鳥取県 設備投資・IT導入 補助金比較表
室谷さん、うちの会社そろそろ設備を新しくしたいんですよね。鳥取県って、設備投資やIT導入で使える補助金とか助成金って充実してるんですか?(意外と多そうですけど)
ざっくり200件以上の制度が重なってますよ(笑)。国の制度だけで主要なものが10件以上、鳥取県独自の支援まで合わせると、かなりの数です。まず大事なのは「自分がどのタイプの投資をしたいのか」を整理することですね。
大きく3つです。1つ目は機械・設備の購入(生産設備、製造ライン、業務機器)。2つ目はITシステムの導入(会計ソフト、販売管理、ERPとか)。3つ目はDX化・テレワーク(業務プロセスのデジタル化や在宅勤務環境の整備)。それぞれで使いやすい補助金が違うんです。
ものづくり補助金はかなり広くカバーできますね。機械設備からソフトウェアまで対象になる。ただ採択には「事業計画書の品質」が問われるので、準備が必要です。一方でIT導入補助金は手続きが比較的シンプルで、会計ソフトやECサイト構築に使いやすい。用途によって使い分けるのがコツです。
- 国の主要制度:ものづくり補助金・IT導入補助金・事業再構築補助金など10件以上
- 鳥取県独自制度:産業未来共創補助金(設備投資最大10億円)・デジタル先端技術支援など
- 市区町村制度:鳥取市リモートワーカー活用補助金など地域密着型の支援
- 合計で200件超の制度が申請できる環境
ものづくり補助金(最新回)
まず「ものづくり補助金」って最近もどんどん回数を重ねてますよね。そんなに続いてるんですか?
2013年に始まって、もう10年以上続いてる制度ですね!それだけ中小企業の設備投資ニーズが根強いということです。補助率は1/2か2/3で、製造業の設備投資からITシステム導入まで多岐にわたる用途で使えます。鳥取県内の製造業・サービス業なら基本的に申請できますよ。
通常枠で上限750万円〜1000万円程度、グローバル枠・省力化枠では最大3000万円まで。鳥取県内の採択企業は多くて、製造業だけじゃなく農産物加工、宿泊業(旅館の厨房機器更新とか)での採択実績もあります。23次締切は2026年5月8日(金)17時が申請期限なので、今まさに申請のタイミングですよ。
GビズIDプライムの事前取得が必須です。これを取るのに2〜3週間かかるので、申請検討中なら今すぐ申請しておいた方がいい。あとは認定支援機関(商工会や中小企業診断士)との事業計画書の共同作成が必要です。鳥取県内では鳥取商工会議所や中小企業診断士協会が相談窓口になっています。詳細は
ものづくり補助金の公募情報はこちらで確認できます。
事業再構築補助金
「事業再構築補助金」ってまだ続いてるんですか?コロナの頃の制度だと思ってたんですけど。
現在も交付申請等の手続きが継続中ですね。設備投資やITシステム導入で新規事業に取り組む場合は、上限最大5億円、補助率1/2〜2/3という規模の大きい支援です。鳥取県内でも飲食店がEC事業に進出したり、製造業が新製品開発ラインを新設したりで活用されています。
売上が一定程度減少している中小企業・中堅企業が基本ですが、「成長分野進出枠」はコロナ要件が緩和されています。鳥取県の場合、観光業の復興や農業×テクノロジー(スマート農業)方向での事業転換に使うケースが多い印象ですね。詳細は
事業再構築補助金(交付申請等)はこちらで確認できます。
業務改善助成金(厚生労働省)
設備投資と賃上げを同時に支援してくれる制度ってあるんですか?
