募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約60

【経済産業省】令和2年度補正 産業保安高度化推進事業費補助金

基本情報

補助金額
金額未定
募集期間
2020-06-25 〜 2020-07-14
対象地域日本全国
対象業種製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 分類不能の産業 / 鉱業 / 採石業 / 砂利採取業 / 学術研究 / 専門・技術サービス業
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / 災害(自然災害 / 感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい / 教育・子育て・少子化支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

経済産業省が令和2年度補正予算で実施した、IoT・AI等の先端技術を活用した産業保安のスマート化を推進する補助金です。電力・ガス・石油精製・石油化学・一般化学・高圧ガス・鉄鋼の7分野が対象で、保安業務の自動化・遠隔監視・制御の実証を支援します。コロナ禍での感染防止と事業継続の両立という喫緊の課題に対応するため、現場要員の省人化・遠隔化技術の開発が急務とされました。4つの類型(AI実証、防爆ドローン等、発電所遠隔制御、スマート鉄塔)が設定されており、各分野の特性に応じた先端技術の社会実装を目指す大型の実証事業補助金です。

この補助金の特徴

1

4つの技術類型で幅広い実証テーマに対応

類型A(AI実証)は保安業務AIの開発・実証、類型B(防爆ドローン等)は危険区域での無人点検技術、類型C(発電所遠隔制御)はIoTによる発電所の省人・遠隔化、類型D(スマート鉄塔)は送電鉄塔のIoT監視と省人化です。各類型が産業保安の重要課題に直結しており、実用化のインパクトが大きいテーマばかりです。

2

コロナ禍での事業継続を見据えた制度設計

感染症の発生初期は濃厚接触者の削減、流行期は代替要員の確保という二段階のBCP対策として位置付けられています。現場の省人化は単なる効率化ではなく、パンデミック下でのインフラ維持という社会的使命を担っています。

3

5G時代の産業インフラ基盤技術の確立

IoT・AI等の新技術とSociety 5.0の実現に向けて、産業保安分野でのデジタルトランスフォーメーション(スマート保安)を推進します。5Gの低遅延特性を活かしたリアルタイム遠隔監視など、次世代インフラの技術基盤を構築する取り組みです。

4

7つの重要産業分野をカバー

電力・ガス・石油精製・石油化学・一般化学・高圧ガス・鉄鋼と、日本の産業基盤を支える主要分野が網羅されています。いずれも高い安全性が要求される分野であり、技術開発の成果は産業全体の安全性向上に寄与します。

ポイント

本補助金は単なる技術開発支援ではなく、日本の産業インフラの安全性と事業継続性を根本から変革する「スマート保安」の社会実装を目指す戦略的な制度です。AI・IoT・ドローン等の先端技術と産業保安の融合という明確なテーマ設定が特徴であり、採択されれば業界のフロントランナーとしてのポジションを確立できる貴重な機会です。

対象者・申請資格

対象事業者

  • 電力、ガス、石油精製、石油化学、一般化学、高圧ガス、鉄鋼分野で産業保安に携わる事業者
  • IoT、AI等の新技術を扱う事業者
  • 上記事業者のコンソーシアム

対象事業の要件

  • 7つの対象分野(電力・ガス・石油精製・石油化学・一般化学・高圧ガス・鉄鋼)のいずれかを対象とした保安技術の実証
  • 4つの類型(AI実証・防爆ドローン・発電所遠隔制御・スマート鉄塔)のいずれかに該当する事業

従業員規模の補足

  • 従業員数の制限なし(表示上「900名以下」と出ることがあるが、実際には制限なし)
  • 大企業も申請可能

ポイント

従業員数制限がないため大企業も対象という点は他の中小企業向け補助金と大きく異なります。産業保安の現場を持つ大手インフラ企業と、AI・IoT技術を持つベンチャー企業のコンソーシアムが想定される構成です。自社単独で完結する案件よりも、現場と技術の双方を持つ連携体制が評価されやすいでしょう。

