島根県エアコン補助金 申請フロー図
室谷さん、島根県でエアコンや空調設備の補助金を使いたいんですけど、どこから手をつければいいですか?
まず「自分が誰か」を確認することが大事です。事業者なのか、個人・家庭なのか、あるいは施設を管理している人なのかで、使える補助金がガラッと変わってきます。
変わります(笑)。たとえば飲食店と製造工場では窓口も補助率も全然違いますし、個人の方はまた別の制度になる。島根県の場合、県単独のエアコン専用補助金は現時点では確認できていないんですけど、国の制度と島根県・市区町村の独自補助を組み合わせると選択肢はかなりあります。
国の制度も使えるんですね。どんなものがあるか教えてもらえますか?
大きく3系統あります。ひとつ目は環境省のクーリングシェルター向け高効率空調導入支援、ふたつ目は経済産業省系の省エネ設備投資補助、3つ目は島根県独自のエネルギーコスト削減補助です。それぞれ対象者や補助額がかなり違うので、順番に見ていきましょう。
まず最初に一番大きそうな補助金から聞かせてください。
事業者の方にまず見てほしいのが、環境省の
クーリングシェルター向け高効率空調導入支援事業です。補助上限額1,000万円・補助率3分の1で、既存の建築物に高効率空調を導入する費用を補助してくれます。詳しくは
クーリングシェルター高効率空調導入支援事業のページで確認できます。
1,000万円はデカいですね。どんな施設が対象なんですか?
気候変動適応法に基づいて市区町村が指定した「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」が対象です。商業施設・公民館・オフィスビルなど、一般の方が暑い日に涼みに来られる場所として開放する建物ですね。松江市や出雲市の施設管理者さんが活用しやすい制度です。
クーリングシェルターに指定されている施設じゃないと使えない?
そうです。まず市区町村にクーリングシェルターの指定を申請して、それから補助金を申請する流れです。ちょっと手間はかかりますが、上限1,000万円は島根県内で使えるエアコン系補助としては国内最大級なので、公共的施設の管理者さんは検討する価値があります。
環境省の執行団体(一般社団法人静岡県環境資源協会)に申請します。島根県内からでも全国一律で申請できますよ。申請の前にGビズIDが必要なので、それを取得していない方は2〜3週間かかることを想定して早めに動いてください。
令和7年度補正予算で新設された島根県エネルギーコスト削減対策緊急支援事業補助金(飲食・商業・サービス業等向け)です。補助上限額が令和7年度から300万円に引き上げられました。補助率は1/2、小規模事業者は2/3まで補助されます。
空調設備も対象設備に入っています。令和8年2月10日から8月12日の間で全10回の公募が予定されているので、締切を確認しながら申請できます。事務局窓口は公益財団法人しまね産業振興財団が担当しています。詳細は
島根県公式サイトの案内ページをご確認ください。
はい!令和4年度〜7年度に同補助金を活用した中小企業でも改めて申請が可能になりました。これは嬉しい変更点ですよね。
あります!島根県ものづくり産業エネルギーコスト削減対策緊急支援事業補助金で、こちらは製造業者向けです。ユーティリティ設備(工場の空調を含む)の導入に補助上限750万円、補助率は1/2(小規模事業者は2/3)です。
島根県産業振興課が窓口で、令和8年5月29日が申請締切でした。公募の詳細は
島根県産業振興課のページで確認できます。事前着手制度も設けられているので、早めに動ける事業者さんは要確認ですね。
経済産業省・資源エネルギー庁の
省エネルギー投資促進支援事業費補助金は、産業・業務部門の省エネ設備導入を支援する大型補助制度です。空調システムの高効率化も対象で、補助率は最大10/10(事業内容による)です。
事業内容や枠によって変わりますが、最大で全額補助になる枠もあります。ただこれは「執行団体を選定する公募」なので、最終的に補助を受ける事業者とはまた手続きが変わってきます。概要として知っておいてほしいのは、省エネ設備への投資を国が強力に後押しする大きな予算があるということです。
他にも建物の省CO2改修系の補助金もあると聞きました。
選択肢が多いですね。どれが島根の事業者に一番合ってますか?
飲食・商業系の小規模事業者なら島根県の緊急支援補助金(300万円・補助率2/3)が一番手が届きやすいです。工場や施設規模が大きければ、クーリングシェルター補助(1,000万円)や省CO2改修補助(最大3,500万円)も選択肢に入ります。
島根県エアコン補助金 比較表
個人向けでまず注目してほしいのが、出雲市の「出雲市省エネ家電買替支援事業補助金」(令和8年度)です。物価高騰の影響を受けている市民を支援するため、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用して省エネ家電への買替費用を補助します。エアコンも対象家電に含まれます。
松江市は中小企業向けの「環境負荷軽減活動支援事業補助金」があって、市内の製造業者が省エネ・脱炭素化の取り組みに使えます。個人向けのエアコン直接補助については、年度ごとに予算化されることが多いので、松江市のくらし・手続きページか環境担当課に最新情報を確認するのが確実です。
そうなんです。益田市や浜田市、安来市など各市町村でもエネルギーコスト対策の独自補助を設けていることがあります。島根県全体としてみると、中山間地域の事業者や隠岐諸島の方でも国の補助金は全国一律で申請できるので、まず国の制度から調べるのが効率的です。
国の補助金は基本的に離島も含めた全国が対象です。隠岐振興局や各町村役場の産業振興担当に聞くと、離島固有の特別な支援制度が見つかることもあります。
自宅のエアコンを省エネ型に替えたい場合、使える国の補助金はありますか?
