水素で世界へ!兵庫県の企業が欧州市場に挑戦できる理由

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、「水素海外展開チャレンジ事業2026」ってどんな事業なんですか?補助金のページを見てびっくりしたんですけど、なんとハンブルクの展示会まで行けるって本当ですか?
室谷

室谷

代表取締役

本当ですよ!これはNIRO(公益財団法人新産業創造研究機構)と兵庫県が連携して実施している、水素関連企業の海外展開を総合的に支援するプログラムです。単なる補助金ではなくて、ドイツ・ハンブルクで開催されるHYDROGEN Technology World EXPO 2026への出展を含む、海外進出プラットフォームと理解した方が正確ですね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

展示会って2026年10月20日から22日ですよね?ハンブルクってドイツの!それはすごいですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです!正式名称は「HYDROGEN Technology World EXPO 2026, 20-22 October 2026 Messe Hamburg, Germany」。世界中の水素関連企業が集まる一大展示会です。兵庫県と神戸市が共同出展ブースを確保していて、そこに参加できるんです。1小間あたり40万円のブース費用がかかりますが、NIROの事業で渡航費や宿泊費が補助されるという仕組みになっています。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

えっ、ちゃんと補助金も出るんですか?
室谷

室谷

代表取締役

出ますよ!補助率はどの枠も2分の1以内で、枠によって上限額が変わります。詳しく説明しますね。

補助枠比較表
補助枠比較表

3つの出展枠と補助上限額を徹底比較

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

3つの枠があるって聞きましたけど、どう違うんですか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、整理しますね。枠によって対象者も補助内容もまったく違います。
枠の種類補助上限額補助率対象展示会補助対象経費
海外出展枠(神戸市ブース)80万円/社1/2以内ハンブルク(海外)渡航費・国内交通費・宿泊費・展示物輸送費
海外出展枠(独自ブース)100万円/社1/2以内ハンブルク(海外)渡航費・交通費・宿泊費・輸送費・ブース関連費用
事業化検討枠60万円/社1/2以内ハンブルク(海外・視察)渡航費・国内交通費・宿泊費
国内出展枠50万円/社1/2以内H2&FC EXPOなど国内国内交通費・宿泊費・展示物輸送費・ブース費用
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ほんとに!?最大100万円も出るんですか?
室谷

室谷

代表取締役

神戸市のブース以外で独自出展する場合は100万円が上限ですね。神戸市ブースを使う場合は80万円。あと、採択企業は全体で8社程度なので、枠はかなり限られているんですよ。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

8社ですか!それは狭き門ですね。

採択は8社程度!早期応募が必須

採択企業数は海外出展枠・事業化検討枠・国内出展枠あわせて8社程度です。2026年4月1日から4月30日17時必着という短い募集期間中に勝負が決まります。応募書類の準備は早めに始めましょう。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

じゃあ、どんな企業が対象になるんですか?「水素関連」って言っても幅広そうで。
室谷

室谷

代表取締役

大きく分けると2パターンです。まず「すでに水素関連製品を持っていて海外に売り込みたい企業」と、もう一つは「水素関連の事業化を新たに検討していて、情報収集・商談をしたい企業」ですね。

対象企業・申請資格を具体的に確認

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

具体的にはどんな条件があるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

大前提は、兵庫県内に拠点を有する企業であること。工場・研究開発設備・本支店・営業所、またはコワーキング施設でも「継続的な事業活動の実態がある」なら拠点として認められます。これは割と広く解釈してもらえる可能性がありますね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

兵庫県外の企業はダメなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

基本的には兵庫県内拠点が必要ですね。ただ、「兵庫県内への進出計画を有する企業」も含まれると記載されているので、これから拠点を作ろうという企業にも門戸はあります。あと、学生起業家(兵庫県内で起業する計画のある方)も対象になっているのが面白いですよ。スタートアップにも開かれた事業です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

スタートアップもOKなんですね!じゃあ対象技術としては何が含まれるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

水素製造・貯蔵・輸送・利用に関わる幅広い分野です。例えばこんな感じです。

対象となる水素関連技術・製品の例

  • 水素製造装置: 水電解装置、改質器など
  • 水素貯蔵・輸送: 高圧タンク、液化水素装置、バルブ・配管部品
  • 燃料電池: スタック、MEA(膜電極接合体)、セパレータ部品
  • 水素利用: 水素エンジン関連、水素バーナー
  • 計測・制御: 水素センサー、安全機器、モニタリングシステム
  • インフラ関連: 水素ステーション関連機器
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

