワーク |
リスキリング補助金申請の流れ
実際に申請するとき、どういう順序でやればいいんですか?
最大の注意点は「研修の前に申請する」こと。大阪府の補助金は研修開始前に申請必須で、国の助成金も訓練計画届の提出→訓練実施→支給申請の順序を守らないといけない。「研修終わった後で申請すればいいか」はダメです。
ほんとによくある失敗パターンです(笑)。特に補助金・助成金初めての会社さんがやりがち。あと、GビズIDは事前取得が必要で2〜3週間かかります。
そうです。研修計画が固まったら「まずGビズIDの取得」「次に申請書類の準備」の2つを同時に動かしてください。
1利用したい制度を特定する(事業者向け or 個人向け。10時間未満か以上か)
2GビズIDを事前に取得しておく(国の電子申請に必要、2〜3週間)
4研修開始前に交付申請・訓練計画届を提出する(事前申請が必須)
5研修・訓練を実施する(開始後は変更・取り消しが制限される)
大阪府リスキリング支援補助金・人材開発支援助成金ともに、研修開始前の申請・届け出が必須です。すでに受講した研修は対象になりません。「終わってから申請」はNG。補助金を使う研修は、必ず事前に書類を提出してください。
同一の研修費用に対して複数の補助金を重複申請はできません。ただし、研修の種類や受講者を分けて別々の補助金を使うことは可能です。例えば、10時間以上の大型研修には国の助成金、短時間のeラーニングには大阪府の補助金、という使い分けができます。
国の助成金は「採択」という概念がなくて、要件を満たせばほぼ確実に受給できます。補助金は審査がありますが、大阪府の補助金はそこまで競争が激しくないですね。ただし予算上限がある制度は、予算が尽きると早期終了になるので、早めに動くほどいいです。
万博の影響もあって、大阪はここ数年でデジタル関連の産業支援が手厚くなってます。堺市もDX補助金を毎年継続してますし、府全体として人材への投資を重視する姿勢を感じますね。早め早めに動いた企業が得する状況が続くと思いますよ。大阪府全体の補助金情報は
大阪府の補助金一覧ページでも確認できますし、DX全般への補助を検討される場合は
目的から探すDX関連ページも参考になります。