室谷さん、今日は大分県の骨髄移植ドナー支援事業を取り上げたいんですが、まずそもそも骨髄移植ってどういうものか教えていただけますか?
はい!白血病とか再生不良性貧血って聞いたことありますよね。あれは骨の中で血液を作る骨髄が正常に機能しなくなる病気なんです。治療法のひとつが骨髄移植で、健康なドナーから骨髄や末梢血幹細胞を提供してもらい、患者さんの造血機能を回復させます。
なるほど、命に関わる病気の治療なんですね。ドナーになるって、かなり負担があるんですか?
これが想像以上に大変で!適合通知が届いてから採取後の健康診断まで、平日の日中に医療機関へ8回前後も出向く必要があるんです。全部平日の昼間ですから、仕事を休まないといけない。
8回!それは確かにきついですね。仕事を持っている人はなかなか…。
そうなんです。骨髄バンクに登録して移植を希望する患者さんのうち、実際に移植を受けられる方は約6割しかいないんですよ。ドナー側の終了理由の約7割は健康理由以外のものなんですが、そのうち「都合がつかない」という理由が約4割を占めるんです。
えっ、健康理由以外の中でも「都合がつかない」が4割もいるんですか!それはもったいない…。命がかかっているのに。
だから大分県が動いたんです。ドナーと、ドナーを雇用している事業所への助成制度を作って、「提供しやすい環境」を整えようとしています。
大分県骨髄移植ドナー支援事業の申請フロー
大分県の支援事業って、具体的にどんな仕組みになっているんですか?
簡単に言うと、3層構造になっています。まず各市町村がドナーと事業所に助成金を交付して、その費用の2分の1を大分県が補助するんです。
そうです!ドナー個人だけじゃなくて、ドナーを雇っている会社や団体にも助成金が出るのがポイントです。企業が「ドナー休暇制度」を導入しやすくなるよう背中を押す仕組みになっているんですよ。
会社にもお金が出るんですか!それは制度として賢いですね。
でしょう!会社としても「有給休暇を付与してあげても損にならない」という形にすることで、ドナーが安心して提供できる職場環境が生まれるんです。
- 白血病・再生不良性貧血などの治療に骨髄移植・末梢血幹細胞移植が有効
- 移植希望患者の約6割しか実際に移植を受けられていない
- ドナー側の「都合がつかない」が辞退理由の約4割
- ドナーと雇用事業所への助成で提供しやすい環境を整備
- 大分県が市町村助成費用の2分の1を補助する3層構造
ドナーと事業所、2種類の助成対象比較
大きく2種類あります。まずドナー本人、そしてドナーが勤務する事業所です。
ドナーが対象なのはわかるんですが、事業所が対象になる条件は何ですか?
ドナーに「入通院に要した日の有給休暇等を付与した」場合です。つまり、社員がドナーとして骨髄を提供するために通院する日に、ちゃんと特別休暇なり有給休暇なりを認めた会社が対象になるんです。
なるほど!「ドナー休暇制度を使わせてあげた会社」が助成を受けられるわけですね。
まさに。ドナーが自分の有給休暇を消費するんじゃなくて、会社が特別に「ドナー休暇」として認めてあげる仕組みです。日本骨髄バンクを介した提供が対象で、骨髄バンク以外の経路での提供は残念ながら助成対象外になります。
| 助成対象 | 条件 | 申請先 |
|---|
| ドナー(骨髄提供者) | 日本骨髄バンクを介して骨髄・末梢血幹細胞の提供を完了した方 | お住まいの市町村窓口 |
| 事業所(雇用主) | ドナーに入通院のための有給休暇等を付与した企業・団体 | 事業所所在の市町村窓口 |
| (大分県の役割) | 市町村が交付した助成費用の2分の1を補助 | ——(市町村経由) |
それは対象外です。大分県内の市町村に居住・所在していることが前提で、申請窓口も各市町村の担当課になります。市町村によって助成内容や対象要件が違う場合もあるので、まずはお住まいの市町村に確認が必要です。
気になるのは金額ですよね。実際いくらもらえるんですか?
