地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業(令和2年度第2次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
停電対策の整備支援
本事業の中核となるのが、放送局の停電対策設備の整備支援です。大規模災害時には広域停電が発生するリスクがあり、放送局が送電を失えば放送が途絶します。非常用発電機の新設・増強、蓄電池の整備、燃料備蓄設備の設置など、長時間の停電にも耐えうる電力供給体制の構築を支援します。
予備設備の整備支援
主要な放送設備が被災した場合に備えた予備設備の整備も補助対象です。送信機の予備機、切替装置、バックアップ用の伝送設備など、故障や損壊時に速やかに放送を復旧できるための冗長化設備を整備します。予備設備の有無が災害時の放送継続可否を左右する決定的な要素となります。
テレビ・ラジオの両方が対象
本事業はテレビ放送局とラジオ放送局の両方を対象としています。災害時にはテレビによる映像情報とラジオによる音声情報の双方が住民の避難行動に不可欠であり、放送メディア全体の耐災害性を底上げする包括的な支援制度です。
地方公共団体・民間事業者が対象
補助対象は地方公共団体と民間のテレビ・ラジオ放送事業者です。公営放送局も民間放送局も同様に活用でき、地域の放送インフラ全体の耐災害性を向上させることが可能です。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 地方公共団体(都道府県、市区町村)
- 民間テレビ放送事業者(地上波放送を行う者)
- 民間ラジオ放送事業者(AMラジオ、FMラジオ)
- 放送法に基づく基幹放送事業者
対象設備の要件
- 停電対策設備:非常用発電機、蓄電池、燃料備蓄設備等
- 予備設備:送信機の予備機、切替装置、バックアップ伝送設備等
- 耐災害性強化に資する設備であること
整備計画の要件
- 放送の耐災害性強化を目的とした整備であること
- 交付要綱および執行マニュアルの技術基準を満たすこと
- 整備完了後に継続的な運用・保守体制を確保できること
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
7問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
ステップ1:現状の耐災害性評価
自社の放送施設について、停電時の放送継続能力、主要設備の故障時の代替手段等を評価します。過去の災害時の被害状況や、BCP(事業継続計画)に基づくリスク分析を行い、整備の優先順位を明確化します。
ステップ2:整備計画の策定
評価結果に基づき、停電対策設備や予備設備の具体的な整備計画を策定します。非常用発電機の容量・稼働時間、蓄電池の容量、予備機の仕様等を技術的に検討し、必要十分な耐災害性を確保する計画とします。
ステップ3:見積もり・仕様書の準備
整備する設備について、複数の業者から見積もりを取得します。技術仕様書には設備の性能要件、設置条件、想定される災害シナリオに対する耐久性等を明記します。
ステップ4:申請書類の作成・提出
交付要綱に定められた様式で申請書を作成し、耐災害性評価結果、整備計画書、見積書等を添えて総務省情報流通行政局地上放送課に提出します。
ステップ5:交付決定後の事業実施
交付決定通知を受けた後に事業を開始します。設備の設置・調整完了後は動作確認テストを行い、実績報告書を提出して補助金の確定交付を受けます。
ポイント
審査と成功のコツ
災害リスクの具体的分析
現状の脆弱性の明示
BCP(事業継続計画)との整合性
地域防災への貢献度
ポイント
対象経費
対象となる経費
停電対策設備費(3件)
- 非常用発電機の購入・設置費
- 蓄電池システムの導入費
- 燃料備蓄設備の整備費
予備設備費(3件)
- 予備送信機の購入費
- 自動切替装置の導入費
- バックアップ伝送設備の購入費
耐震・防水対策費(3件)
- 設備の耐震補強費
- 浸水対策設備の整備費
- 防水壁の設置費
設置工事費(3件)
- 設備の設置工事費
- 電気配線工事費
- 基礎工事費
設計・調査費(3件)
- 耐災害性評価調査費
- 設備設計費
- 地盤調査費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 通常の設備更新・老朽化に伴う機器の買い替え費用
- 放送品質の向上を目的とした設備投資
- 放送番組の制作・編成に関する費用
- 人件費・旅費等の間接経費
- 土地の取得費用
- 交付決定前に着手した工事の費用
- 他の国庫補助金と重複する経費
よくある質問
Q「地上基幹放送ネットワーク整備事業」との違いは何ですか?
地上基幹放送ネットワーク整備事業は、予備送信所設備、災害対策補完送信所、緊急地震速報設備の「新設」を支援する事業です。一方、耐災害性強化支援事業は、既存の放送施設における「停電対策」と「予備設備の整備」を支援します。新たな送信拠点を作るか、既存拠点の強靭化を図るかの違いです。自社のニーズに応じて適切な事業を選択してください。両事業を組み合わせることも可能です。
Q非常用発電機の更新も対象ですか?
