室谷さん、ちょっと聞いてもいいですか。シングルマザーやシングルファーザーで、看護師とか介護福祉士を目指して学校に通ってる人って、生活費どうしてるんだろうって気になって。
あー、それはめちゃくちゃ現実的な疑問ですね! 実はそれをまるっと支援する国の制度があって、「高等職業訓練促進給付金」っていうんです。養成機関に通ってる間、毎月生活費として給付金をもらえる制度で、条件が合えば最大48か月、つまり4年間も受け取れるんですよ。
えっ、4年間! それはすごいですね。毎月いくらくらいもらえるんですか?
世帯の課税状況によって変わるんですが、非課税世帯なら通常は月額10万円、修了前の最後の12か月は月額14万円に増額されます。課税世帯でも月額7万500円で、最後の12か月は11万500円になります。
なるほど! 学校を修了したら終わりじゃなくて、最後の1年は手厚くなるんですね。
そうなんです。しかも修業を修了したあとに「修了支援給付金」って別の給付金も出るんですよ。非課税世帯なら5万円、課税世帯でも2万5千円。資格取得の最後のサポートって感じですね!
それは知らなかったです(笑) 2種類セットになってるんですね。
高等職業訓練促進給付金 支給額比較
さっきの話をちゃんと整理したいんですが、金額面で何をどれだけもらえるか教えてもらえますか?
| 非課税世帯 | 課税世帯 |
|---|
| 訓練促進給付金(通常月) | 月額 10万円 | 月額 7万500円 |
| 訓練促進給付金(最後の12か月) | 月額 14万円 | 月額 11万500円 |
| 修了支援給付金(修了後一括) | 5万円 | 2万5千円 |
| 最長受給期間 | 48か月 | 48か月 |
非課税世帯で4年間フルに受け取ると、合計でいくらになりますか?
ざっくり計算すると、通常月が36か月で360万円、最後の12か月が168万円、修了支援が5万円で、合計533万円くらいになります! 4年分の看護学校の生活費としてはかなり大きい金額ですよね。
マジですか! そんなにもらえるんですね。じゃあ誰でも申請できるわけじゃないですよね? 対象者の話も聞かせてください。
- ひとり親であること: 母子家庭の母または父子家庭の父(20歳未満の子を扶養)
- 養成機関で対象資格取得見込み: 対象資格の養成カリキュラムを修業している
- 所得要件: 児童扶養手当の受給者と同等の所得水準にある(超えた場合も1年間は継続対象)
- 過去受給なし: 過去に高等職業訓練促進給付金等を受けたことがない
「就業または育児と修業の両立が困難」ってのも要件に入ってますよね?
そうです! 働きながら学校に通うのが難しい状況であること、が求められます。ただ、パートタイムで少し働いてる場合でも、両立が困難と認められれば対象になることがあります。この判断は担当窓口の母子・父子自立支援員さんが相談に乗ってくれるので、まず相談してみるのが一番ですよ。
なるほど。所得要件については具体的にはどのくらいなんですか?
「児童扶養手当の受給者と同等の所得水準」ってのが基準です。扶養している子の人数や年齢によっても変わってくるので、これも窓口で確認するのが確実ですね。ちなみに、所得水準を超えてしまった場合でも、その後1年間は引き続き対象になります。急に打ち切られないようになってるんですよ。
安心感ありますね! 対象の資格はどんなものがありますか?
対象資格はかなり豊富で、医療・福祉系から技術系までいろんな方向性の資格が入ってます。一覧にするとこんな感じです。
| 分野 | 対象資格 |
|---|
| 医療系 | 看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士 |
| 福祉系 | 保育士、介護福祉士、社会福祉士 |
| 技術・美容系 | 美容師、調理師、製菓衛生師 |
| IT・技術系 | シスコシステムズ認定資格、LPI認定資格 |
これだけあれば、看護師を目指してる人だけじゃなくて、いろんな方向性の人が対象になりますね!
そうなんです! 特にひとり親の方が多く目指す看護師・保育士・介護福祉士はもちろんカバーされてます。IT系の資格も入ってるのは、最近のニーズに合わせた感じですね。
IT資格まで入ってるのは意外でした! 養成機関って、どんな学校が対象になるんですか?
看護師なら看護専門学校や大学の看護学部、保育士なら保育士養成課程のある短大・専門学校、介護福祉士なら介護福祉士養成施設ですね。大事なのは、国が認定した養成機関のカリキュラムを修業していること。各市区町村の窓口に行けば、対象になるか確認してもらえます。
わかりました。金額と対象者はイメージできました。じゃあ実際にどうやって申請するんですか?
高等職業訓練促進給付金 申請の流れ
申請の手順を教えてください。どこに行けばいいんですか?
まず絶対に外せないのが、申請前の事前相談です。各市区町村の「母子・父子自立支援員」に相談するのが必須ステップで、これをスキップすると給付金が受けられません。
住んでいる市区町村のこども・福祉担当窓口に連絡し、母子・父子自立支援員に事前相談の予約を入れる
事前相談で要件確認・受給計画を立ててもらう(養成機関の修業開始前でもOK)
修業開始後に必要書類を窓口に提出して「高等職業訓練促進給付金」を申請する
認定されれば毎月給付金が振り込まれる(最長48か月)
養成機関を修了したら修了日から30日以内に「修了支援給付金」を申請する
6番の修了支援給付金の申請、期限が30日以内なんですね。忘れそう(笑)
そうなんですよ。修了した達成感で油断しがちなんですけど、修了日から30日以内という期限があるので、カレンダーにメモしておくのをおすすめします!
