大分県エコ・SDGs補助金の申請フロー
室谷さん、最近「脱炭素」「カーボンニュートラル」って言葉をよく耳にするんですけど、大分県にいる私たちも何か使える補助金ってあるんですかね?
ありますよ。大分県は地熱発電の先進地として有名で、再エネ・省エネへの取り組みは九州でもかなり積極的な部類です。しかも令和7年度(2025年度)から新しい補助制度がいくつか追加されて、国の補助金と合わせて活用できる環境が整ってきました。
そうなんです。県の制度だけで太陽光、蓄電池、高効率給湯器、LED・空調、軽EV、充電設備、燃料電池車、燃料電池トラックとカバー範囲がかなり広くなっています。国の制度と合わせると大分県内の事業者なら相当手厚い支援が受けられます。
すごい数ですね。どこから整理すればいいんでしょう?
まず「事業者向け」と「個人・家庭向け」に分けて考えるのが一番わかりやすいです。エコ・SDGs系の補助金って、製造業や飲食業などのビジネスで使う設備投資向けと、自宅の省エネリフォーム向けとで、全然別の制度になってることが多いので。
なるほど、一緒に考えると混乱しそうですよね(笑)。では事業者向けから聞かせてください。
では、大分県の事業者向けから見ていきましょう。国の制度と県の独自制度、両方使えると補助額がかなり変わってくるので、両方把握しておくのが大事です。
大分県エコ・SDGs補助金比較表
大分県の独自制度で今いちばん活用されているのが、「自家消費型太陽光発電導入支援補助金」です。太陽光パネルと蓄電池を導入する事業者向けで、太陽光が2.5万円/kW(賃上げ枠なら3.5万円/kW)、蓄電池は費用の3分の1が出ます。合計で最大200万円まで補助されます。
一つポイントがあって、「おおいたグリーン事業者」認証を取得した事業者だけが対象なんです。この認証、取得自体は無料ですけど、申請から認定まで1ヶ月程度かかるので、補助金を使いたい場合は先に動き始めないといけないですね。あと、FIT(売電制度)認定を受けない自家消費型の設備に限られます。
グリーン事業者認証って初めて聞きました。どこで申請するんですか?
大分県環境政策課が窓口で、県のホームページから申請できます。温室効果ガス削減の取り組みを宣言して、一定の条件を満たせば認証してもらえる制度です。認証を取っておくと今後の補助金申請でも有利になるので、とっておいて損はないですよ。
じゃあ先に認証取得してから動くのがいいわけですね。
そうです。令和7年度の募集は6月2日から11月28日(予算消化次第終了)なので、今から準備を始めると間に合います。
「高効率照明等導入事業費補助金」が事業者向けにあります。LEDへの切り替えで補助率2分の1・最大30万円、高効率空調機器(省CO2効果20%以上)で補助率2分の1・最大50万円。こちらも「おおいたグリーン事業者」認証が必要です。令和7年度分はすでに募集終了ですが、毎年度継続している制度なので来年度に向けて準備するといいですね。
「高効率給湯器導入事業費補助金」があります。エコキュート・ハイブリッド給湯器、エネファームが対象で、補助率2分の1・最大15万円です。令和7年度は6月2日から受付開始です。飲食店や旅館・ホテルなど給湯コストが高い業種には特に効きます。
大分県って温泉が多いですから、旅館さんとかにはいいですね(笑)。
まさに。あと新しいところだと「商用軽電気自動車導入支援事業費補助金」が令和7年度から追加されました。配達や営業に使う軽EVを導入すると、1台あたり30万円の上乗せ補助が受けられます。国の補助金(CEV補助金)に上乗せされる形なので、両方使えばかなりの額になります。
EV充電設備の補助もあります。「電気自動車等充電設備導入支援事業費補助金」で、普通充電設備1台につき最大7万5千円(補助率4分の1以内)が出ます。1事業者あたり2台まで対象で、令和7年7月2日から受付開始の予定です。国の充電インフラ補助金との上乗せも可能です。
まだあります。注目してほしいのが「燃料電池トラック導入支援事業費補助金」です。令和7年度から新しくできた制度で、FCVトラックの導入に補助率2分の1・上限2,000万円という大規模な支援が受けられます。国補助金の交付決定を受けた事業者が対象で、令和7年4月16日から令和8年2月27日まで受付中です。
輸送・物流業を営む事業者にとっては、EV化の大きな後押しになります。燃料電池車(FCV)の乗用車向けにも「燃料電池自動車購入支援事業費補助金」があって、こちらは1台50万円の定額補助です。国の補助金と組み合わせられるので、FCVへの切り替えを検討している事業者にとっては好機ですね。
あります。「公共交通EV車両導入支援事業」で、EVバスの導入に通常枠なら1台1,800万円以内(賃上げ枠は2,250万円以内)の補助が受けられます。EVタクシーは賃上げ枠のみ1台100万円以内、プラグインハイブリッドタクシーは80万円以内。令和7年6月2日から12月26日まで受付中です。大分県はバスやタクシーのEV化にも力を入れていますね。
これに国の補助金も重ねて使えるわけですね。次は国の制度も聞いてもいいですか?
