静岡県のDX補助金 4制度を徹底比較
静岡県でDX補助金を使いたいんですけど、調べると色々出てきて混乱しちゃって。どこから手をつければいいんですか?
まず「どこに本社があるか」で申請できる補助金がガラッと変わるんですよ。静岡県って実は静岡市と浜松市でそれぞれ独自の補助金を持ってて、それ以外の市町の事業者とは話が違ってくる。
そうなんです。大きく3パターンあって、①静岡市内の事業者、②浜松市内の事業者、③それ以外の市町の事業者——で使える制度が違う。加えて全国共通の国の補助金が重なってくる構造です。
じゃあ最初に「うちはどのパターン?」を確認しないといけないんですね。
そこが一番大事です。同じDX投資でも、静岡市内の事業者なら市の補助を積み上げてから考える、静岡市外なら県の制度か国の制度か——という順番で考えると整理しやすいですよ。
静岡県の目玉は「中小企業等収益力向上事業費補助金のDX推進枠」です。上限700万円、補助率1/2なので、投資総額1,400万円までカバーできる計算ですね。
700万円はかなり大きいですね!何が対象になるんですか?
AI、ICT、IoT、ビッグデータ、RPAなどのデジタル技術を活用した新しい商品・サービスの開発、業務の効率化・高度化に取り組む事業が対象です。ポイントは2〜3年間の事業計画を作ること、そして商工団体や金融機関の「伴走支援」を受けることが必須要件になってます。
商工会議所や銀行の担当者が申請から実績報告まで一緒に伴走してくれる仕組みです(笑)。単独で申請できない代わりに、計画書の質も上がるし採択率にも効く。静岡産業振興財団(054-273-4432)か最寄りの商工会議所に相談するところからスタートです。
はい、付加価値額または従業員一人当たりの付加価値額を計画期間終了時に年率平均3%以上増加させることが要件です。「DXで生産性が上がる」というのを数字で示す必要がある。逆に言えば、それを証明できる事業計画を作れるなら、採択に近づくということですね。
令和8年度分として新たな「中小企業等収益力向上(賃上げ環境整備)事業費補助金」が2026年4月1日から公募開始されています。詳細は静岡県経営支援課(054-221-2526)に確認するのが確実です。
静岡市は「中小企業等デジタル活用事業補助金」があって、上限50万円、補助率3分の2です。業務効率化、テレワーク環境整備、ECサイト構築などが対象で、PCやタブレットのハードウェアも対象になります。
そうなんです。ただし「ソフトウェア導入に必要なハードウェア」という紐付けが必要で、ハードだけの申請は通りません。申請には「デジタル分野の知見を有する者」による意見書も必要です。令和7年度の申請受付期間は令和7年6月9日から令和7年7月25日でした。令和8年度の公募情報は静岡市産業振興課(054-354-2058)で確認してください。
静岡市にはDX人材育成の補助金もあるって聞きましたが?
あります!「中小企業DX人材等育成支援事業補助金」で、DX・デジタル人材育成事業なら上限10万円、補助率2/3です。静岡県立工科短期大学校やポリテクセンター静岡での研修受講費が対象になります。
デジタル活用事業補助金と人材育成補助金の両方を使えますか?
原則、同一事業への重複は不可なんですが、設備導入と人材育成は別事業として申請できるケースがあります。ただし両補助金の要綱を見比べて確認するのが安全です。
浜松市も独自のデジタル化支援補助金があります。詳細は浜松市産業振興課か浜松商工会議所(053-452-1111)に直接確認するのが確実です。ヤマハ発動機やスズキの本拠地エリアだけあって、製造業のDXサポートが手厚い印象があります。
国の補助金も整理してもらえますか?競合が多すぎてどれがいいのか…
4つ押さえてください。①IT導入補助金、②ものづくり補助金、③省力化大規模成長投資補助金、④小規模事業者持続化補助金——この4本柱です。
中小企業・小規模事業者がITツール(ソフトウェア、クラウドサービス等)を導入する費用を補助する制度です。
補助率は最大3/4で、会計ソフト、受発注管理システム、顧客管理ツール、決済システムなどが対象。ポイントはIT導入支援事業者(ITベンダー)と共同で申請する仕組みなので、ベンダー選びが大事です。
IT導入補助金の詳細ページもあわせて確認してみてください。
使えます!