ありますよ!業務改善助成金がまさにそれです。事業場内の最低賃金を30円以上引き上げながら、生産性向上のための設備投資をした場合に費用の3/4〜4/5を助成してくれます。上限は最大600万円です。
そうです。でも今の時代、賃上げは避けて通れないじゃないですか。どうせ賃上げするなら、この助成金と組み合わせてPOSレジや省力化機器を入れる経営者が増えてます。鳥取県は全国的に見ると賃金水準が低い地域の一つなので、逆に言うと引き上げ幅を達成しやすいという側面もある。
IT導入補助金(中小企業・小規模事業者向け)
IT導入補助金は毎年実施されていて、会計ソフト・顧客管理システム・受発注システムなどが対象です。補助率は1/2で、最近はインボイス対応や電子帳簿保存法への対応ツールでの申請が増えてますね。鳥取県の中小企業でも「まだ手書き伝票で経理してる」という会社が多いので、この機会にシステム化するには最適な制度です。
認定ITベンダーが販売するITツールが対象なので、まずベンダーに「IT導入補助金対応ですか?」と確認するのが最初のステップです。Freee、弥生、マネーフォワード、kintone、Salesforceなど主要ツールは対応しているケースが多いです。鳥取県内のIT企業が提供するツールで対応しているものも増えてきましたよ。
認定ITベンダー(IT導入支援事業者)と一緒に申請するのが特徴です。ツールを選んでから、そのベンダーに申請代行してもらう形ですね。GビズIDは必要ですが、ものづくり補助金より手続きは楽です。
DX型CO2削減対策実行支援事業
DXとCO2削減を同時にやる補助金ってどんなものですか?
環境省・経済産業省系の事業ですね。デジタル技術を使って工場やオフィスのCO2を減らす取り組みに対して補助が出ます。製造業でエネルギー管理システム(BEMS/FEMS)を導入したり、IoTセンサーで生産ラインを最適化したりといった投資が対象です。鳥取県の食品製造業や精密機械業者が申請しやすい内容ですね。
最大200万円で補助率は最大3/4(4分の3)です。規模的にはそこまで大きくないですが、手続きが比較的シンプルなので、「まず小規模なIoT導入から始めたい」という事業者にはちょうどいい入り口の補助金ですよ。詳細は
DX型CO2削減対策実行支援事業はこちらで確認できます。
省エネ型設備導入促進事業(VOC排出削減)
工場の設備を省エネ型に更新するための補助金もありますか?
令和8年度省エネ型VOC排出削減設備導入促進事業は、揮発性有機化合物(VOC)を排出する塗装・印刷・接着工程などに使われる設備を省エネ型に更新する際に使えます。補助上限2000万円で、鳥取県内の印刷業や塗装業者には特に関係する制度です。
VOCってあまり馴染みがないんですが、どんな業種が対象なんですか?
自動車塗装業、印刷業、接着剤使用の製造業あたりが主な対象です。環境規制対応と設備更新を同時にできるのが特徴で、規制対応コストを国が肩代わりしてくれるのは助かりますね!詳細は
省エネ型VOC排出削減設備導入促進事業はこちらで確認できます。
産業未来共創補助金(大型設備投資向け)
これは大きいですよ。産業未来共創補助金は、鳥取県内に工場や事業所を新設・増設する企業に対して、最大5億円(県外企業重点2分野は最大10億円)の補助が出る制度です。補助率は固定資産への投資で基本10%(要件次第で15%等の加算あり)、人材確保費用は50%が出ます。
鳥取県は人口減少対策もあって、企業誘致・設備投資に本気なんです。ただ要件があって、3000万円超の工場等整備と新規雇用3人以上が必要です。製造業・ソフトウェア業・道路貨物運送業などが対象業種ですね。大型投資を考えてる事業者には最初に確認すべき制度です。
鳥取県商工労働部の立地戦略課(電話0857-26-7245)です。「県内企業新増設担当」に相談すると親切に教えてもらえますよ。
産業未来共創研究開発補助金(デジタル先端技術分野)
鳥取県でIoTやAIを使ったシステム開発をしたい場合はどうすればいいですか?
