第十一回 事業再構築補助金(交付申請等)とは

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、「事業再構築補助金の交付申請等」ってページ、どういう人向けのサイトなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

これは、第十一回公募ですでに採択された方専用のサイトです。採択された時点では「補助金をもらえることが決まった」わけじゃなくて、あくまで交付候補者になったというステップですね。そこから実際に補助金を受け取るまでに、交付申請、補助事業の実施、実績報告、精算払請求と、いくつかの手続きが続きます。
佐藤

佐藤

編集長

えっ、採択されてもまだ手続きがあるんですか!
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです! むしろ採択後の手続きの方が細かくて大変、って言う方もいるくらいです。交付申請で事務局が経費の内容を精査して、採択時に計上した経費が全額認められるとは限らないんですよね。
佐藤

佐藤

編集長

そういうことか…。ちなみに第十一回ってどんな公募だったんですか?
室谷

室谷

代表取締役

令和5年9月13日から10月6日まで公募を受け付けた回ですね。第十回で新設された「成長枠」「産業構造転換枠」「物価高騰対策・回復再生応援枠」「グリーン成長枠」に加えて、「最低賃金枠」「卒業促進枠」「大規模賃金引上促進枠」が揃った回です。なお第十一回ではサプライチェーン強靱化枠の公募はありませんでした
佐藤

佐藤

編集長

枠がたくさんありますね! 補助上限額はどれくらいですか?
室谷

室谷

代表取締役

枠によって大きく違います。最大はグリーン成長枠スタンダードで中堅企業の場合1.5億円。成長枠・産業構造転換枠は中小企業で最大7,000万円です。最低賃金枠は従業員規模によって最大1,500万円という設定です。
佐藤

佐藤

編集長

かなりの規模感ですね!

第十一回の枠別補助金額一覧

第11回事業再構築補助金 枠別補助上限額一覧
第11回事業再構築補助金 枠別補助上限額一覧
佐藤

佐藤

編集長

枠が7種類もあって、それぞれ金額が違うってことですよね。ちょっと整理してもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

ざっくりまとめるとこうなります。
枠名補助上限額(中小企業)補助率
成長枠最大7,000万円(従業員101人以上)1/2(賃上げ要件達成で2/3)
グリーン成長枠(エントリー)最大8,000万円1/2(賃上げ達成で2/3)
グリーン成長枠(スタンダード)最大1億円(中堅1.5億円)1/2(賃上げ達成で2/3)
産業構造転換枠最大7,000万円(廃業費最大2,000万円上乗せ)2/3
最低賃金枠最大1,500万円(従業員21人以上)3/4
物価高騰対策・回復再生応援枠最大3,000万円(従業員51人以上)2/3(一部3/4)
卒業促進枠(上乗せ)成長枠・グリーン成長枠の上限に準じる1/2
大規模賃金引上促進枠(上乗せ)最大3,000万円1/2
佐藤

佐藤

編集長

最低賃金枠の補助率が3/4ってかなり手厚いですね!
室谷

室谷

代表取締役

そうです! 最低賃金引上げの影響が直撃している規模の小さい事業者を重点支援する設計なので。ただし補助上限額は低めに設定されています。産業構造転換枠の補助率2/3と廃業費上乗せも第十一回の特徴的な点ですね。
佐藤

佐藤

編集長

第十二回と比べるとどう違うんですか?
室谷

室谷

代表取締役

第十二回では枠の名称や構成が変わっています。第十一回採択者の方は、今から第十二回の申請手続きに乗り換えることはできないので、自分が採択された第十一回のルールで進める必要があります。詳しくは第十二回の情報もご参考に。

第十一回の新規申請は枠によって終了しています

枠によって新規申請の受付期限が異なります。成長枠・産業構造転換枠・最低賃金枠・物価高騰対策枠は2025年2月26日、グリーン成長枠は2025年4月28日に新規申請受付を終了しています。卒業促進枠・大規模賃金引上促進枠は成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了の6か月前が期限です。ただし、補助金が確定している場合は「承継承認」「GビズID引継ぎ依頼」「社名等変更」「担保権設定承認申請」「精算払請求」「採択辞退」の申請は引き続き可能です。

交付申請の流れ(採択後の全ステップ)

