募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約60

令和5年度地熱発電資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業に係るもの)(第2次公募)

基本情報

補助金額
1億円
補助率: 10/10(補助上限額はテーマによって異なります。備考の記載をご確認ください。)
0円1億円
募集期間
2023-08-09 〜 2023-09-08
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 公務(他に分類されるものを除く) / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業

この補助金のまとめ

資源エネルギー庁が実施する「地熱発電資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業)」は、地熱開発を進めるうえで最大の障壁となる地域住民の理解促進活動と、開発によって影響を受ける温泉資源の保全のための代替温泉井戸掘削を補助率10/10(全額補助)・上限1億円でカバーする画期的な制度です。開発規模1,000kW以上のプロジェクトが対象であり、大規模地熱発電所の開発事業者にとっては住民合意形成コストと温泉保全コストを実質ゼロにできる戦略的に重要な補助金です。2023年8月〜9月の第2次公募での採択を目指す事業者は早急に準備を開始すべきです。

この補助金の特徴

1

補助率10/10の完全補助

理解促進活動費および代替温泉井戸掘削費を全額補助するという極めて手厚い支援です。民間事業者が単独で負担すると数千万円規模になる住民合意形成コストを実質ゼロにできるため、プロジェクトの収益性向上に直結します。

2

地域住民理解促進活動への支援

説明会・勉強会の開催費、環境調査・モニタリング費、地域住民向け情報発信コンテンツ制作費など、住民合意形成に必要な活動経費を幅広く補助します。地熱開発で最難関とされる「地域の壁」を越えるための活動を国が丸ごとサポートします。

3

代替温泉井戸掘削費の補助

地熱開発に伴い既存温泉の湧出量・温度に影響が生じる場合、代替となる新規温泉井戸の掘削費用を補助します。温泉業者・旅館との合意形成に不可欠なコストを国が負担することで、地域との共存共栄モデルの構築を促進します。

4

1,000kW以上の大規模開発が対象

開発規模1,000kW(1MW)以上のプロジェクトが申請資格を持ちます。大規模地熱発電所の開発で必要となる住民合意・温泉保全という二大コスト要因を同時に解消できる、開発事業者必携の補助制度です。

ポイント

補助率10/10・上限1億円で地熱開発の最大障壁「住民理解」と「温泉保全」を完全補助。1,000kW以上の大規模地熱プロジェクトを推進する事業者に不可欠な制度です。

対象者・申請資格

申請主体の要件

  • 地熱発電開発事業者(民間企業、地方公共団体等)であること
  • 開発予定規模が1,000kW(1MW)以上のプロジェクトを有すること
  • 地熱資源が確認されているまたは調査中のエリアでの開発であること

理解促進事業の対象要件

  • 地域住民・温泉事業者・関係機関等への説明・理解促進活動であること
  • 開発予定地またはその周辺地域での活動であること
  • 特定の事業者への利益供与にならない公正な情報提供活動であること

代替温泉井戸掘削の対象要件

  • 地熱開発による既存温泉への影響が懸念される場合(科学的根拠が必要)
  • 代替井戸の掘削が地域の温泉資源保全に有効であることが説明できること
  • 温泉事業者・地方公共団体との協議を経ていること

ポイント

1,000kW以上の大規模地熱開発プロジェクトを持つ事業者が対象です。温泉法・自然公園法等の関連法規への適合状況も審査で確認されるため、法的クリアランスの整理が申請準備の前提となります。

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申請ガイド

1

Step1: 開発プロジェクトの適格性確認

開発予定の地熱発電所の規模(1,000kW以上)・位置・進捗状況を確認します。自然公園内・温泉法上の規制エリア等、地熱開発に関わる法的制約を整理しておくことが重要です。

2

Step2: 地域関係者の把握と初期協議

地域住民・温泉事業者・地方公共団体・観光協会等、関係するステークホルダーをリストアップし、現状の懸念・要望を初期ヒアリングします。この段階での丁寧な対話が補助事業の計画策定と採択後の活動効率化に直結します。

3

Step3: 実施計画の策定

理解促進活動の年間スケジュール・対象者・実施内容・期待効果を具体化した実施計画を作成します。代替温泉井戸掘削を申請する場合は、掘削場所・深度・目的・既存温泉への影響評価も計画書に含めます。

4

Step4: 申請書類の提出

2023年8月9日〜9月8日の受付期間内に資源エネルギー庁指定の方法で申請します。事業費の見積書・実施体制図・地域関係者との協議実績を示す資料等が必要書類となります。

