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令和5年度地熱発電資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業に係るもの)(第1次公募)

基本情報

補助金額
1億円
補助率: 10/10(補助上限額はテーマによって異なります。備考の記載をご確認ください。)
0円1億円
募集期間
2023-06-26 〜 2023-07-24
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 公務(他に分類されるものを除く) / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業

この補助金のまとめ

令和5年度地熱発電資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業)は、地熱開発地点周辺の地域住民等への理解促進活動(勉強会等)と、温泉代替井戸の掘削を支援する補助金です。補助率10/10という全額補助が特徴的で、理解促進取組は上限1,500万円、温泉代替井戸掘削支援は上限1億円と設定されています。開発規模1,000kW以上または5,000kW以上が対象となります。コンサルタントの視点からは、補助率10/10は実質的にリスクゼロで理解促進活動を実施できることを意味します。地熱開発においては地域合意形成が最大のボトルネックとなることが多く、この補助金を活用した丁寧な住民対話が開発成功の鍵を握ります。

この補助金の特徴

1

補助率10/10の全額補助

本補助金の最大の特徴は補助率10/10(全額補助)である点です。理解促進活動のための費用を実質的に全額国が負担するため、地熱開発事業者は財務的リスクなしに地域対話活動を展開できます。

2

理解促進と温泉代替井戸掘削の両方を支援

勉強会等の理解促進活動(上限1,500万円)に加え、地熱開発による温泉への影響を懸念する地域住民への対策として温泉代替井戸の掘削支援(上限1億円)も含まれます。

3

地域合意形成への直接支援

地熱開発における最大の障壁である地域合意形成を直接支援する制度です。住民説明会・勉強会・専門家派遣等の費用を補助することで、透明性の高い合意形成プロセスを構築できます。

4

大規模開発を対象

開発規模1,000kW以上(一部5,000kW以上)を対象としており、本格的な地熱発電事業を想定した制度設計となっています。小規模温泉発電ではなく商業規模の地熱開発への支援です。

ポイント

補助率10/10は政策的優先度の高さを示しています。地熱開発の実績がない地域での初期段階の理解促進活動に積極的に活用することで、後続の開発フェーズを円滑に進める礎を築けます。

対象者・申請資格

開発規模の要件

  • 発電規模1,000kW(1MW)以上の地熱発電計画を有すること
  • 一部の支援メニューは5,000kW(5MW)以上が条件の場合あり

申請主体

  • 地熱発電事業者(民間企業、JV等)
  • 地熱資源の調査・開発に取り組む事業体
  • 地域住民への理解促進活動を実施する主体

対象地域・事業の要件

  • 地熱開発予定地点周辺の地域住民等を対象とした理解促進活動であること
  • 勉強会・説明会・現地視察等の具体的な取組を実施すること
  • 温泉代替井戸掘削は、地熱開発により温泉への影響が懸念される地域が対象

対象外となるケース

  • 地熱開発計画を持たない一般的な啓発活動
  • 開発規模要件を満たさない小規模事業

ポイント

理解促進事業と温泉代替井戸掘削支援は申請要件が異なる場合があります。温泉組合等との関係が複雑な地域では、代替井戸掘削支援の活用可能性を早期に確認することで交渉力が高まります。

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申請ガイド

1

STEP1: 開発計画の確認

自社の地熱発電開発計画が対象規模(1,000kW以上等)を満たすかを確認します。既存の調査データや地質調査結果も整理しておきます。

2

STEP2: 理解促進活動の計画立案

対象地域(開発地点周辺の集落・自治会等)を特定し、勉強会・現地視察・専門家派遣等の具体的なプログラムを設計します。地域のステークホルダーマッピングを行うことが重要です。

3

STEP3: 温泉代替井戸掘削の検討(該当する場合)

地熱開発による温泉への影響評価を実施し、代替井戸掘削の必要性と場所を検討します。温泉事業者・温泉組合との事前協議も必要です。

4

STEP4: 必要書類・見積もりの準備

勉強会開催費・専門家派遣費・資料作成費等の経費見積もりを取得します。開発計画の概要資料も準備します。

5

STEP5: 申請書の作成・提出

理解促進活動の目的・対象・内容・スケジュールを具体的に記述した申請書を作成し、期限内に提出します。

ポイント

地元自治体(市町村)と事前に連携関係を構築しておくと、申請書の地域必要性・地域合意形成への貢献度の記述に説得力が増します。自治体の推薦状や協力覚書があれば添付を検討してください。