事業再構築補助金 採択後の流れ
事業再構築補助金 採択後の流れ
佐藤

佐藤

編集長

採択されてからどんな順番で手続きを進めればいいか教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

大きな流れはこうです。採択発表の後、まず交付申請をして、交付決定をもらってから補助事業を実施するという順番が鉄則です。
1採択発表の確認 事務局から採択通知が届いたら、自分が申請した枠と交付申請先のサイトを確認します。
2交付申請(jGrantsから) 枠によって申請サイトが異なります。成長枠等は「成長枠等サイト」、グリーン成長枠は専用サイト、卒業促進枠・大規模賃金引上促進枠は「促進枠サイト」からjGrantsにログインして申請します。
3交付決定の受領 事務局が補助対象経費を精査し、交付決定通知が届きます。採択時の計画と金額が変わることがあります。
4補助事業の実施 交付決定後に発注・契約・支払いを行います。交付決定前の発注は補助対象外になるので注意。
5実績報告の提出 補助事業が完了したら、実績報告書と証憑書類(領収書等)をjGrantsで提出します。
6確定検査 事務局による経費の確定検査が行われます。不備があると補助金額が減額されます。
7精算払請求 確定検査が終わったら、精算払請求書を提出して補助金の振込を受けます。
8事業化状況報告 補助事業完了後も、一定期間の事業化状況報告が義務付けられています。
佐藤

佐藤

編集長

交付申請先のサイトが枠によって違うんですね、ここ間違えそう!
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです、ここは一番間違えやすいポイントです! 必ず自分が申請した枠を確認してから、jGrantsの正しいサイトにアクセスしてください。

交付申請の枠別サイト振り分け

佐藤

佐藤

編集長

具体的にどの枠がどのサイトから申請するか、もう一度教えてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。jGrantsのサイトページから補助金IDで検索して進む形になります。
事業類型申請先
成長枠[第十一回]事業再構築補助金_成長枠等
産業構造転換枠[第十一回]事業再構築補助金_成長枠等
最低賃金枠[第十一回]事業再構築補助金_成長枠等
物価高騰対策・回復再生応援枠[第十一回]事業再構築補助金_成長枠等
グリーン成長枠(エントリー・スタンダード)[第十一回]事業再構築補助金_グリーン成長枠
卒業促進枠[第十一回]事業再構築補助金_促進枠
大規模賃金引上促進枠[第十一回]事業再構築補助金_促進枠
佐藤

佐藤

編集長

間違えたらどうなるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

申請自体が受け付けられないか、処理が大幅に遅れます。申請前に採択通知書と公式サイトで枠を再確認することをお勧めします。

GビズIDプライムアカウントは必須・暫定版は使えません

jGrantsでの電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要です。2023年3月31日に暫定GビズIDプライムアカウントは利用終了しています。暫定アカウントをお持ちの方は、2023年4月14日以降に新たにGビズIDプライムアカウントを作成してログインしてください。GビズIDの申請は書類郵送で行い、審査に約1週間かかります(公式サイト: gbiz-id.go.jp)。

申請資格と対象者

佐藤

佐藤

編集長

そもそも第十一回の採択者って、どんな要件をクリアした人たちなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

公募申請時に審査を通った方なので、基本的に全枠共通の要件をクリアしています。中小企業者等または中堅企業等であること、認定経営革新等支援機関と共同で事業計画を策定していること、事業再構築指針に沿った計画を立てていることが前提です。
佐藤

佐藤

編集長

枠によっても要件が違うんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。成長枠なら市場拡大要件を満たす分野への進出であること。グリーン成長枠なら「グリーン成長戦略の実行計画14分野」に関連する事業であること。産業構造転換枠なら市場縮小が見込まれる業種からの転換であること。物価高騰対策枠や最低賃金枠は業況が厳しいことを示す財務データが必要でした。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど。付加価値額の要件もありましたよね?
室谷

室谷

代表取締役

重要なポイントです! 補助事業終了後3〜5年で、付加価値額を年率平均3.0%以上増加させる計画が義務付けられています。この計画通りに達成できなかった場合、補助金の返還を求められることがあります。絵に描いた餅の計画にしないことが大事です。
佐藤

佐藤

編集長

厳しい条件なんですね…。
室谷

室谷

代表取締役

国の大型予算が使われる制度ですからね。ちなみに全枠の中でも特に厳しい目標を課す「大規模賃金引上促進枠」は、事業終了後3〜5年で給与支給総額を年率平均2%以上増加させる、かつ事業場内最低賃金を毎年+45円以上引き上げる必要があります。