あなたは対象?かんたん診断

7問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。

申請ガイド

1

ステップ1:類型の選択と実証テーマの決定

4つの類型(A〜D)から自社の技術・事業領域に最適な類型を選び、具体的な実証テーマを決定します。対象とする産業保安分野(7分野のいずれか)も確定させます。

2

ステップ2:コンソーシアムの構成

保安の現場を持つ事業者とIT・AI技術を持つ事業者で実証体制を構築します。大学や研究機関の参画も有効です。

3

ステップ3:事業計画書の作成

実証の目的・方法・期間・期待される成果を具体的に記載します。安全確保策、知的財産の取り扱い、実用化のロードマップも必須です。

4

ステップ4:jGrantsでの電子申請

SII(環境共創イニシアチブ)が事務局を務めており、jGrantsでの電子申請を検討する場合は事前にSIIへ連絡が必要です。件名に「電子申請(jGrants)利用」と明記してください。

5

ステップ5:審査・採択・実証実施

採択後、2021年2月末までに全ての検収・支払いを完了する必要があります(令和3年度まで評価・検証を行う場合は別途記載の期間内)。

ポイント

jGrantsでの電子申請を希望する場合、必ず事前にSII事務局へ連絡する必要がある点は見落としがちです。また、事業完了日の定義が「実証完了」と「全経費の検収・支払い完了」の両方であることに注意が必要です。実証スケジュールと経理処理のスケジュールを同時に管理しましょう。

審査と成功のコツ

実用化への道筋を明確に描く
単なる技術実証ではなく、実証後の社会実装・事業化までのロードマップを示すことが重要です。規制対応(保安規制の見直し提案を含む)や、他の事業者への横展開の可能性も含めた計画が高く評価されます。
安全性の担保を最優先に設計する
産業保安分野では安全が絶対条件です。新技術導入による安全性向上と既存の安全基準との両立をどう実現するか、リスクアセスメントの結果を含めて具体的に示しましょう。
コスト削減効果を定量的に示す
スマート保安による現場要員の省人化、点検頻度の最適化、予兆保全による設備停止の削減など、導入効果を金額ベースで試算します。投資回収期間も示せるとなお良いでしょう。
コロナ禍のBCP観点を強調する
感染拡大時にも産業インフラを安定的に運用できる体制構築という社会的意義を訴求します。遠隔監視・制御技術は、パンデミック対策としてだけでなく、自然災害時のBCPにも寄与することを示しましょう。

ポイント

本補助金の審査では「技術の新規性」と「保安現場への実装可能性」の両方が問われます。最先端の技術でも現場で使えなければ意味がなく、既存技術の組み合わせでも現場の課題を的確に解決できれば高く評価されます。SII事務局との事前コミュニケーションで、求められる技術水準と実証の方向性を確認しておくことが採択の近道です。

対象経費

対象となる経費

研究開発費(4件)
  • AI モデル開発費
  • ソフトウェア開発費
  • アルゴリズム設計費
  • データ分析基盤構築費
実証試験費(4件)
  • フィールド実証費
  • 安全性評価試験費
  • 環境耐性試験費
  • 長期運用試験費
機器・装置費(4件)
  • IoTセンサー購入費
  • ドローン機体費
  • 防爆仕様改造費
  • 通信機器費
外注費(3件)
  • 専門技術コンサルティング費
  • システムインテグレーション費
  • 安全認証取得支援費
人件費(3件)
  • 研究員人件費
  • プロジェクトマネージャー人件費
  • 実証現場オペレーター人件費
旅費(3件)
  • 実証現場への出張旅費
  • コンソーシアム会議旅費
  • 国内外の技術調査旅費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 補助事業に直接関係のない一般管理費
  • 土地・建物の取得費
  • 汎用性の高い事務機器の購入費
  • 事業完了後のランニングコスト
  • 交付決定前に発生した経費
  • 飲食・接待費
  • 事業期間外の経費

よくある質問

Q従業員数に制限はありますか?
A

本補助金には従業員数の制限がありません。jGrants上では「従業員数900名以下」と表示されている場合がありますが、これはシステム上の表示であり、実際の申請要件ではありません。大企業も含めて幅広い事業者が申請可能です。同様に、支援カテゴリーに複数の分野が表示されていますが、分野の制限もありません。

Q4つの類型のうち複数に申請できますか?
A

各類型は技術テーマが異なるため、通常は自社の技術・事業領域に最も適した1つの類型で申請します。ただし、複数の技術要素を組み合わせた実証(例:AIとドローンの融合)が有効な場合は、主たる類型を1つ選んだ上で複合的な提案も可能です。事務局に事前に相談することをお勧めします。

