近畿最低水準の賃金格差——奈良の小規模事業者が直面する現実
奈良県の最低賃金は令和6年度時点で936円と近畿6府県の中で最も低い。大阪(1,114円)や京都(1,058円)との差は100〜178円に及ぶ。この賃金格差が人材流出の構造的な要因であり、吉野の林業・木工や三輪素麺など地場産業を支える事業者ほど採用・定着の難しさを実感している。
賃上げの「原資」を作るには、売上を増やすか、コストを下げるか、生産性を高めるかしかない。奈良では中小・零細企業が多く自力での原資捻出が難しいため、補助金を活用した設備投資・業務効率化が賃上げへの現実的な道筋になる。
