鳥取県の燃料対策補助金・助成金とは


佐藤
編集長
室谷さん、最近ガソリンが高いじゃないですか。鳥取の事業者さんから「燃料費がきつくて…」って声をよく聞くんですよ。何か使える補助金ってありますか?

室谷
代表取締役
ありますよ!むしろ燃料関係は国の補助金が充実してる分野なんです。150件以上の制度があるので、鳥取で事業やってる方はかなり選択肢が多い。

佐藤
編集長
150件!それは多いですね。でも種類が多すぎると逆に迷いそうですよね。

室谷
代表取締役
そこが大事なポイントで、ざっくり4つのカテゴリに分けると頭が整理できます。①ガソリンスタンド(SS)の経営支援、②天然ガス設備の導入支援、③災害備蓄用の燃料タンク導入、④EV・水素などの次世代燃料インフラ整備、この4つです。

佐藤
編集長
なるほど、4分類ですね。鳥取って特に燃料関係で困りやすい地域の特性みたいなものってあるんですか?

室谷
代表取締役
ありますよ(笑)。鳥取は全国でもSSの数が少ない地域で、「SS過疎地」の問題が深刻です。山間部ではガソリンスタンドまで30分以上かかる集落もあって、地域住民の生活インフラとして燃料供給が特に重要なんです。

佐藤
編集長
SS過疎地って初めて聞きました。それが補助金とも関係してくるんですね。

室谷
代表取締役
直結しています。国がSS過疎地対策に予算を重点配分してるので、鳥取みたいな地域の事業者ほど使える補助金が多い。特に経済産業省の石油製品販売業構造改善対策事業費補助金は、過疎地のSSに対して補助率10/10という驚異的な条件で支援しています。
【事業者向け】SS・燃料供給インフラの補助金一覧

佐藤
編集長
まずガソリンスタンドを経営してる方向けの話から聞かせてください。どんな補助金があるんですか?

室谷
代表取締役
大きく3種類あります。設備導入・更新への支援、経営再建への支援、そして過疎地でのインフラ維持支援です。金額が相当大きいものもあるんで、知らないと本当にもったいないです。

佐藤
編集長
具体的に教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
まず令和7年度 SSネットワーク維持・強化支援事業(設備導入等支援事業)です。補助率10/10で総事業費は約120億円。地下タンクの更新、自家発電設備の導入、省力化・無人化設備などが対象で、災害対応能力の強化を目的としたものです。

佐藤
編集長
補助率10/10って全額補助ですか!?

室谷
代表取締役
そうです(笑)。経営者が負担する自己負担がゼロになります。ただし執行団体(石油販売業協会等)経由での申請になるので、まずは所属する業界団体に相談するのが第一歩です。

佐藤
編集長
なるほど。それ以外には?

室谷
代表取締役
令和7年度 SSネットワーク維持・強化支援事業(経営再建支援事業)もあります。暫定税率廃止の影響を受けた中小・小規模のSSに対し、事業継続や多角化の取組を支援するもので、補助上限40億円・補助率10/10です。2026年度に軽油の暫定税率が廃止されて経営への影響が出てる業者さんは要注目です。

佐藤
編集長
過疎地向けの支援はどんなものがあるんでしょう?

室谷
代表取締役
石油製品販売業構造改善対策事業費補助金(過疎地等における石油製品の流通体制整備事業)ですね。令和8年度版で補助上限約4.9億円、補助率10/10です。地下タンクの撤去費用、簡易計量機の設置、タンクの内面ライニングや電気防食システムの設置などが対象です。

佐藤
編集長
鳥取はSS過疎地が多い分、申請できる事業者も多そうですね。

室谷
代表取締役
そこが鳥取の事業者にとってのメリットです。都市部だと採択される可能性が低くても、過疎地認定があれば優先的に審査してもらえるケースが多い。「うちの地域が過疎地認定を受けてるか」を市区町村の担当課に確認するのが重要です。

佐藤
編集長
自治体がガソリンスタンドを引き継ぐ仕組みもあるって聞いたことがあります。

室谷
代表取締役
あります!令和8年度 石油製品販売業構造改善対策事業費補助金(自治体によるSS承継支援事業)が補助上限約2.3億円・補助率10/10。自治体が民間のSSを承継・運営する際の費用を全額補助します。廃業したSSを地域で守る取組みです。

佐藤
編集長
自治体がガソリンスタンドを運営するんですか、面白い発想ですね。

室谷
代表取締役
過疎地では生活インフラとして必要不可欠なので。実際に全国で自治体運営のSSが増えています。鳥取の小さな町でも、こういう制度を使えば地域の燃料供給を守れる。
【事業者向け】天然ガス・エネルギー転換の補助金

佐藤
編集長
次は天然ガス関係の話を聞かせてください。どんな補助金があるんですか?

室谷
代表取締役
天然ガスは「災害時にも安定供給できる燃料」として国が力を入れている分野です。コージェネレーション(コージェネ)や燃料電池システムを導入する際に使える大型補助金があります。

佐藤
編集長
コージェネって何ですか?