住宅向けでは、経済産業省の給湯省エネ関連補助や、環境省の省CO2改修系の補助が連動することがあります。エアコン単体での住宅向け直接補助金は現在限られていますが、
断熱改修と高効率エアコンの導入を組み合わせた住宅省エネ改修という形なら、ZEH(ゼロエネルギーハウス)系の支援が使えるケースがあります。詳しくは
ZEB・ZEH関連の補助金詳細をご覧ください。
断熱もセットにすると補助が出やすくなるということですか?
正確には「補助対象になる要件を満たしやすくなる」というイメージですね。島根は日本海型気候で冬の寒さも厳しいので、夏のエアコン効率化だけでなく冬の暖房負荷を下げる断熱改修とセットで考えると、年間を通じたエネルギーコスト削減効果が高くなります。
| 補助金名 | 対象者 | 補助上限額 | 補助率 | 窓口 |
|---|
| クーリングシェルター高効率空調補助 | 施設管理者(クーリングシェルター指定済み) | 1,000万円 | 1/3 | 環境省執行団体 |
| 島根県エネルギーコスト削減補助(飲食・商業等) | 島根県内中小企業 | 300万円 | 1/2(小規模2/3) | しまね産業振興財団 |
| 島根県ものづくり産業エネルギー補助 | 島根県内製造業者 | 750万円 | 1/2(小規模2/3) | 島根県産業振興課 |
| 省エネルギー投資促進支援事業 | 全業種事業者 | 約1,750万円 | 最大10/10 | 経産省執行団体 |
| 民間建築物等省CO2改修支援 | 業務用建築物所有者 | 3,500万円 | 1/3 | 環境省執行団体 |
| 出雲市省エネ家電買替支援 | 出雲市民 | 市に要確認 | ー | 出雲市ゼロカーボン推進室 |
- しまね産業振興財団(飲食・商業・サービス業エネルギー補助): 島根県の補助金窓口。TEL 0852-60-5120(産業振興財団代表)
- 島根県産業振興課(製造業エネルギー補助): 松江市殿町8番3号 県庁産業振興課。申請はメール・郵送・持参
- 島根県中小企業課(総合窓口): TEL 0852-22-5111(島根県庁代表)
- 出雲市環境政策課ゼロカーボン推進室(省エネ家電補助): TEL 0853-21-6741
- 松江市ものづくり産業支援センター(製造業者向け): 環境負荷軽減補助について相談可
- よろず支援拠点しまね(無料相談): 補助金選びから申請支援まで無料で対応
鳥取県も島根県と同様に独自のエアコン専用補助金というよりは、省エネ設備全般の補助金を通じて空調導入を支援する形が多いです。広島県は製造業の集積があるので、省エネ設備補助の活用事例が多く、しまね・とっとり両県より予算規模が大きい傾向があります。
中国・四国エリアで比べると島根はどのくらいですか?
国の制度は全国一律なので差はありません。県・市区町村の独自補助で見ると、島根県は令和7年度補正で補助上限を300万円に引き上げたのはかなり積極的です。過去の受給者も再申請可能にしたのも珍しい。エネルギーコスト高騰が厳しい中山間地域の事業者を守ろうという姿勢が見えますね。
なるほど、近隣エリアの補助金情報もまとめて確認したいです。
1まず属性を確認(個人・個人事業主・中小企業・製造業・施設管理者のどれか)
2国・県・市区町村の補助金を層ごとに整理して重複申請ができないか確認
3GビズID を取得(国の補助金申請に必須、発行まで2〜3週間)
4見積もりを取得し、対象設備の省エネ性能(APF値・COP等)を確認
5申請書類を準備して補助金の交付申請を提出(着工・発注は交付決定後)
7工事完了後に実績報告を提出し、補助金の振り込みを受ける
エアコン・空調設備の発注・工事着手は、補助金の交付決定通知を受け取ってから行うこと。先に工事を始めると補助対象外になります。これは国・県・市区町村のどの補助金でも共通のルールです。
同一の設備・工事に対して国と県の補助金を両方使う「重複申請」は原則禁止されています。ただ、工場の空調(県補助)と事務所の空調(国補助)のように設備を分けると、それぞれ別々に申請できることもあります。不明な場合はよろず支援拠点や各補助金の窓口に事前確認するのが確実です。
中小機構が運営する無料の経営相談窓口で、島根県内にも拠点があります。補助金の選び方から申請書の書き方まで無料でサポートしてくれるので、どこに相談していいか分からない時の最初の窓口として最適です。
申請書類って大変そうですね。具体的に何が必要ですか?
島根県の飲食・商業向け補助の場合を例にすると、交付申請書(所定様式)、会社概要資料、直近2期分の決算書、島根県税の納税証明書、設備の見積書、省エネ効果を示すカタログ等が必要です。製造業向けは追加でエネルギーコスト削減率の計算書も必要になります。
件数が少ない補助金は自分でも申請できますが、書類不備で不採択にならないよう、最低限よろず支援拠点で書類のチェックをしてもらうことをおすすめします。もちろん士業の先生に頼む選択肢もありますよ(笑)。
島根県でエアコン・空調補助金を使うなら「自分が誰か」を最初に決めること。施設管理者ならクーリングシェルター補助(上限1,000万円)、飲食・商業なら県独自補助(300万円・補助率2/3)、製造業なら県ものづくり補助(750万円)、個人なら出雲市の省エネ家電買替支援という感じで最適な補助が変わります。
国の制度を含めると相当な件数があります。しまね産業振興財団や県よろず支援拠点への無料相談を活用して、自分の属性に合った補助金を確実に見つけてください。交付決定前の着工は絶対NGなので、そこだけ気をつければあとは書類を丁寧に揃えるだけです。詳しい情報は
島根県の補助金一覧ページや
エアコン・空調関連の国の補助金一覧でも確認できます。近隣の都道府県別ページも参考にしてください。