Q中小企業単独でも申請できますか?
A

制度上は可能ですが、産業保安の実証には現場のフィールドが必要なため、実際にはインフラ事業者との連携が不可欠です。AI・IoT技術を持つ中小企業・ベンチャー企業は、電力会社やガス会社等とコンソーシアムを組んで申請するケースが一般的です。技術シーズを持つ企業はSIIや業界団体を通じてパートナーを探すことも可能です。

Q防爆ドローンとは何ですか?
A

可燃性ガスや粉じんが存在する危険区域(防爆エリア)で安全に運用できるよう設計されたドローンです。通常のドローンは火花やモーターの発熱により爆発のリスクがありますが、防爆仕様のドローンは特殊な筐体設計や電気系統の安全対策が施されています。石油精製プラントや化学工場の点検作業での活用が期待されています。

Q実証で得られた技術や知見は公開する必要がありますか?
A

公的資金による実証事業のため、得られた成果の一部は報告書等で公開される場合があります。ただし、企業固有のノウハウや競争上の秘密に関わる部分については、知的財産権の取り扱いルールに基づき保護されます。事業計画書の中で知的財産の帰属や取り扱いについて明確にしておくことが重要です。

Q事業完了日の定義を教えてください。
A

事業完了日は「実証事業の完了」と「全ての補助対象経費の検収および支払いの完了」の両方が満たされた日です。実証が終わっていても支払いが残っていれば事業完了とはなりません。原則2021年2月26日までに両方を完了する必要がありますが、令和3年度まで評価・検証を行う計画で申請した場合は、補助事業概要説明書に記載した期間内の事項完了が条件となります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省の令和2年度補正予算事業であり、同一の対象経費に対する他の国庫補助金との重複受給は不可です。ただし、本補助金での実証成果を基に、後続の実用化フェーズでNEDOの技術開発事業や経産省の他の実証事業に発展させることは可能です。また、スマート保安に関連する規制緩和実証(規制のサンドボックス制度)との組み合わせにより、技術実証と規制対応を同時に進めるアプローチも有効です。コンソーシアムメンバーの中小企業が個別にIT導入補助金やものづくり補助金を活用し、自社の技術開発力を強化するという間接的な組み合わせも検討に値します。

詳細説明

産業保安高度化推進事業費補助金の概要

経済産業省が令和2年度補正予算で実施した、IoT・AI等の先端技術を活用した「スマート保安」の社会実装を推進する大型補助金です。電力・ガス・石油精製・石油化学・一般化学・高圧ガス・鉄鋼の7分野を対象に、産業保安業務の自動化・遠隔化に資する技術開発と実証を支援します。

背景:コロナ禍と産業保安の課題

産業保安人材の高齢化や設備の高経年化が進む中、コロナ禍での感染防止と事業継続の両立が喫緊の課題となりました。現場要員を最小限にしつつ安全にインフラを運用するため、遠隔監視・制御技術や自動化技術の導入が急務となっています。5G時代の到来により大容量・低遅延通信が可能となり、リアルタイムでの遠隔操作や高精度な予兆保全が技術的に実現可能な段階に入っています。

4つの技術類型

  • 類型A(AI実証):産業保安分野における保安業務AIの開発・実証。設備の異常検知、劣化予測、運転最適化などにAIを適用
  • 類型B(防爆ドローン等):危険区域での点検作業を無人化する防爆仕様ドローン等の開発・実証
  • 類型C(発電所遠隔制御):火力・水力・太陽光発電所等におけるIoT機器活用による保安業務の省人・遠隔化
  • 類型D(スマート鉄塔):送電鉄塔のIoTモニタリングと点検作業の省人・遠隔化

事務局と申請方法

本補助金の事務局はSII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)が務めています。jGrantsでの電子申請を検討する場合は、手続き開始前に「電子申請(jGrants)利用」の件名でSIIに連絡することが必要です。

スケジュール上の注意

原則として2021年2月26日(金)までに事業に係る全ての検収・支払いを完了する必要があります。令和3年度まで評価・検証を行う実証事業を申請した場合は、補助事業概要説明書に記載した補助事業期間内の実施事項の完了が求められます。

関連書類・リンク

北海道の給付金・支援金もチェック

子育て・医療・住宅など、北海道で受けられる給付金を探せます。

北海道の給付金一覧を見る →