室谷
代表取締役
天然ガスを使って電気と熱を同時に作るシステムです。停電しても自力で電力を確保できるので、病院・避難所・工場などが災害対応として導入します。

佐藤
編集長
なるほど、防災目的でも使えるんですね。

室谷
代表取締役
まさに。令和7年度 災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金は、補助上限3億6,000万円(補助率1/2または1/3)です。停電対応型コージェネ、燃料電池、ガスエンジンヒートポンプなどが対象で、3次公募まで行われています。

佐藤
編集長
3.6億円はかなりでかいですね。補助率は1/3でもかなりの額になる。

室谷
代表取締役
そうなんです。ただ工場や大きな施設向けなので、中小企業が単独申請するより、地域のエネルギー会社と組んで申請するケースが多いです。コンサルを使う価値が高い補助金です。

佐藤
編集長
水素関係の補助金もありますか?

室谷
代表取締役
ありますよ。令和7年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(再エネ等由来水素を活用した自立・分散型エネルギーシステム構築等事業)は、補助上限3億円で、中小企業なら補助率2/3です。水素を活用した燃料電池システムや水素ボイラーの導入が対象です。

佐藤
編集長
水素は鳥取でも使えるんですか?

室谷
代表取締役
全国対象なので鳥取でも使えます。ただ水素関係はまだインフラ整備が進んでる地域とそうでない地域で差がある。鳥取の場合は、まず燃料電池(FCV対応設備)やコージェネから入る方が現実的かなと思います。
【防災・備蓄向け】燃料タンク導入補助金


佐藤
編集長
防災備蓄の話も出てきましたが、病院や避難所向けの補助金ってありますか?

室谷
代表取締役
これが結構重要で、病院・福祉施設・学校・避難所などの「社会的重要インフラ」には特別な補助制度があります。

佐藤
編集長
どんなものがありますか?

室谷
代表取締役
令和8年度 災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金(自治体向け)は、補助上限約25.5億円(25億5,000万円)・補助率定額です。自治体の防災拠点施設が燃料タンクや自家用発電設備を整備する費用の全額が補助されます。

佐藤
編集長
約25.5億円!?かなりの規模ですね。これは自治体向けですか?

室谷
代表取締役
自治体や防災拠点施設が対象です。鳥取県内の市区町村が防災計画に基づいてタンクを整備する場合などに使えます。個人では使えないですが、施設を運営している法人や自治体は要チェックです。

佐藤
編集長
病院や老人ホームみたいな施設は使えますか?

室谷
代表取締役
令和7年度補正 災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金(石油製品タンク等の導入に要する経費を助成する事業)を確認してください。補助上限約8.2億円・補助率10/10です。病院、老人ホーム、保育所などの施設が備蓄用の石油製品タンクを設置する際に使えます。

佐藤
編集長
10/10補助だと自己負担ゼロですね。これは施設側にとって大きいですね。

室谷
代表取締役
大きいです。鳥取みたいに山間部が多い地域は、災害時の孤立リスクが高い。そういう場所こそ燃料備蓄を整備しておくべきで、補助金を使わない理由がない。
【次世代燃料・EV関連】脱化石燃料への補助金

佐藤
編集長
EV充電インフラや次世代エネルギー関係の補助金もあるんですか?

室谷
代表取締役
大型のものが複数あります。令和7年度補正予算 クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金は補助上限510億円。EV充電設備や燃料電池車(FCV)向け水素充てん設備の整備に使えます。

佐藤
編集長
510億円は規模が違いますね(笑)。これは個別企業でも申請できますか?

室谷
代表取締役
できます。コンビニや商業施設に急速充電器を設置する場合なども対象です。ただ申請は複数の補助要件をクリアする必要があって、専門家のサポートを使った方が確実です。

佐藤
編集長
EV車両購入の補助金もありますか?

室谷
代表取締役
令和7年度補正予算 クリーンエネルギー自動車導入促進補助金が補助上限1,100億円で実施されています。EV・PHEV・FCV・クリーンディーゼル車の購入に使えます。鳥取の農業・水産業者や運送事業者が軽トラやバンをEVに切り替える際にも活用できる。

佐藤
編集長
令和7年度 ハイブリッド及び天然ガストラック・バス導入支援事業みたいな物流系もありますか?

室谷
代表取締役
ありますよ!環境省の補助金で、補助上限1,155万円。トラックをハイブリッドや天然ガス車に切り替える際に、標準的なディーゼル車との差額の1/2が補助されます。鳥取の運送・物流業者に特におすすめです。