補助対象経費と対象外経費

佐藤

佐藤

編集長

実際にどんな経費が補助対象になるのか、整理してもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。交付申請でも重要な確認ポイントです。
経費区分主な対象例
建物費事業所の建築・改修費、建物撤去費、賃貸物件の原状回復費
機械装置・システム構築費機械装置、工具・器具の購入、専用ソフトウェア
技術導入費知的財産権の導入費、技術指導の受入れ費用
専門家経費事業遂行に必要な専門家への謝金・旅費
クラウドサービス利用費クラウドコンピューティング利用料
外注費加工・設計等の外注費
広告宣伝・販売促進費パンフレット作成費、展示会出展費、広告掲載費
研修費教育訓練費、講座受講費
佐藤

佐藤

編集長

じゃあ対象外になるものは?
室谷

室谷

代表取締役

交付決定前に発注・契約した経費は絶対に補助対象外です。ここが一番多いミスです。交付決定通知書が届いた日の翌日以降に発注してください。また、土地の取得費、車両購入費、汎用性のある消耗品・事務用品、自社従業員の人件費・旅費、飲食・接待費も対象外です。
佐藤

佐藤

編集長

「発注のタイミング」がそんなに重要なんですね!
室谷

室谷

代表取締役

採択通知書が届いた後すぐに動いてしまう方がいるんですが、採択≠交付決定なのでご注意を。交付決定書を必ず確認してから発注してください。

不正受給には厳しい罰則があります

「虚偽申請」「目的外利用」「補助金額の不当な引き上げ」が発覚した場合、交付決定の取消しと補助金返還(加算金付き)に加え、不正内容の公表が行われます。また「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」第29条に基づき、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金またはその両方が科される可能性があります。補助金ビジネスに関与している業者との不正なやり取りも対象です。

交付申請を成功させるポイント

佐藤

佐藤

編集長

採択後の交付申請で、うまくいくコツはありますか?
室谷

室谷

代表取締役

いくつかポイントがあります。まず経費の証憑書類の整理ですね。見積書・発注書・契約書・領収書・振込明細の一式を経費ごとにまとめておくと実績報告がスムーズです。
佐藤

佐藤

編集長

書類が多そうですね…
室谷

室谷

代表取締役

1,000万円規模の補助金だと証憑が100枚を超えることもあります! デジタルで管理するのが現実的です。次のポイントは、計画変更が必要なら早めに届け出ることです。事業の内容や経費が当初計画から変わる場合は、勝手に変更してはいけません。事前に事務局に計画変更承認を申請する必要があります。
佐藤

佐藤

編集長

変更したいときは勝手に動いちゃダメなんですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。あと、認定支援機関との連携を継続することも大事です。採択後も支援機関と定期的に進捗を確認しながら進める方が、書類不備を防げます。事業化状況報告まで長い付き合いになりますから。

採択後に必要な書類のチェックリスト

交付申請段階で用意する主な書類は以下の通りです。申請書類、補助事業計画書、認定支援機関確認書(採択後版)、直近2年分の決算書、登記事項証明書(法人)または確定申告書(個人事業主)、労働者名簿(賃金関係枠の場合)。実績報告段階では、これに加えて見積書・発注書・領収書・振込明細、写真証拠(設備の設置状況等)が必要になります。

佐藤

佐藤

編集長

申請から実績報告まで、だいたいどれくらいの期間かかるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

枠によって補助事業の実施期間が異なります。成長枠は採択から最大12か月、グリーン成長枠は最大2年という設定です。実績報告の審査や精算払いまで含めると、採択から入金まで数か月〜1年以上かかることも珍しくありません。資金繰りには余裕を持っておくことが重要です。

他の補助金との組み合わせ活用

佐藤

佐藤

編集長

事業再構築補助金と他の補助金を組み合わせることってできますか?
室谷

室谷

代表取締役

同じ経費に対して二重で補助金を受けることはできませんが、補助対象が異なれば組み合わせは可能です。典型的なパターンが、事業再構築補助金で主要設備や建物改修をカバーし、IT導入補助金でバックオフィスのデジタル化を進める組み合わせですね。
佐藤

佐藤

編集長

ほんとに? 使えるなら積極的に活用したいですね!
室谷

室谷

代表取締役

販路開拓の面では小規模事業者持続化補助金を活用するケースもあります。人材育成面では人材開発支援助成金(厚生労働省)と組み合わせて、事業転換に伴うスキルアップ研修費を別財源でカバーする方法もあります。また、設備投資の自己負担分には日本政策金融公庫の新事業活動促進資金を使う事業者も多いです。
佐藤

佐藤

編集長

製造業向けのものづくり補助金はどうですか?
室谷

室谷

代表取締役

ものづくり補助金は革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に特化した補助金です。事業再構築補助金と方向性が違うので、補助対象の経費が重複しなければ別の取組として並行活用は理論上可能です。ただし実務上は事務局への確認が必要です。
佐藤

