静岡の製造業と海外展開補助金——全体像
静岡県の製造業は輸送用機器(ヤマハ・スズキ・ホンダの関連サプライヤー)、電子機器、化学・食品と業種が多岐にわたり、付加価値額は全国トップクラスだ。すでに海外売上比率の高い企業が多い一方、中小サプライヤーの中には「大手経由の輸出はあるが、自社での直接販路がない」というケースが多い。この段階を突破するために使えるのが海外展開補助金で、大きく3層に分かれる。最上位は事業再構築補助金(最大7,000万円〜5億円)で、海外向け新規事業・新製品ラインへの転換全体を支援する。中間層はものづくり補助金(最大4,000万円)で、海外バイヤー向けの試作・量産ラインの整備に使う。そして単発の海外活動費を補う見本市出展補助金・外国出願補助金が小口で並走する。この3層を事業フェーズに合わせて組み合わせるのが、静岡の製造業が海外展開補助金を使いこなす基本形だ。