もちろんです。大分県内でも使える国の制度はかなり充実していますよ。
確かに規模が大きい分、複雑に見えるんですけど、事業者向けの主要なものはだいたいパターンが決まっているんですよ。まず押さえておきたいのが環境省の「省CO2型システムへの改修支援事業(SHIFT事業)」です。
これは工場や事業場の電化・燃料転換・熱回収などで
CO2排出量を削減するシステム改修に対して、補助率3分の1・上限5億円が出る大型制度です。製造業だけでなく、医療法人、大学、社会福祉法人も対象なので、大分県内の幅広い事業者が使えます。令和7年度も第2次公募まであって、二段階で申請を受け付けています。
省CO2型システムへの改修支援事業の詳細はこちら
ただし「直近2期連続で債務超過でないこと」という財務要件があるので、申請前に確認が必要です。これで落ちる事業者がたまにいるので。
注意が必要なんですね。中小企業向けで使いやすいのはどれですか?
中小企業なら環境省の
「DX型CO2削減対策実行支援事業」が使いやすいです。補助率4分の3・最大200万円と補助率が高くて、DXシステムを活用したCO2削減の設計支援が対象です。「まず何から始めればいいかわからない」という事業者が最初の一歩として使うのに向いています。
DX型CO2削減対策実行支援事業の詳細はこちら
200万円の取り組みで実質負担が50万円になる計算です。これで「エネルギーの見える化」や改善計画を作って、次のSHIFT事業(最大5億円)へステップアップするという使い方が王道パターンです。
段階を踏んで大きな補助金に向けて準備するわけですね。
まさにそのイメージです。ほかにも脱炭素関連で大きいのが環境省の「地域脱炭素実現に向けた具体施策実装支援事業」です。地方自治体や民間事業者が取り組む再エネ導入・省エネ設備整備・EV導入などをまるごと支援してくれる事業で、補助上限に実質的な制限がありません。ただし申請期間が2週間程度と非常に短いので、事前に情報収集しておく必要があります。
ZEB(ゼロエネルギービル)の実証事業も見逃せません。新築10,000平方メートル以上、既存2,000平方メートル以上の大規模建築物が対象で、補助率2分の3・上限10億円というスケールです。大分県内でオフィスや商業施設の建設を検討している企業なら要チェックです。
ZEB実証事業の詳細はこちら
断熱・設備の省エネで消費エネルギーを大幅に削減して、太陽光などで発電して年間のエネルギー収支をゼロにする建物です。建設コストは確かに高いんですけど、ランニングコストが大幅に下がるのと、補助金が大きいので今から計画する物件なら十分検討価値があります。
あります、あります。「コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業」です。食品製造や食品小売のショーケースなどで使うフロン冷媒から、CO2・アンモニアなどの自然冷媒へ切り替える設備導入を補助してくれます。補助上限は5億円で補助率は3分の1です。
コールドチェーン脱フロン補助金の詳細はこちら
大分県は農業も盛んだから、農産物の冷蔵保管でも使えそうですね。
そうです。一方、建設業や土木向けには「建設機械の電動化促進事業」もあって、電動建設機械(GX建設機械)の導入に補助率2分の3が出ます。大分県内の建設事業者にも活用の機会があります。
建設機械電動化補助金の詳細はこちら
ビルやオフィスをまるごと脱炭素改修したい場合はどうですか?
