【経済産業省】「令和2年度ヘルスケアサービス社会実装事業費補助金」①ヘルスケアサービス社会実装支援事業(ヘルスケアサービス創出支援)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
4テーマに特化した支援設計
健康経営(企業従業員の健康増進)・アクティブシニア(高齢者の活動的生活支援)・地域包括ケア(地域住民の包括的健康管理)・サービス仲介(ヘルスケアサービスの効率的マッチング)という4テーマに沿った事業計画が対象です。自社の強みや既存事業との接続性が高いテーマを選択することが採択の第一歩です。
生活習慣病予防・介護予防に着目
厚生労働省データでも医療費の大きな割合を占める生活習慣病と、増大し続ける介護需要への対応という社会的緊急性の高いテーマが対象です。予防・健康増進分野での実績を持つ事業者はもちろん、これから参入する事業者も対象となり得ます。
ビジネスモデルの確立を支援
単発のサービス試験に終わらず、継続的・収益的に運営できるビジネスモデルとしての確立が求められます。補助事業終了後に自走できる事業設計を示すことが採択のポイントとなります。
全国対象・幅広い業種が申請可能
地域制限はなく、サービス業・宿泊業・飲食サービス業・生活関連サービス業・医療福祉など幅広い業種が対象です。既存の業種ノウハウとヘルスケアニーズを組み合わせた新規サービス開発が期待されています。
経済産業省との連携による信頼性向上
採択されることで経済産業省の政策を担う事業者として認定され、業界内での信頼性・ブランド力が向上します。行政との連携実績は自治体・法人顧客へのアプローチにも有効に活用できます。
ポイント
対象者・申請資格
法人形態
- 株式会社・合同会社・一般社団法人等の法人格を有すること
- 個人事業主は原則対象外(法人化が必要な場合あり)
事業内容・テーマ適合性
- 以下いずれかのテーマに沿ったヘルスケアサービスの創出・拡大に取り組む事業者
- 健康経営:企業・団体の従業員の健康増進を支援するサービス
- アクティブシニア:高齢者の社会参加・活動的生活を支援するサービス
- 地域包括ケア:地域住民の生活習慣病予防・介護予防を支援するサービス
- サービス仲介:上記ヘルスケアサービスの効率的なマッチング・仲介サービス
- 公的保険外ヘルスケアサービスが対象(保険適用サービスは対象外)
対象業種
- サービス業(各種)
- 宿泊業・飲食サービス業
- 生活関連サービス業(フィットネス・美容・健康増進等)
- 医療福祉(公的保険外サービス部門)
地域要件
- 全国対象(地域制限なし)
その他
- 補助事業終了後の自走・継続的運営が見込めるビジネスモデルを提示できること
- 経済産業省関連の補助金での不正受給等がないこと
ポイント
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申請ガイド
Step 1: テーマの選定と事業アイデアの整理
4つのテーマ(健康経営・アクティブシニア・地域包括ケア・サービス仲介)の中から、自社の強み・資源・ノウハウと最も親和性の高いテーマを選定します。既存事業との接続性や地域ニーズとの合致を確認し、解決すべき健康課題と提供するサービスの仮説を明確にします。
Step 2: 公募要領の精読と要件確認
経済産業省または委託機関の公式サイトから公募要領をダウンロードし、補助対象経費・審査基準・提出書類・申請手続きを詳細に確認します。不明点は積極的に事務局へ問い合わせます。
Step 3: 事業計画書の作成
「誰の・どんな健康課題を・どのようなサービスで解決するか」を核心に置いた事業計画を作成します。市場規模・競合分析・収益モデル・社会実装後の普及計画まで記述します。補助事業終了後の自走計画(収益化の見通し)が重要な審査ポイントです。
Step 4: 補助対象経費の積算と書類収集
人件費・外注費・調査費・旅費等の補助対象経費を積算し、見積書を取得します。法人登記簿謄本・決算書等の基本書類も準備します。
Step 5: 提出と採択後対応
期限(2020年6月30日)を厳守して申請書類を提出します。採択後は交付申請・中間報告・実績報告等の事務手続きを適時に実施します。
ポイント
審査と成功のコツ
選択テーマとの深い整合性
補助事業後の自走・収益化計画
定量的な成果目標の設定
既存事業・ネットワークの活用
地域・職域の具体的なニーズ把握
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(1件)
- 補助事業に直接従事する自社従業員の人件費(規定の計算方法による)
外注費・委託費(3件)
- サービス開発・設計の外部委託費
- 調査・分析の専門家委託費
