募集中全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約35

令和7年度補正スマートメーターを活用したディマンドリスポンス実証事業

基本情報

補助金額
7.5億円
補助率: 1/2以内または10/10(定額)
0円7.5億円
募集期間
2026-03-30 〜 2026-05-15
残り45
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途新たな事業を行いたい

この補助金のまとめ

本事業は、カーボンニュートラル実現に向けた電力需給調整の革新的手法として、スマートメーターのIoTルート(Bルート・Cルート)を活用したディマンドリスポンス(DR)の実証を行うものです。経済産業省が所管し、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が執行団体を務めます。補助上限額は最大7.5億円と大型の実証事業であり、A事業(スマートメーターネットワーク実証・補助率1/2)、B事業(サーバー・無線端末接続およびセキュリティ検証・定額10/10)、C事業(FS調査・補助率1/2)の3類型が設けられています。電力会社、通信事業者、IoTプラットフォーム事業者、セキュリティ企業など、エネルギーとICTの融合領域で活動する事業者が主な対象です。2050年カーボンニュートラルに不可欠な電力需給の柔軟化を技術的に実証する、政策的重要度の高い事業です。

この補助金の特徴

1

最大7.5億円の大型実証補助

本事業の補助上限額は7.5億円と、実証事業としては極めて大規模です。スマートメーターのIoTルートを活用したディマンドリスポンスという先端技術の実証には相応のインフラ投資が必要となるため、十分な予算規模が確保されています。B事業は定額(10/10)補助であり、セキュリティ検証という公益性の高い領域では実質的に全額補助で取り組めます。

2

3つの事業類型で段階的参入が可能

A事業(SMネットワーク実証)はスマートメーターを活用したDR制御の実証、B事業はサーバー・無線端末の接続検証とセキュリティ評価、C事業はFS調査と、技術的準備度に応じた段階的な参入が可能です。本格実証の準備段階にある事業者はC事業から、技術的に成熟した事業者はA事業への申請が適しています。

3

カーボンニュートラル政策の中核的位置づけ

本事業は2050年カーボンニュートラル達成に向けた電力システム改革の一環です。再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力需給の不安定化に対し、需要側の柔軟な調整(DR)を技術的に実現する実証であり、成果は将来の制度設計やインフラ整備に直結します。政策的なバックアップが強い分野です。

4

セキュリティ検証への重点投資

スマートメーターのIoTルートは家庭内のエネルギー機器と直接通信するため、サイバーセキュリティの確保が不可欠です。B事業でセキュリティ検証に定額補助を設定していることからも、国としてこの領域のセキュリティ基盤構築を重視していることがわかります。

ポイント

最大7.5億円の大型予算と3つの事業類型により、技術的準備度に応じた柔軟な参入が可能です。特にセキュリティ検証(B事業)は定額補助で全額カバーされるため、エネルギーセキュリティ分野への新規参入にも適しています。

対象者・申請資格

対象となる事業者

  • 一般送配電事業者(スマートメーター運用の主体)
  • 小売電気事業者、発電事業者
  • 通信事業者(IoTネットワーク構築に関わる企業)
  • IoTプラットフォーム事業者
  • HEMS・BEMS等エネルギーマネジメントシステム提供事業者
  • サイバーセキュリティ事業者
  • 上記の事業者によるコンソーシアム

法人要件

  • 日本国内に法人格を有すること
  • 補助事業を的確に遂行できる組織・人員・技術的能力を有すること
  • 経理その他の事務について適切な管理体制を有すること

事業別の追加要件

  • A事業:スマートメーターのIoTルートを活用したDR制御の技術的基盤を有すること
  • B事業:サーバー構築およびセキュリティ検証の技術的知見を有すること
  • C事業:FS調査を実施するための調査能力・ネットワークを有すること

