令和5年度皮革産業振興対策事業費補助金(地方公共団体)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
地方公共団体専用の補助制度
本補助金は地方公共団体(都道府県・市区町村)を申請主体とする補助制度であり、皮革産業の事業者が直接申請するものではありません。地方自治体が地域の皮革事業者を支援するプログラムを実施し、その費用に対して国が補助する「間接補助」の形式です。皮革産業が集積する産地自治体が積極的に活用すべき制度です。
需要開拓・技術者研修の両輪支援
皮革産業の課題である「販路・需要不足」と「技術者不足・後継者不足」の両方を対象としており、マーケティング・ブランド振興から職人育成まで幅広い施策を支援します。展示会・ファッションショー開催から技術研修センター運営まで、多様な振興策が補助対象となります。
上限3,500万円の自治体向け支援規模
地方自治体が地域の皮革産業振興事業を実施するのに十分な規模の支援額です。年間の振興プログラム(展示会・研修・PR等)を包括的に実施するために活用できます。
皮革産地自治体との産業振興連携
台東区(靴・バッグ)、墨田区(革靴)、姫路市(なめし革)、奈良県(革靴)等の主要皮革産地の自治体が本補助金の主な活用者です。産地の特性に応じた振興施策を自治体主導で設計・実施できます。
日本の伝統産業保護という政策的意義
本補助金は単なる経済支援に留まらず、日本の伝統的な皮革工芸・ものづくり文化を守るという文化的・社会的意義を持ちます。後継者育成・技術継承への投資は、地域の無形文化遺産保護にも貢献します。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体要件(地方公共団体のみ)
- 都道府県、市区町村等の地方公共団体
- 皮革関連産業が集積・立地している地域の自治体
- 皮革産業振興に係る施策・事業を自ら実施または域内事業者と連携して実施する自治体
事業内容要件
- 皮革産業の需要開拓・販路拡大事業(国内外展示会開催・出展支援、ブランディング支援等)
- 技術者育成・研修事業(職人技術研修、デザイン研修、後継者育成プログラム等)
- 産業振興調査・計画策定(皮革産業の実態調査、振興計画策定等)
- 産地PRおよびブランド強化活動(産地ブランド認証、プロモーション等)
地域要件
- 域内に皮革関連産業(製革・靴・鞄・馬具等)が集積・存在していること
- 地域の皮革事業者との連携体制が整っていること
除外要件
- 皮革産業と無関係な一般的な産業振興事業
- 自治体の既存の行政業務として実施している費用
ポイント
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申請ガイド
STEP1: 地域の皮革産業の実態把握と振興ニーズの整理
自治体内の皮革関連事業者数・業種・課題を整理し、地域として取り組むべき振興施策の優先事項を確認します。地元の皮革業界団体・商工会議所等との協議を通じてニーズを把握します。
STEP2: 振興事業計画の策定
需要開拓(展示会・PR・販路開拓)と技術者育成(研修・後継者育成)の両観点から、実施する振興事業を具体化します。実施スケジュール・予算・担当体制・連携業者等を明確にします。
STEP3: 業界団体・事業者との連携体制整備
自治体単独ではなく、地元の皮革業界団体・商工会議所・技術者育成機関等との連携体制を構築します。補助事業の実施を委託する場合は委託先の選定・調整を行います。
STEP4: 公募要領の確認と申請書類準備
経済産業省(または執行機関)の公募要領に基づき、申請書・事業計画書・収支計画・連携体制図等の申請書類を準備します。
STEP5: 申請・採択・事業実施・報告
申請後、採択・交付決定を経て事業を実施します。事業終了後は実績報告書の提出が必要です。実施効果・事業評価もまとめます。
ポイント
審査と成功のコツ
地域皮革産業の現状と課題の的確な分析
具体的かつ測定可能な振興目標の設定
業界団体・事業者との実質的な連携体制
継続性・自立化への見通し
先進事例・他産地との比較
ポイント
対象経費
対象となる経費
需要開拓・販路拡大費(5件)
- 展示会・見本市の開催・出展費
- ブランディング・PR制作費
- カタログ・パンフレット制作費
- EC・デジタルマーケティング費
- バイヤー招へい費用
技術者育成・研修費(5件)
- 研修プログラム設計・運営費
- 講師・指導職人費用
- 研修施設使用料
- 研修教材・用具費
- 実習材料費
調査・計画策定費(3件)
- 皮革産業実態調査費
- 振興計画策定委託費
- 専門家アドバイザリー費
産地PR・ブランド強化費(3件)
- 産地ブランド認証制度設計費
- 産地PR動画・広告制作費
- メディア露出・プレスリリース費
事業管理費(3件)
- 事務局運営費
- 委託管理費
- 会議・打ち合わせ費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 皮革産業と無関係な一般的な産業振興費
- 自治体の通常業務として実施している既存の行政コスト
- 代表者・幹部の一般的な人件費(補助事業専従でないもの)
- 交際費・接待費・贈答品費
- 不動産取得・恒久的な施設建設費
- 他の補助金で計上済みの費用
- 補助事業期間外に発生した費用
- 汎用消耗品・一般事務用品
よくある質問
Q民間の皮革事業者は直接申請できますか?