製造業系が多そうですね。でも「まだ製品化できていない技術でも大丈夫?」という疑問もあって。
室谷

室谷

代表取締役

事業化検討枠はまさにそのためにあります。具体的な事業構想を検討している企業向けの枠なので、研究段階でも応募できる可能性があります。ただし商談を伴うことが条件なので、「純粋に見学だけ」はNGです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほどです。では応募要件を全部まとめてもらえますか?

応募要件チェックリスト(全部クリアが必要)

  • 水素・燃料電池関連の技術や製品に関わる事業を行っているまたは検討中であること
  • 兵庫県内に拠点を有する企業・団体、またはスタートアップ・学生起業家であること
  • 研修プログラムに原則出席し、課題提出に対応できること(集合研修・オフライン形式)
  • 出展プログラム(海外または国内展示会)に原則参加できること
  • 商談(マッチング等)を伴う形で展示会に臨む意欲があること
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

研修プログラムも必須なんですね。それはどんな内容なんですか?

研修プログラムの内容と実施スケジュール

室谷

室谷

代表取締役

研修は主に3種類が予定されています。英語プレゼンテーション関連研修、海外現地商慣習・マッチング等に関する研修、そしてその他海外水素展開に必要な研修です。原則オフラインの集合研修なので、兵庫県近郊に来られることが前提ですね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

英語研修まであるんですか!それは実践的ですね。
室谷

室谷

代表取締役

ハンブルクの展示会では英語で商談しないといけないですから。あと、現地ではドイツの州政府や企業との交流会も予定されているんです。公式のサポートがあって心強いです。ちなみに全体のスケジュールはこうなっています。
時期内容
2026年4月1日〜4月30日参加企業募集(NIRO・神戸市ともに)
2026年5月上旬参加企業決定(メールで通知)
2026年5月11日〜プログラム開始(研修スタート)
2026年6月上旬事前説明会(神戸市ブース参加者向け)
2026年10月18日〜23日渡航期間(ハンブルク現地。10月18日出発想定)
2026年10月20日〜22日HYDROGEN Technology World EXPO 2026開催
2027年3月31日プログラム全体終了
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

10月に向けて5月から準備が始まるんですね。それはいい流れだ。では実際の申請手続きはどうすればいいんですか?

申請ステップと必要書類

室谷

室谷

代表取締役

手続き自体はシンプルです。電子メールで書類を送るだけです。

申請から採択までのフロー
申請から採択までのフロー
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

あ、GビズIDとか電子申請システムは必要ないんですね!
室谷

室谷

代表取締役

そうなんですよ。jGrantsではなく、NIROに直接メール提出という形です。書類2種類だけなので、比較的ハードルは低いと思います。ただし4月30日の17時必着は絶対に守ってください。締め切りは厳守です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

問い合わせ先はどこになりますか?
室谷

室谷

代表取締役

NIRO(公益財団法人新産業創造研究機構)環境・エネルギー部です。担当者は坂川さん、山本さん、冨田さん。TELは078-306-6804、メールはenvironment_energy@niro.or.jpです。わからないことは積極的に聞いた方がいいですよ。

審査の攻略ポイントと採択のコツ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

8社という限られた枠に採択されるには、どんな点をアピールすればいいんですか?
室谷

室谷

代表取締役

私が見ていて重要だと思うポイントが3つあります。

採択されるための3つのアピールポイント

  • なぜ今、海外展開が必要なのかを語ること: 世界の水素市場は2023年に約2,427億ドル、2030年には約4,106億ドルに達すると予測されています。年平均成長率は7.8%という高成長市場です。この流れに乗らないと遅れを取るという危機感と、自社の技術が海外で通用するという根拠を両方示しましょう。

  • ターゲット市場・顧客を具体的に特定すること: 「欧州展開したい」だけでは弱いです。どのドイツ企業や北欧の水素プロジェクトにアプローチするか、具体的な商談ターゲットを設定している企業が強い。欧州インフラの特性に合わせた訴求ポイントも整理してください。