対象外

  • 反社会的勢力に該当する者
  • 法令違反により行政処分を受けている者
  • 国税・地方税の滞納がある者

ポイント

電力事業者・通信事業者・IoT企業・セキュリティ企業など、エネルギーとICTの融合領域に関わる幅広い事業者が対象です。コンソーシアム形式が基本となるため、異業種連携による申請体制の構築がポイントになります。

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申請ガイド

1

ステップ1:事業類型の選定

A事業(SM ネットワーク実証)、B事業(サーバー・セキュリティ検証)、C事業(FS調査)の中から、自社の技術的準備度と事業目的に合致する類型を選定します。複数類型への同時申請も検討してください。

2

ステップ2:コンソーシアムの組成

本事業はスマートメーターからDR制御までの一連のバリューチェーンに関わるため、電力会社・通信事業者・IoT企業・セキュリティ企業等による共同提案が有効です。各参画者の技術的役割を明確にし、実証体制を構築します。

3

ステップ3:実証計画の策定

技術的な実証内容、実施地域・規模、スケジュール、想定される成果と課題、セキュリティリスクへの対応方針を含む詳細な実証計画書を作成します。先行研究やパイロット実験のデータがあれば、計画の実現可能性を裏付ける資料として添付します。

4

ステップ4:申請書の提出

一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の指定する申請様式に従い、電子申請を行います。申請期間は2026年3月30日から5月15日までです。申請書には事業計画、経費明細、実施体制、期待成果等を記載します。

5

ステップ5:審査・採択・事業開始

外部有識者による技術審査・事業性審査を経て採択が決定されます。採択後は交付決定手続きを経て事業を開始します。実証期間中はSIIへの定期的な進捗報告が求められます。

ポイント

申請期間は約1.5ヶ月ありますが、コンソーシアムの組成と技術的な実証計画の策定に時間を要するため、早期着手が不可欠です。SIIの公募説明会が開催される場合は必ず参加し、審査のポイントを把握してください。

審査と成功のコツ

技術的な新規性・先導性の明確化
審査では「既存技術の延長」ではなく「スマートメーターIoTルートの新たな活用」としての先導性が評価されます。従来のDR手法との差別化ポイント、スマートメーター活用による技術的優位性を明確に提示しましょう。
実証の社会実装シナリオを描く
実証事業はあくまで通過点であり、審査員は「実証後に何が変わるか」を見ています。実証成果が電力システムの制度設計や事業モデルにどう反映されるか、社会実装までのロードマップを提示することが重要です。
セキュリティ対策の具体性
スマートメーターIoTルートのセキュリティは国の重点課題です。通信の暗号化方式、認証プロトコル、脆弱性評価の手法、インシデント対応計画など、セキュリティ対策の具体性と網羅性が採択を左右します。
実証規模と汎用性のバランス
大規模な実証は成果のインパクトが大きい一方、実現可能性のリスクも高まります。初期段階では適切な規模で確実に成果を出し、段階的にスケールアップする計画が信頼性を高めます。
異業種連携の相乗効果
エネルギー・通信・IT・セキュリティの異業種が連携する本事業では、各社の技術的強みが単なる「足し算」ではなく「掛け算」になる連携設計が評価されます。技術インターフェースの明確化と情報共有体制の整備がポイントです。

ポイント

大型実証事業の採択には、技術的先導性と社会実装への明確なロードマップが不可欠です。特にセキュリティ対策の具体性と、異業種コンソーシアムによる相乗効果の設計が、審査における差別化ポイントとなります。

