募集予定全国対象
普通
準備期間の目安: 約30

令和8年度 熱利活用事業(単年度事業分) 第1次公募 【 廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業 】

基本情報

補助金額
5000万円
補助率: 補助対象経費の1/2(但し上限あり)公募要領参照
0円5000万円
募集期間
2026-04-13 〜 2026-05-08
残り20
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業
使途災害(自然災害 / 感染症等)支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業の「熱利活用事業」は、ごみ焼却施設等で発生する廃熱を地域の暖房・農業ハウス・温浴施設等に供給するための設備導入を支援する環境省の補助金です。補助率は対象経費の1/2で、一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会(技管協)が執行団体を務めます。廃棄物処理施設は24時間365日稼働するため安定した熱源となりますが、多くの施設では発生熱の大半が未利用のまま放出されています。本事業は、この未利用熱を地域資源として活用し、化石燃料由来のCO2削減と地域経済の活性化を同時に実現する「地域エネルギーセンター」構想の中核を担います。令和8年度の公募期間は4月13日から5月8日と短期間のため、事前の計画策定が成否を分けるポイントです。

この補助金の特徴

1

廃熱の地域循環で脱炭素化を推進

廃棄物処理施設で日常的に発生する熱エネルギーを、施設外の需要先に供給するインフラ整備を補助します。熱交換器や熱導管(配管)、ポンプ等の熱供給設備に加え、需要側の温水ボイラ(バックアップ用)まで一体的に支援対象とすることで、供給から利用までのシステム全体を構築できます。従来は施設内で消費しきれず冷却塔等で捨てていた熱を有効活用し、地域全体のCO2排出量削減に直結します。

2

農業ハウス等の簡易建屋も補助対象

他の熱利用補助金では対象外となりがちな、ビニールハウス等の簡易的な建屋も補助対象に含まれています。焼却施設の廃熱で農業ハウスを加温すれば、冬場の暖房コストを大幅に削減でき、地域農業の競争力強化にもつながります。地方公共団体と農業法人の連携事業として採択実績が多い分野です。

3

エネルギーマネジメントシステム(EMS)で最適制御

熱の供給と需要をリアルタイムに監視・制御する通信・制御設備(EMS)も補助対象です。焼却炉の運転状況に応じて熱供給量を自動調整し、需要側の温度管理を最適化することで、エネルギー効率を最大化します。デジタル技術を活用したスマートな熱マネジメントが、安定供給と省エネの両立を可能にします。

4

幅広い事業主体が申請可能

民間企業、地方公共団体、独立行政法人、一般社団・財団法人、公益法人等、多様な主体が申請できます。特に地方自治体が運営する清掃工場と周辺の公共施設・民間施設を結ぶ事業や、PFI/PPP方式での官民連携事業に適しています。

ポイント

本事業の最大の強みは、熱導管からEMSまでの「供給インフラ一式」を1/2補助で整備できる点です。廃棄物処理施設の廃熱は無償の熱源であり、初期投資を補助金で抑えれば、運用開始後は燃料費ゼロの熱供給が実現します。費用対効果の基準(16,000円/t-CO2)をクリアする計画設計が採択の鍵となります。

対象者・申請資格

事業主体の要件

  • 民間企業(廃棄物処理施設の運営企業、熱供給事業者等)
  • 地方公共団体(市区町村・一部事務組合等、清掃工場を運営する自治体)
  • 独立行政法人(独立行政法人通則法第2条第1項に規定する法人)
  • 一般社団法人・一般財団法人および公益社団法人・公益財団法人
  • 環境大臣の承認を得て技管協が適当と認めるその他の者

対象施設の要件

  • 廃棄物処理施設(ごみ焼却施設、バイオマス発電施設等)で発生する熱を利活用する事業であること
  • 熱の供給先が施設外の需要施設であること(施設内利用のみは対象外)
  • 事業によるCO2削減効果が定量的に示せること

費用対効果の基準

  • 費用対効果(円/t-CO2)が16,000円/t-CO2以下であること
  • 事業期間中のCO2削減量を適切に算定し、基準を満たす計画であること

ポイント

地方公共団体が運営する焼却施設と周辺施設をつなぐ事業が最も採択されやすいパターンです。民間企業の場合は、熱供給先との長期契約や自治体との連携体制を示すことが重要です。費用対効果16,000円/t-CO2の基準は比較的緩やかですが、CO2削減量の算定根拠を綿密に準備してください。

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申請ガイド

1

ステップ1:事前調査とFS(実現可能性調査)

まず廃棄物処理施設の余熱量と需要施設の熱需要を調査します。余熱見込量、配管ルート、熱損失率、事業採算性を検討し、CO2削減効果を試算します。なお、同じ親事業にFS調査事業(別枠)があり、この段階の費用も補助対象となります。