ものづくり補助金のページを見てもらうと分かるんですが、「革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセス改善のための設備投資」が対象で、
上限1,000万円です。DX関連設備(IoT機器、AI解析システム、自動化ライン等)の導入はまさにド真ん中です。
直近はざっくり40〜50%程度ですね。事業計画の「革新性」をどう書くかが採択の分かれ目になります。認定支援機関(税理士・中小企業診断士など)のサポートを受けると、採択率がかなり変わる印象です。
これは
大規模成長投資補助金で、上限が最大50億円という破格のスケールです。補助率は1/3以下で、製造業・建設業・情報通信業など幅広い業種が対象。静岡の輸送機械・部品メーカーでERP導入や工場DXを大規模にやるケースなら検討の価値があります(笑)
小規模事業者持続化補助金が一番ハードル低いです。上限200万円で、ホームページ制作やECサイト開設、POSシステム導入などが対象。商工会・商工会議所の支援を受けて申請するので、最寄りの窓口に相談するところから始めてみてください。
そうなんです。
賃上げに向けた省力化投資支援事業補助金は、ロボットやAI機器などの省力化製品の導入に特化した補助金で、製造現場のデジタル化とセットで活用できます。カタログ掲載製品を選んで申請する仕組みなので、DX化と省力化を同時に狙う事業者にはフィットします。
| 補助金名 | 対象 | 上限額 | 補助率 | 申請先・窓口 |
|---|
| 収益力向上補助金DX枠(県) | 県内中小企業 | 700万円 | 1/2 | 商工会・商工会議所 |
| デジタル活用補助金(静岡市) | 静岡市内中小企業 | 50万円 | 2/3 | 静岡市産業振興課 |
| DX人材育成補助金(静岡市) | 静岡市内中小企業 | 10万円 | 2/3 | 静岡市産業振興課 |
| IT導入補助金(全国) | 中小・小規模事業者 | 約450万円 | 最大3/4 | IT導入支援事業者経由 |
| ものづくり補助金(全国) | 中小・小規模事業者 | 1,000万円 | 最大2/3 | 商工会・商工会議所 |
| 省力化大規模成長投資(全国) | 中堅・中小企業 | 50億円 | 1/3以下 | 公募事務局 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 小規模事業者 | 200万円 | 2/3 | 商工会・商工会議所 |
補助金申請の流れ(DX補助金共通)
3つ挙げます。1つ目が「交付決定前の発注・購入は補助対象外」。これで毎年多くの事業者が脱落します。補助金の採択・交付決定通知を受けてから発注する、という順番を必ず守ってください。
絶対ダメです。2つ目が「GビズIDの事前取得」。ほぼ全ての国の補助金申請にGビズIDが必要で、発行に2週間以上かかります。申請スケジュールを見て、早めに取得手続きを始めないと締切に間に合わないケースが多い(笑)
3つ目が「他補助金との併用条件の確認」。国の補助金と県・市の補助金を同一事業・同一設備に重複申請することは原則禁止です。ただ異なる設備・事業であれば別々に申請できるケースもある。専門家に確認しながら進めるのが安全です。
- 交付決定前の発注・購入は補助対象外(最多の失敗パターン)
- GビズIDの取得には2週間以上かかる(締切の1ヶ月前から準備を)
- 同一設備・事業への国・県・市の重複申請は原則不可
- 申請書に記載した計画と実際の導入内容が乖離すると不採択になる
本社所在地を確認(静岡市 / 浜松市 / その他市町)
最寄りの商工会・商工会議所または静岡県産業振興財団に相談
国・県・市の補助金の申請スケジュールを確認して優先度を決める
認定支援機関(税理士・中小企業診断士等)と事業計画書を作成
- 輸送機械・自動車部品: 浜松・磐田・湖西エリア。サプライヤーへのEDI対応、生産管理システム、品質検査のAI化
- 食品・茶業: 牧之原・島田エリア。トレーサビリティ、フードテック、ECサイト展開
- 観光・温泉: 熱海・伊豆エリア。予約管理システム、多言語対応、インバウンド向けDX
静岡って製造業が多いイメージですが、DXのニーズってどんなところにあるんですか?
浜松・磐田・湖西エリアの輸送機械・部品メーカーでは、親会社(ヤマハ・スズキ等)からEDI(電子受発注)やデータ連携の対応要求が来ていて、中小サプライヤーがDX化を急いでいるケースが多いです。生産ライン管理、品質検査のAI化、在庫最適化あたりが典型的なニーズですね。
県の収益力向上補助金DX枠の700万円は、そういう製造業の工場DXにちょうどいいですね。
ERPや生産管理システムの導入費用をほぼカバーできる規模です。静岡県産業振興財団でも無料のDX推進アドバイザー派遣(054-273-4434)をやっていて、「どのツールを入れたらいいか」という初期相談から対応してくれます。
牧之原・島田の茶産業では、トレーサビリティシステムの導入や、ECサイトでの産地直送販売が課題です。小規模事業者持続化補助金や静岡市のデジタル活用補助金がフィットするケースが多い。県のフードテック関連助成も活用できます。
相談窓口を改めて教えてもらえますか?まとめて知りたいです。
- 静岡県産業振興財団(よろず支援拠点): 054-253-5117(補助金整理から申請サポートまで無料)
- 静岡県経営支援課: 054-221-2526(県の収益力向上補助金DX枠の問い合わせ先)
- 静岡市産業振興課: 054-354-2058(静岡市デジタル活用補助金・DX人材育成補助金)
- 浜松商工会議所: 053-452-1111(浜松市内事業者向けDX補助金の相談窓口)
まず産業振興財団に電話するのが一番手っ取り早いですね!
そこが一番確実です。補助金は制度が変わるのが早いので、公募要領を必ず最新版で確認することと、締切の1〜2ヶ月前から動き始めることが大事です。早すぎるくらいが丁度いい(笑)