審査と成功のコツ

地域ニーズの的確な把握
勉強会の内容設計前に、地域住民の地熱開発に対する疑問・懸念点を事前調査することが重要です。住民アンケートや自治会長へのヒアリングを実施し、ニーズに合った内容を設計してください。
専門家の適切な選定
地熱発電の技術・環境影響・温泉への影響等について、中立的で信頼性の高い専門家を招聘することが住民の信頼獲得につながります。利害関係のない大学教授・研究機関の専門家が望ましいです。
透明性の高い情報提供
地熱開発のメリットだけでなく、リスクや不確実性についても正直に情報提供することで、住民からの長期的な信頼を得られます。一方的なプロモーションではなく双方向の対話を重視してください。
温泉事業者との早期合意
温泉地周辺での開発の場合、温泉事業者・旅館組合との早期対話が不可欠です。代替井戸掘削支援の活用可能性を含めた解決策を提示することで、反対意見を緩和できます。
継続的なフォローアップ
単発の勉強会ではなく、定期的な情報共有・対話の場を設けることで、開発フェーズの進展に合わせた継続的な信頼関係を構築できます。

ポイント

地熱開発の理解促進は「1回やれば完了」ではなく、開発フェーズ全体を通じた継続的なコミュニケーションが必要です。本補助金を起点に、長期的な地域対話の仕組みを構築することを戦略的に検討してください。

対象経費

対象となる経費

理解促進活動費(4件)
  • 勉強会・説明会の開催費
  • 会場費・設営費
  • 資料作成・印刷費
  • 配布物制作費
専門家関連費用(3件)
  • 専門家謝金
  • 講師費用
  • 専門家交通費・宿泊費
現地視察・体験活動費(3件)
  • 地熱発電所見学ツアー費
  • 参加者の旅費・交通費
  • 視察先との調整費
温泉代替井戸掘削費(4件)
  • 井戸掘削工事費
  • 水質調査費
  • 設備設置費
  • 測量費
調査・分析費(3件)
  • 住民アンケート実施費
  • 地域ニーズ調査費
  • 効果測定費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 地熱発電設備の建設・設置費用
  • 開発規模要件を満たさない事業への活用
  • 地域住民との直接関係のない広報費
  • 消費税(課税事業者)
  • 補助事業期間外の活動費
  • 汎用設備の購入費
  • 役員報酬・通常の人件費
  • 既に実施済みの活動への遡及申請

よくある質問

Q補助率10/10とはどういう意味ですか?自己負担はゼロですか?
A

補助率10/10は、補助対象となる経費の全額を補助金で賄えることを意味します。通常の補助金では1/2や2/3等の自己負担が発生しますが、本補助金では理解促進活動費について実質的な自己負担がありません。ただし、補助対象外の経費(消費税等)については自己負担が生じる場合があります。補助対象経費の範囲は公募要領で確認してください。

Q開発規模1,000kW以上という要件はどのように確認すればよいですか?
A

申請時点での確定的な発電容量ではなく、開発計画における想定発電容量で判断される場合があります。地質調査の結果や類似地域の資源量データを根拠に、1,000kW以上の開発が見込まれることを事業計画書に明示することが求められます。不明な場合は公募要領の記載や事務局への事前相談で確認してください。

Q温泉代替井戸掘削支援(上限1億円)はどのような場合に活用できますか?
A

地熱開発予定地点の周辺に温泉が存在し、地熱開発によって温泉への影響(湧出量の減少・温度変化等)が懸念される場合に活用できます。温泉事業者・温泉組合との協議を経て、代替井戸の必要性と掘削場所を特定することが必要です。事前に地質・水文地質の専門家による影響評価を実施しておくことを推奨します。

Q勉強会等の理解促進活動で補助対象となる経費の具体例を教えてください。
A

主な補助対象経費として、勉強会・説明会の会場費、資料作成・印刷費、専門家招聘の謝金・旅費、現地視察(地熱発電所等)の旅費・交通費、住民向け広報物の制作費等が挙げられます。ただし具体的な対象経費は公募要領で確認が必要です。汎用機材の購入費や人件費(通常業務分)は対象外となることが多いです。

