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令和4年度「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備」事務局(大学等向け)

基本情報

補助金額
10億円
補助率: 公募要領を参照とする
0円10億円
募集期間
2023-01-30 〜 2023-02-22
対象地域日本全国
対象業種学術研究 / 専門・技術サービス業
使途新たな事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

令和4年度「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備」事務局(大学等向け)は、文部科学省・経済産業省が連携して推進する大学発スタートアップ創出加速に向けた拠点整備事業です。大学等の研究成果を社会実装するため、インキュベーション施設、企業との共同実験施設、オープンイノベーション推進施設の3タイプの拠点を大学構内またはその近隣に整備し、「J-Innovation HUBプラットフォーム型」として選抜された大学が、起業家育成から事業化までを一貫して支援できる環境を構築します。補助上限額は10億円と大規模であり、大学の研究力を活かしたスタートアップの質的・量的拡大を図ることが主目的です。大学の知的資産と産業界のニーズを融合させ、イノベーション・エコシステムの中核拠点を形成する国家的プロジェクトとして位置づけられています。

この補助金の特徴

1

大学等が主体となる拠点整備事業

本事業は大学等が自らの研究力を活かしてスタートアップ創出を推進するための施設整備を支援するものです。企業側ではなく大学側が申請主体となる点が特徴で、大学の自律的なイノベーション推進体制の構築を目指しています。大学のキャンパス内またはその近隣に拠点を設置し、研究者が日常的にスタートアップ支援にアクセスできる環境を整えます。

2

3タイプの施設整備に対応

整備対象は3つのタイプに分かれます。①スタートアップ向けインキュベーション施設(起業準備から初期成長までを支援するオフィス・ラボ空間)、②企業との共同実験施設(産学が共同で研究開発を行うための実験環境)、③オープンイノベーション推進施設(異分野融合や外部連携を促進するための交流・共創空間)です。大学の強みや地域特性に応じて最適なタイプを選択できます。

3

補助上限10億円の大規模支援

1件あたりの補助上限額が10億円と非常に大きく、本格的な施設の新設・改修が可能です。研究機器の導入、実験設備の整備、共用スペースの設計・施工まで幅広くカバーし、世界水準のイノベーション拠点の構築を支援します。

4

J-Innovation HUBプラットフォーム型としての選抜

本事業で採択された大学は「J-Innovation HUBプラットフォーム型」として位置づけられ、全国のイノベーション・エコシステムの中核拠点としてのネットワークに参画します。他の採択大学やVC、事業会社との連携機会が広がり、大学単独では得られないスケールメリットを享受できます。

ポイント

本事業は大学等が主体となる点が最大の特徴です。企業向けの類似補助金(65827)とは異なり、大学の知的資産活用とアカデミア発スタートアップの質的・量的拡大に焦点を当てています。10億円という補助上限は施設整備系の中でもトップクラスであり、大学の中長期的な研究力強化とイノベーション創出基盤の構築に直結する投資として活用できます。

対象者・申請資格

申請主体の要件

  • 国公私立大学、高等専門学校、大学共同利用機関法人等
  • 大学発スタートアップ創出に向けた実績またはポテンシャルを有すること
  • 産学連携推進体制が整備されていること

拠点整備の要件

  • 大学の構内または近隣に拠点を整備すること
  • 3タイプ(インキュベーション施設・共同実験施設・オープンイノベーション推進施設)のいずれかに該当
  • 整備後の運営計画が明確であること

推進体制の要件

  • 起業家育成・事業化支援の推進体制を有すること
  • VC、事業会社等の外部パートナーとの連携体制があること
  • 拠点を活用した具体的なスタートアップ創出計画を有すること

ポイント

大学等のみが申請可能であり、企業や自治体単独での申請はできません。大学の研究力を基盤としたスタートアップ創出ポテンシャルが審査の重要ポイントとなるため、既存の産学連携実績やTLO活動の成果を具体的に示すことが求められます。複数大学のコンソーシアムでの申請も想定されており、地域の大学間連携も有効な戦略です。

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申請ガイド

1

ステップ1:拠点構想の策定

大学の研究力・産学連携実績を踏まえ、3タイプのうちどの施設整備が最も効果的かを検討します。学内のステークホルダー(研究者、産学連携本部、URA等)との合意形成が重要です。

2

ステップ2:外部連携体制の構築

VC、事業会社、自治体、他大学等との連携体制を構築し、拠点を核としたイノベーション・エコシステムの全体像を設計します。外部パートナーからの支持表明や共同計画の策定が採択の鍵となります。