環境省の「業務用建築物の脱炭素改修加速化事業」が使えます。オフィスビル・商業施設・ホテル等の業務用建築物の断熱改修や高効率設備への更新が対象で、大分県内の業務用建築物を所有・管理している法人が活用できます。既存ビルの脱炭素化に特化した珍しい制度ですね。
業務用建築物の脱炭素改修加速化事業の詳細はこちら
これも最近できた制度があります。「業務産業用蓄電システム導入支援事業」です。令和7年度補正で追加された事業で、工場や商業施設向けの業務・産業用大型蓄電池の導入を補助率3分の1以内・上限1,500万円で支援します。蓄電池をディマンドレスポンス(DR)リソースとして活用することが条件です。
業務産業用蓄電システム導入支援の詳細はこちら
本当に幅広いですね。次は個人・家庭向けを聞いてもいいですか?
もちろんです。個人向けも大分県独自のものと国の制度が充実していますよ。
まず一番ボリュームが大きいのが「自家消費型太陽光発電設備等導入事業費補助金(個人向け)」です。太陽光パネルが3.5万円/kW(最大200万円)、蓄電池が費用の3分の1(最大200万円)です。事業者向けとは別に個人も申請できます。
使えます。ただしFIT(売電)認定を受けない自家消費型の設備に限るので、発電した電気を主に自分で使う前提の設備導入が対象です。申請期間は令和7年6月2日から11月28日まで(予算消化次第終了)。
4kWのパネルを付けたら14万円もらえる計算ですか?
そうですね。4kW × 3.5万円 = 14万円です。蓄電池も一緒に付けると上限200万円の別枠が使えるので、セット導入がお得です。ただし1kWhあたり15.5万円を超える高価な蓄電池は補助対象外なので、商品選びは注意してください。
あります。特に注目なのが中津市の脱炭素社会推進事業補助金(個人向け)です。太陽光パネルが7万円/kW・上限35万円と、県の補助より単価が高いんです。ただし大分県の補助金との併用ができないので、どちらを使うか選ぶ必要があります。
単純計算だと、4kWのシステムで県補助は14万円、中津市は28万円(4×7万円)です。蓄電池も付けるなら県の補助(別枠200万円)が上回ります。中津市は太陽光単体なら有利、セット導入なら県が有利という感じです。
大分市は蓄電池のみの補助がありますよ。設置1件あたり一律5万円で、令和7年5月1日から令和8年3月31日まで受け付けています。国の補助金の対象設備であることが条件です。太陽光は既設でも新規でもOKで、蓄電池を追加したい方向けです。
出ます。大分県の「高効率給湯器導入事業費補助金」は個人も対象になっていて、エコキュートやハイブリッド給湯器で2分の1・最大15万円です。エコキュートは電気代がガス給湯器の3分の1程度になるので、補助金込みで考えると投資回収が相当早くなります。
燃料電池自動車(FCV)を買いたい人向けの補助金はありますか?
ありますよ。大分県が「燃料電池自動車購入支援事業費補助金」を用意しています。1台50万円が国の補助金に上乗せされる形で受けられます。FCVはまだ高価なので、こうした補助金の積み重ねが購入判断に効いてきます。令和7年4月16日から令和8年2月27日まで受付中です。
家のリフォームで断熱・窓を変えると補助金は出ますか?
国の「住宅エコリフォーム推進事業」が使えます。既存住宅の省エネ性能をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)レベルまで引き上げるリフォーム工事に最大50万円程度の補助が受けられる制度です。断熱改修や高効率設備の導入が対象となります。大分県でも使えますよ。
住宅エコリフォーム推進事業の詳細はこちら
最近終了したものが多いんですが、例えば
「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)推進事業というものがあります。環境省が実施していて、省エネ行動・ライフスタイル転換の取り組みを支援するもので、事業者も個人もどちらも関係する制度です。
デコ活推進事業の詳細はこちら
「脱炭素につながる新しい豊かな暮らし」を「デコ活」と呼んで、環境省が国民運動として推進しています。節電や食品ロス削減、省エネ家電への買い替えなどを支援する取り組みです。生活の中でできることから始めるイメージですね。
では大分県全体のエコ補助金を比較してみたいんですが、表でまとめてもらえますか?