Q国立公園内やその周辺の地熱開発でも申請できますか?
A

国立公園内での地熱開発は環境省との協議が必要ですが、国立公園法の改正(2012年)により一定の条件下で開発が認められるようになっています。国立公園周辺での開発を計画している場合でも、本補助金の申請自体は可能です。ただし、環境規制・許認可のクリアが前提となります。

Q地域住民の反対が強い場合でも申請できますか?
A

反対意見がある地域こそ、本補助金を活用した理解促進活動が有効です。申請時点で地域の合意が得られていることは必須条件ではなく、合意形成プロセスを支援するための補助金です。ただし、実現可能性の高い理解促進計画と、地域との誠実な対話姿勢を示すことが採択の条件となります。

Q複数の開発地点を対象に同時申請できますか?
A

公募要領の規定によりますが、複数の開発地点を対象とした申請が可能な場合があります。ただし各地点の理解促進活動について個別の計画・経費積算が必要になります。複数申請を検討する場合は事務局への事前相談を推奨します。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

地熱発電の理解促進補助金は、地熱開発の各フェーズで利用できる他の補助金と組み合わせることで、開発コスト全体を大幅に削減できます。同じく経済産業省が実施する「地熱発電資源量調査補助金」は地質調査・掘削調査フェーズに活用でき、本補助金と並行して活用することが可能です。地熱開発が進む地域では、地方創生関連の交付金(地方創生推進交付金等)を活用して地域への経済的還元策を講じることで、住民の理解促進にも間接的につながります。また、地熱発電完成後のFIT・FIP制度との組み合わせにより長期的な収益見通しを立て、開発全体のファイナンスを組み立てることが事業成功の前提となります。JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)の地熱資源開発支援も本補助金と相互補完的に活用できます。

詳細説明

令和5年度地熱発電資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業)とは

本補助金は、地熱発電の開発を進める事業者が、開発地点周辺の地域住民や温泉事業者等に対して行う理解促進活動を支援する制度です。日本は世界有数の地熱資源大国でありながら、地熱開発はその潜在力に比べて大幅に遅れています。その最大の要因が地域合意形成の困難さであり、本補助金はこの課題に直接対応しています。

補助率10/10という異例の手厚さ

本補助金の最大の特徴は補助率10/10(全額補助)である点です。通常の補助金では自己負担が求められますが、本補助金では理解促進活動にかかる費用を実質的に全額国が負担します。これは地熱開発における地域合意形成が国として解決すべき政策課題であるとの認識を反映しています。

支援の2本柱

  • 理解促進活動支援(上限1,500万円):勉強会・説明会・専門家派遣・現地視察等の費用を補助
  • 温泉代替井戸掘削支援(上限1億円):地熱開発による温泉への影響を懸念する地域への代替井戸掘削費用を補助

なぜ地域理解促進が重要か

日本では国立公園・温泉地の近傍に地熱資源が集中していることが多く、温泉事業者・自然保護団体・地域住民との合意形成が開発の最大のボトルネックとなっています。欧米・アイスランド等の地熱先進国と比較しても、日本は合意形成プロセスに多大な時間とコストがかかる環境にあります。

効果的な理解促進活動の設計ポイント

  • 対象者の明確化:開発地点周辺の自治会・温泉組合・農業団体等を特定する
  • 中立的な専門家の活用:大学・研究機関の専門家を招聘し、科学的な情報提供を行う
  • 双方向の対話重視:一方的な説明ではなく、住民の疑問・懸念に丁寧に答える場を設ける
  • 継続的なコミュニケーション:単発でなく定期的な情報共有の場を設けることで信頼関係を構築する

温泉代替井戸掘削支援の活用

温泉地周辺での地熱開発において、温泉事業者から「地熱開発によって温泉が枯渇するのではないか」という懸念が出ることは珍しくありません。温泉代替井戸掘削支援(上限1億円)を活用することで、この懸念に対する具体的な解決策を提示できます。掘削費用が全額補助されるため、事業者の財務的負担なしに温泉事業者との関係改善が図れます。

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