  • 商談後の事業化ロードマップを描くこと: 展示会に行って終わりではなく、その後の量産化・販路確立のタイムラインを示せると審査員の評価が上がります。NIROのネットワークをどう活用するかまで言及できると尚良しです。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど。「展示会に行きたいだけ」だと落とされるということですね(笑)
室谷

室谷

代表取締役

そうです!商談を伴うことが条件に明記されているので、具体的なアポイントの見込みや過去の展示会実績があると説得力が増しますよ。

神戸市との連携事業に注意!二段階の申請が必要な場合も

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

神戸市の事業とも連携しているって話でしたけど、それってどういうことですか?
室谷

室谷

代表取締役

重要なポイントです!海外出展枠で「神戸市ブース」を使う場合は、神戸市の事業にも別途申し込みが必要なんです。

神戸市ブース利用の場合は二重申請が必要!

NIRO事業の「海外出展枠(神戸市ブース)」に採択されるには、原則として神戸市の事業「HYDROGEN Technology World EXPO 2026 神戸市ブース共同出展企業の募集」にも採択されることが前提です。

神戸市への申し込み先: kogyoka@city.kobe.lg.jp(申込期限も2026年4月30日17時必着)

神戸市ブースの共同出展費: 1小間40万円(このブース費用はNIROの補助対象外)

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

えー!神戸市の方は別で申し込むんですか。それは見落としそう!
室谷

室谷

代表取締役

見落とすと大変ですよ。神戸市ブースは1小間40万円で5社程度という小規模な枠なので、こちらも競争率は高いです。ただし神戸市の方は別途ブース参加費が発生するので、その分の出費も計算に入れておいてください。神戸市ブース外で独自出展する場合はNIROだけに申し込めばOKです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

複数の枠に応募することはできますか?
室谷

室谷

代表取締役

できますよ!「海外出展枠と国内出展枠の両方」または「事業化検討枠と国内出展枠の両方」に応募可能です。ただし海外出展枠が優先されて、枠に余裕がある場合に国内出展枠も採択される仕組みです。

対象経費と補助されない費用

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

具体的に「何にお金が出るか」も確認したいです。
室谷

室谷

代表取締役

枠ごとに補助対象経費が違うので整理しますね。
経費の種類海外出展枠事業化検討枠国内出展枠
渡航費(国際線)-
国内交通費
宿泊費
展示物輸送費-
展示ブース関連費用○(独自出展のみ)-
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

渡航費が出るのは海外出展枠と事業化検討枠だけですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。国内出展枠はH2&FC EXPOなどの国内展示会なので、当然渡航費はありません。あと、補助対象にならない経費も確認しておきましょう。

補助されない経費(注意!)

以下の費用は補助対象外です。これらを補助申請に含めると審査で問題になります。

参加企業の人件費 / 国内通常業務の経費 / 設備投資・製品開発費 / 接待・飲食に係る経費 / 通常の営業活動費

また、補助対象は原則として採択決定後の実施分に限ります。ブース確保のために採択前に費用を払う必要がある場合は、事前にNIROに相談してください(必ずしも補助されるわけではありません)。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

「採択前の費用は原則対象外」というのは重要ですね。ハンブルクのブースを早めに押さえようとして損をするケースがありそうで。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。神戸市ブースを通じた出展の場合、ブース確保は神戸市が行うので個別対応は不要ですが、独自出展を考えている場合は注意が必要です。NIROに早めに相談するのが一番です。

この事業を取り巻く水素市場の背景

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

そもそも水素の海外展開がこれだけ注目されているのはなぜですか?
室谷

室谷

代表取締役

数字で見ると一目瞭然です。世界の水素市場規模は2023年に約2,427億ドル、2030年には約4,106億ドルに達すると予測されています。年平均成長率7.8%は、他のエネルギー源と比較しても飛び抜けて高い成長率です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

約4,106億ドルって…円換算したらとんでもない規模ですね。
室谷

室谷

代表取締役

ですね。特に欧州はインフラ整備が先行していて、日本企業の技術が通用する市場です。ドイツ・フランス・オランダなどでグリーン水素の普及が進んでいて、サプライチェーンへの参入機会が増えています。兵庫県は「ひょうご水素社会推進構想」を策定し、産学官一体でこの波に乗ろうとしています。本事業もその流れの一環です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