ポイント

申請期間は2023年8月9日〜9月8日のわずか1ヶ月です。地域ステークホルダーとの初期協議や実施計画策定に十分な時間を確保するため、7月中からの準備開始が必須です。

審査と成功のコツ

地域との協議実績の充実
単なる計画ではなく、既に地域住民・温泉事業者との協議を開始し、懸念事項と対応策を把握していることが採択の重要な加点要素です。「これから始める」計画より「既に動いている」実績が評価されます。
科学的根拠に基づく説明計画
地熱開発が温泉資源・環境に与える影響について、地質調査・モニタリングデータに基づく科学的な説明体制を示すことが信頼性を高めます。第三者機関(大学・研究所)の協力を計画に組み込むと評価が上がります。
代替温泉井戸の必要性の具体的論証
代替温泉井戸掘削を申請する場合は、既存温泉への影響予測(シミュレーション結果等)と代替井戸による解決策の有効性を定量的に示す必要があります。温泉科学・地質学の専門家による評価書の添付が効果的です。
長期的な地域共存モデルの提示
一時的な説明会開催にとどまらず、開発後の継続的なモニタリング体制・収益の地域還元計画・雇用創出効果まで含めた長期的な地域共存ビジョンを示すことで、審査員の評価が高まります。

ポイント

地熱開発の理解促進補助金では「地域が納得できる計画か」が最重要評価基準です。科学的根拠と長期的共存ビジョンの両方を備えた申請書が採択されます。

対象経費

対象となる経費

理解促進活動費(4件)
  • 説明会・勉強会・シンポジウムの開催費
  • 会場費・機材レンタル費
  • 資料・パンフレット・映像コンテンツ制作費
  • 地域住民向け視察・見学ツアー費
環境調査・モニタリング費(4件)
  • 温泉モニタリング費(湧出量・温度・成分分析)
  • 地下水調査費
  • 大気・騒音環境調査費
  • 地盤変動モニタリング費
専門家・コンサルタント費(3件)
  • 地熱・温泉専門家への委託費
  • 地域コミュニケーション専門家費
  • 法律・許認可アドバイザー費
代替温泉井戸掘削費(4件)
  • 掘削工事費
  • 井戸設備設置費
  • 掘削調査・評価費
  • 湧出試験費
広報・情報発信費(3件)
  • ウェブサイト・SNSコンテンツ制作費
  • 地元メディアへの広報費
  • ニュースレター発行費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 地熱発電所本体の建設・設備費
  • 発電設備の購入・設置費
  • 事業者の通常業務にかかる人件費
  • 土地取得費
  • 補助事業期間外に発生した経費
  • 理解促進と無関係な飲食・接待費
  • 法的義務として実施する環境影響評価費(EIA)の全額
  • 事業者の広告・PR活動(製品・サービスのプロモーション)

よくある質問

Q1,000kW未満の小規模地熱発電プロジェクトは対象外ですか?
A

本補助金(理解促進事業)の対象は開発規模1,000kW(1MW)以上のプロジェクトに限定されています。1,000kW未満の小規模地熱については、別途「地熱発電導入加速化緊急対策」等の小規模向け支援制度が設けられている場合があります。また、バイナリー発電等の小規模熱利用についてはNEDOの支援制度を確認してください。なお、現在の開発計画が1,000kW未満であっても、将来の拡張計画を含めた段階的開発として1,000kW以上を目指す場合は、事前に資源エネルギー庁へ相談することをお勧めします。

Q国立公園内での地熱開発でも申請できますか?
A

2015年の自然公園法改正により、国立公園内でも一定条件のもとで地熱開発が可能になりました。第2種・第3種特別地域および普通地域での地熱開発を計画している場合は本補助金の申請対象となります。ただし第1種特別地域は依然として地熱開発が禁止されているため注意が必要です。国立公園内での開発は環境省との調整が必須となり、理解促進活動の対象に環境省・国立公園管理事務所との協議も含める必要があります。

Q代替温泉井戸の掘削は必ず実施しなければなりませんか?
A

代替温泉井戸掘削は、理解促進事業の中の選択的なメニューであり、全ての申請者が実施する必要はありません。地熱開発による既存温泉への影響が懸念される場合、または温泉事業者との合意形成のために代替井戸が必要と判断される場合に申請するものです。開発予定地周辺に温泉がない場合や、科学的評価で既存温泉への影響が極めて小さいと判断される場合は、理解促進活動費のみで申請することも可能です。

Q補助事業の実施期間はどのくらいですか?
A

本補助金の事業実施期間は採択年度内(原則として採択通知から当該年度末まで)が基本です。ただし、代替温泉井戸掘削のような大規模工事を含む場合は複数年度にわたる実施が認められることがあります。理解促進活動は継続的な取組が重要であるため、次年度以降も別途申請(翌年度公募)することが可能です。事業完了後は実績報告書の提出と精算払いの手続きが必要です。

