令和8年度 資源循環分野の脱炭素化促進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
日本の廃棄物処理技術の国際展開支援
焼却・埋立・リサイクル等の廃棄物処理技術や資源循環システムに強みを持つ日本企業が途上国市場に参入する際の実証事業を支援。技術の海外展開と脱炭素貢献を一体で実現できる点が特徴。
途上国のCO2排出削減と廃棄物問題の同時解決
途上国では廃棄物の野焼き・不適切処分によるメタン・CO2排出が深刻。日本の適切な廃棄物管理技術を導入することで、温室効果ガス削減と生活環境改善を同時に実現するWin-Winの事業モデルが実現できる。
脱炭素化に資する先進技術の実証機会
実証事業として採択されることで、実際の途上国フィールドでの技術実証データを取得できる。このデータは技術の国際標準化・JCMクレジット取得・事業化に向けた重要な証拠となる。
JCM(二国間クレジット制度)との連動可能性
実証事業での排出削減量はJCMクレジットとして計上できる可能性があり、企業のカーボンニュートラル目標達成やカーボンクレジット取引への活用も期待できる。国際的な脱炭素ファイナンスとの接続点にもなる。
ポイント
対象者・申請資格
対象地域
- 全国(日本企業による途上国での事業実施)
対象事業者
- 廃棄物処理・リサイクルに関する先進技術を保有する日本企業・団体
- 途上国での廃棄物処理・資源循環事業を実施または計画している者
対象技術分野
- 廃棄物処理技術(焼却、熱回収、埋立改善等)
- リサイクル・資源回収技術
- 廃棄物からのエネルギー回収(WtE)
- 資源循環システム
対象事業の要件
- エネルギー起源CO2の排出削減に資する事業
- 途上国の廃棄物問題解決に貢献する事業
- 日本の先進的技術を活用した実証・普及事業
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象途上国・事業の選定
支援対象となる途上国と廃棄物問題の特定。現地の廃棄物処理状況・CO2排出量データ・政策動向を調査し、自社技術で解決できる問題を明確化する。
ステップ2:途上国側パートナーとの連携構築
途上国の政府機関・自治体・廃棄物処理事業者との事前協議を行い、覚書(MOU)等の協力合意を取り付ける。採択審査では現地との連携実績が評価される。
ステップ3:CO2削減効果の試算
導入技術によるCO2削減量を定量的に試算。削減量の算定方法・ベースライン設定・モニタリング計画を整備し、JCM対応も視野に入れる。
ステップ4:事業計画書・提案書の作成
環境省の公募要領に従い提案書を作成。技術の優位性・CO2削減効果・事業の持続可能性・費用対効果を中心に記述。
ステップ5:採択後の実証事業実施・報告
採択後、現地での技術実証を実施し、定期的な進捗報告・成果報告を環境省へ提出。
ポイント
審査と成功のコツ
途上国側ニーズの深掘り調査
CO2削減量の保守的かつ根拠ある試算
JCMとの連動設計
JICA・外務省ODA事業との連携
ポイント
対象経費
対象となる経費
実証設備・機械装置(4件)
- 廃棄物処理設備の現地導入費
- リサイクル・資源回収設備費
- エネルギー回収設備(発電機等)
- モニタリング計測機器
調査・設計費(4件)
- 現地廃棄物調査費
- 技術適用可能性調査費
- CO2削減効果算定費
- 設計・エンジニアリング費
現地活動費(3件)
- 現地スタッフ人件費
- 技術指導・研修費
- 現地旅費・滞在費
報告・普及活動費(3件)
- 成果報告書作成費
- セミナー・展示会費
- 普及啓発資料作成費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 日本国内のみでの設備投資
- 途上国のCO2削減に直接貢献しない活動
- 単なる機器・製品の輸出販売(実証・普及事業でないもの)
- 既に十分普及している技術・製品の導入
- 先進国での実証事業(途上国が対象)
- 事業計画書に記載のない費用
よくある質問
Qどのような技術が対象になりますか?
廃棄物処理・リサイクルに関する日本の先進的技術が対象です。具体的には廃棄物焼却・熱回収、埋立管理改善、資源リサイクル、廃棄物からのエネルギー回収(WtE:Waste to Energy)、有害廃棄物処理、資源循環システム等が含まれます。「先進的」とは日本が途上国に対して技術優位を持つことを指しており、途上国で一般的に普及していない技術が対象となります。
Q対象となる途上国はどこですか?
アジア・アフリカ・中南米等の開発途上国全般が対象とされています。具体的な対象国については環境省の公募要領で確認が必要です。JCMパートナー国(2025年時点で29カ国)を優先すると、JCMクレジット取得との連動も可能になります。
Q日本企業でなければ申請できませんか?