- システム開発の外注費(ビジネスモデル実証に必要なもの)
調査・研究費(3件)
- ターゲット市場・顧客ニーズの調査費
- 競合・先進事例調査費
- 健康効果の検証・評価費用
旅費・交通費(2件)
- 事業実施に必要な出張・調査旅費
- 関係機関との協議・連携のための交通費
印刷・広報費(2件)
- 事業紹介パンフレット・資料の作成費
- サービス実証のための広報費(対象範囲は要確認)
会議・イベント費(2件)
- ステークホルダー向け説明会・ワークショップ開催費
- 実証実験・パイロット事業の運営費
機器・ソフトウェア費(2件)
- サービス提供に不可欠な機器・ツールの購入費(消耗品・補助事業専用のもの)
- ウェアラブルデバイス等のヘルスケア機器(実証用)
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 公的保険適用の医療・介護サービスに関する費用
- 補助事業と直接関係のない一般管理費・固定費
- 補助事業期間外に発生した費用(遡及適用不可)
- 代表者・役員への報酬・賞与
- 交際費・接待費・慶弔費
- 不動産取得・賃貸費(原則)
- 他の補助金・助成金と重複する経費
- 事業計画書に記載のない経費(事前承認なしの変更)
よくある質問
Q4つのテーマのうち複数を組み合わせた事業で申請できますか?
公募要領の規定によりますが、一般的にテーマを一つに絞った事業計画の方が審査官への訴求力が高く、採択されやすい傾向があります。複数テーマにまたがる事業の場合、主たるテーマを明確にした上で、サブテーマとの関連を補足的に説明する構成が有効です。ただし、テーマ間の整合性が取れていない場合は計画の焦点が定まらないと見なされるリスクがあるため注意が必要です。
Q既にヘルスケアサービスを提供していますが、既存事業の改善・拡充も対象になりますか?
既存サービスの延長線上にある改善・拡充も、ビジネスモデルの「確立」という観点から申請対象となる可能性があります。特に、既存サービスを新たな地域や顧客層に展開するスケールアップ計画や、デジタル化・標準化による社会実装レベルへの引き上げは評価されやすいです。重要なのは、補助事業を通じて新たな価値・規模・持続可能性が生まれることを示すことです。
Qスタートアップ・ベンチャー企業でも申請できますか?
法人格を有していれば設立間もない企業でも申請可能な場合があります。ただし、審査では実現可能性が重視されるため、創業間もない企業は経営陣の業界経験・専門知識や、顧問・パートナー機関のネットワーク等を具体的に示すことで信頼性を補強することが重要です。また、財務面での安定性も確認されるため、資金繰り計画を丁寧に示すことをお勧めします。
Q地方の中小企業・小規模事業者でも採択されますか?
全国対象の補助金であり、地域の健康課題に根差したサービスは地域包括ケアテーマとの整合性が高く、採択実績もあります。地域特有の健康課題(農村部の高齢化・過疎地域の医療アクセス問題等)を具体的に示し、地域に密着したサービス設計を提案することで差別化を図ることができます。大企業と差別化できる地域密着の強みを前面に出した申請書が有効です。
Q補助金額はどのくらいで、何に使えますか?
補助金額と補助率は公募要領に記載されており、事業規模や内容によって異なります。一般的に、人件費・外注費・調査費・旅費・会議費等がヘルスケアサービス創出の補助対象経費として認められます。補助率は1/2〜2/3程度が一般的ですが、正確な金額は必ず公募要領を参照してください。また、経費の計上には厳格なルールがあるため、交付決定前の支出は原則として補助対象外となります。
Q事業計画書に記載すべき「ビジネスモデル」とはどのようなものですか?
ビジネスモデルとは、誰に(顧客)・何を(価値提供)・どうやって(仕組み)・いくらで(収益構造)提供するかを体系的に示したものです。本補助金では特に、補助期間終了後に自己資金・収益で事業を継続・拡大できる持続可能な収益モデルを示すことが重要です。顧客獲得コスト・顧客単価・継続率等のユニットエコノミクスも検討し、黒字化までの時間軸と資金計画を具体的に示すことで審査官の信頼を得られます。
Q医師・保健師等の資格が必要なサービスでも申請できますか?
医療行為や特定の専門資格が必要なサービスを含む場合でも、公的保険外のヘルスケアサービスとして適法に提供できるものであれば申請対象となる場合があります。ただし、医療法・薬機法等の関連法規を遵守したサービス設計であることを明示することが重要です。資格保有者の確保・連携体制を申請書に記載し、法的リスクを適切に管理していることを示すことが採択のポイントになります。
Q採択後にどのような報告・手続きが必要ですか?