三井住友銀行の企業版ふるさと納税が使われているって珍しくないですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんですよ!民間銀行が企業版ふるさと納税という形で支援しているのは、この事業の産学官連携の広さを示していますね。それだけ水素分野への期待が高いということです。

兵庫県が水素分野に強い理由

兵庫県は水素関連企業の集積地として国内でも上位に入ります。水素機器・燃料電池部品を製造する中堅・中小企業が多く、「ひょうご水素・脱炭素社会推進本部」のもと産学官が連携。NIROは成長産業育成の研究開発支援事業を長年実施しており、水素分野の実績があります。この地盤を生かした海外展開支援が本事業の強みです。

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

では類似の補助制度と比べると、どんな位置づけになるんでしょうか?

類似補助制度との比較と使い方

室谷

室谷

代表取締役

水素・海外展開に関連する補助制度と比べてみましょう。
制度名主な特徴補助上限
本事業(NIRO水素海外展開)研修+展示会+マッチング一体型パッケージ最大100万円/社
水素ステーション整備事業費補助金水素ステーション整備向け(設備投資型)90億円
令和8年度展示会出展助成事業中小企業の国内外展示会出展費補助150万円
JETROの海外展開支援幅広い業種向け、海外市場調査・商談別途確認
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

他の展示会補助金より、研修と現地サポートがついているのが差別化ポイントですね。
室谷

室谷

代表取締役

まさに。水素分野に特化した専門ネットワーク、NIROと兵庫県・神戸市の行政バックアップ、ドイツの州政府との交流会セッティングまでついているのは本事業だけです。自分で全部手配しようとしたら、10倍以上のコストと手間がかかります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

他の補助金と組み合わせることはできますか?
室谷

室谷

代表取締役

本事業は補助金の縛りというより支援プログラムの性格が強いので、他の補助金との重複制限は緩いと考えられます。例えばJETROの個別支援サービス(無料)と組み合わせたり、兵庫県独自の中小企業向け研究開発補助と併用したりする戦略が有効ですね。詳細はNIROに確認してください。

よくある疑問に答えます

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

最後に、よくある質問をまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

わかりました。現場でよく聞かれる疑問を5つ答えます。
疑問回答
製品化前の技術でも応募できる?事業化検討枠なら可能。ただし商談を伴う計画が必要
スタートアップでも大丈夫?OK!学生起業家も対象と明記あり
英語が苦手でも参加できる?英語プレゼン研修があるので、苦手でも参加可能。ただし会場では英語が必要
海外出展と国内出展を両方申請できる?可能。ただし海外出展が優先採択される
採択後にプログラムを途中離脱できる?原則全プログラム参加が要件。止む無い場合はNIROに事前相談を
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

やっぱり2026年4月30日までという締め切りが一番気になります。準備期間が短くないですか?
室谷

室谷

代表取締役

正直、短いですね!提出書類は応募申請書と誓約書の2種類だけですが、「自社技術の海外展開計画」を具体的に書く必要があります。ターゲット市場、商談見込み先、事業化ロードマップを整理しておくのが急務です。

基本情報まとめ

項目内容
制度名水素海外展開チャレンジ事業2026
実施機関公益財団法人新産業創造研究機構(NIRO)・兵庫県
連携機関神戸市(海外出展ブース)、株式会社三井住友銀行(企業版ふるさと納税)
募集期間2026年4月1日(水)〜4月30日(木)17時必着
プログラム期間2026年5月11日〜2027年3月31日
採択企業数8社程度(3枠合計)
補助率1/2以内(全枠共通)
補助上限最大100万円/社(枠・出展方法により異なる)
対象地域兵庫県内に拠点を有する企業(全国からの進出計画企業も含む)
申請方法メール提出(environment_energy@niro.or.jp
問い合わせNIRO環境・エネルギー部 TEL 078-306-6804
公式URLhttps://www.niro.or.jp/information/20260401/56271/
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ありがとうございます。兵庫県の水素関連企業なら、今すぐ動いた方がいいですね!
室谷

室谷

代表取締役

そうです。4月30日の締め切りまで時間がありません。書類2枚とはいえ、海外展開ビジョンを整理するには数日かかります。今日から動き始めてください。

ちなみに兵庫県の企業情報は補助金データベース(兵庫県向け)でも確認できますよ。