佐藤

編集長

資金調達の観点からもしっかり計画したいですね。

よくある質問

佐藤

佐藤

編集長

ここまでで気になることをいくつか聞かせてください。まず、採択後に事業の内容を変えることはできますか?
室谷

室谷

代表取締役

軽微な変更は届出で対応できますが、事業内容や経費の大幅な変更は「計画変更承認申請」が必要です。特に補助対象経費の追加・変更、補助事業期間の変更は事前承認が必須。勝手に変えると補助金が減額または不交付になります。
佐藤

佐藤

編集長

途中で事業をやめることになったら?
室谷

室谷

代表取締役

「中止(廃止)申請」をjGrantsで提出する必要があります。正当な理由がある場合はやむを得ませんが、交付済みの補助金がある場合は返還が求められます。事業化状況報告を怠ることも返還事由になるので、補助事業完了後も報告義務を忘れないようにしてください。
佐藤

佐藤

編集長

概算払請求というものも聞いたことがあるんですが?
室谷

室谷

代表取締役

補助事業の完了前に補助金の一部を前払いで受け取れる制度です。資金繰りが厳しい場合に利用できますが、申請要件があります。事務局に確認してから手続きしてください。
佐藤

佐藤

編集長

GビズIDで会社が変わった場合はどうなりますか?
室谷

室谷

代表取締役

「GビズID引継ぎ依頼」という申請手続きがあります。M&Aや組織再編で会社が変わった場合でも補助金を継続受給できる「承継承認」制度もあります。いずれもjGrantsから手続きが必要です。

問い合わせ先・基本情報

佐藤

佐藤

編集長

手続きで迷ったときはどこに聞けばいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

公式のコールセンターが一番確実です。

問い合わせ先(事業再構築補助金事務局コールセンター)

公募要領の内容・申請方法等についてのお問い合わせ先です。

ナビダイヤル: 0570-012-088 IP電話用: 03-4216-4080 受付時間: 9時00分〜18時00分(日曜・祝日を除く) 公式サイト: https://jigyou-saikouchiku.go.jp/ 交付申請ページ: https://jigyou-saikouchiku.go.jp/koufu/ jGrants(申請システム): https://www.jgrants-portal.go.jp/

佐藤

佐藤

編集長

基本情報もまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。
項目内容
制度名事業再構築補助金(第十一回)交付申請等
対象者第十一回公募で採択された補助金交付候補者
補助上限額枠・企業規模によって異なる(最大1.5億円)
申請方法jGrants(電子申請)/ GビズIDプライムアカウント必須
公式サイトhttps://jigyou-saikouchiku.go.jp/
新規申請期限成長枠等: 2025年2月26日、グリーン成長枠: 2025年4月28日
jGrantsIDa0W5h00000UbU66EAF
実施機関中小企業庁(事業再構築補助金事務局)
佐藤

佐藤

編集長

ありがとうございます! 第十二回が気になる方や、次の公募に備えたい方は第十二回の情報も確認しておくといいですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうですね。第十二回も同様に採択後の交付申請等が必要な制度です。枠の構成が変わっているので、自分が申請しようとしている回の公募要領を必ず確認してください。

事業再構築補助金の採択後に気をつけたい税務・会計のポイント

佐藤

佐藤

編集長

補助金を受け取ったら、税金とかはどうなるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

重要なポイントです! 補助金収入は原則として法人税・所得税の課税対象になります。ただし、圧縮記帳という会計処理を使うことで、設備投資等に充てた補助金分の課税を翌年以降に繰り延べることが可能です。
佐藤

佐藤

編集長

圧縮記帳ってなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

簡単に言うと、「補助金で買った資産の取得価額を減額して、今期の税負担を軽くする」処理です。例えば1,000万円の機械を500万円の補助金と500万円の自己資金で買った場合、圧縮記帳を使えば機械の取得原価を500万円として計上し、補助金分の500万円の課税を将来の減価償却に分散させることができます。
佐藤

佐藤

編集長

それは絶対やった方がいいですよね!
室谷

室谷

代表取締役

節税効果が大きいですが、処理が複雑なので顧問税理士や認定支援機関と相談して進めるのが安全です。なお、消費税については補助対象経費に含まれる消費税は原則補助対象外(課税事業者の場合)なので、申請時から注意が必要です。
佐藤