2

ステップ2:申請書類の準備

公募要領を技管協ホームページまたはjGrantsポータルからダウンロードし、事業計画書・CO2削減量算定書・費用対効果算定書等を作成します。費用対効果が16,000円/t-CO2以下となるよう計画を設計してください。

3

ステップ3:jGrantsからのオンライン申請

GビズIDプライムアカウントを取得し、jGrantsポータルから電子申請します。申請期間は令和8年4月13日〜5月8日17時着信と約3週間と短いため、事前準備が極めて重要です。

4

ステップ4:審査・交付決定

技管協による書類審査を経て、交付決定通知を受領します。交付決定前の着手は補助対象外となるため、発注・契約のタイミングに注意が必要です。

5

ステップ5:事業実施・完了報告

交付決定後に設備の設計・施工を行い、完了後に実績報告書を提出します。補助金は精算払い(実績確認後の支払い)が原則です。

ポイント

公募期間が約3週間と非常にタイトです。CO2削減量の算定と費用対効果の計算は専門的な作業を要するため、公募開始前から準備を始めることを強く推奨します。過去にFS調査事業で採択された実績があれば、その成果をベースに申請書を作成できるため有利です。

審査と成功のコツ

費用対効果の最適設計が最重要
採択審査では費用対効果(円/t-CO2)が最も重視されます。基準値16,000円/t-CO2をクリアするには、①熱需要量が大きい施設を供給先に選ぶ、②配管距離を短くして熱損失と工事費を抑える、③年間を通じた稼働率を高める設計にする、の3点がポイントです。
地域連携体制の構築
廃棄物処理施設と需要施設の運営主体が異なる場合、熱供給に関する協定書や覚書を事前に締結しておくことが採択力を高めます。地元自治体の環境計画や地域脱炭素ロードマップとの整合性を示せると、政策的な意義が評価されます。
長期的な事業採算性の提示
補助金は初期投資の1/2を支援しますが、残り1/2の資金調達計画と、運用開始後の収支見通し(熱販売収入、燃料費削減額等)を具体的に示すことが求められます。10-20年の長期事業計画を策定し、投資回収の見通しを明確にしてください。
CO2削減量の精緻な算定
削減量の算定は、代替される化石燃料の種類と量、熱効率、年間稼働時間等を根拠として積み上げます。過大な見積もりは審査で指摘されるため、保守的かつ根拠のある数値を採用してください。

ポイント

本事業は技術的な実現可能性よりも「経済合理性」が問われる補助金です。焼却施設の余熱は無償ですが、配管工事や維持管理にコストがかかるため、需要施設との距離と熱需要量のバランスが事業成否を決めます。FS調査事業と組み合わせて段階的にアプローチするのが確実です。

対象経費

対象となる経費

熱供給設備(4件)
  • 熱交換器
  • 熱導管(配管)
  • 循環ポンプ
  • 温水ボイラ(バックアップ用)
熱需要設備(3件)
  • 受熱設備
  • 温水利用設備
  • 放熱設備
簡易建屋(3件)
  • ビニールハウス
  • 農業用温室
  • 簡易的な建屋の建設費
通信・制御設備(4件)
  • エネルギーマネジメントシステム(EMS)
  • 温度センサー・流量計等の計測機器
  • データ通信設備
  • 制御盤・監視装置
設計・工事費(3件)
  • 設備の設計費
  • 施工費・据付工事費
  • 試運転調整費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得費・賃借料
  • 既存施設の解体・撤去費(本事業と直接関係ないもの)
  • 施設内のみで利用する熱利用設備(施設外への供給を伴わない設備)
  • 一般管理費・人件費(補助事業に直接従事する者の人件費を除く)
  • 消費税および地方消費税
  • 予備費・雑費等の不確定経費
  • 補助対象経費に含まれない付帯工事費

よくある質問

Q廃棄物処理施設を持っていない民間企業でも申請できますか?
A

申請可能です。民間企業は補助事業者の要件に含まれています。ただし、廃棄物処理施設から発生する熱を利活用する事業であることが前提のため、施設を運営する自治体や企業との連携体制が必要です。熱供給を受ける側の企業として、施設運営者と共同で申請するケースが一般的です。

QFS調査事業と熱利活用事業を同じ年度に申請できますか?
A

同一施設について同一年度にFS調査事業と熱利活用事業を重複申請することはできません。FS調査を先に実施し、その結果を踏まえて翌年度以降に熱利活用事業を申請するステップアップ方式が推奨されています。ただし、異なる施設であれば同一年度に両事業を申請することは可能です。

Q補助率1/2とのことですが、上限額はいくらですか?
A

金額の上限は費用対効果基準で間接的に制限されます。費用対効果16,000円/t-CO2が上限であり、事業のCO2削減量に応じて実質的な補助上限額が決まります。詳細な算定方法は公募要領に記載されていますので、事業計画に基づいて個別に計算してください。

