自動車環境総合改善対策費補助金(事業Ⅲ)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
優良ハイブリッドバスの導入支援
事業IIIの中心的な支援対象が優良ハイブリッドバスの導入です。ディーゼルエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、従来のディーゼルバスと比較してNOxやPMの排出を大幅に削減します。「優良」の認定基準を満たした車両が対象であり、一定以上の環境性能が求められます。路線バスの車両更新時に、従来車との価格差の一部を補助で賄うことができます。
優良ハイブリッドトラックへの支援
物流分野の環境改善を目的として、優良ハイブリッドトラックの導入も補助対象です。配送用の中型・大型トラックのハイブリッド化を促進し、都市部を中心とした物流車両からの排出ガス削減に貢献します。トラック事業者にとって、車両コストの上昇分を補助で軽減できるため、環境投資のハードルが下がります。
天然ガスバス・トラックの導入促進
天然ガス(CNG)を燃料とするバスやトラックも事業IIIの主要な支援対象です。天然ガス車はディーゼル車と比較してPMの排出がほぼゼロ、NOxも大幅に低減されるクリーンな車種です。天然ガススタンドのインフラが整っている地域では特に有効な選択肢となります。
国と地方の協調支援スキーム
事業IIIの大きな特徴は、国と地方公共団体等が「協調して」支援する仕組みです。国の補助に加えて地方自治体も一定の負担を行うことで、事業者の自己負担をさらに軽減します。この協調補助の枠組みにより、地域の環境政策と国の施策が一体的に推進される構造となっています。
ポイント
対象者・申請資格
申請者の要件
- バス事業者(一般乗合旅客自動車運送事業者、一般貸切旅客自動車運送事業者)
- トラック事業者(一般貨物自動車運送事業者)
- 地方公共団体(公営バス等の運営者)
- 国土交通大臣が認めた者
対象車両の要件
- 優良ハイブリッドバス:国が定める優良認定基準を満たすハイブリッドバス
- 優良ハイブリッドトラック:同様に優良認定基準を満たすハイブリッドトラック
- 天然ガスバス:CNG(圧縮天然ガス)を燃料とするバス
- 天然ガストラック:CNGを燃料とするトラック
- 使用過程車の天然ガス自動車への改造
協調支援の要件
- 地方公共団体等との協調支援が前提
- 地域の環境改善に資する導入計画であること
- 地域公共交通計画、低炭素まちづくり計画等との連携が望ましい
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象車両の確認
導入を検討している車両が、国土交通省の定める優良ハイブリッド車または天然ガス車の認定リストに掲載されているか確認します。メーカーに問い合わせるか、国土交通省のウェブサイトで最新の認定リストを確認してください。
ステップ2:地方公共団体との協調確認
事業IIIは国と地方公共団体の協調支援が前提です。所在地の都道府県・市区町村の環境部門または交通部門に、協調補助の制度があるか、予算が確保されているかを確認します。
ステップ3:導入計画と見積もりの作成
導入する車両の台数、車種、仕様を決定し、ディーラーから見積もりを取得します。従来車(ディーゼル車等)との価格差を算出し、補助額の見込みを把握します。
ステップ4:申請書類の作成・提出
所定の申請様式に必要事項を記入し、見積書、事業計画書、事業者の概要資料等とともに提出します。提出先は国土交通省自動車局技術・環境政策課です。
ステップ5:交付決定・車両導入・実績報告
交付決定を受けた後に車両を発注・導入します。納車・運行開始後に実績報告書を提出し、補助金の確定交付を受けます。
ポイント
審査と成功のコツ
優良認定車両の事前確認
地方公共団体との早期連携
導入効果の見える化
車両更新計画との一体化
ポイント
対象経費
対象となる経費
車両購入費(バス)(3件)
- 優良ハイブリッドバスの購入費
- 天然ガスバスの購入費
- バス車両の架装費
車両購入費(トラック)(3件)
- 優良ハイブリッドトラックの購入費
- 天然ガストラックの購入費
- トラック車体の架装費
車両改造費(2件)
- 使用過程車の天然ガス自動車への改造費
- CNG燃料系統の搭載費用
付帯設備費(2件)
- CNG充填設備の接続工事費
- 車両管理システムの導入費
検査・登録費(2件)
- 改造自動車の検査費用
- 車両登録に係る技術審査費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 電気バス・プラグインハイブリッドバス・燃料電池タクシーの購入費(事業Iの対象)
- 通常のディーゼルバス・トラックの購入費
- 車両の維持管理費・燃料費・修繕費
- 人件費・旅費等の間接経費
- 土地の取得・賃借費用
- 交付決定前に発注・納車された車両の費用
- 他の国庫補助金で補助を受ける経費
よくある質問
Q事業IIIと事業Iはどちらに申請すべきですか?
導入したい車種によって決まります。電気バス・プラグインハイブリッドバス・燃料電池タクシー・超小型モビリティであれば事業I、優良ハイブリッドバス・トラックや天然ガスバス・トラックであれば事業IIIです。事業Iは「先駆的事業」の要件があり申請のハードルが高い一方、事業IIIは比較的シンプルな申請で活用できます。両事業を別車種で同時に活用することも可能です。
Q「優良」ハイブリッド車の認定基準とは何ですか?
