はじめに

佐藤
編集長
室谷さん、私は静岡県で新しいビジネスを始めたいと考えているんですが、補助金とか給付金ってどんなものがありますか? 県独自の制度も気になります。

室谷
代表取締役
佐藤さん、こんにちは。静岡県での創業・新事業を検討されているんですね。今回は、実際に活用できる国の補助金を中心にご紹介します。静岡県は浜松の製造業クラスター、静岡市の商業・サービス業、伊豆・富士山麓の観光・農業など、地域ごとに特色があります。その特性に合わせて選べる補助金がいくつかありますよ。
創業者にまずおすすめ!小規模事業者持続化補助金<創業型>

佐藤
編集長
まず、創業したばかりでも使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
はい、真っ先におすすめしたいのが 小規模事業者持続化補助金<創業型> 第3回受付締切 です。この補助金は、創業間もない小規模事業者を対象に、販路開拓や業務効率化の取り組みを支援します。補助上限は 200万円、補助率は 3分の2 と、創業期の負担を大きく軽減できる水準です。

佐藤
編集長
200万円で補助率3分の2!それは大きいですね。でも、どんな条件があるんですか?

室谷
代表取締役
対象となるのは、産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業」の支援を受けた事業者です。つまり、市区町村や商工会議所などが実施する創業支援プログラムを修了している必要があります。静岡県内では、各商工会議所や静岡県産業振興財団がこうした支援を行っています。創業前に申請することも可能ですので、まずはお近くの窓口に相談してみてください。
フードテック分野で新事業を!

佐藤
編集長
私は食品関係の事業を考えているんですが、何か使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
静岡県はお茶や水産物、柑橘類など食資源が豊富ですから、フードテック分野は有望ですね。農林水産省が実施している フードテックビジネス実証事業 が複数募集されています。
- 【令和7年度】フードテックビジネス実証事業:上限1,000万円、補助率1/2以内、締切2025年6月20日
- 【令和7年度(令和6年度補正予算)】フードテックビジネス実証事業:上限2,000万円、補助率1/2以内、締切2025年5月7日

佐藤
編集長
2,000万円の枠もあるんですね!具体的にはどんな事業が対象ですか?

室谷
代表取締役
代替タンパク質、スマートキッチン、食品ロス削減技術など、食に関する社会課題を解決する技術の事業化実証が対象です。コンソーシアムでも単独でも応募でき、フードテック官民協議会の会員登録が必須条件です。静岡の農水産物を活用した新商品開発や、観光地でのフードテック実証など、地域資源と組み合わせれば採択の可能性が高まるでしょう。
製造業・大規模投資を考えている方へ

佐藤
編集長
静岡は製造業も盛んですよね。工場の設備投資などに使える補助金はありますか?

室谷
代表取締役
あります。特に大規模な投資を考えているなら、 【5次公募】令和7年度補正予算 中堅・中小・スタートアップの賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金 が注目です。補助上限は 50億円、補助率は1/3以下ですが、国内最大級の投資補助金です。対象業種は製造業、建設業、情報通信業で、静岡県の浜松地域などの製造業クラスターに最適です。人手不足に対応するための省力化・自動化設備の導入や、新規事業展開のための大規模投資に活用できます。

佐藤
編集長
50億円!それはすごいですが、中小企業でも応募できるんですか?

室谷
代表取締役
中堅・中小企業やスタートアップが対象です。補助率1/3以下ですが、規模が大きいので自己資金とのバランスを考えて計画を立てる必要があります。ただし、この補助金は競争率が高い可能性がありますから、しっかりとした事業計画が求められます。
GX関連・リサイクルなど環境分野の大型補助金

佐藤
編集長
環境関連の事業にも興味があります。最近、GX(グリーントランスフォーメーション)関連の補助金が増えていると聞きました。

室谷
代表取締役
おっしゃる通りです。静岡県でも、コンビナートが集積する地域や、太陽光パネル・蓄電池のリサイクル需要が見込まれます。以下のような大型補助金が利用できます。
- GX戦略地域制度におけるコンビナート等再生に向けた事業化促進事業:上限30億円、締切2026年3月11日。コンビナートの空きスペースを活用したGX新事業を支援。
- **【令和6年度(補正予算)】①省CO2型プラスチック高度リサイクル設備導入事業(バリューチェーン)~⑤金属破砕・選別設備導入事業**など5つの事業:それぞれ上限17億円、補助率中小企業1/2、大企業1/3。

佐藤
編集長
どれも桁が大きいですね。でも、静岡でこうした事業に取り組んでいる事例はありますか?

室谷
代表取締役
具体的な事例は控えますが、静岡県には大手メーカーの工場やリサイクル事業者が集まっています。例えば、廃プラスチックのケミカルリサイクルや、使用済み家電からの金属回収など、地域の産業基盤を生かした事業が想定されます。これらの補助金は申請時に詳細な計画が必要ですので、早めに情報収集を始めましょう。
その他、静岡県で活用できる補助金

佐藤
編集長
まだまだあるんですね。他にもおすすめはありますか?

室谷
代表取締役
いくつかピックアップします。
- 皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ):上限3,500万円、補助率2/3。静岡県は製革業が盛んな地域もありますので、関連団体や企業グループで応募できます。現在、 令和7年度皮革産業振興対策事業費補助金(団体・グループ)(2次公募) が募集中(締切2025年8月21日)です。
- 中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続・審査請求・中間応答):海外特許出願の費用を補助。スタートアップがグローバル展開を目指す際に知的財産を保護するために有効です。上限は1案件150万円など。
- 情報通信技術利活用事業費補助金(スマートシティ推進事業):自治体向けですが、地域課題解決型の事業を展開する企業と連携する場合に間接的に活用できます。
相談窓口を活用しよう

佐藤
編集長
制度がたくさんあって迷いますね。どこに相談すればいいですか?

室谷
代表取締役
静岡県内には以下のような相談窓口があります。まずは気軽に問い合わせてみてください。
これらの窓口では、創業計画の策定支援や補助金申請のアドバイスも行っています。特に小規模事業者持続化補助金<創業型>の必須条件である「特定創業支援等事業」の証明書を発行してもらえますので、まずは連絡してみましょう。
まとめ

佐藤
編集長
今日はたくさん教えていただき、ありがとうございました。最後に、押さえるべきポイントを教えてください。

室谷
代表取締役
静岡県で創業・新事業を考えるなら、以下の3点を押さえておくと良いでしょう。
- まずは小規模事業者持続化補助金<創業型>:上限200万円、補助率2/3。創業期の強力な味方です。
- 事業内容に合わせて国の大型補助金を検討:フードテックは最大2,000万円、大規模設備投資は50億円、GX関連は30億円超。
- 地域の相談窓口を早めに活用:静岡県産業振興財団や商工会議所が頼りになります。
補助金は締切が迫っているものもありますので、興味のある制度はすぐに詳細を確認しましょう。静岡県での新事業の成功を応援しています!