それなら「産業未来共創研究開発補助金 技術革新型(デジタル先端技術分野)」ですね。IoT・ビッグデータ分析・AI・5Gなど先端技術を活用したシステム・サービスの開発に取り組む県内中小企業が対象です。令和7年度は既に募集が終了しましたが、毎年度実施される継続制度なので、次年度の公募を待つ価値があります。
例えば「農業のIoTセンサーによる生育管理システム」「観光施設のAI音声ガイド開発」「製造業のMR(複合現実)を使った品質検査ツール」とか。県内でのシステム開発・研究に特化した補助金なので、地場のIT企業や技術系ベンチャーには非常に使いやすい制度です。問い合わせ先は鳥取県産業未来創造課(電話0857-26-7623)ですね。
鳥取市リモートワーカー等外部人材活用補助金
鳥取市限定ですけど、テレワーク関連の補助金もあるって聞いたんですが。
ありますね。鳥取市リモートワーカー等外部人材活用補助金です。鳥取市内の事業者がデジタル技術を活用できるリモートワーカーなどの外部人材を活用する際に、費用の一部を最大30万円補助してくれます。IT専門家やデザイナーを外部から採用してDXを進めるような場合に使えます。
育児・介護等で仕事を一時離れた方を含む外部人材を活用する事業者が対象です。人材確保とIT化を同時に進めるという、鳥取市らしい地域課題への対応策ですね。
| 補助金名 | 対象 | 補助上限 | 補助率 | 特徴 |
|---|
| ものづくり補助金(最新回) | 中小企業・小規模事業者 | 〜3000万円 | 1/2〜2/3 | 設備・システム両方OK |
| 事業再構築補助金 | 売上減少の中小企業等 | 〜5億円 | 1/2〜2/3 | 新事業展開向け |
| 業務改善助成金 | 最賃引上げを行う中小企業 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 賃上げ+設備投資 |
| IT導入補助金 | 中小企業・小規模事業者 | 〜350万円 | 1/2 | ITツール専用、手続き簡単 |
| DX型CO2削減 | 省CO2に取り組む事業者 | 200万円 | 2/3 | DX×環境対応 |
| 省エネ型VOC排出削減設備 | 塗装・印刷業等 | 2000万円 | — | 環境規制対応+設備更新 |
| 産業未来共創補助金(鳥取県) | 県内工場新増設企業 | 10億円 | 10〜50% | 大型設備投資 |
| 鳥取市外部人材活用補助金 | 鳥取市内事業者 | 30万円 | — | 外部IT人材の活用費 |
補助金申請フロー 設備投資・IT導入(鳥取県)
投資の目的を明確にする(設備更新なのか、新IT導入なのか、事業転換なのか)
GビズIDプライムを事前に取得する(審査に2〜3週間かかる)
認定支援機関(商工会・商工会議所・中小企業診断士)に相談する
複数の補助金を組み合わせる(ものづくり補助金+業務改善助成金など併用可能なケースがある)
鳥取県商工労働部や鳥取産業振興機構にも確認する(県独自制度の最新情報)
- GビズIDの事前取得を忘れる:ほぼ全ての補助金で必須。申請直前に気づいて間に合わないケースが多発。
- 後払いの資金繰りリスク:補助金は原則後払い。設備を先に購入して補助金入金まで半年〜1年かかる場合があるため、つなぎ融資の検討が必要。
- 採択されると思い込んで発注する:採択前の発注は補助対象外。「交付決定通知書」が届いてから着手すること。
- 単価制限に引っかかる:10万円以下の消耗品は対象外が多い。
複数の補助金を組み合わせるって、本当にできるんですか?
できますよ!同じ経費に対して二重に補助を受けることはNGですが、用途が異なれば複数の補助金を同時並行で使えます。例えば「ものづくり補助金で製造設備を導入しながら、業務改善助成金でPOSシステムを導入して賃上げも達成する」という組み合わせは十分可能です。
鳥取県は人口が少ない分、補助金の採択競争率が都市部より低いケースもある。これは地方の中小企業にとって意外なメリットで、ちゃんとした事業計画書を作れば採択される可能性は高いです。
今日話してもらった補助金、まとめると何から始めればいいですか?
順番としては、まず「投資規模」で分けてください。1000万円以上の大型設備投資なら産業未来共創補助金かものづくり補助金、100〜1000万円規模ならものづくり補助金・IT導入補助金・業務改善助成金の組み合わせ、50万円以下の小規模なシステム導入ならIT導入補助金や鳥取市の地域補助金が使いやすいです。
鳥取県内なら鳥取産業振興機構(鳥取市富安2丁目)が総合窓口です。国・県・市町村の制度をまとめて案内してくれます。あと鳥取商工会議所と各地域の商工会も補助金申請支援をしています。「どれを使えばいいか分からない」という相談から受け付けてくれるので、まず電話してみてください。
ありがとうございました!設備投資への第一歩が踏み出せそうです。
補助金は活用しないともったいないので、ぜひ積極的に。鳥取県は農業・観光・製造業が盛んな県で、ITを使った産業高度化を県全体で後押ししている雰囲気があります。こういう時代の後押しをうまく活用していきましょう(笑)鳥取県内のさらに詳しい補助金一覧は
鳥取県の補助金・助成金、設備投資・IT導入以外の目的別補助金は
目的別の補助金ページ(設備投資・IT導入)もご活用ください。