優良ハイブリッド車とは、国土交通省が定める一定の環境性能基準を満たしたハイブリッド車両です。具体的には、NOxやPMの排出量が基準値以下であること、燃費性能が一定水準以上であることなどが要件となります。認定を受けた車両のリストは国土交通省のウェブサイトで公開されており、導入前に対象車両が掲載されているか必ず確認してください。
Q地方公共団体との協調支援がなくても申請できますか?
事業IIIは国と地方公共団体等が「協調して支援する」仕組みが前提となっているため、原則として地方公共団体の協調補助が必要です。ただし、地域によって協調補助の制度や予算状況は異なります。お住まいの地域で協調補助の制度がない場合は、国土交通省の担当課に相談し、代替的な支援スキームの可能性を確認されることをお勧めします。
Qトラック1台だけの導入でも申請できますか?
事業IIIには事業Iのような「先駆的事業」の要件がないため、原則として1台からの申請が可能です。ただし、補助金の交付は予算の範囲内で行われるため、複数台の一括導入や中長期的な更新計画を示した方が、審査での評価が高くなる傾向があります。少なくとも環境改善への具体的な効果を示せる導入計画を策定してください。
Q天然ガスバスとハイブリッドバスはどちらが補助率が高いですか?
補助率や補助上限額は車種ごとに交付要綱で定められており、年度によっても変動します。一般的には、従来車との価格差(増嵩経費)に対する一定割合が補助される形式ですが、天然ガス車とハイブリッド車では車両価格の差や増嵩経費が異なるため、単純な比較はできません。最新の交付要綱を確認するか、国土交通省の担当課にお問い合わせください。
Q使用過程車の天然ガスへの改造はどのメーカーに依頼できますか?
天然ガス自動車への改造は、改造実績のある専門事業者やメーカーに依頼することになります。改造後は改造自動車としての検査が必要であり、安全基準や排出ガス基準を満たす必要があります。国土交通省や一般社団法人日本自動車工業会等の情報を参考に、実績のある改造事業者を選定してください。改造計画の段階で技術的な実現可能性を確認することが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
事業IIIは同じ「自動車環境総合改善対策費補助金」の事業Iと車種を分けて併用することが可能です。事業IでEVバスや燃料電池タクシーを、事業IIIでハイブリッドトラックや天然ガスバスを導入するという組み合わせにより、事業者の車両フリート全体の環境改善を効率的に進められます。また、環境省や経済産業省が実施する低公害車導入補助との選択・比較も検討に値します。地方自治体独自のエコカー導入補助制度がある場合、国の補助と自治体独自の補助の両方を活用できるケースもあります。ただし国の協調補助分と自治体独自補助の関係は自治体ごとに異なるため個別に確認が必要です。さらに、車両導入と併せてCNG充填設備の整備が必要な場合は、経済産業省の天然ガススタンド整備補助との組み合わせも検討してください。複数制度を利用する際は、同一経費への重複補助とならないよう、交付要綱の規定を遵守し、経費の切り分けを明確にすることが必須です。
詳細説明
自動車環境総合改善対策費補助金(事業III)の概要
自動車環境総合改善対策費補助金(事業III)は、国土交通省自動車局が所管する環境対応型商用車の導入支援制度です。地域交通分野における窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、二酸化炭素(CO2)の排出削減を目的とし、優良ハイブリッド自動車と天然ガス自動車の導入を促進します。
事業IIIの対象車両
事業IIIが対象とする車両は以下の通りです。
- 優良ハイブリッドバス:国土交通省が定める優良認定基準を満たしたハイブリッドバス。ディーゼルエンジンと電動モーターの組み合わせにより、燃費向上と排出ガス低減を実現します。
- 優良ハイブリッドトラック:同様に優良認定基準を満たしたハイブリッドトラック。配送・物流用途の中型・大型トラックが中心です。
- 天然ガスバス:圧縮天然ガス(CNG)を燃料とするバス。PMの排出がほぼゼロで、NOxも大幅に低減される環境性能を持ちます。
- 天然ガストラック:CNGを燃料とするトラック。都市内配送を中心に、大気環境改善への貢献が期待されます。
事業Iとの違い
同じ「自動車環境総合改善対策費補助金」でも、事業Iと事業IIIは対象車種と申請要件が大きく異なります。事業Iは電気バス・プラグインハイブリッドバス・燃料電池タクシー・超小型モビリティという先進的車種を対象とし、「先駆的事業」としての地域連携が必須です。一方、事業IIIはハイブリッド車・天然ガス車という実用段階の車種を対象とし、先駆的事業の要件はありません。
国と地方の協調支援
事業IIIの特徴的なスキームが、国と地方公共団体等の「協調支援」です。導入費用の一部を国が補助し、これに地方公共団体が一定割合を上乗せすることで、事業者の実質負担を大きく軽減します。この協調の仕組みにより、地域の環境政策と国の交通環境改善施策が連動する体制が構築されています。
天然ガス自動車への改造も対象
事業IIIでは、新車の購入だけでなく、使用過程車(既存のディーゼル車等)を天然ガス自動車に改造する費用も補助対象です。まだ車体の耐用年数が残っている車両を有効活用しつつ環境性能を向上させることができるため、コスト効率の高い環境対策として注目されています。
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