3

ステップ3:施設設計・積算

施設の基本設計を行い、建設費・設備費・設計費等の積算を実施します。10億円の上限内で最大効果を発揮する施設計画を策定してください。

4

ステップ4:申請書の作成・提出

公募要領に従い、申請書類一式を作成します。拠点構想、推進体制、スタートアップ創出計画、施設計画、資金計画等を体系的にまとめます。

5

ステップ5:審査・ヒアリング対応

書面審査に加え、ヒアリング審査が実施される場合があります。大学トップのコミットメントや具体的なアウトカム目標を明確に提示してください。

ポイント

大規模な施設整備事業のため、申請から採択、施工完了まで長期のスケジュール管理が必要です。学内の意思決定プロセス(教授会、理事会等)にも時間を要するため、公募開始前から準備を進めることが望ましいです。施設の基本設計を先行して進め、申請段階で具体性の高い計画を提示できるようにしてください。

審査と成功のコツ

大学のユニークな研究力の訴求
他大学にはない研究分野や知的資産を明確にし、その研究力がスタートアップ創出にどう結びつくかを具体的なストーリーとして提示してください。既存の大学発ベンチャーの成功事例や技術シーズの事業化ポテンシャルを示すことが効果的です。
産学連携の実績と発展可能性
過去の産学連携実績(共同研究件数、特許出願数、技術移転件数等)を定量的に示すとともに、拠点整備によってどの程度の拡大が見込めるかの数値目標を設定してください。
エコシステム全体の設計図
大学単独ではなく、VC・事業会社・自治体・金融機関等を巻き込んだエコシステム全体の設計図を描くことが重要です。各パートナーの具体的な関与計画とコミットメントレベルを明記してください。
卒業後の自走計画
補助期間終了後の拠点運営の持続可能性を示す自走計画が不可欠です。テナント収入、産学連携収入、自治体支援等による財源確保計画と、スタートアップ創出の継続的なパイプラインを提示してください。

ポイント

審査では「大学の本気度」が問われます。学長・理事長レベルのコミットメント表明、専任人材の配置計画、学内規程の整備(利益相反ポリシー、知財ポリシー等)を含めた包括的な推進体制を示すことで、単なるハコモノ整備ではなくイノベーション創出の本気の取り組みであることをアピールしてください。

対象経費

対象となる経費

施設建設費(3件)
  • インキュベーション施設の新設・改修工事費
  • 共同実験施設の建設費
  • オープンイノベーション推進施設の整備費
設備導入費(3件)
  • 研究開発用機器・装置の購入費
  • 実験用設備の導入費
  • プロトタイピング機器の購入費
設計・監理費(3件)
  • 施設の基本設計・実施設計費
  • 工事監理費
  • 構造計算・耐震診断費
情報通信環境整備費(3件)
  • 高速通信ネットワークの敷設費
  • セキュリティシステムの導入費
  • 共用サーバー・クラウド環境の構築費
什器・備品費(2件)
  • オフィス家具・什器の購入費
  • 会議室・交流スペースの備品費
外構・共用部整備費(2件)
  • アクセス動線の整備費
  • 共用ラウンジ・交流スペースの内装工事費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得費用
  • 大学の通常の教育研究活動に係る経費
  • 人件費(常勤職員の給与等)
  • 拠点の運営に係る経常的経費(光熱水料、通信料等)
  • 交付決定前に着手した工事・購入の費用
  • 他の国庫補助金と重複する経費
  • 消耗品費・事務用品費

よくある質問

Q企業向けの類似事業(65827)との違いは何ですか?
A

本事業(65828)は大学等が申請主体となり、大学キャンパス内またはその近隣にインキュベーション施設や産学融合拠点を整備する事業です。一方、企業向けの類似事業は企業が主体となり、企業の研究開発拠点やイノベーション施設を整備します。大学版は学術研究の成果をスタートアップ創出につなげることに主眼を置いており、起業家育成プログラムの実施や学生・研究者の起業支援環境の整備が重視されます。

Q複数の大学が共同で申請できますか?
A

複数の大学がコンソーシアムを組んで申請することが可能です。特に地方圏では、個々の大学の規模が限られるため、複数大学が連携して拠点を共同設置・運営する形態が有効です。この場合、幹事大学を定め、各大学の役割分担と拠点運営の責任体制を明確にした計画を策定する必要があります。コンソーシアム型の申請は、多様な研究分野の融合やリソースの相互補完が可能となるため、審査でも高く評価される傾向があります。

Q高等専門学校(高専)も対象ですか?
A

はい、高等専門学校も本事業の申請対象に含まれます。高専はものづくり分野で高い技術力を持つ教育機関であり、その実践的な研究開発能力を活かしたスタートアップ創出が期待されています。高専発ベンチャーの創出事例も増加しており、本事業を活用した実験・試作環境の整備は高専の研究力強化に直結します。近隣の大学との連携による共同申請も効果的な選択肢です。