採択後は一般的に、交付申請・事業変更申請(計画変更時)・中間報告・実績報告・精算払い請求等の手続きが発生します。また、経済産業省・委託機関が主催するヘルスケア関連の報告会・ネットワーキングイベントへの参加が求められる場合があります。補助事業終了後も数年間にわたりフォローアップ調査への対応が必要になることがあるため、長期的な事務管理体制の整備が重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金と他の支援策を組み合わせることで、ヘルスケアビジネスの立ち上げから成長まで切れ目のない資金調達が可能です。厚生労働省の「地域医療介護総合確保基金」は地域包括ケアテーマとの相乗効果が期待できますが、重複経費の申請は禁止のため明確に分離が必要です。中小企業庁の「事業再構築補助金」はヘルスケア分野への業種転換・多角化を支援する枠組みとの親和性が高く、本補助金でビジネスモデルを確立した後の規模拡大フェーズでの活用を検討できます。また、経済産業省の「IT導入補助金」はヘルスケアサービスのデジタル化・DX推進に活用でき、本補助金でサービス設計を行い、IT導入補助金でシステム整備するという段階的な活用も有効です。都道府県・市区町村の地域健康増進・健康経営推進補助金とも組み合わせ可能な場合があります。重複申請の可否は各補助金の要件で異なるため、必ず事前確認が必要です。
詳細説明
補助金の背景:高まるヘルスケアサービスへの社会的需要
日本は世界最速の高齢化社会を迎えており、医療費・介護費の増大は国家財政の大きな課題となっています。この課題を解決する鍵として、「治療」から「予防・健康増進」へのシフトが国の重要政策に位置づけられています。経済産業省は「健康・医療新産業協議会」を中心に、公的保険外の民間ヘルスケアサービスが社会課題解決に貢献できる環境整備を進めており、本補助金はその中核的な施策の一つです。
4つのテーマの詳細
本補助金は以下の4テーマに沿った事業を対象としています。
- 健康経営:企業・団体の経営戦略として従業員の健康増進に取り組む「健康経営」の実現を支援するサービス。生産性向上・医療費削減・人材確保等の企業メリットと連動したビジネスモデルが求められます。
- アクティブシニア:65歳以上の高齢者が社会参加・就労・趣味・学習等の活動を継続できるよう支援するサービス。介護予防・フレイル予防・認知症予防等の効果が見込めるサービスが特に期待されています。
- 地域包括ケア:地域の実情に応じた生活習慣病予防・介護予防を支援するサービス。自治体・医療機関・介護事業者等との連携を前提としたサービス設計が高評価を得る傾向があります。
- サービス仲介:上記3テーマのヘルスケアサービスを効率的に需要者(企業・個人・自治体等)に届けるマッチング・仲介サービス。プラットフォーム型・コンシェルジュ型等、様々なビジネスモデルが対象です。
採択事業者に求められること
本補助金の採択を受けた事業者には、補助期間中に以下の取り組みが求められます。
- 事業計画に基づくサービスの開発・実証・改善サイクルの実施
- 定期的な進捗報告と成果の可視化
- 経済産業省・委託機関が主催するイベント・報告会等への参加
- 補助事業終了後の事業継続・拡大に向けた自走準備
本補助金で実現できる事業例
採択が期待される事業の具体的なイメージとして、以下のような取り組みが挙げられます。
- 健康経営テーマ:企業向け従業員健康管理プラットフォームの開発・実証(歩数管理・食事指導・メンタルヘルスチェック等を統合)
- アクティブシニアテーマ:高齢者の社会参加を促すコミュニティ型フィットネス+学習プログラムのビジネスモデル構築
- 地域包括ケアテーマ:商店街・スーパー等の生活インフラを活用した地域住民向け健康増進サービスの設計・実証
- サービス仲介テーマ:地域のヘルスケアサービス提供者と利用者をつなぐマッチングアプリ・プラットフォームの開発
申請時の注意事項
本補助金は令和2年度(2020年度)の公募事業です。現在の募集状況は経済産業省の公式サイトでご確認ください。申請にあたっては公募要領を必ず精読し、不明点は事務局に問い合わせることを強くお勧めします。採択後は厳格な事務管理が求められるため、経理・事務担当者とのチーム体制で臨むことが重要です。
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