本補助金の申請主体は地方公共団体に限定されており、民間の皮革事業者が直接申請することはできません。皮革事業者が本補助金の恩恵を受けるためには、地元の自治体(市区町村・都道府県)が申請主体となり、その振興事業に参加する形になります。地元の皮革業界団体・商工会議所を通じて自治体への働きかけを行うことが、間接的な活用方法となります。
Q皮革産地でない自治体でも申請できますか?
申請は可能ですが、域内に皮革関連産業が一定数以上存在し、振興の必要性・地域産業としての重要性を示せることが重要です。零細な事業者が数社いるだけの自治体より、産地として認知されている自治体の方が審査で有利です。まずは自地域の皮革産業の実態を調査・整理した上で申請を検討することをお勧めします。
Q技術者研修の対象は域内事業者の従業員に限られますか?
基本的には補助を受ける自治体の域内または近隣地域の皮革産業従事者・後継者候補が主な対象となります。ただし、産地全体の底上げという観点から、他地域からの参加者を受け入れる研修プログラムも設計できます。研修の実施方法・対象者については公募要領の基準に沿って設計してください。
Q展示会は国内に限られますか?
国内での展示会・見本市が主な対象ですが、海外の主要見本市(パリのリードショー、ミラノ・ウニカ等)への出展支援も補助対象となる場合があります。輸出促進・海外需要開拓という観点から、海外展示会への産地一括出展支援も補助対象となりえます。詳細は公募要領で確認してください。
Q補助率1/2の自己負担分は自治体の一般財源から出すのですか?
補助率1/2の自己負担分は、自治体の一般財源(産業振興費等)から捻出することが基本です。ただし、地域活性化に関連する地方交付税措置や、都道府県の産業振興補助金(市区町村への補助)と組み合わせることで、実質的な自治体負担を軽減できる場合があります。自治体の財政担当と連携して財源確保を検討することを推奨します。
Q補助金の申請・管理は自治体の産業振興担当でよいですか?
自治体の申請主体窓口は産業振興課・商工課等が中心となりますが、事業の性格によっては観光課・文化振興課等との連携も有効です。補助金の経理・管理は会計担当部署と連携し、補助対象経費の区分管理・証拠書類の整備を徹底してください。外部の業界団体等に委託する場合は、委託先への補助金管理指導も自治体の責任となります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は地方公共団体が申請主体であるため、他の産業振興補助金との重複については自治体側での管理が必要です。経済産業省の他の皮革・繊維関連補助金(例:繊維産業振興補助金)と事業内容・経費が重複しないよう区分管理してください。地域の皮革事業者が個別に申請できる中小企業向け補助金(ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金等)と本補助金は別制度であり、事業者への直接補助と本補助金(自治体経由の間接補助)は原則として併用可能です。観光振興・まちづくり補助金など他の施策との連携(クラフトツーリズム等)は補助金の重複に該当しないため、相乗効果を狙った連携事業の設計も検討してください。文化庁の伝統工芸振興施策との連携も、皮革伝統工芸の保護・継承という観点から補完的に活用できます。
詳細説明
令和5年度皮革産業振興対策事業費補助金(地方公共団体)とは
本補助金は、輸入品の増加・後継者不足・市場縮小等の課題を抱える日本の皮革産業を支援するため、産地自治体が実施する振興事業に対して国が費用を補助する制度です。地方公共団体のみが申請主体となり、地域の皮革事業者・業界団体と連携した産業振興事業を支援します。
日本の主要皮革産地
- 東京都台東区・墨田区:靴・ハンドバッグ・小物等の皮革製品の一大産地
- 兵庫県姫路市:「白なめし革」で知られる製革(なめし)の国内最大産地
- 奈良県:革靴の産地(大和郡山市等)
- その他:埼玉県草加市(革靴)、大阪府東大阪市等
支援対象となる振興事業の例
自治体が企画・実施できる皮革産業振興事業として、以下のような事業が補助対象となります:
- 産地ブランド認証制度の創設・運営(「台東ブランド」等)
- 皮革産地の合同展示会・ファッションショーの開催
- 若手職人・デザイナー育成のための研修プログラム
- 海外バイヤー招へい・B2B商談会の実施
- 産地PR動画・SNSマーケティング
皮革事業者(民間企業)の活用方法
皮革事業者が本補助金を活用する場合は、地元自治体の担当部署(産業振興課等)に働きかけ、自治体からの申請を促すことが実質的な活用方法となります。業界団体・商工会議所と連携して自治体への要望活動を行うことで、補助事業の受益者となれます。
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