川崎・横浜・相模原の産業クラスター別特性
神奈川県の製造品出荷額は全国3〜4位(約17兆円)に位置し、首都圏最大級の工業集積地です。ただし「神奈川の製造業」と一括りにするには産業の振れ幅が大きすぎます。補助金を有効に使うには、自社が立地するクラスターの特性を起点に考えることが重要です。
川崎市は石油化学・鉄鋼・重機械・製薬が集積し、殿町キングスカイフロントではバイオ・医療機器の研究開発拠点が形成されています。大企業との共同研究・実証が多いため、NEDOや経産省の産業技術開発補助金との相性が良いエリアです。
横浜市は造船・電機・食品・化学・港湾物流という多様な産業が港を中心に展開します。食品加工・化学系では省エネ・脱炭素関連の補助金、電機・電子系ではDX・スマート工場化の補助金が活用しやすい環境です。
相模原市はJAXA相模原キャンパスを擁し、宇宙関連の精密機械・電子部品サプライヤーが集積しています。防衛・宇宙分野の実証補助事業に参画できる可能性があるエリアとして、他の工業地帯と性格が大きく異なります。
厚木・海老名は自動車部品・電子部品のサプライチェーンの核で、EV化・CASE対応という設備更新の波が直撃しているエリアです。電動化関連の設備投資補助金は今後も継続公募が見込まれます。