まとめましょう。国・県・市町村を横断して整理するとこうなります。
| 制度名 | 実施主体 | 補助額・補助率 | 対象者 | 受付期間(令和7年度) |
|---|
| 自家消費型太陽光発電導入支援補助金 | 大分県 | 太陽光:2.5〜3.5万円/kW、蓄電池:費用の1/3、上限200万円 | 事業者(グリーン事業者認証必要) | 6月2日〜11月28日 |
| 自家消費型太陽光発電設備等導入事業費補助金 | 大分県 | 太陽光:3.5万円/kW、蓄電池:費用の1/3、各上限200万円 | 個人 | 6月2日〜11月28日 |
| 高効率照明等導入事業費補助金 | 大分県 | LED:上限30万円(1/2)、空調:上限50万円(1/2) | 事業者(グリーン事業者認証必要) | 令和7年度は終了 |
| 高効率給湯器導入事業費補助金 | 大分県 | 上限15万円(費用の1/2) | 事業者・個人(グリーン事業者認証必要) | 6月2日〜 |
| 商用軽電気自動車導入支援補助金 | 大分県 | 1台あたり30万円(国費上乗せ) | 事業者(グリーン事業者認証必要) | 7月2日〜2026年2月27日 |
| 電気自動車等充電設備導入支援補助金 | 大分県 | 1台あたり上限7.5万円(1/4以内)、最大2台 | 事業者(グリーン事業者認証必要) | 7月2日〜2026年2月27日 |
| 燃料電池自動車購入支援事業費補助金 | 大分県 | 1台50万円(国補助金との併用可) | 法人・個人事業者 | 4月16日〜2026年2月27日 |
| 燃料電池トラック導入支援事業費補助金 | 大分県 | 上限2,000万円(補助率1/2) | 法人・個人事業者(国補助金採択者) | 4月16日〜2026年2月27日 |
| 公共交通EV車両導入支援事業 | 大分県 | EVバス:1台1,800〜2,250万円(1/3〜5/12) | 公共交通事業者 | 6月2日〜12月26日 |
| 脱炭素社会推進事業補助金(個人向け) | 中津市 | 太陽光:7万円/kW(上限35万円)、蓄電池:1/3 | 中津市民 | 5月1日〜 |
| 脱炭素社会推進事業補助金(事業者向け) | 中津市 | 太陽光:5万円/kW(上限500万円)、蓄電池:1/3 | 中津市内事業者(ゼロカーボン推進パートナー) | 5月1日〜 |
| 脱炭素社会推進事業補助金(EV補助) | 中津市 | 1事業者あたり10万円 | 中津市内事業者(ゼロカーボン推進パートナー) | 5月1日〜 |
| 住宅用再エネ・省エネ設備設置補助金 | 大分市 | 蓄電池:一律5万円 | 大分市民 | 5月1日〜2026年3月31日 |
| 省CO2型システムへの改修支援事業(SHIFT) | 環境省(国) | 上限5億円(補助率1/3) | 事業者・法人 | 随時(令和7年度) |
| DX型CO2削減対策実行支援事業 | 環境省(国) | 上限200万円(補助率3/4) | 中小企業 | 随時(令和7年度) |
| ZEB実証事業 | 環境省(国) | 上限10億円(補助率2/3) | 大規模建築物の事業者 | 令和7年度 |
| コールドチェーン脱フロン・脱炭素化推進事業 | 環境省(国) | 上限5億円(補助率1/3) | 食品関連事業者 | 令和7年度 |
| 建設機械の電動化促進事業 | 国土交通省(国) | 補助率2/3 | 建設事業者 | 随時 |
| 業務用建築物の脱炭素改修加速化事業 | 環境省(国) | 対象経費の一部(上限あり) | 業務用建築物の所有者・管理者 | 随時(令和7年度) |
| 業務産業用蓄電システム導入支援事業 | 経産省(国) | 上限1,500万円(補助率1/3以内) | 工場・商業施設等の事業者 | 2026年3月〜10月 |
| 住宅エコリフォーム推進事業 | 国土交通省(国) | 最大約51万円 | 個人(既存住宅所有者) | 随時(令和7年度) |
こんなにあるんですね!全部で20種類以上もある…。
国と県と市町村を合わせると確かに多いです。ただ、多くの県の補助金は「おおいたグリーン事業者認証」がキーになっているので、認証取得を優先して動くのが戦略として正しいと思います。
何度も出てきた「おおいたグリーン事業者認証」ってどんな制度ですか?