日本の先進技術を活用することが要件のため、技術の保有者として日本企業が主体となることが原則です。コンソーシアム形式で海外企業・国際機関・NGO等と連携して実施する場合も、日本企業が主たる申請者となることが一般的です。
QCO2削減効果はどのように算定しますか?
対象地域・事業の現状(ベースライン)と、技術導入後の排出量を比較して削減効果を算定します。算定にはIPCC等の国際ガイドラインや、JCMの算定方法論を参考にすることが推奨されます。削減量の算定には専門知識が必要なため、環境コンサルタントとの連携を検討してください。
QJCMクレジットを取得できますか?
本事業での実証で得られた排出削減実績は、JCM(二国間クレジット制度)のクレジット取得に活用できる可能性があります。ただし、JCMクレジット取得には別途JCMの申請手続きが必要で、算定方法論の承認等を経る必要があります。事業設計の段階からJCM対応を意識しておくことをお勧めします。
Q採択審査では何が評価されますか?
主な評価ポイントは(1)技術の先進性・優位性、(2)CO2削減効果の定量的根拠、(3)途上国側との連携体制(覚書等)、(4)事業の持続可能性・事業化見通し、(5)費用対効果です。特に途上国現地のパートナーとの事前合意形成が、採択率向上に最も有効な要素とされています。
Q補助額・補助率はどのくらいですか?
補助額・補助率については、環境省が発表する公募要領で確認が必要です。過去の類似事業では定額補助または補助率2/3〜3/4等の設定が多く見られますが、令和8年度の具体的な条件は公募要領をご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は環境省の補助事業のため、他省庁・他制度との組み合わせ検討が有効です。 【JICAとのODA連携】JICA草の根技術協力事業、民間連携事業(BOP)、中小企業海外展開支援等との組み合わせで、途上国での事業基盤構築コストを分散できます。JICA案件と本事業を時系列で組み合わせることで継続的な支援を受けることが可能です。 【JCMクレジットとの連動】実証事業での排出削減実績をJCM(二国間クレジット制度)クレジットとして計上することで、企業のカーボンオフセット・カーボンクレジット取引に活用できます。環境省のJCM支援事業との並行利用を検討してください。 【経済産業省の国際展開支援との組み合わせ】経産省のインフラ海外展開支援、中小機構の海外展開支援、JETRO支援等との組み合わせで、途上国市場開拓コストを多角的に支援してもらうことができます。
詳細説明
令和8年度 資源循環分野の脱炭素化促進事業とは
本事業は環境省が実施する国際協力型の脱炭素化支援事業です。廃棄物処理・リサイクルに関する日本の先進的技術を活用して、途上国におけるエネルギー起源CO2の排出削減を促進することを目的としています。途上国の廃棄物問題解決と日本の技術・ビジネスの国際展開を同時に実現するビジネス型国際貢献の枠組みです。
事業の背景と目的
途上国では廃棄物の野焼き・不適切な埋立・未回収廃棄物からのメタンガス漏出等により、大量の温室効果ガスが排出されています。一方、日本は廃棄物処理・リサイクル技術において世界トップレベルの技術力を持っており、このギャップを埋めることがグローバルな気候変動対策への貢献になります。本事業はこの課題認識のもと、日本企業が技術を持って途上国に参画することを財政的に支援します。
採択に向けた提案のポイント
- 技術の先進性と優位性:他国・他社技術に対する優位性を明確に示すこと
- CO2削減効果の定量化:ベースライン(現状)との比較で削減量を試算し、算定根拠を明示すること
- 途上国側との連携:現地政府・受入機関との覚書(MOU)等の協力合意を取り付けること
- 事業の持続可能性:実証後の自立的な事業継続・横展開の見通しを示すこと
JCMとの連動戦略
本事業での実証結果は、JCM(二国間クレジット制度)のクレジット取得に活用できる可能性があります。実証設計の段階からJCMのモニタリング計画・算定方法論を意識しておくことで、後続の事業化・国際ファイナンス調達が大幅に容易になります。
コンサルタント視点のポイント
- 途上国現地調査の事前実施:採択審査では現地との連携実績が重要な評価ポイント。公募前に現地調査とパートナー連携を確立しておくことが採択率を高める
- ODA事業との組み合わせ:JICAのODA関連事業と組み合わせることで、途上国での事業基盤構築コストを分散できる
- 事業化に向けたロードマップの提示:実証後の事業化計画を具体的に示すことで、採択審査での評価が高まる。補助金依存でなく「いずれ自立した事業になる」ことを示すことが重要
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