Q熱導管の長さに制限はありますか?
A

熱導管の長さ自体に明示的な上限はありませんが、配管距離が長くなるほど熱損失が増加し、工事費も増大するため、費用対効果(16,000円/t-CO2)の基準を満たすことが難しくなります。一般的には焼却施設から需要施設まで数km以内が実用的な範囲とされています。

Q電力利活用事業と同時に申請できますか?
A

同じ施設について熱利活用事業と電力利活用事業を同時に申請することは可能です。対象設備が異なるため(熱は熱導管等、電力はEV収集車・自営線等)、補助対象経費が重複しなければ併用できます。ただし、EMSなど共通する設備の二重計上は認められません。

QGビズIDプライムアカウントの取得にどのくらいかかりますか?
A

GビズIDプライムアカウントの発行には通常2〜3週間程度かかります。公募期間が4月13日から5月8日と短いため、アカウントを未取得の場合は早急に申請手続きを開始してください。GビズIDのウェブサイトから法人代表者の本人確認書類等を提出して申請します。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の一メニューであり、同じ親事業内のFS調査事業と段階的に活用するのが最も効果的です。まずFS調査で余熱量・事業採算性を調査し、翌年度以降に本事業(熱利活用)で設備導入を申請するステップアップ方式が推奨されています。ただし、同一年度にFS調査事業と熱利活用事業を同一施設で重複申請することはできません。 また、同じ親事業内の「電力利活用事業」とは、対象設備が異なるため同一施設で併用申請が可能です(熱は熱導管等、電力はEV収集車・自営線等)。ただし、EMSなど共通する設備の二重計上は認められないため、申請時に明確に区分してください。 他省庁の補助金(例:経済産業省の省エネ補助金、国土交通省の地域づくり関連補助金)との併用は、同一経費への二重補助に該当しない限り原則可能ですが、事前に技管協に確認することを推奨します。地方自治体独自の上乗せ補助金がある場合は、自治体の要綱を確認の上、組み合わせることで実質的な自己負担をさらに軽減できます。

詳細説明

廃棄物処理施設の廃熱を地域資源に変える補助金

「廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業(熱利活用事業)」は、環境省が推進する脱炭素型の地域づくりを支援する補助金です。ごみ焼却施設やバイオマス発電施設で発生する廃熱を、施設外の需要先に供給するための設備導入費用の1/2を補助します。

なぜ廃熱の利活用が重要なのか

日本全国には約1,000か所以上の廃棄物処理施設が稼働しており、その多くが24時間体制で運転されています。焼却時に発生する熱エネルギーは膨大ですが、施設内での利用(場内暖房・発電等)を差し引いた余剰熱の多くが冷却塔等から大気に放出されているのが現状です。この未利用熱を周辺地域の暖房・給湯・農業ハウスの加温等に活用すれば、化石燃料の使用量を削減し、エネルギー起源のCO2排出を大幅に抑制できます。

補助対象となる3つの設備区分

  • 熱供給・需要設備:熱交換器、熱導管(配管)、循環ポンプ、温水ボイラ(バックアップ用)等。焼却施設から需要施設まで熱を届けるインフラの根幹部分です。
  • 簡易建屋:ビニールハウス等の農業用温室。廃熱を活用した施設園芸は、冬場の暖房費を大幅に削減でき、地域農業の高付加価値化に貢献します。
  • 通信・制御設備(EMS):エネルギーマネジメントシステム。焼却炉の運転状況と需要側の温度をリアルタイムに監視し、熱供給量を自動制御することで効率的な運用を実現します。

補助率と費用対効果基準

補助率は対象経費の1/2です。ただし、費用対効果(円/t-CO2)の基準として16,000円/t-CO2が設定されており、この基準を超える事業は補助対象外となります。つまり、投資額に見合うCO2削減効果が求められるということです。配管距離を最適化し、年間の熱利用量を最大化する設計が求められます。

申請資格と公募スケジュール

民間企業、地方公共団体、独立行政法人、一般社団・財団法人、公益法人等が申請できます。令和8年度第1次公募は4月13日〜5月8日(17時着信)の約3週間です。GビズIDプライムアカウントを利用したjGrantsポータルからの電子申請が必要です。

FS調査事業との連携活用

本事業と同じ親事業に「FS調査事業」があり、余熱見込量や事業採算性の調査費用を支援しています。初めて廃熱利活用に取り組む場合は、まずFS調査で実現可能性を確認し、翌年度に本事業で設備導入を行うステップアップ方式が効果的です。

問い合わせ先

執行団体は一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会です。電話: 044-742-6228、メール: hojyo-01@jaem.or.jp まで問い合わせてください。

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