正直に言うと、金額は各市町村の制度によって異なります。大分県の制度は「市町村が助成した費用の2分の1を県が補助する」という構造なので、県が直接ドナーにいくら払うという金額は決まっていないんです。
そうなんです。だから必ず「お住まいの市町村の担当窓口」に確認してほしいんです。大分市なら保健総務課、別府市なら健康推進課、という感じで、市町村ごとに窓口が違います。
なるほど、助成額の目安すら市町村次第なんですね。それなら問い合わせないとわかりませんね。
そうです!ただ、ドナーとして骨髄を提供するには入院や通院が伴うので、その分の経済的負担を一定程度カバーする設計になっているはずです。具体的な金額は、早めに各市町村窓口に聞いてみるのが一番確実ですよ。
大分県の骨髄移植ドナー支援事業は「県が市町村を補助する」制度のため、ドナーへの助成金額は各市町村が個別に設定しています。居住市町村によって助成内容・金額・必要書類・申請期限が異なりますので、必ずお住まいの市町村窓口に事前確認をしてください。
申請の流れはこうなります。まず骨髄や末梢血幹細胞の提供を完了する、それが大前提です。その後、お住まいの市町村の担当課窓口に連絡して相談してください。
基本的な流れは同じです。ドナーが勤務する会社の所在地の市町村窓口に申請します。「うちの社員がドナーとして骨髄を提供したので、助成を受けたい」という形で問い合わせてみてください。
これも市町村によって異なるんですが、一般的には骨髄バンクからの提供完了の証明書類、通院した日程の記録、給与や収入の証明などが考えられます。ただし正確なものは市町村ごとに違うので、事前に確認してほしいですね。
申請期限も市町村次第です。提供完了後のなるべく早い段階で窓口に問い合わせるのが鉄則です。時間が経ってからだと「申請期限が過ぎていた」ということになりかねません。骨髄提供が完了したら速やかに市町村に連絡することをお勧めします。
もちろんです!全18市町村の担当課と電話番号をまとめましたよ。
大分県の公式ページ(大分県健康政策課 公式ページ)に各市町村の担当課・電話番号が掲載されています。下記は2023年7月時点の情報です。最新情報は各市町村窓口に直接確認ください。
| 市町村名 | 担当課 | 電話番号 |
|---|
| 大分市 | 保健総務課 | 097-536-2554 |
| 別府市 | 健康推進課 | 0977-21-2188 |
| 中津市 | 地域医療対策課 | 0979-22-1111 |
| 日田市 | 健康保険課 | 0973-22-8370 |
| 佐伯市 | 健康増進課 | 0972-23-4500 |
| 臼杵市 | 保険健康課 | 0972-63-1111 |
| 津久見市 | 健康推進課 | 0972-82-9523 |
| 竹田市 | 保険健康課 | 0974-63-4810 |
| 豊後高田市 | 健康推進課 | 0978-22-3100 |
| 杵築市 | 健康長寿あんしん課 | 0978-64-2540 |
| 宇佐市 | 健康課 | 0978-27-8137 |
| 豊後大野市 | 市民生活課 | 0974-22-1001 |
| 由布市 | 健康増進課 | 097-582-1120 |
| 国東市 | 市民健康課 | 0978-72-5189 |
| 姫島村 | 健康推進課 | 0978-87-2177 |
| 日出町 | 健康増進課 | 0977-73-3130 |
| 九重町 | 健康福祉課(保健福祉センター) | 0973-76-3838 |
| 玖珠町 | 子育て健康支援課 | 0973-72-2022 |
こんなに細かく窓口が分かれているんですね。でもこれがあれば迷わず電話できますね!
さっきドナー休暇制度の話が出ましたが、企業としてはどんなメリットがあるんですか?
まず一番大きいのは、助成金を受け取れることです。ドナーである社員に有給休暇等を付与した場合、市町村から助成金が出て、その半分を大分県が補助してくれます。
つまり、ドナー休暇を認めても会社の持ち出しが減るわけですね!
そうです!さらに、ドナー休暇制度を導入することで「社員が骨髄ドナーになりたいと思ったときに応援できる会社」というイメージアップにもつながります。CSRの観点でも意義があると思いますよ。
実際に骨髄を提供するって、ドナー自身にはどれくらいの日数が必要なんですか?
適合通知が届いてから採取後の健康診断まで、医療機関への通院が8回前後あります。全部平日の昼間なんです。だから職場の理解がないと本当に難しい。ドナー休暇制度があることが、ドナーの心理的・身体的負担を大きく減らすんです。
日本骨髄バンクのホームページで、ドナー休暇制度を導入している企業・団体の一覧を
確認できます。自分の勤務先が載っているかチェックしてみるのもいいですね。
「骨髄移植の助成金を代わりに申請する」などと言って個人情報や通帳情報を求める電話・メールは詐欺です。ATMの操作を求められることは絶対にありません。助成金の申請は必ず本人がお住まいの市町村の担当窓口に直接問い合わせてください。不審な連絡は市町村窓口や警察に相談しましょう。
| よくある質問 | 回答 |
|---|
| 骨髄バンク以外の経路での提供は対象? | 対象外です。日本骨髄バンクを介した提供のみが対象です |
| 大分県外在住でも申請できる? | 大分県内の市町村に居住・所在していることが前提です |
| 助成額はいくら? | 市町村によって異なります。お住まいの市町村に確認ください |
| 末梢血幹細胞移植でも対象? | はい、骨髄および末梢血幹細胞の提供完了が対象です |
| 個人事業主のドナーでも対象? | ドナー個人への助成は対象の場合があります。市町村に確認ください |
ありがとうございます。結局、「わからないことは市町村窓口に聞く」が一番大事ですね!
まさに!制度の詳細は市町村によって違うので、「自分は対象かな?」と少しでも思ったら、まず電話してみてください。骨髄を提供することで救われる患者さんがいます。ドナーとして提供しようとした時に「会社の休みが取れなかった」という理由で断念しなくて済むよう、この制度をぜひ活用してほしいですね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 大分県骨髄移植ドナー支援事業 |
| 対象者 | 骨髄・末梢血幹細胞の提供を完了したドナー、およびドナーに有給休暇等を付与した事業所 |
| 助成額 | 各市町村の制度による(県は市町村助成費用の2分の1を補助) |
| 申請期限 | 各市町村によって異なる |
| 申請先 | お住まいの市町村担当課窓口 |
| 公式情報 | 大分県健康政策課公式ページ |
| 実施主体 | 大分県(各市町村と連携) |
大分県では骨髄移植ドナー支援以外にも、さまざまな医療系の給付金があります。ご自身の状況に合わせてぜひ確認してみてください。
大分県にはこんなに医療支援制度があるんですね!骨髄移植ドナー支援と合わせて確認したいですね。大分県内のその他の給付金・支援制度は
大分県の給付金一覧でも確認できますよ。