Q整備した施設の卒業後の運営はどうなりますか?
A

補助期間終了後は大学等が自主的に拠点を運営・維持する必要があります。審査段階で自走計画の提示が求められており、テナント料収入、企業との共同研究受託収入、自治体からの運営支援、施設利用料等による収支計画を策定する必要があります。成功している大学では、入居スタートアップからのエクイティ取得や、卒業企業からの寄付等も収入源として活用しています。持続可能な運営モデルの設計が採択のポイントとなります。

Q補助上限10億円の使途に制限はありますか?
A

補助金の使途は施設整備に関連する費用に限定されます。具体的には、施設の新設・改修の建設費、研究開発設備・機器の購入費、設計・監理費、情報通信環境の整備費等が対象です。一方、土地の取得費用、人件費(常勤職員の給与)、拠点運営に係る経常的経費(光熱水料、通信費等)は対象外です。施設整備のハード面に集中投資し、ソフト面の運営費は別途の財源で賄う設計が必要です。

Q申請にあたって学長のコミットメントは必要ですか?
A

事実上、学長(または理事長)のコミットメントは必須です。10億円規模の施設整備は大学全体の経営戦略に関わる意思決定であり、トップマネジメントの強い意志なくしては実現困難です。申請書類には大学としての中長期ビジョンにおけるスタートアップ創出の位置づけを明記し、学長のリーダーシップの下で推進する体制を示すことが求められます。学長のコミットメントレターの添付が評価を高める要素となります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は施設整備に特化した大型補助金であるため、運営ソフト面の支援制度と組み合わせることが効果的です。文部科学省の「大学発新産業創出プログラム(START)」はスタートアップ創出に向けた事業化検証を支援しており、本事業で整備した拠点を活用したSTARTプロジェクトの推進が可能です。また、経済産業省の「SBIR(中小企業技術革新制度)」を通じて、拠点から生まれたスタートアップの研究開発費を確保できます。JST(科学技術振興機構)の「A-STEP」「大学発新産業創出基金事業」も産学連携の研究開発段階を支援する制度として有効です。地方自治体が独自に設けているスタートアップ支援補助金や、NEDOの技術開発関連補助金との組み合わせも検討してください。施設整備は本事業でカバーし、入居スタートアップの事業化支援は別制度を活用するという棲み分けが、エコシステム全体の最適化につながります。

詳細説明

大学等のインキュベーション・産学融合拠点整備事業の全体像

本事業は、文部科学省と経済産業省が連携して推進する「大学発スタートアップ創出の加速」を目的とした施設整備支援です。大学等が有する研究力を社会実装につなげるための物理的な拠点を整備し、起業家育成から事業化、成長支援までを一貫して実施できる環境を構築します。

3タイプの施設整備

本事業では、大学の特性や地域ニーズに応じて3タイプの施設整備が対象となります。

  • スタートアップ向けインキュベーション施設:起業準備段階から初期成長期のスタートアップに対し、オフィススペース、ミーティングルーム、実験・試作スペース等を提供。メンタリングやネットワーキングの場としても機能する施設です。
  • 企業との共同実験施設:大学の研究者と企業の技術者が共同で研究開発を行うための実験環境。大型の研究設備や分析機器を共用し、産学の知見を融合させたオープンイノベーションを推進します。
  • オープンイノベーション推進施設:異分野の研究者、起業家、企業関係者、投資家等が交流し、新たなアイデアやビジネスモデルを共創するための空間。カンファレンスルーム、コワーキングスペース、ピッチイベント会場等を備えます。

J-Innovation HUBプラットフォーム型の意義

採択された大学は「J-Innovation HUBプラットフォーム型」として全国ネットワークに参画します。このネットワークにより、個々の大学が持つ強みを補完し合い、スタートアップの成長段階に応じた最適な支援を全国規模で提供できる体制が構築されます。

大学に求められる体制整備

施設整備と同時に、大学内の推進体制の整備が求められます。

  • 産学連携本部の強化:技術移転、知財管理、起業支援を一体的に推進する組織体制
  • 専門人材の配置:URA(リサーチ・アドミニストレーター)、インキュベーション・マネージャー等の専門職の確保
  • 知財・利益相反ポリシーの整備:大学発スタートアップへの技術移転を円滑化するための制度的基盤
  • 外部パートナーとの連携協定:VC、事業会社、自治体等との組織的な連携体制の構築

期待されるアウトカム

本事業による拠点整備を通じて、大学発スタートアップの創出数の増加、研究成果の社会実装の加速、産学連携の質的向上が期待されています。整備された拠点が地域のイノベーション・エコシステムの核となり、持続的にスタートアップを輩出する好循環を生み出すことが最終的な目標です。

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