対象経費

対象となる経費

人件費(3件)
  • 実証事業従事者の人件費
  • 外部専門家・技術アドバイザーへの謝金
  • セキュリティ専門家への報酬
実証経費(4件)
  • スマートメーター通信テスト費用
  • DR制御実験に係る電力費
  • 実証フィールドの設営・運営費
  • データ収集・分析費用
機械装置等導入費(3件)
  • スマートメーター関連機器の購入・レンタル費
  • IoTゲートウェイ・通信機器の調達費
  • サーバー・クラウドインフラの構築費
委託費(3件)
  • セキュリティ監査の外部委託費
  • システム開発の外部委託費
  • FS調査の委託費
旅費(2件)
  • 実証フィールドへの出張旅費
  • コンソーシアム会議への参加旅費
その他経費(3件)
  • 通信回線の利用料
  • 実証データの保管・管理費
  • 報告書作成費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地・建物の取得費用
  • 汎用的なオフィス備品・家具の購入費
  • 補助事業に直接関連しない一般管理費
  • 飲食・接待・交際費
  • 補助事業期間外に発生した経費
  • 他の国庫補助金で補助を受けている経費
  • 消費税及び地方消費税

よくある質問

Q中小企業でも申請できますか?
A

法人格を有し、実証事業を遂行できる技術力・組織力があれば、企業規模に関わらず申請可能です。ただし、スマートメーターのIoTルートを活用したDR実証という技術的に高度な内容であるため、実質的には電力会社、通信事業者、IoTプラットフォーム企業、セキュリティ企業等の専門的な事業者が対象となります。中小企業であっても特定の技術領域で強みを持つ場合は、コンソーシアムの一員として参画するルートが現実的です。

QA事業・B事業・C事業を同時に申請することはできますか?
A

複数の事業類型に同時に申請することは原則可能ですが、各事業の目的・内容が明確に区分されている必要があります。例えば、A事業でDR制御の実証を行いながら、B事業でそのセキュリティ検証を並行実施するといった組み合わせは整合性があります。一方、C事業(FS調査)はA事業の前段階という位置づけのため、同一テーマでA事業とC事業を同時申請するのは整合性に欠ける可能性があります。SIIに事前相談してください。

Q補助上限の7.5億円はA・B・C事業の合計ですか?
A

公募要領の記載に基づきますが、7.5億円は本事業全体の予算規模を示しています。個別の採択案件ごとの補助上限額は事業規模や類型によって異なります。大型の実証事業であるため一件あたりの補助額も相応に大きくなりますが、申請額の妥当性は審査で厳格に評価されます。経費の積算根拠を明確にし、過大な見積もりを避けることが重要です。

Q実証フィールド(実施場所)の要件はありますか?
A

全国が対象地域ですが、スマートメーターのIoTルートを活用する実証であるため、次世代スマートメーターが導入されている地域、または導入計画がある地域での実施が実質的な要件となります。一般送配電事業者との連携が不可欠であり、実証フィールドの選定にあたっては当該地域の送配電事業者との事前協議が必要です。

Q実証で得られたデータや知的財産の帰属はどうなりますか?
A

国の補助事業で得られた成果の知的財産権は、原則として事業実施者に帰属します(日本版バイ・ドール制度)。ただし、国が公共の利益のために必要と判断した場合には、成果の公開や第三者への実施許諾を求められる可能性があります。コンソーシアム内での知的財産の帰属・利用条件は、事前にコンソーシアム規約で明確に定めておくことが重要です。

Qセキュリティ検証(B事業)の具体的な内容は何ですか?
A

B事業では、スマートメーターのIoTルートを介したDR制御通信のサイバーセキュリティを検証します。具体的には、通信プロトコルの脆弱性評価、暗号化方式の安全性検証、不正アクセスの検知・防御技術の実証、認証・認可メカニズムの検証、インシデント発生時の影響範囲分析などが想定されます。電力インフラのセキュリティは国家安全保障にも関わる重要テーマであり、定額補助による手厚い支援が設定されています。