大分県が実施している、企業の脱炭素への取り組みを認証する制度です。温室効果ガス削減目標を宣言して、一定の条件(省エネ計画作成など)を満たすと取得できます。認証は無料で、申請から認定まで1ヶ月程度が目安です。
そうです。認証を持っていると対象補助金で合わせて数百万円の恩恵が受けられますから、先行投資として考えればコストゼロでリターンが大きいです。大分県の環境政策課(脱炭素社会推進班)がまとめて相談に乗ってくれますよ。
大分県環境政策課・脱炭素社会推進班で、電話番号は097-506-3024です。これから補助金を使いたい事業者は、まずここに電話して「グリーン事業者認証の取得方法と今使える補助金を教えてほしい」と聞くのがいちばん早いです。
- 大分県環境政策課 脱炭素社会推進班
- 電話: 097-506-3024
- 対応内容: おおいたグリーン事業者認証の申請相談・各補助金制度の案内
大分県は事業者への窓口案内がわりと丁寧で、補助金の紹介ページも定期的に更新されています。県のホームページ(事業者向け再エネ・省エネ等の導入補助金ページ)をブックマークしておくと情報収集が楽になります。
国と県は一般的に重複使用OKなことが多いです。例えば国のCEV補助金(軽EV向け)に大分県の商用軽EV補助金を上乗せするパターン、国の充電インフラ補助金に県の充電設備補助を重ねるパターンなどが典型例です。
じゃあうまく組み合わせると相当な額になりますよね?
かなりになります。例えば事業者が軽EVを導入する場合、国のCEV補助金でざっくり20〜30万円、大分県の商用軽EV補助で30万円が重なります。充電設備も一緒に入れると、さらに国補助+県補助が積み上がります。全部合わせると70〜80万円程度の補助が見込めるケースもあります。
太陽光と蓄電池で県と国を組み合わせたらどうなりますか?
例えば4kWの太陽光パネル+蓄電池5kWhを事業者が入れる場合、県の自家消費型補助で太陽光10万円(2.5万×4kW)+蓄電池費用の3分の1。国の補助金が別途使えれば、実質負担がかなり軽くなります。ただし制度によっては重複申請不可の場合もあるので、個別に確認することが大切です。
県の環境政策課か、商工会・商工会議所の補助金担当者に聞くのが確実です。補助金の申請書類を見てもらいながら「この組み合わせはOKか」を確認してもらうのが一番早いですね。
補助金申請で失敗しないために気をつけることってありますか?
いくつかあります。まず着工・購入前に申請することが絶対条件です。設備を入れてから申請しても補助金は出ません。必ず「交付決定→設備導入→実績報告」の順序を守ってください。
- 設備の導入・購入は必ず「交付決定」後に行うこと(事前着手は補助対象外)
- 県の補助金と市の補助金が併用不可なケースあり(例:大分県と中津市の太陽光補助)
- FIT/FIP売電制度と自家消費型補助金は原則として同時利用不可
- おおいたグリーン事業者認証は補助金申請の前に取得が必要(1ヶ月程度)
- 蓄電池は1kWhあたり15.5万円を超えると補助対象外(大分県個人向け)
省エネ・脱炭素系の補助金は「省エネ効果の試算」が必要なことが多いです。改修前後のエネルギー消費量を比較して、削減率を示す書類を作らないといけない。専門知識が必要なので、設備業者や省エネ診断士に協力してもらうのがスムーズです。
中小企業の場合は、省エネルギーセンターや地元の商工会・商工会議所に相談するとサポートしてもらえることがあります。大分県内の商工会議所でも補助金申請支援のセミナーを開催していることがあるので、チェックしてみてください。
おおいたグリーン事業者認証の取得申請(1ヶ月前倒し)
- おおいたグリーン事業者認証の取得(または取得中)であること
- 設備導入の交付決定前に着工・購入しないこと
- FIT/FIP認定と自家消費型補助金の競合がないか確認済みであること
- 財務要件(2期連続債務超過でないこと)を満たしていること
- 複数の補助金を組み合わせる場合は窓口で重複確認済みであること
- 蓄電池の1kWhあたり単価が補助対象範囲内(15.5万円以下)であること
やること多そうですが、段取りよく進めれば大丈夫そうですね。
そうです。一度流れを把握しておけば次からは慣れてきます。大分県内で環境投資を考えているなら、「グリーン事業者認証の取得と省CO2計画の作成」が全ての補助金の入り口になるので、そこから始めると効率的です。
最後に、どんな事業者がエコ・SDGs補助金を使うべきか、ひとことアドバイスをもらえますか?
電気代・燃料代が毎月の固定費として大きくなっている事業者は、今が省エネ投資のタイミングです。補助金込みで試算すると、単純な投資回収期間が5〜7年になるケースも珍しくなくて、しかも電気代はこれからも上がっていくことを考えると、投資を早くするほど得です。「環境対応」というイメージより「経営コスト削減の投資」として捉えると判断しやすいと思いますよ。
経営コスト削減として考えるのはわかりやすいですね!ありがとうございました。