2種類の給付金でそれぞれ必要な書類が違うんですよ。
- 支給申請書: 窓口でもらえる
- 児童扶養手当証書の写し: 未受給なら所得課税証明書と戸籍謄本
- 在籍証明書: 養成機関の長が証明したもの
- マイナンバーカードまたは通知カード: 申請者と扶養している子の分
- 給付金振込口座の通帳
- 本人確認書類: マイナンバーカードがない場合は免許証等
- 児童扶養手当証書の写し: 未受給なら所得課税証明書と戸籍謄本
- 養成機関のカリキュラムの修了証明書の写し
修了支援の書類はシンプルですね。事前に準備しやすそう。じゃあ申請したらどれくらいで振り込まれるんですか?
認定されてからおおむね翌月以降から振り込みが始まることが多いですが、自治体によって多少違います。窓口で確認するのが確実ですね。あと給付金は毎月口座に振り込まれる形です。
わかりました。いつからいつまで受け取れるのかも確認しておきたいです。
基本は「養成機関での修業期間に相当する期間」です。たとえば3年制の看護専門学校なら3年間(36か月)、4年制の看護大学なら4年間(48か月)というイメージです。ただし上限は48か月なので、5年以上のカリキュラムでも給付は48か月まで。
入学前から申請できるんですか? タイミングが気になります。
事前相談は入学前でもOKです! むしろ入学前に相談しておくほうが、自分が対象かどうかを確認できて安心ですよね。実際の給付金申請は「修業を開始した日以後」なので、入学して修業が始まってから書類を出す流れです。
所得が基準を超えた場合でも、超えた月の翌年まで1年間は継続して対象になります。在学中にパートの収入が少し増えても、急に受給停止にはならないように設計されてるんですよ。
それは勉強しながら少し働きたい人にはありがたい仕組みですね。そろそろよくある疑問もまとめてもらえますか?
「児童扶養手当を受けてないんだけど申請できる?」って聞かれたらどう答えますか?
受給してなくてもOKです! 「同等の所得水準」が基準なので、受給してないからといって対象外にはなりません。その場合は所得課税(非課税)証明書と戸籍謄本で所得を証明する必要があります。
修業の開始時期がひとり親になった時点より前でも、現時点で要件を満たしていれば申請は検討できます。ただしこれは自治体によって扱いが違う可能性があるので、窓口で確認してもらうのが一番ですね。
仕事と並行して通信制の学校に通う場合はどうですか?
「就業または育児と修業の両立が困難」という要件があります。通信制の場合は日中働きながら学べる場合があるので、この要件に当てはまるかどうかを窓口で判断してもらうことになります。フルタイムで働きながら通信でがっつり学んでる場合は判断が難しくなることもあります。
退学した場合は給付金は打ち切りになります。また不正受給があった場合は返還を求められることもあります。これは公式ページにも明記されてるので注意してください。
詐欺的なアプローチもあるみたいですし、注意事項も教えてください!
- 市区町村が電話やメールで個人情報・口座番号を聞くことはありません
- ATMを操作させたり、送金を求めることは絶対にありません
- 「給付金の手続きをする」と言って費用を請求する業者は詐欺です
- 不審に思ったら、必ず市区町村の窓口に直接電話で確認してください
大事な注意ですね。しっかり確認します。ところで、この給付金は全国どこでも受けられるんですか?
国が実施する事業なので、基本的に全国の市区町村が対象です。ただし申請先・手続き・判断基準は各市区町村の窓口によって若干違いがありますので、必ずお住まいの市区町村に確認してください。
せっかくだから、高等職業訓練促進給付金と一緒に活用できる他の制度も知りたいんですが。
ひとり親を支援する制度はいくつか組み合わせて使えます! まずベースになるのが
児童扶養手当ですね。18歳までの子を養育しているひとり親を対象に、所得に応じて毎月給付される制度で、高等職業訓練促進給付金と並行して受給できます。
そうです。さらに
教育訓練給付金という制度もあって、一定の職業訓練を受けた場合に費用の一部が還付されます。雇用保険の被保険者または被保険者だった方が対象で、高等職業訓練促進給付金と組み合わせられる場合もあります。
複数の制度を組み合わせると、かなり手厚いサポートになりますね。
そうなんですよ!
岐阜市の自立支援給付金のように、自立支援教育訓練給付と高等職業訓練促進給付を一体的に案内している自治体もあります。「自分の市区町村にはどんな支援があるか」を窓口でまとめて聞いてみるのがおすすめです。
たしかに、自分のまちの窓口でまとめて聞くのが一番効率がいいですね。
最後に基本情報をまとめてもらえますか? 申請を考えている人がチェックしやすいように。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 高等職業訓練促進給付金事業 |
| 対象者 | 20歳未満の子を扶養するひとり親(母または父) |
| 給付額(非課税) | 月額10万円(最後の12か月は14万円)+ 修了支援5万円 |
| 給付額(課税) | 月額7万500円(最後の12か月は11万500円)+ 修了支援2万5千円 |
| 受給期間 | 修業期間(上限48か月) |
| 申請先 | 住んでいる市区町村のこども・福祉担当窓口 |
| 事前相談 | 必須(母子・父子自立支援員) |
| 公式情報 | 新居浜市公式ページ(全国共通の制度説明) |
ありがとうございます! ひとり親で資格取得を目指している方に、ぜひ知ってほしい制度ですね。
そうですね! まず「自分は対象になるのかな?」と思ったら、お住まいの市区町村の窓口に相談してみてください。事前相談は無料で、要件確認から書類準備まで一緒に考えてもらえますよ。