佐藤
編集長
燃料費高騰の影響をモロに受けるのが運送業界ですからね。

室谷
代表取締役
そうなんですよ。軽油代が事業コストの25〜30%を占める運送会社もある。車両をハイブリッドに変えることで年間の燃料費を20〜30%削減できますから、補助金と合わせて考えると投資回収が早くなります。
主要補助金の横断比較
| 補助金名称 | 補助上限 | 補助率 | 対象 |
|---|---|---|---|
| SSネットワーク維持・設備導入 | 約120億円 | 10/10 | SS事業者 |
| SSネットワーク維持・経営再建 | 40億円 | 10/10 | SS事業者(中小) |
| 石油製品販売業(過疎地整備) | 約4.9億円 | 10/10 | SS事業者(過疎地) |
| 天然ガス利用設備導入支援 | 3.6億円 | 1/2〜1/3 | 事業者・施設 |
| 社会的重要インフラ燃料備蓄(自治体) | 約25.5億円 | 10/10 | 自治体・防災拠点 |
| 社会的重要インフラ燃料備蓄(施設) | 約8.2億円 | 10/10 | 病院・福祉施設等 |
| 再エネ由来水素活用エネルギーシステム | 3億円 | 2/3(中小) | 事業者・自治体 |
| EV充電インフラ導入促進 | 510億円 | 複数設定 | 事業者・自治体 |
| クリーンエネルギー自動車導入 | 1,100億円 | 複数設定 | 事業者・個人 |
| ハイブリッド・天然ガストラック導入 | 1,155万円 | 差額の1/2 | 運送事業者 |

佐藤
編集長
表を見ると補助率10/10のものが多いですね!

室谷
代表取締役
燃料関係は「インフラとしての重要性が高い」という認識で国が強めに支援しているんですよ。特に過疎地やSS不足地域は優先度が上がります。鳥取は申請のチャンスが高い地域だと思います。

佐藤
編集長
申請のポイントを教えてもらえますか?ところで次のセクションで詳しく聞けますね。

室谷
代表取締役
そうですね、大事な話が続くので続きで!
申請のポイントと注意点
申請を成功させる3つのポイント
- GビズIDを事前に取得する: jGrantsでの電子申請に必須。取得に2〜4週間かかるので早めに。GビズID公式サイトから申請を
- 執行団体経由の申請を確認する: 経産省の石油販売業補助金の多くは石油販売業協会等の「執行団体」経由。まず業界団体に問い合わせること
- 過疎地認定の確認: 市区町村の窓口で自社の所在地が「過疎地」「SS過疎地」に認定されているか確認する。認定があれば優先審査の対象になることが多い

佐藤
編集長
申請でよくある失敗ってありますか?

室谷
代表取締役
一番多いのは「交付決定前に事業を開始してしまう」失敗です。補助金は基本的に交付決定が出てから事業(設備購入・工事)を開始しないといけない。先に工事してしまうと補助対象外になります。

佐藤
編集長
えっ、それは致命的ですね。

室谷
代表取締役
絶対に守らないといけないルールです。「せっかくの機会だから先に進めよう」とやると全額自己負担になる。スケジュールには余裕を持って、公募期間が始まったらすぐ申請準備に入ることです。

佐藤
編集長
補助金の採択率ってどのくらいですか?

室谷
代表取締役
燃料系の補助金は全体的に採択率が高めです。SS維持・強化系は要件を満たせばほぼ採択される傾向があります。競争倍率が高いのはEV充電インフラや水素関係のモデル事業系で、申請書の質が問われます。
重要! 申請前に確認すること
- 公募期間を必ず確認: 掲載中の補助金は過年度のものも含まれます。最新の公募情報は jGrants や各省庁の公式サイトで確認してください
- 執行団体への問い合わせ先: 石油販売業補助金は一般社団法人全国石油商業組合連合会(全石連)が窓口になるケースが多いです
- 事業開始タイミング: 交付決定前の事業開始は補助対象外になります
1自社に該当する補助金カテゴリを特定する(SS事業者・施設運営者・一般事業者など)
2GビズIDを取得する(申請時に必須・要2〜4週間)
3jGrantsで最新の公募情報を確認する
4業界団体(全石連など)に問い合わせて執行団体経由の申請手順を確認する
5必要書類を揃えて電子申請を提出する
6交付決定を待ってから事業を開始する
まとめ

佐藤
編集長
いやー、燃料対策補助金ってこんなにたくさんあるとは知りませんでした。

室谷
代表取締役
鳥取は特にSS過疎地の問題がある地域で、国もそこに手厚く手を打っています。使える補助金を知ってるかどうかで、経営のコストがずいぶん変わってきます。

佐藤
編集長
最初の一歩として何から始めたらいいですか?

室谷
代表取締役
まず業種ごとに対象補助金を絞り込むことです。SS事業者なら全石連に問い合わせ、一般事業者・施設運営者なら jGrants で「燃料」「エネルギー」で検索するところから始めてください。鳥取市・米子市・倉吉市の商工会議所でも補助金の相談窓口が設けられているので活用するのもありです。

佐藤
編集長
ありがとうございました!使える補助金がたくさんあるとわかって、ちょっと前向きな気持ちになれました(笑)

室谷
代表取締役
燃料費が高い時期こそ、補助金を賢く使うのが大事です。ぜひ申請にチャレンジしてみてください!鳥取県の補助金全体は鳥取県の補助金・助成金一覧からも検索できます。エネルギー・省エネ関連は燃料対策の補助金一覧で絞り込みも可能ですよ。