非常用発電機の更新が対象となるかどうかは、整備の目的によります。現在の発電機の容量不足による増強や、耐災害性の向上を目的とした高性能機への更新は対象となる可能性があります。一方、単なる老朽化に伴う同等品への買い替えは「通常の設備更新」として対象外となる場合があります。耐災害性の向上が明確に示せる整備計画を策定してください。
QコミュニティFM局も申請できますか?
放送法に基づく基幹放送事業者であれば対象となります。コミュニティFM局も基幹放送事業者に該当するため、申請資格はあります。ただし、補助金の配分は事業規模や耐災害性強化の必要性を考慮して行われるため、大規模な県域放送局と比較して採択の優先度がどうなるかは公募ごとの状況によります。
Q浸水対策も補助の対象ですか?
はい、放送施設の浸水対策も耐災害性強化の一環として補助対象になる可能性があります。防水壁の設置、重要設備の嵩上げ、防水扉の設置など、水害から放送設備を守るための整備は耐災害性強化に直結します。対象施設が浸水リスクの高い地域にある場合は、ハザードマップ等で具体的なリスクを示した上で整備計画を策定してください。
Q申請書類の準備にはどのくらいの期間が必要ですか?
申請書類の準備には概ね2〜4週間が目安です。ただし、耐災害性の現状評価、設備の技術仕様の検討、見積もりの取得などに時間がかかる場合があります。特に非常用発電機などの大型設備は見積もりの取得に1〜2週間を要することがあるため、公募開始前から準備を進めておくことが重要です。第2次公募は年度後半の募集のため、スケジュールに余裕がない点にご注意ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は放送施設の「耐災害性強化」に特化しており、同じ総務省の「地上基幹放送ネットワーク整備事業」と補完的な関係にあります。ネットワーク整備事業が予備送信所や災害対策補完送信所の「新設」を対象とする一方、本事業は既存施設の停電対策・予備設備の「整備」を対象としています。両事業を組み合わせることで、新規施設の建設と既存施設の強靭化を一体的に推進できます。ただし同一設備への重複補助は不可のため、対象設備の切り分けを明確にしてください。「民放ラジオ難聴解消支援事業」で新設した中継局に対する耐災害性強化として本事業を活用するケースも想定されます。地方自治体の防災関連補助や、内閣府の「国土強靭化」関連事業との連携も有効です。複数の補助制度を活用する際は、各交付要綱の規定に従い、経費の按分を適切に行ってください。
詳細説明
地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業の概要
本事業は、総務省情報流通行政局が所管する放送インフラの耐災害性向上を目的とした補助制度です。大規模な自然災害が発生した際に放送局が被災し放送の継続が不可能となる事態を回避するため、停電対策設備や予備設備の整備を支援します。
なぜ放送の耐災害性が重要なのか
災害発生時、テレビ・ラジオ放送は住民に避難情報や被災状況を伝達する最も重要なメディアです。しかし、放送局自体が停電や設備損壊により放送を継続できなくなれば、住民は重要な情報を得る手段を失います。東日本大震災では一部の放送局が長時間の放送中断を余儀なくされ、放送の耐災害性強化の必要性が強く認識されました。
補助対象となる2つの柱
- 停電対策:非常用発電機の新設・増強、大容量蓄電池の導入、燃料の長期備蓄設備の整備など。広域停電時にも放送を継続できる電力供給体制を構築します。
- 予備設備の整備:送信機の予備機、自動切替装置、バックアップ用伝送設備など。主要設備が損壊しても速やかに放送を復旧できる冗長化体制を整備します。
令和2年度第2次公募の位置づけ
本公募は令和2年度における第2次の募集です。第1次公募で配分されなかった予算枠を活用した追加募集であり、新たに耐災害性強化のニーズが生じた事業者や、第1次で準備が間に合わなかった事業者が申請できます。年度後半の公募であるため、迅速な事業実施が求められます。
関連する補助制度との違い
「地上基幹放送ネットワーク整備事業」が予備送信所や災害対策補完送信所の新設を対象とするのに対し、本事業は既存施設の停電対策と予備設備の整備に焦点を当てています。両者は補完関係にあり、組み合わせて活用することで放送インフラ全体の災害対策を強化できます。
関連書類・リンク
北海道の給付金・支援金もチェック
子育て・医療・住宅など、北海道で受けられる給付金を探せます。
北海道の給付金一覧を見る →