佐藤

編集長

消費税も関係してくるんですね。難しい!
室谷

室谷

代表取締役

免税事業者かインボイス登録事業者かによっても取扱いが変わります。補助金受給年度の確定申告前に、必ず専門家に確認することをお勧めします。

第十一回と第十二回の主な違い

佐藤

佐藤

編集長

第十一回と第十二回で何が変わったか、改めて教えてもらえますか? 申請中の方や今後の方に参考になると思うので。
室谷

室谷

代表取締役

大きく3点あります。まず枠の名称と構成が変わりました。第十一回は「成長枠」「グリーン成長枠」「産業構造転換枠」「物価高騰対策・回復再生応援枠」「最低賃金枠」でしたが、第十二回ではこれらが「成長分野進出枠」「コロナ回復加速化枠」「サプライチェーン強靱化枠」に整理されています。
佐藤

佐藤

編集長

だいぶ変わりますね! 補助上限額も変わった?
室谷

室谷

代表取締役

第十二回の最大補助上限は5億円まで拡大されています(サプライチェーン強靱化枠)。第十一回の最大1.5億円から大幅アップです。ただしこれは特定の枠・要件を満たした場合です。
佐藤

佐藤

編集長

サプライチェーン強靱化枠って第十一回にはなかったやつですね!
室谷

室谷

代表取締役

そうです。第十一回ではサプライチェーン強靱化枠は公募なしでした。国内サプライチェーンの再構築・強化を目的とした製造業等向けの枠で、第十二回から復活しています。詳しくは第十二回の詳細ページをご覧ください。
項目第十一回第十二回
公募期間令和5年9月13日〜10月6日詳細は/subsidy/155を参照
主な枠成長枠・グリーン成長枠等7枠3枠(大幅整理)
最大補助上限1.5億円5億円(サプライチェーン強靱化枠)
サプライチェーン強靱化枠公募なしあり
補助率最高3/4(最低賃金枠)詳細は公募要領参照
佐藤

佐藤

編集長

制度がどんどん進化していくんですね。第十一回採択者は今の制度に乗り換えはできないんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

できません。採択された回のルールで最後まで進める必要があります。交付申請から精算払請求・事業化状況報告まで、第十一回の交付規程に従って手続きを完了させることが先決です。

認定経営革新等支援機関の選び方と活用

佐藤

佐藤

編集長

採択後も認定支援機関と付き合い続ける必要があるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

公募申請時に確認書を出してもらった機関と、その後も連携し続けることが多いです。特に実績報告書の作成や、計画変更申請の際に確認書が必要になることがあります。
佐藤

佐藤

編集長

途中で支援機関を変えることはできますか?
室谷

室谷

代表取締役

事務局への届け出が必要ですが、変更自体は可能です。ただし、新しい支援機関が事業の内容を把握してから引き継ぎが完了するまでタイムラグが生じます。余裕をもって手続きすることをお勧めします。
佐藤

佐藤

編集長

どんな機関が認定支援機関になっているんですか?
室谷

室谷

代表取締役

金融機関(地方銀行、信用金庫等)、税理士・税理士法人、中小企業診断士、商工会・商工会議所、各種コンサルティング会社が多いです。選ぶポイントは、事業再構築補助金の実績が豊富で、自社の業種・事業規模に詳しい機関を選ぶことです。事務局のホームページで認定支援機関を検索できます(支援機関検索 https://ninteishien.smrj.go.jp/)。

認定支援機関を選ぶ3つのポイント

1点目は事業再構築補助金の申請実績があること。実績が多い機関ほど書類の不備指摘や審査傾向を把握しています。2点目は自社の業種・規模に精通していること。業種特有の会計処理や経費区分の判断が正確になります。3点目はレスポンスの速さ。交付申請・実績報告では提出期限が設けられることがあり、機動的に対応できる機関が安心です。

佐藤

佐藤

編集長

しっかり選んでおくことが大事なんですね。全体を通して、採択後の一番大きな落とし穴は何だと思いますか?
室谷

室谷

代表取締役

「採択=お金が入ってくる」と思って先走り発注してしまうことです! それと、証憑書類の管理不足。補助事業期間中に経費の証拠書類を整理しておかないと、実績報告で大変な目に遭います。計画変更は早めの届け出、書類管理はこまめに、支援機関との連携を密に。この3つを守れば採択後の手続きは必ず乗り越えられます。
佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、今日は採択後の手続きを丁寧に教えていただきありがとうございました!
室谷

室谷

代表取締役

第十一回採択者の皆さんには、ここまで来たら最後まで確実に手続きを完了させてほしいです。精算払請求で実際に補助金が振り込まれた時の達成感は格別ですよ!