Q温泉事業者との合意は申請前に必要ですか?
A

申請時点で温泉事業者との完全な合意が成立している必要はありませんが、具体的な協議を開始していることが望ましく、申請書には協議の経緯と現状を記載します。むしろ「合意形成のための活動費を補助する」という制度趣旨から、協議途中・交渉中の段階から申請することが可能です。ただし、温泉事業者が明確に反対しており対話自体が不可能な状況では、理解促進活動の実施可能性に疑問が生じるため、協議の糸口を作った状態での申請が現実的です。

Q地方公共団体が事業主体になれますか?
A

地方公共団体も本補助金の申請主体となることができます。温泉を含む地域の持続可能な発展を目指す自治体が、地熱開発事業者と連携して理解促進活動を実施するケースは、地域全体の取組として評価されやすい傾向があります。民間事業者と地方公共団体が共同で申請する場合の役割分担・補助金の配分については、公募要領の要件を確認のうえ資源エネルギー庁へ事前確認することを推奨します。

Q採択後、計画通りに進まなかった場合はどうなりますか?
A

天候・地盤条件・地域との協議状況等により計画変更が生じた場合は、速やかに資源エネルギー庁の担当窓口に相談してください。軽微な変更(経費の組替え等)は変更申請で対応できますが、事業内容・規模の大幅な変更は採択条件に影響する場合があります。補助金は実績払いのため、未実施の経費は補助対象外となります。代替温泉井戸掘削で地盤条件が想定と異なり掘削費が増加した場合も、事前に変更協議を行うことで対応策を検討できます。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金(理解促進)と組み合わせ可能な同一事業内の別メニューとして、「地熱発電資源量調査補助金」(資源エネルギー庁)があります。資源量調査と理解促進を並行して実施することで、地熱開発の2大前提条件を同時に国費でカバーできます。また採択後の発電所建設段階では、NEDO「地熱発電技術研究開発・実証」や環境省「再エネ由来水素製造・利用事業」等への申請も視野に入れてください。地方公共団体と共同でプロジェクトを推進する場合は、地域脱炭素ロードマップに基づく「重点対策加速化事業」(環境省)との連携も検討価値があります。温泉地域との共存モデルとして観光庁の「温泉地活性化」関連支援との組み合わせも地域合意形成を加速します。

詳細説明

地熱発電理解促進事業とは

資源エネルギー庁が実施する本補助金は、大規模地熱発電(1,000kW以上)の開発において最大の障壁となる「地域住民の理解促進」と「温泉資源の保全(代替温泉井戸掘削)」を補助率10/10・上限1億円で全額支援する制度です。地熱開発事業者にとって、住民合意形成コストと温泉保全コストを実質ゼロにできる戦略的に重要な補助制度です。

なぜ理解促進が地熱開発の最難関なのか

日本の地熱資源の約80%は国立・国定公園内または温泉地周辺に集中しています。温泉事業者や地域住民からの「温泉が涸れる」「自然環境が破壊される」という懸念は根強く、いかに科学的根拠に基づいて安全性を説明し、地域との共存共栄モデルを構築できるかが、プロジェクトの成否を決定する最重要要因です。本補助金はこのコストを国が全額負担することで、地熱開発の加速を図るものです。

補助対象の2本柱

①地域住民理解促進活動:説明会・勉強会・シンポジウムの開催、環境モニタリング、情報発信コンテンツ制作、専門家派遣など、住民・温泉事業者・地方自治体との合意形成に必要な活動費を全額補助します。

②代替温泉井戸掘削:地熱開発により既存温泉の湧出量・温度・成分に影響が懸念される場合、代替となる新規温泉井戸の掘削費用を全額補助します。数千万円〜1億円規模の掘削費を国が負担することで、温泉業者との合意形成が現実的になります。

申請要件と対象事業者

  • 開発規模:1,000kW(1MW)以上
  • 補助率:10/10(全額補助)
  • 補助上限:1億円
  • 申請期間:2023年8月9日〜9月8日(第2次公募)
  • 対象:地熱発電開発事業者(民間・自治体)

地熱開発の現状と政策的背景

日本は世界第3位の地熱資源量を持ちながら、開発量は世界第10位前後にとどまっています。政府は2030年までに地熱発電を150万kWに拡大する目標を掲げており、理解促進事業はその実現に向けた重要施策の一つです。本補助金を活用することで、開発事業者は本来の技術・設備投資に経営資源を集中できます。

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