Q申請から採択までどのくらいの期間がかかりますか?
A

申請締切(2026年5月15日)から採択決定までは、通常1〜2ヶ月程度を要します。外部有識者による技術審査・事業性審査が行われ、必要に応じてヒアリングが実施されます。採択決定後は交付申請手続きを経て事業開始となります。実証の準備期間を考慮し、採択前から技術的な準備を進めておくことを推奨します。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は経済産業省所管のエネルギー関連実証事業であり、同一経費に対する他の国庫補助金との重複受給は認められません。ただし、対象経費が明確に区分される場合には、関連する補助金・助成金との戦略的な組み合わせが検討できます。例えば、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の技術開発プロジェクトで基礎技術の研究開発を行い、本事業でその技術の実証を行うといった段階的活用は、経費と事業内容が明確に区分されていれば可能性があります。また、総務省のICT関連実証事業との連携も、通信技術部分と電力制御部分の棲み分けが明確であれば検討の余地があります。環境省のカーボンニュートラル関連補助金との関係では、温室効果ガス削減効果の測定・評価部分を環境省事業で、DR制御の技術実証部分を本事業で実施するといった役割分担も考えられます。いずれの場合も、SII(環境共創イニシアチブ)の担当窓口に事前相談を行い、経費区分と事業内容の整理について確認を得ることが不可欠です。

詳細説明

スマートメーターで電力需給を最適化する大型実証事業

「スマートメーターを活用したディマンドリスポンス実証事業」は、2050年カーボンニュートラル達成に向けた電力需給調整の技術革新を目的とした国の実証補助事業です。令和7年度補正予算で措置され、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が執行団体を務めます。補助上限額は最大7.5億円と大型の予算規模です。

ディマンドリスポンス(DR)とは

ディマンドリスポンスとは、電力の需要側(工場・ビル・家庭等)が供給側の要請に応じて電力消費パターンを変化させることで、電力需給のバランスを調整する仕組みです。再生可能エネルギーの大量導入に伴い、発電量が天候に左右される「変動性電源」の割合が増加しており、需要側の柔軟な調整がますます重要になっています。

スマートメーターのIoTルート活用

本事業の核心は、次世代スマートメーターに搭載されるIoTルート(Bルート・Cルート)を活用してDR制御を行う点にあります。従来のDRは専用通信機器や独自プロトコルが必要でしたが、スマートメーターのIoTルートを活用することで、追加的なインフラ投資を最小限に抑えながら広域的なDR制御が実現できる可能性があります。

3つの事業類型

本事業は以下の3類型で構成されています。

  • A事業(SMネットワーク実証):スマートメーターのIoTルートを活用したDR制御の技術実証。補助率1/2。スマートメーターからの信号でエネルギー機器を制御し、需要調整を行う一連のシステムを実証します。
  • B事業(サーバー・無線端末接続+セキュリティ検証):DR制御に必要なサーバーと無線端末の接続性検証、およびIoTルート通信のサイバーセキュリティ検証。定額(10/10)補助で全額が補助対象です。
  • C事業(FS調査):本格実証に先立つフィージビリティスタディ。補助率1/2。技術的課題の洗い出し、事業性評価、実証計画の策定等を行います。

対象経費

人件費、実証経費(通信テスト、DR制御実験、データ収集・分析等)、機械装置等導入費(スマートメーター関連機器、IoTゲートウェイ、サーバー等)、委託費(セキュリティ監査、システム開発等)が主な対象です。実証に直接必要な経費が幅広く認められています。

申請スケジュールと手続き

申請受付期間は2026年3月30日から5月15日までです。SII(環境共創イニシアチブ)の公募ページから申請様式をダウンロードし、電子申請で提出します。コンソーシアムでの申請が想定されるため、参画機関との調整に十分な時間を確保してください。

社会的意義と将来展望

本事業の成果は、将来的な電力システムの制度設計に直結します。スマートメーターのIoTルートを活用したDR制御が技術的に実証されれば、全国のスマートメーターインフラを活用した大規模かつ低コストなディマンドリスポンスの社会実装への道が開かれます。エネルギー転換期における重要な実証事業であり、参画企業にとっては将来の事業機会を先行的に獲得する意味があります。

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